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:: 2021/6/19 土曜日::

■[漫画]白金のバーテンダー「まどろみバーメイド」9巻

まどろみバーメイド9巻まどろみバーメイド9巻
出版社:芳文社
作者名:早川パオ
作者twitter:早川パオさん(@papao_pao) / Twitter
紙書籍通販:まどろみバーメイド (9)
Kindle版まとめ買い:まどろみバーメイド
DMM電子書籍:まどろみバーメイド (9)

新進気鋭だけど敵を作りやすい銀座のバーテンダー、砕明寺。
売名のためにエリシオンの余呉チーフを罠に嵌めたがために、
強い恨みを買ってしまい、今度は罠に掛けられて、
バー番組「バーマンプラチナム」への出場を仕組まれて…

バーテンダーの腕を競う三番勝負とか少年漫画みたいですが、
基本アルコールが入るから青年漫画向けではありますね。
SNSを駆使する砕明寺を相手に、
既存のマスコミとSNSの合わせ技で追い込む真下さんは上手でしたね。

ただ、砕明寺のバーテンダーとしての腕も確かなものなんですよね。
余呉チーフを陥れたり、雪のレシピをパクったり、
色々と問題があるのは確かなんだけど、
圧倒的な試行錯誤の量と世界を旅した経験値を持ち、
膨大な引き出しの数から導き出される答えには感心しちゃうんですよね。
それだけに、正道を歩まないことへの残念さも感じるわけで…

三番勝負の前座の二試合は正統派というか、
とても良い勝負だっただけに、砕明寺の言動のダーティさが際立つんだよなぁ…
特に若尾さんと黒鉄さんの勝負は後味もすっきりで素晴らしかった。

それだけに砕明寺の人当たりの悪さが際立つというか…
自分に自信を持つのは良いんだけど、
角が立つ物言いしか出来ないのが残念というか…
うーん、これはもう、性格かな…

ただ、その圧倒的な実力を前に騎帆さんがどう立ち向かうのかが心配ですね。
審査員から棄権を勧められるほどなんだけど…
何とか一矢報いて貰いたいものです。

:: 2020/12/26 土曜日::

■[漫画]王か道化か?「まどろみバーメイド」8巻

まどろみバーメイド8巻まどろみバーメイド8巻
出版社:芳文社
作者名:早川パオ
作者Twitter:パオさん (@papao_pao) / Twitter
紙書籍通販:まどろみバーメイド (8)
Kindle版まとめ買い:まどろみバーメイド
DMM電子書籍:まどろみバーメイド (8)

7巻終盤で出てきた銀座でバーを構えた新鋭のバーテンダー砕明寺。
彼がSNSを効果的に使って銀座で本格始動した頃、
騎帆さんは客と蒸発したクズバーテンダーの実父と再会し、
自分をバーテンダーとして一人前に育ててくれた余呉チーフの引退にしんみりし…

うーん、騎帆さんのお父さん、クズですなぁ…

酒を飲む人の大半はこう言うんだけど、
正直、月にビール一杯飲むかどうかの私にはわからない感覚ですね。
ただ、これを言う奴は大抵がクズだというのはわかります…w

生活態度はクズだしバーテンダーとしての腕もイマイチっぽいけれど、
それと比べると余呉チーフはとても人格者ですね…

実父が蒸発してやさぐれていた騎帆さんをスカウトし、
実父に仕込まれていたとはいえバーテンダーとして基礎からしっかりと鍛え上げ、
誰よりも真面目に働き、後進の範となっていた余呉チーフ…
騎帆さんは正反対というか両極端な二人のバーテンダーに育てられたんだなぁ…

そしてそんな人格者であり人徳者である余呉チーフを、
老舗の店だからという理由だけで標的にし、
自分が成り上がるための踏み台にした砕明寺は、
腕はあるだろうけど、やり方が間違ってますよね。
喧嘩を売るならクズ相手にした方がまだマシだったと思うんですが…

次巻では砕明寺と騎帆さんたちの戦いになるみたいですが、
騎帆さんの実父がそこにどう関わってくるのか読めないな…
このタイミングで出てきたってことは何かしら関わりそうなもんだけど…
どうなんだろう…?

:: 2020/6/21 日曜日::

■[漫画]無邪気な天才の残酷さ「まどろみバーメイド」7巻

まどろみバーメイド7巻まどろみバーメイド7巻
出版社:芳文社
作者名:早川パオ
作者twitter:パオさん (@papao_pao) / Twitter
紙書籍通販:まどろみバーメイド (7)
Kindle版まとめ買い:まどろみバーメイド
DMM電子書籍:まどろみバーメイド (7)

日代子ちゃんが活躍した区民祭りで知り合ったパティシエの生方さん。
日本でトップを取ったこともある店「ライブラ」でも曰くがあるという彼女に、
「復讐の旅に付き合ってくれ」と頼まれた雪は、
屋台と一緒に伊勢志摩まで行くことになるんだけど…

今回はカクテル単体ではなくてスイーツとのペアリング。

突如引退した相方を連れ戻すために、
成長した自分だけでは足らないと考えを変えて、
区民祭りで見出した雪のカクテルの美味しさと組み合わせることで、
更に一段階上に行こうとする生方さんこと麟さん。

ただ、この時点でとても嫌な予感はしてたんですよね…

自分に厳しく、それをナチュラルに他人にも求めてしまい、
自分の天才性にまったく無自覚なせいで、
他人の人生を次々と台無しにしてしまう圧倒的な才能…

麟さんの隣りで仕事をしていたなら当然気付いていないはずがない、
と思っていましたが、やはりそうだったんですね…
としか言えないような結末でしたね。
天才というのは同じレベルの才能を持つ相手と出会わない限り、
どこまでも孤独になってしまうものなんだなぁ。

まぁ、ジャンルは違うとはいえ雪ちゃんみたいに同等レベルにまで来てくれる子と出会えたし、
日本にもあと一人くらいは同じレベルのパティシエもいるからもしれないし、
キッチンカーで全国を巡るのも良いのかもしれない…

そして終盤からはまた新たなる展開が始まるみたいですね。
今度はちょっと癖が強そうなバーテンダーですが、
そこに誰がどう絡んでくるのか…
ちょっと不穏な雰囲気だけど、
みんなの活躍が楽しみでもあります。

:: 2019/12/20 金曜日::

■[漫画]花開く日代子せんせー「まどろみバーメイド」6巻

まどろみバーメイド6巻まどろみバーメイド6巻
出版社:芳文社
作者名:早川パオ
作者twitter:パオ (@papao_pao) | Twitter
Kindle版:まどろみバーメイド (6)
Kindle版まとめ買い:まどろみバーメイド
DMM電子書籍:まどろみバーメイド (6)

傾きかけている実家の家業を立て直すため、
姉たちによって21世紀に入ったのに政略結婚させられそうになった日代子。
フレアバーテンダーを続けたい日代子はその意志を見せるため、
区民祭りで高難易度の4アイテムをやろうとするも、
会場が唐突に停電するというピンチが訪れて…

日代子ちゃんは花がありますよね。
天性の可愛さと、それを自信にしていますが、
それにあぐらをかかず、日々フレアの練習をしていたおかげで、
本番で一気に花を開かせてくれたのには惚れ惚れしますね。

今まで天然のマスコットキャラみたいな印象でしたけど、
それだけじゃないんだ、ということを見せつけられましたね。
マスコットキャラでも自分の意志を貫き通すために頑張ってるんですよ。

まるでスポ根モノのような盛り上がりも面白かったけれど、
フレアで扱うのは難しいアイテムを上手く使うため、
試合ではレギュレーション違反となる改造をしたけれど、
これはただの祭りだというのに気付いたシーンには笑わされました。

競技ではなく、ただのお祭りの見世物ですものね。
失敗しても、それを魅力に変えてしまったら勝利なんですよ。
うーん、日代子ちゃんは強い…!

笑いという意味では緑の妖精の騎帆さんが一番笑えましたね!w
あの騎帆さんがあんな水着を着てしまうとか…
もう、それだけで笑いが止まりませんw
これが… ギャップ萌え…!

後半では雪がまた厄介事に絡まれる感じになってますが、
パティシエの彼女に一体どんな事情があるのか?
気になるところです。

:: 2019/7/2 火曜日::

■[漫画]自分を表現するということ「まどろみバーメイド」5巻

まどろみバーメイド5巻まどろみバーメイド5巻
出版社:芳文社
作者名:早川パオ
作者twitter:パオ (@papao_pao) | Twitter
Kindle版:まどろみバーメイド (5)
Kindle版まとめ買い:まどろみバーメイド
DMM電子書籍:まどろみバーメイド (5)

今月から実写ドラマ版が放映されるらしいですね。
私は実写ドラマというものにトンと興味がないのですが、
日代子の巨乳を駆使したフレアバーテンディングが再現されるなら、
ちょっと観てみたいな、と思っております。

さて、その日代子が姉3人によって連れ去られた話の続きですが、
実を言うとこの5巻でその話が完結しているわけではありません。
というか週刊漫画TIMES本誌でもまだ結末が描かれてないんですよね。
だから最後まで読んでもちょっとモヤモヤというか悶々としてしまうかもしれません。

それにしても姉3人、特に長女の横暴さには辟易させられますね。
実家の家業の調子が悪いから末妹を贄に捧げて政略結婚とか、
本人に自覚がないかもしれませんが、一人の大人に対するソレではありませんよ。
まぁ、長子ってのはこういうジャイアニズムがあるものですけど、
そういうのに振り回されたことがある身としては非常にムカムカします。

それだけに日代子が反抗の意志を示したのにはスカッとしたなぁ。

とはいえ日代子が反抗したからといってすぐに意志を曲げるはずがないんですけどね。
20年くらいずっと下に見てきた相手が多少反抗したからって揺るぐはずがないのです。
それが拗らせた長子ってもんなのですから。

しかし、日代子も何だかんだでめげない子なんですね…
子供の頃から姉たちには見下されて、同世代からは可愛いからといじめられ、
社会に出ても同性からはやっかまれて…
それでも前を向いて歩いて、自分が好きなことを見つけて努力するだなんて、
心の強さが並大抵のものではないですよ。
正直、ちょっと尊敬します。

そんな日代子が難しいっていうくらいなんだから4アイテムってのはかなり凄いんですね。
類まれな洞察力でお客が欲しいカクテルを作る雪とは、
また違った才能と努力が必要な職業なんだな、と感じます。
努力が実って欲しいところなんですが…
お見合い相手の人も、誠実な好意を向けてくれる良い人なだけに、
彼も彼なりに報われ欲しいものです。

:: 2019/1/8 火曜日::

■[漫画]わが道を行く「まどろみバーメイド」4巻

まどろみバーメイド4巻まどろみバーメイド4巻
出版社:芳文社
作者名:早川パオ
作者twitter:パオ (@papao_pao) | Twitter
Kindle版:まどろみバーメイド (4)
Kindle版まとめ買い:まどろみバーメイド
DMM電子書籍:まどろみバーメイド (4)

香港一のバーテンダー「蛇」を雇って人気が出たアヴァロンに対して、
騎帆が勤めるエリシオンも上からプレッシャーが掛けられる。
そんな折にアジアの歌姫引退コンサート会場から流れてきた大量の客が来店し、
キャパオーバーになりかけるエリシオンに助っ人がやってきて…

今回は雪が屋台バーテンダーという仕事をしているのか、
その理由の一端が垣間見える物語でしたね。
エリシオンの基本に忠実な姿勢もプロとして一つの正解だとは思うんですが、
それが雪に合わなかった、というだけの話ですね。
雪の性格もそうだけど、その稀有な才能がエリシオンの型に収まりきらなかった…
といった方が正しいでしょうね。
だってねぇ…

カクテルにしいたけを使うとか…
お酒に詳しくない私でも、流石に規格外だと思いますよ!
でも、何だろうなぁ…
とても美味しそうに思えるんですよね…

そういったお酒とお仕事のアレコレも面白かったけれど、
美人で可愛い女の子たちで眼福な気分にもなれました。

やはりね、早川パオさんの絵柄はエロ美人ですよ。
だてにエロ漫画雑誌で表紙飾ったりしてませんよ。
絵が美しいという、それだけで読者は幸せになれるのです…!

しかし、そのエロ可愛い美人で重要なポジションを占める、
巨乳の日代子ちゃんが美人姉妹に連れ去られてしまい…
はたして彼女の明るい笑顔は守られるのか…!
次の5巻がとても心配です。

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