本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2022/3/25 金曜日::

■[漫画]少女たちの挑戦「メダリスト」5巻

メダリスト5巻メダリスト5巻
出版社:講談社
作者名:つるまいかだ
作者サイト:ratum – BOOTH
作者twitter:つるまいかださん(@2lm_ykd) / Twitter
紙書籍通販:メダリスト (5)
Kindle版まとめ買い:メダリスト
DMM電子書籍:メダリスト (5)

全日本選手権ノービスA予選中部ブロック大会への出場権を獲得したいのり&司先生。
しかしそこにはいのりちゃんが目標兼ライバルとしている狼嵜光選手はいなかった…

既にシード権を得ている光ちゃんはレベルアップのために海外に居るため、
圧倒的女王として君臨していた光ちゃんが不在の中で、
いのりちゃんは格上の選手たちに挑むことになるんだけど…

この5巻は助走の巻ですね。
この続きがアフタヌーンの先月号に載ってるんですが、
いのりちゃんの演技が最高 of 最高だったので何度も読み返しています。

とはいえこの5巻も充分面白いんですよね。
いのりちゃんが努力を重ねてきたことは読者の私たちは知っていますが、
他の選手たちも長年努力してきたのは間違いないわけで。
彼女たちの演技を見ているとそれがビシバシと伝わってくるのです。

光ちゃんが居ないからこそ気負ってしまった子。
優勝を狙って挑戦する子。
光ちゃんに抜かれたけれど諦めず羨まず挑み続ける子。

そして、そんな選手たちを見守り、サポートし、導くコーチたち。
そんな人間模様が描かれていて面白かったです。

それと、いのりちゃんファンの瀬古間さんが偶然出会った加護さんに請われて、
フィギュアの説明をしてくれたのがとても分かりやすかったです。
今まで何となく、難しいジャンプ跳んだら点数が高いのかな、
というザックリした感覚しかなかったので色々と新鮮でした。

さて、この5巻はとても良いところで終わっています。
そして、次の6巻は冒頭からメッチャクチャ面白いのでお楽しみに!

:: 2021/10/24 日曜日::

■[漫画]合宿! 特訓! 成長!「メダリスト」4巻

メダリスト4巻メダリスト4巻
出版社:講談社
作者名:つるまいかだ
作者サイト:ratum – BOOTH
作者twitter:つるまいかださん(@2lm_ykd) / Twitter
紙書籍通販:メダリスト (4)
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DMM電子書籍:メダリスト (4)

司先生のことを心の底から尊敬しているいのりちゃんに、
夜鷹純のせいでメンタルメタメタな理鳳くんが司先生を暗に侮辱したから、
いのりちゃんが激昂してしまい…

この4巻は司先生がとても格好良かったですね!

理鳳くんにお手本を見せるために、
たった一度、それも途中までしか見ていない理鳳くんの振り付けを、
ジャンプ以外、上位互換で演技した司先生の格好良さが凄かった!

元々いのりちゃんとの諍いの原因もコーチの実績が分からないことだったけど、
自分よりも圧倒的に上手い演技を目の当たりにしたことで認めざるをえなかったですね…!
トラウマである夜鷹純にそっくりだけど、
スケーティングの上手さはそれ以上というのも良かっただろうし、
それ以上に性格の良さは段違いですからね…
スランプだった理鳳くんにとっては理想的なコーチだったと思いますよ。

ただ、司先生は凄いけれど足らないところも多いので、
そこはナッチン先生や新登場のバレエの先生に助けて貰ってるんですよね。
ちゃんと人に頼れるところは司先生の美点だと思います。

ちなみに新登場のバレエを教えてくれるシロ先生ですが…

司先生と同じで元気いっぱいの人でしたね。
どのコマでもバレエの美しいポーズを取れている人だけど、
ノリというか勢いが凄くて大丈夫なのかな?
と少し心配になりましたけど、言ってることは至極もっともなので納得できました。
なるほど、フィギュアの選手でもバレエってのは重要なんだ…

バッジテストではトラウマから解放されて、
司先生のことも敬えるようになった理鳳くんが微笑ましかったですけれど、
いのりちゃんのテストの時は心配で心臓がバクバクしてしまいましたね…!

大丈夫だとは思っていたけれど、
それでもここ一番で転んだりしないのかドキドキしながら読んでましたよ。
それだけに、積み重ねてきた結果がちゃんと結実した時は嬉しかったです。

次はついにノービスAの中部ブロック大会ですね!
光ちゃんと競うためにはまだまだハードルは高いと思うけれど、
いのりちゃんには頑張って欲しいです!

:: 2021/6/25 金曜日::

■[漫画]心の成長「メダリスト」3巻

メダリスト3巻メダリスト3巻
出版社:講談社
作者名:つるまいかだ
作者サイト:ratum – BOOTH
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1級の西日本大会に出場することになったいのりちゃん。
勝つための構成を考えて練習してきたけれど、
他の選手たちも優秀で20点超えをバンバン出してくる上に、
いのりちゃんはスケート靴を電車の網棚に忘れてしまい…

網棚に忘れるとかは社会人でもよくやらかすミスなので、
それがいのりちゃんなら言わずもがなって感じですよね…
そこでいのりちゃんを責めず、むしろ心の中で自分を責め、
そしていのりちゃんを不安にさせないように溜め息を吐かず、
解決するために頑張ろうとするお母さんがとても良かったです。
まぁ、その直後の司先生の頑張りが強烈過ぎて印象が薄まっちゃいましたが…w

そして、一番成長していたのはいのりちゃんのメンタルですよ。
失敗をグダグダといつまでも悩まず、焦らず、
「勝ちたい」という気持ちを原動力に、
司先生に信じてくれる自分で居たい、と頑張る姿が最高でしたね…!

もちろん頑張っているのはいのりちゃんだけじゃなく、
それぞれの選手がそれぞれの得意分野で、その努力の結果を出してるんですよね。

いのりちゃんは競技中に司先生に教わったことをより深く理解し、
どんどん成長していったんだけど、
絵馬ちゃんはスランプ期間でも休まず練習してきたことを花開かせてて、
経験値の違いをまざまざと見せつけられた感じでしたね…

そんな、もうどうしようもない差を嘆かず、
諦める理由にはしないと語るいのりちゃんがとても偉かった…!
このメンタルの成長こそがいのりちゃんの凄いところだよ…!

逆にメンタルがメタメタな男の子の理鳳くんがまさかの司先生の生徒としてやってきたのにはびっくりです。

礼儀を知らない子だなぁ、と思ったけど、
スケート友達の総太くんと一緒に居たいという気持ちは本音だったみたいで、
総太くんにべったりになってるのは子供らしいな、と思いましたね。
まぁ、総太くんの方は普通にしてたので、その非対称性さがちょっと心配ではあるのですが…w

司先生の光の応援になびきそうだったのに、
素直になれないところに闇が深そうだな、と思いました。
そしていのりちゃんにとっての逆鱗は司先生を侮辱することなんだな、とも思いました。
大人を信じられなくなっている理鳳くんと、
司先生に全幅の信頼を寄せているいのりちゃん…
はたしてどちらに軍配が上がるのか!?
次の4巻もメッチャ楽しみです!

:: 2021/2/23 火曜日::

■[漫画]私がスケートを特別にするんだ…!「メダリスト」2巻

メダリスト2巻メダリスト2巻
出版社:講談社
作者名:つるまいかだ
作者サイト:ratum – BOOTH
作者twitter:つるまいかださん(@2lm_ykd) / Twitter
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DMM電子書籍:メダリスト (2)

地元の大会の初級部門にエントリーしたいのりちゃん。
いつもと違うリンクで勝手が違い、練習でも転倒してしまい、
自信が揺らいできたところに母から難易度を下げることができないか、
という申し出を受けて不安がはじけそうな時に、
自分はもうスケート選手だということを思い出したいのりちゃんは一歩前に進み…

もうね、感動ですよ…!
いのりちゃんの頑張りに、感動の嵐ですよ…!

夢を諦められず、立ち上がり、努力して。
司先生に支えられ、前に進み、笑顔を見せて。
最後までずっと勝つことを諦めずに滑りきったいのりちゃんは凄いの一言ですよ…

特にね、演技が終わった後のいのりちゃんとお母さんのやり取りがね…
もう、泣けるんですよ…

読んでていのりちゃんと一緒に泣いちゃったよね…
1巻の時は毒親だなぁ、と呆れてたというか、嘆いていたんですが…

お母さんも苦労してたんだなぁ、というのが今回分かって可哀想に思えました。
そしていのりちゃんの頑張りが、ちゃんと伝わってくれたお陰で、
お母さんもいのりちゃんのことを正しく認識できるようになって万々歳ですよ。
本当に良かったね、いのりちゃん…!

親からのバックアップも引き出し、ここから順風満帆になるかというとそうでもなく…
というか同年代より遅れたスタートと、同年代トップクラスとの実力差を考えると、
全てが順風満帆でも足りないくらいなんですよね。
いのりちゃんと司先生、二人三脚で成長していく師弟の頑張りには心が震えてきますよ。

次は京都での西日本大会ということで、
選手層も厚くなるし、1級でのエントリーということで難易度が上がってくるけど、
いのりちゃんには全力で頑張って欲しいですね!

あと、巻末描き下ろしとかで出番が増えたいのりちゃんのお姉ちゃんである実叶さんですが、
いのりちゃんのことを凄く可愛がっているのが伝わってきましたが、
かなり豪快な可愛がり方をしてたんだな、と知って笑っちゃいましたね!w
これはお母さんも大変だったんだなぁ…w
お疲れ様です…!

:: 2020/9/24 木曜日::

■[漫画]期待の新星!「メダリスト」1巻

メダリスト1巻メダリスト1巻
出版社:講談社
作者名:つるまいかだ
作者サイト:ratum – BOOTH
作者twitter:つるまいかださん (@2lm_ykd) / Twitter
紙書籍通販:メダリスト (1)
DMM電子書籍:メダリスト (1)

フィギュアスケート選手としての夢が破れた青年・明浦路司(26)
フリーターとなった彼が出会ったのはちょっと変わった少女の結束いのり(11)
司はアイスショーでパートナー役だった高峰瞳からコーチのオファーを受け、
そこで再会したいのりは親から辛辣な言葉でひどく傷ついていた…

そんないのりを前にして司は、
独学で学ばざるを得ず、20歳からという遅すぎるスタートだった経験から、
いのりの心の声をすくい上げ、全力でバックアップをすることに決めて…!

アフタヌーンで始まったフィギュアスケート漫画なんですが、
これがもう、べらぼうに面白いのです。
個性が強いキャラクターたちが生き生きとしており、
読んでると心にビシバシと響いてくるんですよね。

いのりちゃんは恐らく何かしらの発達障害に近いと思うんです。
学校では担任の先生が頑張ってフォローしてくれてるみたいだし、
家庭では母親は自覚できてないから色々と辛辣な言葉を投げつけるんですけど、
少なくともいのりちゃんのことを嫌ってるわけではないんですよ。

それでも、いのりちゃんは学校でも家庭でも苦しんでるんですよ。
そんな苦しい時の支えになってくれるスケートに対して、
並々ならぬ執念を持っているいのりちゃんの熱量に当てられちゃうんですよ…!

これは司コーチじゃなくても心が動かされるってなもんですよ…!
まぁ、司コーチの熱さには敵わないですけどね!

この漫画の面白さは語りだしたらキリがないほどにあるんだけど、
一番心を動かされたポイントは司コーチのこの言葉ですね…

金メダルを目指すための第一歩となる大会へのアプローチに対して、
司コーチから提示された二つの案。
どちらを選ぶか、と問われた時に司コーチの顔色を伺ったいのりちゃんに対してのこの言葉。
これがとても重要だと思うんですよ。

いのりちゃんはその個性によって母親から長年無自覚に抑圧されてきたので、
どうしても大人の顔色を伺って生きてきたことが容易に察せられるんですよね。
でも、大人の意見に従ってるだけでは駄目なんですよ。
いのりちゃんをライバル視するようになったミケちゃんが言うように、
ただ従っているだけでは駄目なんですよ。
後悔のないように自分で考え、自分で選ばないといけないんですよ。

大人はそのための材料を子供にきちんと提示するべきなんですよ。
子供のために独善的に勝手に決めるのではなく、
いのりちゃんの将来のことを考えて、思考力と決断力を養わせる…
その上で、どちらを選んでも優勝に導くと力強くバックアップしてくれる…!
そうやって互いに信頼関係を築くことが何よりも重要なんだ…!
というのが読んでてビシバシ伝わってきます。

何かしらの分野で成功する人というのは才能と努力だけでなく、
どうしても運というものが必要になってくるものなのですが、
いのりちゃんにとって最大の幸運は司コーチと出会えたことでしょうね…

1巻の時点でも120%面白いのですが、2巻では大会がありますからね…
今から楽しみでなりません…!
未読の人はコミックDAYS等で第一話を無料で読めるのでまずは読んで見てください。
メダリスト – つるまいかだ / score1 | コミックDAYS
面白いよ!

それと余談になりますが、作者のつるまいかださんですが、
アイマスの龍崎薫役で活躍中の春瀬なつみさんの重度のファンらしいんですね。

で、編集さんがそんなつるまいかださんの趣味を把握してたのか、
1巻発売のCMのナレーションが春瀬なつみさんなわけですよ…w

これもう、もしアニメ化したらいのりちゃん役は100%春瀬なつみさんだろうな、と思った次第です。
というか、そうなったら作者は嬉しすぎて死ぬのではないかと心配してしまいますね…w

:: 2019/4/3 水曜日::

■[漫画]このマンガがすごくなりそう!「天国大魔境」2巻

天国大魔境2巻天国大魔境2巻
出版社:講談社
作者名:石黒正数http://www5.plala.or.jp/okan/
作者twitter:石黒正数 (@masakazuishi) | Twitter
Kindle版:天国大魔境 (2)
Kindle版まとめ買い:天国大魔境
DMM電子書籍:天国大魔境 (2)

「このマンガがすごい!2019」のオトコ編で第一位を取ったのには驚かされたというか。
ちょっと早くない? とは思いましたけど、
作者の石黒正数さんはちゃんとわかっておられたので安心しました。
この作品が面白くなることに関しては疑いはないのですが、
おそらくその面白さが本領発揮するのは3~5巻頃じゃないかな、と睨んでいますので。

とはいえこの2巻でも面白いのは確かなんですよね。
キルコが元男だという発言には驚かされたといか、
TS(性転換)モノ好きとしてはそれだけで加点してしまうわけです。
でも、その原因がわりと真面目な感じだったのにはまた驚かされたというか。
シスコン少年が思春期特有の背伸びをした結果瀕死になり、
姉の体と入れ替わるとかわりとシリアスだなぁ、と思いました。

まぁ、シリアスの中にも笑いをちゃんと挟んでくれるんですけどね。
キルコ本人は真面目にやってるんだけど、
そのセンスの壊滅っぷりでギャグになってるのが笑えるんですよ。

キル光線はキルコとKillをかけてるからまだ許せるけど…
マルタッチはなぁ…
マルくんがタッチするからとはいえ、そのまますぎるというか…
確かに時間がない場面で考えたから仕方ないのかもしれないけど…
いや、やっぱりないわ…!w

人喰いを倒す手段を考えるのに、
男の頃に憧れていた兄貴分のロビンに教えられたことを実践するとか、
キルコがちゃんと元男なんだな、とわかる描写があるのは良いな、と思います。
ネーミングセンスは本当にアレだと思うけど。

そして天国にいると思われるトキオだけど、
あそこはあそこで何か色々とおかしいのが少しずつ分かってきましたが…
世界観の設定とか含めて色々と謎が多すぎるので、
それらが詳らかになるのが今から楽しみですね。

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