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:: 2014/10/22 水曜日::

■[漫画]不本意な男女同居とモラトリアム「バターナッツ!」1巻

バターナッツ! 1 (サンデーGXコミックス)
著者/訳者:犬上 すくね
出版社:小学館( 2014-10-17 )
作者twitter:犬上すくね(@sukuneinugami)さん | Twitter

犬上すくねさんによるサンデーGXの新作は前作と同じくキャンパスライフモノ!
ファンタジー要素も特になく、普通の大学生たちが主人公なので、
もしかしたら「恋愛ディストーション」のキャラたちが出てくるかも?
なんて期待したりしなかったり。

本作の主人公は大学進学を機に上京してきた藍河りょう(♀)
お金に余裕がないから、大学の掲示板でルームシェアを募集していた人と、
面識がないまま同居することになったんだけど、
その同居相手の柿山千聖(ちひろ)さんは同じ女性ではなくて、
実は男の人な上に入った映画サークル「バターナッツ」の副部長で…

いやー、初っ端からストレス貯まる男がいて「ラバーズ7」を思い出しちゃいますね!
というか、かつての同居人に告白出来なくて相手にされなかったのを八つ当たりして、
りょうちゃんを傷付けるとか最低、マジ最低。
そもそも、好きな女と同居しておきながら押し倒すどころか、
手を握ることすら出来ないとかどんだけヘタレでチキンで残念なんでしょうか。
草食系男子が増えたとは言いますが、流石にこれはないわー

それに比べてりょうちゃんが割りと不憫ですね。
八つ当たりされても真相が判るまでキレなかった所もそうだけど、
何よりこんな残念な男と同居するハメになるだなんて…
しかもこのままだとフラグが立ちそうなのが一番不憫。
勿体無い、ああ勿体ない勿体無い…

されさて、されども「ラバーズ7」は途中から面白さが加速した作品なので、
この作品もその可能性は充分あるので今後にも期待したい所です。
第一話の途中までは試し読みできますのでまずはそちらでどうぞ。
そしてこの機会に「恋愛ディストーション」と「ラバーズ7」の両作品ともどうぞ!
面白いよ!

:: 2014/5/19 月曜日::

■[漫画]人民解放軍のロック「BLACK LAGOON」10巻 広江礼威アートワーク集+お風呂ポスター付き限定版

9巻が出たのが約4年半前なので超久しぶりの新刊!
中には9巻で完結していたと勘違いしてた人も居たけど、
まだ終わってないよ! 新エピソードやってるよ!

連載自体が途中で3年ほどぷっつりと途絶えていたせいもあって勘違いしていたんだと思いますが…
この連載休止の理由については色々とあるみたいですけど、
まぁ、まずは復活を喜びましょう!

新章はベニーの彼女である偽札偽造グループリーダーのジェーンが、
グループへの参加を志望してきた人民解放軍のスパイであるミス・フォンを、
迎え入れたと見せかけて罠に嵌めたコトから始まる銃撃ロックンロール!

フォンは人民解放軍からは事態の辻褄を合わせるために裏切り者として切り捨てられ、
かつてロックが辿った軌跡をなぞるかのように物語は進んでいきます。

blacklagoon10_01

それがガルシアとロベルタの件で凹んでいたロックにとって良い刺激になったようで、
色々と人間模様が動いていくのが面白い。
ロックとフォンの表情がそっくりな所も良いよなぁ。
これぞ「BLACK LAGOON」って感じがする!
女体の描き方に相変わらず独特の魅力があるしね!

ちなみに久しぶりの新刊ということで限定版も出ているんですが、
こちらは広江礼威アートワーク集にお風呂ポスター付きです。
画集に関してはBarrage以来となるのでしょうか?
結構本格的でサイズや装丁もBarrageと似た感じになってます。
というかこれ単体で充分売り物になるレベルだと思うんだけど…
中身もかなり充実してますよ。

blacklagoon10_02

コミケで配布されたあの伝説の双子団扇の絵柄も収録されているので満足度は高いです。(笑
ただ、お風呂ポスターはレヴィがお風呂に入ってるイラストではなくて、お風呂に貼れるポスターです。
そこだけはご注意を。(笑

:: 2013/9/27 金曜日::

■[漫画]終わらない恋物語の終わり。「恋愛ディストーション」8巻

恋愛ディストーション 8 (サンデーGXコミックス)
著者/訳者:犬上 すくね
出版社:小学館( 2013-09-19 )
コミック ( 192 ページ )
作者サイト:docile -犬上すくねファンサイト-
作者twitter:犬上すくね (sukuneinugami) on Twitter

「恋愛ディストーション」が完結しました。
やっと…、やっと完結しました…
サンデーGXで最終回を読んだ時は、
まだ続きがありそうな終わり方だったというのと、
何より今までの経緯が経緯だったので本当に終わったのか実感が沸かなかったんですが、
この8巻をあとがきまでじっくりと読むことで実感することが出来ました。
あぁ、本当に終わったんだなぁ、と…

この「恋愛ディストーション」はラブコメ作品として不朽の名作と言って良い完成度だと思います。
何しろ15年前に出た第1話を、新装版になった今読み返しても面白さが損なわれるどころか、
新たな味わいをもって読むことが出来ましたからね。
何度にもわたる掲載雑誌の休刊騒動にも関わらず未完に終わらなかったのは、
その面白さに惹かれた多くのファンが居たからだと思います。

8巻では山野辺の付き合い初めたばかりの男女にありがちな騒動の続きと、
棗と大前田のバレンタイン話、そして棗の亡き父の遺作探しにおける二人の大喧嘩の話がメインに。
そしてラストは綺麗に3組みのカップル+1組みで、
みんなでバーベキューというラインナップになっております。

実はこの棗と大前田の大喧嘩はかなり以前に伏線として出てきています。
具体的に言うと旧版恋ディス4巻のカバー下にあるんですよね。
山野辺に彼女が出来ることも、まほ先生の双子姉妹の話も、
そして今回の棗たちの騒動まできちんと設定が当時から為されていたことが判ります。
ホント、ここに辿り着くまで長かったよなぁ…

それにしても棗って本当に面倒くさい女だよなぁ…(笑
大前田はドMな犬だよ間違いなく! 凄いけど共感できない!
でも、バレンタインにあの棗が手作りチョコをくれた際のリアクションには大いに共感できました!
ええ、ホント男ってのはロマンチストで乙女チックな生き物なんですよねー(笑

そしてラストを飾るメインの4組のカップルの話ですが、これも良かったですねー

rennaidistortion08_01

ちなみに棗とまほ先生がお互い面識なかったのには気付いてました。
2巻で映画館のお手洗いですれ違っているのを見て「わざとだなぁ」と思ったので。
しかしその伏線を最終回に持ってくるとはなぁ…
いやはや、お見事であります。
それにラストではまほ先生と棗の二人の1巻からの成長を感じられて感慨深かったです。
これからも喧嘩はまだやるだろうけど、それも成長の糧として仲を深めていくだろうと感じられて、
みんなの今後に対しては不安がないような終わり方なのも良かったですね。

しかしこれで本当に完結なのかー…
私が犬上すくねさんのファンになったきっかけになった作品なだけに、
終わるのは寂しく思いますが、今までの放浪連載のことを考えると、
無事に終わってくれて安心しているのも確かだったりします。(笑
作者の犬上すくねさんも、長い間応援していたファンの方々もお疲れ様でした!
そして完結してくれてありがとうございました!
最高に面白かったです!

:: 2013/4/21 日曜日::

■[漫画]宿縁の決着「神様ドォルズ」12巻

神様ドォルズ 12 (サンデーGXコミックス)
著者/訳者:やまむら はじめ
出版社:小学館( 2013-04-19 )
コミック ( 207 ページ )

TVアニメ化もされた「神様ドォルズ」も遂にこれにて完結です。
「BLACK LAGOON」と並んでサンデーGXの看板作品だっただけに、
完結したことに対してかなり感慨深いモノがありますし、惜しい気持ちもあるんですが、
きちんと物語が締められたのは喜ばしいものだと思います。

案山子という人知を超えた木製のカラクリ仕掛けの神様を操る日本の奥深い山村の因習に縛られ、
傷つけ合ってきた阿幾と匡平の二人の戦いがクライマックスを飾ることになりましたが、
二人の過去と因縁を考えると、なるべくしてなった最終決戦でしょうね。

幼い頃に出会い、出自の事で微妙な立場だった阿幾と分け隔て無く友だちとなった匡平。
曲がりなりにも仲良くしてきたのに、案山子と村の古い悪習のせいで二人の関係が少しずつ歪んできて、
「先生」のことで決定的にすれ違った二人が、お互いが本気でぶつかり合う最後の戦い。
まぁ、匡平はいつも本気を出すのが遅いからこそ、すれ違ってきたんですけどね…

周回遅れ

天照素の時も本気を出すのがキレてからだから被害が甚大になって阿幾が隻の任を解かれたし、
「先生」の時だってもっと先に本気で恋して行動してたら少なくとも「先生」は死ななかっただろうし…
そういった所は阿幾ももどかしかっただろうなぁ。
でも匡平は匡平なりに精一杯やってるんだよなぁ。
思春期のディスコミュニケーションが招いた結末がこれだと思うとやりきれないものがありますね。

阿幾と匡平の二人はそんな結末になってしまったけれど、
次代の詩緒と桐生たちには希望が残され、育まれることが示唆されるラストだったのが救いですね。
願わくば、その希望がいずれ生まれるであろう匡平の子供にも受け継がれていきますように…

:: 2013/2/20 水曜日::

■[漫画]あの山野辺が遂に脱童貞!?「恋愛ディストーション」7巻

恋愛ディストーション 7 (サンデーGXコミックス)
著者/訳者:犬上 すくね
出版社:小学館( 2013-02-19 )
コミック ( 186 ページ )
作者サイト:docile -犬上すくねファンサイト-
作者twitter:犬上すくね (sukuneinugami) on Twitter

無事に7巻が出たのにまず安心してしまうのは心配しすぎなのかも知れませんが、
ここ最近連載誌のサンデーGXでは長期連載の「コイネコ」「神様ドォルズ」が終わって、
来月は「REC」まで終了するので今後雑誌の存続が大丈夫なのか不安が拭えないんですよね…
いや、ここは恋ディスがサンデーGXを救うくらいの気概をファンとして見せなければ!
燃え上がれ犬上すくねファンの魂たちよ…!

まぁ、それはともかく7巻ですが江戸川とまほ先生のシリアス展開も終わり、
ある意味いつものノリが戻ってきた感じではあるのですが…
あの我らがDT戦士、山野辺泰治に前回遂に里中秋子というお相手が出来たんですよね。
そして里中さんはあけすけに迫ってくる女の子なのであっという間に本丸まで攻め込まれて…

童貞山野辺
あんなに童貞だったのに~

 
 
 
 

 
 
 
 

脱童貞山野辺
夕暮れにはもう違う色~

 
 
 
 

 
 
 
 

諸君らが愛してくれたDT戦士・山野辺は死んだ。なぜだ!?

事後山野辺
脱童貞したからさ…

まぁ、童貞捨てたからといってすんなり「男と女のお付き合い道」を駆け上がれるほど甘くはなく、
思う存分イチャイチャしたいからとバイトを始めたら、
すれ違いやコンプレックスを自覚して卑屈になったりと、
大前田と江戸川の言うとおりに里中さんに振り回されてばかりなんですけどね!
いやー、それでこそ恋ディスの男キャラってなもんですよ!(笑

今回は他にも棗の意外な性癖を知ることが出来たり、
棗の友人であるナオちゃんの処女っぷりを愛でたり、
何だかんだ文句を言いつつもまほ先生に愛されてる江戸川に嫉妬したり、
有元さんと小向井さんの組み合わせが案外良い感じになってたりと見所は沢山ありましたね!
やっぱり恋ディスは最高だな!

ちなみに冒頭に収録されているまほ先生と江戸川のエピソードですが、
後書きにあるように雑誌掲載時から台詞とかが変更されてますね。
江戸川が3年生になっているのは6巻の感想で予想した通りでしたし、
他にもなほさんとのエピソードが終わったからの修正とかありましたね。
ここら辺は雑誌を持っている人だけの楽しみなので、
やはりサンデーGXをもっとみんな買うべきだと思います!(笑

:: 2012/9/19 水曜日::

■[漫画]あと1巻だけ続くんじゃ「神様ドォルズ」11巻

神様ドォルズ 11 (サンデーGXコミックス)
著者/訳者:やまむら はじめ
出版社:小学館( 2012-09-19 )
コミック ( 216 ページ )

前巻でこの11巻がクライマックス的な話が出てたのですが、
結局もう1冊だけ続く模様です。

取り込まれた桐生を救うために迦喪建角の隻を紫音から奪った匡平と、
玖吼理を良い神様で居させたい詩緒の兄妹二人が頑張っている一方、
阿幾は手薄になったお社を制圧する為に乗り込んできて…

全体の流れはそのような感じなんですが、
それぞれの感情はそう単純なモノではなく、
特に阿幾の感情は自分でもわかりきってないみたいで、
常絶と共振することで、前か後ろかはともかく一歩踏み出した感じですね。

案山子と隻が作られた経緯も分かったし、
次々と案山子が大破することで古い因習もほぼ全て無くなってきたけど、
阿幾と匡平の二人の断ちがたい関係だけはまだ決着がついていないので、
最後にどういった結末を迎えるのか、大いに気になります。

しかし阿幾にはバッドエンドしかないような気がするんだけど…
靄子の事を考えると割り切れないものがあるなぁ。
というか、案外最後の最後には空張さんが持って行きそうな気がしないでもないですが、
どちらにしろ靄子はさっさと次の恋を探した方が良いような気もしますが…
そんな簡単に割り切れないからこそ恋心なんでしょうし、何とも複雑です。

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