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:: 2021/3/19 金曜日::

■[漫画]スミスの決断「乙嫁語り」13巻

乙嫁語り13巻乙嫁語り13巻
出版社:KADOKAWA
作者名:森薫
紙書籍通販:乙嫁語り (13)
Kindle版まとめ買い:乙嫁語り
DMM電子書籍:乙嫁語り (13)

エイホン家を目指して旅をするスミスとタラスさんとそのお供たち。
アラル海のほとりで立ち寄ったのは双子の花嫁、ライラとレイリたちの村。
新婚のライラとレイリは相変わらず元気いっぱいで、
スミスたちをもてなすことになるんだけど…?

結婚して落ち着くなんてことはなく、
ライラとレイリが相変わらずで微笑ましかったですね。
双子だからといって以心伝心なわけでなく、
むしろ粗忽×2って感じで準備が全然出来てないあたりに、
実母が監督せざるを得ない理由が滲み出ていますよね…w

ただ、その元気さがタラスさんには良かったようで、
初めてのアラル海、初めて泳ぐという体験をしていて、
一生の思い出になったんじゃないでしょうか。
曲がりなりにもちゃんとおもてなしも出来たことですし、
二人にはこのまま幸せでいて欲しいんですが…

ついに具体的に見えてきたロシアの南下政策に伴う軍の派遣を見ると、
悠長なことは言ってられないんですよね…
アリさんもニコロフスキさんも護衛としては優秀ですが、
流石に軍の装備と数の暴力は怖いですね。
引き返す決断をしたスミスさんはとても理性的だと思いますよ。

南に行って海に出たことから考えて、
オマーン湾あたりから出たってことですかね?
確かにインドのボンベイ(ムンバイ)までは比較的近いし、
そこからならイギリス行きの船も出てるでしょうし安全ですが…

安全でないのがエイホン家だよなぁ…
ロステムの良い笑顔を見てるだけに、
エイホン家の人たちの幸せが踏みにじられないことを願ってやまないです。

:: 2021/1/16 土曜日::

■[漫画]朴訥職人とギャルな嫁「クプルムの花嫁」1巻

クプルムの花嫁1巻クプルムの花嫁1巻
出版社:KADOKAWA
作者名:namo
作者twitter:namoさん(@namo_) / Twitter
紙書籍通販:クプルムの花嫁 (1)
DMM電子書籍:クプルムの花嫁 (1)

新潟県燕三条。
人口の3割が職人という街で生まれ育った犬町しいなは、
幼馴染みの鎚起銅器職人の富川修と付き合うギャルな大学一年生。
ある日、いつものように手作り弁当を渡したらプロポーズされ…

namoさんがハルタで連載している「クプルムの花嫁」の1巻が発売です。
初見ではクプルムって何のことなのか分かりませんでしたが、
調べてみたら銅のラテン語Cuprumのことなんですね。
妖怪銅叩きと言われるくらいの鎚起銅器職人と結婚するんだから、なるほどです。

結婚とはいっても修はまだ先代には未熟と言われてるし、
しいなもまだ大学一年生なので第一話では婚約という形に落ち着きましたが、
それでも二人の関係を見てると、どちらにしろニヤニヤしちゃいますね。

歳がそこそこ離れてるんだけど小学生の頃からずっと一緒だった幼馴染みで、
しいなも修の祖父母とも顔見知りで怒られてばかりなんだけど嫌ってなくて。
何だかんだで花嫁修業と番頭業務もこなしてるあたり、良い嫁になりそうですよね。
言葉遣いだけはもうちょっと何とかした方が良さそうだけど…w

しいなは人懐っこいからみんなに愛されてるんですよね。
特に中高で一緒だった咲ちゃん先輩との仲の良さはとても良きです。

修も嫉妬する仲の良さというのは実に良いですね。
結婚して子供が出来ても咲ちゃん先輩とは良いママ友になりそうな気がします。

仕事に真面目で没頭しまくりの修もしいなのことが大切なのが伝わってくるのが良いんですよね。
無口でコミュニケーションがとても苦手っぽいんだけど、
しいなに頑張って歩み寄っているところが可愛く思えるというか。
しいなもそんな妖怪銅叩きの朴訥なところが気に入ってるんじゃないかな…

ハルタ連載で知らない人も多いかと思いますが、
良い作品なので多くの人に読んで貰いたいですね。
一応ComicWalkerでは第一話が読めますのでお試しで読んで欲しいです。

クプルムの花嫁 無料漫画詳細 – 無料コミック ComicWalker

良い漫画ですよ!

:: 2019/12/17 火曜日::

■[漫画]後宮のカメラ「乙嫁語り」12巻

乙嫁語り12巻乙嫁語り12巻
出版社:KADOKAWA
作者名:森薫
Kindle版:乙嫁語り (12)
Kindle版まとめ買い:乙嫁語り
DMM電子書籍:乙嫁語り (12)

スミスとタラスさんとそのお供たちが再びエイホン家へと向かう旅路。
その途上で再会したのはペルシアの富豪、アニスとシーリーンの姉妹妻の旦那様。
タラスさんはアニスとシーリーンの二人に迎えられ、
似ているけれど異なるお互いの風習を話し合って…

言葉が違ってて全部が全部わかるとは言えないみたいですが、
実際のところどれくらい違うんでしょうね?
関西人が東北人と会話するくらいのニュアンスでしょうか?
それでもちゃんと会話が成立して、コミュニケーションが取れているあたり、
中央アジア文化圏の広がりというものを感じます。

タラスさんが次々と夫に先立たれた事情を話した時に、
シーリーンが一番同情していたのは、わかりますね…
シーリーン自身も旦那さんを亡くして第二夫人となっていますからね。
我が身のことのようにわかることでしょう。

お互いに違うところがあり、そこに驚きはするけれど非難はせず。
逆にお互いにわかるところに共感して楽しんでいるあたり、
とても優しくて、微笑ましい気分になります。
好きだなぁ、こういった雰囲気。

それにしても今回はカメラが大活躍でしたね。
道中に寄った村での巡礼者に対するお祝い写真だったり、
富豪の後宮での風景写真だったりと、
スミスが欲していた情報が蓄積されているところが素晴らしいと思います。
日本でも江戸時代の写真が出てきたら盛り上がりますからね。
この時代でしか味わえない雰囲気を切り取ることができるカメラっていうのは、
とても素晴らしい発明だったということがわかります。

それとエイホン家ですが…
セイレケさんの黒髪がとても美しかったです。
森薫さんの髪の表現力に圧倒されました。
これは最高にそそりますね!
ロステムくん… 弟か妹ができるかもよ…?

:: 2018/12/24 月曜日::

■[漫画]未亡人だって恋をする「乙嫁語り」11巻

乙嫁語り11巻乙嫁語り11巻
出版社:KADOKAWA
作者名:森薫
Kindle版:乙嫁語り (11)
Kindle版まとめ買い:乙嫁語り
DMM電子書籍:乙嫁語り (11)

スミスを追って、はるばるアンカラまでやってきたタラスさん。
元々が義父によって無理矢理に婚約解消された二人なだけに、
タラスさんの一途さに心を動かされたスミスだけど、
もう一度エイホン家に向かう決意は揺らぐことなく…

タラスさんの魅力がふんだんに盛り込まれた11巻でしたね!
どういった風にスミスに想いを寄せていったのか…
恋に恋する乙女な一途さを見せたかと思いきや、
妻ではなく、下女でも良いという現実を見据えた発言をして…

刺繍をする中央アジアの女性らしい一面に感心させられたら、
それもスミスの旅に同伴するための金銭的負担にならないため、
旅費を工面するためのものだという現実的な強かさで。

それでいてブランコを見た時に興奮し、
スミスと一緒にブランコをしたら童女のような表情をして、
その新たな一面にはより一層惹かれてしまいました。
やっぱり、森薫さんは乙嫁の魅力を見せるのが大変に上手い…!

作中では湿板の写真の使い方も描かれてますが、
スマホで簡単に撮れる現代からすると、その大変さに驚かされますね。
それでもクリミア戦争が終わったばかりの作中だと、
発明されて10年かそこらの最新技術でしょう。
やっぱりスミスはブルジョワ階級の人間なんだろうなぁ。

スミスさんがエイホン家に向かう旅に出たということは、
もう一度あの人達に会えるということでしょうね。
問題はロシアの南下政策が始まりそうなだけに、
今後どうなるのかが読めないことでしょうか。
それとタラスさんが義父によって仲が引き裂かれないかも心配です…

乙嫁のみんなは無事で居て欲しいんだけど…

:: 2018/2/15 木曜日::

■[漫画]遊牧民の暮らしとカルルク「乙嫁語り」10巻

乙嫁語り10巻乙嫁語り10巻
出版社:KADOKAWA
作者名:森薫
Kindle版:乙嫁語り (10)
Kindle版まとめ買い:乙嫁語り
DMM電子書籍:乙嫁語り (10)

自らを鍛えるためアミルの兄アゼルに師事することになったカルルク。
ハルガルの遊牧民としての生活をしながら、
アゼルに狩猟を教わりながらたくましくなっていくけれど…

カルルクが鍛えたいという気持ちも分かるんですよ。
戦いではあまり役に立てなかったという無力感と、
活躍したアゼルを間近に見てしまったというのが合わさり、
アゼルに鍛えてもらいたいというのはよく分かるんです。
何しろ男の子だもんね。

それにやっぱり狩りってのは男なら興奮しますからね。
雪原での騎馬に乗っての鷹狩りとか格好良いにも程がありますよ。
そりゃカルルクも良い顔をするようになるよなぁ、と。
アミルと一緒にいる時の穏やかな顔もいいけれど、
こういった男らしいところも魅力的だなぁ、と思います。

そして後半のスミスさん回ですが…
まさか… まさかなぁ…
まさかここでこの人が再登場するとは…
身なりを整えたスミスさんの紳士っぷりにも驚いたけど、
この再会にはもっと驚かされましたね。

ロシアの南下政策で戦争の気配が近そうだとはいえ、
そんなことはお構いなしに良い人はどの時代にもいて、
それ故に繋がれる縁ってのもあるんだなぁ。

しかしスミスさん…
これはまた難しい状況になりましたね…
これ、どうするつもりなんだろう…

:: 2016/12/19 月曜日::

■[漫画]不器用で冷めない恋「乙嫁語り」9巻

乙嫁語り 9巻 (ビームコミックス)
著者/訳者:森 薫
出版社:KADOKAWA( 2016-12-15 )

Kindle版:乙嫁語り (9)
Kindle版まとめ買い:乙嫁語り

パリヤさんが可愛い。
恋に友情に不器用なパリヤさんが、
みんなに支えられて一生懸命頑張ってる姿がとても可愛いんですよ。
少しずつ、それでも着実に成長しているパリヤさんを見てると、
とても微笑ましい気持ちになるんですよね。

一見可愛げがなく、元気だけが取り柄に見えるパリヤさんも、
一皮剥けばもの凄く可愛いんですよね。
そういった可愛いところを少しずつ知っていくことができるだなんて、
夫になるウマルくんはとても幸せだなぁ。

パリヤさんとウマルくんは何というか…
こう、いい意味で割れ鍋に綴じ蓋カップルなんですよね。
ウマルくんはパリヤさんといい夫婦になると思いますよ。
ただ、あとがきで作者の森薫さんも触れてるけど、
ウマルくんの将来の夢が叶ったら確かにパリヤさんは大変そうだ…
今から慣れていかないとですね…!

バダンとハルガルの襲撃があったせいで布支度をやり直すハメになったけど、
そのお陰で刺繍の腕が上がった状態で布を作り直すことができたし、
復興の手伝いにウマルくんが来てくれることで仲を深められたし、
人生万事塞翁が馬、というかね。
仮軸の話もそうだけど、
パリヤさんの人生は穏やかではなくてドタバタしたもになるだろうけど、
笑顔溢れるモノになってくるんじゃないかな、と。
そう思います。

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