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:: 2020/7/21 火曜日::

■[漫画]混沌の坩堝・長崎「黒鉄・改 KUROGANE-KAI」4巻

黒鉄・改 KUROGANE-KAI4巻黒鉄・改 KUROGANE-KAI4巻
出版社:集英社
作者名:冬目景
紙書籍通販:黒鉄・改 KUROGANE-KAI (4)
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DMM電子書籍:黒鉄・改 KUROGANE-KAI (4)

迅鉄を狙う謎の組織の追っ手を振り切り月百の故郷へ行くことになり、
隠れ里のような場所を訪れてみるとそこは廃村となっており、
月百の姉の血痕も見つかるという悲劇が待っていた。
悲しい結末となってしまい、これでお別れかと思ったら、
久作から長崎に行かないかと誘われて…

まさか第一話に出てきた源吉の因縁がここへきて生きてくるとか、
何とも予想はできませんでしたが、まぁ、間違いなく後付け設定ですよね。
そもそも江戸末期にサイボーグという時点でアレですけど、
それ以外がまともに江戸時代しているのがアンバランスだけど妙にハマっているというか。

それにしても丹はわりとチョロいというか流されやすいというか。
迅鉄と一緒に長崎に来てくれるわ、
捕まってた時に世話になった瑠璃の行方を探すわ、
女物の着物を普通に着てくれるわ。
いや、最後のはちょっと違うかもしれませんが。
というかわりと似合ってましたね。

源吉の因縁を巡る旅のはずが、
迅鉄が狙われているのは相変わらずみたいで、
まるでお姫様のように囚われてしまいましたが、
やはり王子様役は丹なんでしょうか。
丹にお姫様抱っこされる迅鉄とかちょっと見てみたいな…

:: 2020/4/21 火曜日::

■[漫画]リクオとハルのその後の話「イエスタデイをうたって after word」

イエスタデイをうたって after wordイエスタデイをうたって after word
出版社:集英社
作者名:冬目景
紙書籍通販:イエスタデイをうたって afterword
Kindle版まとめ買い:イエスタデイをうたって
DMM電子書籍:イエスタデイをうたって afterword

アニメ版を第2話まで観たんですが、予想以上に「イエスタデイをうたって」でしたね。
冬目景さんの空気をちゃんと出していながらアニメーションになっていて、
アニメスタッフの意気込みと確かな実力を感じさせられましたが、
この「イエスタデイをうたって afterword」に収録されている冬目景さんとアニメ監督との対談を読んで、
その理由の一端を垣間見られた感じです。

この「イエスタデイをうたって afterword」は先日グランドジャンプに描き下ろされた、
リクオとハルのその後を描いた後日談エピローグが収録されているんですが、
これがもう流石のクオリティでして。
あぁ、リクオとハルはあの後も生きていたんだなって。
そしてこれからも生きていくんだなって感じさせられましたね。

他にも未収録だった「イエスタデイをうたって」の番外編も収録されてて、
コレクター的にも垂涎の単行本なんですが、
冬目景ファンとしては後半に収録されている短編も良いものです。
20世紀の読み切りと書くと古すぎると思われるかもしれませんが、
これはこれで味わい深いものがありますよ。

特に2015年掲載の「夏の姉」がすこぶる面白くてですね!w
大学に進学した兄が夏に帰省したら姉になっていた、という話なんですが、
LGBT的な重さは全くなく、凄く軽くて楽しいんですよ
これは主人公の兄妹のキャラクター性に拠るところが大きいし、
何よりもオチが最高だったせいだとは思います!w
あと、冬目景さんが沙村広明さんを女装させた犯人だと知っていれば別の笑いも出てきますね…!w

冬目景ファンとしては是非とも手に入れて欲しい一冊ですが、
このご時世だと開いている本屋に行くのも一苦労でしょうし、
まずは電子書籍版を買って、落ち着いてから紙書籍を買うなりした方が良いかもしれませんね…

:: 2019/4/24 水曜日::

■[漫画]紅雀の川流れ「黒鉄・改 KUROGANE-KAI」2巻

黒鉄・改 KUROGANE-KAI2巻黒鉄・改 KUROGANE-KAI2巻
出版社:集英社
作者名:冬目景
Kindle版:黒鉄・改 KUROGANE-KAI (2)
DMM電子書籍:黒鉄・改 KUROGANE-KAI (2)

「イエスタデイをうたって」アニメ化ってマジすか。

20世紀末に描かれたぼくらの青春が、まさかアニメ化するとは…
冬目景作品では「羊のうた」が既にアニメ化されてますけど、
あれは… ファンの間ではあまり話題にあがらないようなモノですので、
このアニメ化には期待半分不安半分といったところでしょうか…
何しろ主要登場人物の大半が携帯電話を持たないような生活してるからなぁ…
今の若者に響くものがあるのかが若干不安…

それはともかくこの「黒鉄・改」2巻ですが、
新しい登場人物が増えるだけでなく、
鋼の迅鉄を狙う相手が少しずつ明らかになったり、
紅雀の丹が色々と巻き込まれて大変な目にあったり、
まぁ、色々です。

それにしても鎖鎌のおっさんは手練だけど損な役回りでしたね。
名前も出てこなかったけど嫌いなキャラじゃなかっただけに、
このまま野垂れ死んで欲しくないと思いました。

そして旅芸人一座の叔母と姪の二人ですが、
こちらも色々とめんどくさい事情を抱えてそうだけど、
白髪の刺客の女性の方がよりめんどくさそうではあります。
この漫画に出てくる女性は全員めんどくさい疑惑まであるな…

少し不思議系の作品ではあるんだけど、
幕末の事情が突っ込んできたりと任侠&時代モノとしての側面が強くなってきましたが、
綺麗に落着して欲しいものです…
とても無理っぽいけど…

:: 2019/2/4 月曜日::

■[漫画]まだまだ続くんじゃよ「空電ノイズの姫君」3巻

空電ノイズの姫君3巻空電ノイズの姫君3巻
出版社:幻冬舎
作者名:冬目景
Kindle版:空電ノイズの姫君 (3)
Kindle版まとめ買い:空電ノイズの姫君
DMM電子書籍:空電ノイズの姫君 (3)

初めてのライブで緊張してしまい、実力をまともに出せなかったマオ。
しばらくギターを引けないくらいに引きずってしまっている時に、
夜祈子が助っ人として参加したバンドのライブを聞いて…

紙質、ブ厚っ!

紙書籍で買った人ならわかると思いますが、
この3巻の紙質がかなり分厚いことになってます。
ページ数が100p前後しかないので仕方ないですが、
まさかこんな風に単行本化するとは…
紙のバーズと冬目景といえばスコラ版「羊のうた」からの付き合いですけど、
確かに冬目景作品は紙で揃えたくなりますしね…
電子媒体に移行したバーズからイブニングに移籍したのも致し方ないでしょう。

そんなわけでまだまだ続きそうで安心です。
夜祈子がマオと同じバンドになるのかはわかりませんが、
彼女の才能のえげつなさはプロにも知れ渡ったので、
周りが放っておかないだろうなぁ…

ただ、夜祈子は本人が言ってた通り、
欲しいものがないという寂しさを抱えているみたいなので、
彼女のその問題をマオたちがどう向き合うかが、
鍵になってくるのかな、と思います。

マオと夜祈子の子供時代のエピソードですが、
夜祈子はそれほど可哀想な境遇じゃなかったので少し安心しました。
彼女が今の彼女になったのは… 生まれ持った性格なのかしら…

:: 2018/4/9 月曜日::

■[漫画]一番好きなことを全力で「空電ノイズの姫君」2巻

空電ノイズの姫君2巻空電ノイズの姫君2巻
出版社:幻冬舎
作者名:冬目景
Kindle版:空電ノイズの姫君 (2)
Kindle版まとめ買い:空電ノイズの姫君
DMM電子書籍:空電ノイズの姫君 (2)

ギター・ボーカルのメンバーを亡くしてしまったという状況も父にかぶるのと、
男子大学生二人に土下座され、断りきれなくてバンドに入ることになったマオ。
父へはそのことを中々言い出せずにいる中で、
友人になった夜祈子との仲は深まっていき…

正直言って、予想以上の青春っぷりです。
冬目景作品だからもっと寂寥感溢れるダウナーな雰囲気になると思ってたんですが、
一番好きなことを全力で頑張りたいと主張したり、
初めてのライブで他のバンドに悪い意味で引っ張られて失敗して泣いたり、
熱量が感じられる展開で驚きました。

それと夜祈子のキャラクターも意外というか。
黒髪ロングストレート女子とか切れ味鋭いクール系なイメージだったけど、
確かに切れ味は鋭いけどクールというよりパッションというか。
マオの父が憧れのTAKUMIだと知った時のリアクションとか超ミーハーだし、
学校サボってマオと海に行った時の様子を見てると、
クールというイメージは見事に崩壊しますね。(笑

青春グラフィティとして予想以上に熱量を帯びてきたので、
これはこれで面白くなってきましたよ。
マオには一度の失敗ではめげずに頑張って欲しいし、
夜祈子もバンドメンバーになって欲しいものであります。
まぁ、その場合は恋愛関係でもつれそうな気がするけど。(笑

:: 2018/3/19 月曜日::

■[漫画]帰ってきた渡世人「黒鉄・改 KUROGANE-KAI」1巻

黒鉄・改 KUROGANE-KAI1巻黒鉄・改 KUROGANE-KAI1巻
出版社:集英社
作者名:冬目景
Kindle版:黒鉄・改 KUROGANE-KAI (1)
Kindle版まとめ買い:黒鉄
DMM電子書籍:黒鉄・改 KUROGANE-KAI (1)

22年前に始まった冬目景の時代劇漫画「黒鉄」
鉄の仮面にカラクリ仕掛けの半身に喋る刀の鋼丸と、
奇天烈すぎる出で立ちの渡世人”鋼の迅鉄”
その物語が14年の沈黙を経て帰ってきました。

連載復活とはいえ設定は細々と変わってますが、
それも連載当時からちょいちょい変わってるので今更感もあるし、
何より作品が持つ外連味とかはそのままなので、
特に問題はないかな、と思います。
時代劇だから連載時期に左右されるものでもないですしね。

この1巻の第一話は復活したばかりの顔見せというかジャブなので、
読み切り的な内容になっていますが、
それ以降は長編シリーズになっています。
冒頭からいきなり鋼丸とはぐれて怪我をして薬園を営む兄妹に匿われた迅鉄と、
迅鉄を探す謎の集団と鋼丸を拾った紅雀の丹のチャンバラと、
中々にきな臭くて長くなりそうな雰囲気です。

しかしこの手の物語の定番とはいえ、
何の罪もない少女が殺されるのは後味悪いなぁ…
残された少女の兄の怨嗟の声も仕方ないとはいえ、
それを浴びせられる迅鉄も、そもそも被害者なわけで…
うーん、辛い。

さて、今回こそは「黒鉄」は完結してくれると期待しています。
完結するにしても渡世人のラストがハッピーエンドになるのかは甚だ疑問ですが、
それでも最後まで見届けたいと思います。

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