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:: 2016/1/12 火曜日::

■[漫画]魔法少女は恥ずかしい「魔法少女なんてもういいですから。」1巻

TVアニメ放映開始と単行本1巻の発売がほぼ同時とか、
思い切りがよすぎるメディアミックスが進行中の「魔法少女なんてもういいですから。」
作者の双見酔さんはきらら系4コマ漫画作家のイメージが強いですが、
この作品はコミック アース・スターというWeb媒体での連載作で、not4コマ漫画です。

JCの葉波ゆずかちゃんがゴミ捨て場で出会ったのは不思議生物のミトン。
魔法少女の素質があると言われて腕輪を受け取って変身してみたら、
衣装がまさかの水着!

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ゆずかの素質に合わせたコスチュームだと言われても恥ずかしさは変わらない。
しかも魔法少女の敵は既に先代の魔法少女たちが倒してしまっているので、
魔法少女の存在意義がそもそもなくなっていて…

双見酔さんらしいどこか退廃感の漂う雰囲気と、
ミトンへの容赦無い扱いがとても面白い作品です。
ゆずかの親友である坂上ちやちゃんの一貫した姿勢は頼もしいですし、
文武両道、容姿端麗、家事万能という、
魔法少女らしからぬ完璧超人っぷりも味わい深いです。
そんなゆずかの父親が社畜っていうのは何かアレですが。

魔法少女のバトルとかは回想でチョコっと出てきてますが、
基本的に可愛いゆずかを愛でたり、
可愛くないミトンへの容赦ない扱いを楽しむ漫画です。
双見酔さんの漫画が好きな人にはお勧めできると思います。

取り敢えずコミック アース・スターで3話まで無料で読めますのでまずはそちらで読んでください。
面白いよ!

:: 2013/8/21 水曜日::

■[漫画]少年少女の想いは「恋ときどき」

恋ときどき (CR COMICS DX)
著者/訳者:双見 酔
出版社:ジャイブ( 2013-08-07 )
コミック ( 191 ページ )
作者サイト:とどかない そら
作者twitter:双見(日本) (sui_hutami)さんはTwitterを使っています

双見酔さん、再びの同人誌を集めた商業単行本が発売。
同人誌で発行したお話の再収録だけあって、
同人誌で読んだことがある内容が多数載ってたりするんですが、
大多数の読者には新鮮味の溢れる内容だと思いますよ。
きららキャラットでやってる作品とは違いますからねー
主に恋愛濃度的な意味で。

収録作は
「さきのはなし」
「そらの花」
「きゃっちぼーる」
「恋ときどき」
「まえのはなし」
「いとよみ」
「エピローグ」
の7作に幾つかの話の合間に挿入される4コマになってます。

進路に悩む女の子の話だったり、
中学時代から悶々と抱える恋に悩む男の子の話だったりと、
色んなシチュエーションの少年少女達が見せる恋模様の短編なんですけれど、
どれもが双見酔さんの空気感が出ていて面白いんですよね。
もう、これは双見酔ワールドとしか言い様がない漫画の味わいなのです。

個人的には男の子が主人公にして表題作の「恋ときどき」が一番好きですね。
くしゃみする女の子に一目惚れをするという、ちょっと曲がった冒頭からアレでしたけど、
3年間同じクラスにならなかった中学時代、告白も出来ずに過ごした上に、
高校が別々でも悶々と思いを抱えてたら偶然通学中に見掛けるようになって、
それを狙ってひたすら悶えるちょっとキモい所が良いと言いましょうか!
あぁ、これこそが恋だなぁって感じがして良かったです。

双見酔さんの漫画はちょっとクセがある面白さなので人を選ぶとは思いますが、
私は好きなので読んで欲しいです。
同人誌がメインですけど商業作にヒケを取らない作品ばかりなので是非。

:: 2012/4/9 月曜日::

■[漫画]気づいた 好きなきもち。気づいて 恋ごころ「好き もよい」

好き もよい (CR COMICS DX)
著者/訳者:双見 酔
出版社:ジャイブ( 2012-04-07 )
コミック ( ページ )
作者サイト:とどかない そら
作者twitter:hutami (hutami) は Twitter を利用しています

しんしんと降り積もる雪のように、好きという気持ちが積み重なって、
素敵な物語を作りあげた作品集がこの「好き もよい」です。
今までコミティアなどで発表された作品に60P以上の描き下ろしを加え、
非常に読み応えのある面白い短編集になっています。

「同人誌をつくってみた。」
友だちが作った同人誌に触発されて絵を描き始めてみたら、
実は元同人作家っだった母上様のスパルタ教育で漫画を描くことに。
初めはただのコメディだったんだけど、3作目で良い話になってるのが印象的です。
漫画を描くのが「好き」というお話。

「ふたつねがい。」
日々の受験勉強が必要であることは理解しているけど、鬱屈したものも感じる悩める受験生。
気分転換に通っている神社で会うようになった男の人と話をするようになったら、
お互いの願いが叶うように願掛けするような不思議な関係に。
神社が結び育んだ「好き」の形。

「好きといえないこと」
自分からの告白で付き合うことになったけど、実感が籠もらない「好き」という言葉に気後れして、
中々言い出せなくて悩む青春真っ盛りの男の子の話。
不誠実な「好き」という言葉を声に出すのを躊躇っていたら、
全く違う考え方で解答を指し示す女の子が良いです。
「好き」という言葉を積み重ねていこう、というお話。

「ちくたく」
「好き」と言われたから知っていくために付き合い始めたら、
どんどんその人のことを見るようになって気づいたら…、という展開。
短いながらも「好き」に気づいていく流れが良いです。

「好き もよい」
表題作。
ネトゲのギルメンで会話のテンポが独特なアキさん(男性)のことが気になって、
色々と話し掛けたりしているうちに…、なミズさん(女性)のお話。
チャットの返信の”間”について色々考えたり、実際に会うとなってゴロゴロ転がったり、
ログインしない状態に思いを巡らしたりと、細かい所作に色々と共感できるんですよね。
こういった細かいトコロが積み重なって出来上がる”空気感”こそが双見さんの漫画の真骨頂だと思います。

余談ですが双見酔さんとネトゲと言えばやはりROですよね。
こちらも数年前ですが作品集が出ているので是非とも読んでみてはどうでしょう。
ラグナロクオンライン ~つづく大地~ (マジキューコミックス)

:: 2011/11/9 水曜日::

■[漫画]魔王さまの勇者育成日記「セカイ魔王」1巻

セカイ魔王 (1) (まんがタイムKRコミックス)
著者/訳者:双見 酔
出版社:芳文社( 2011-10-27 )
コミック ( 120 ページ )
作者サイト:とどかない そら
作者twitter:hutami (hutami) は Twitter を利用しています

ニートの少女の無気力だけど、ほんの少しだけ前向きな漫画「空の中屋根の下」
その作者である双見酔さんが描く新作は近年多くなってきた魔王と勇者の物語。
…なんだけど、普通に魔王と勇者が戦う単純な構図のはずもなく、
割りと怠惰な雰囲気を醸し出すのです。

ある日目覚めてみれば玉座。
そしてどうやら自分は歴代最強の魔王らしい。
そんな魔王で美少女な彼女は前回の魔王の側近とともに、
自分を滅ぼす存在である勇者を探してみたら、
歴代最弱な勇者が見つかって…

という訳で勇者伝説も観光に使われるくらい平和な世の中で、
最弱モンスターにすら苦戦して、強くなろうとしてもまだまだ最弱な勇者が、
魔王の分身体の妖精とともに旅を続けていくわけなんですが…
ここまで苦労性な魔王と勇者は前代未聞かもしれない。

勇者も弱いんだけど勇者の証拠があるんだけど、
手に入れた伝説の剣はポッキリいっちゃうし、
終盤では死にかけるわけなんですが…
今後どうなるのかサッパリわかりませんな!
うーむ、勇者が魔王のヒモになるくらいしか予想できない…!(ぉ

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