本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2014/1/20 月曜日::

■[ラノベ]達哉の勇躍「フルメタル・パニック! アナザー」7巻

殺人という壁を乗り越え、影がある感じになった達哉が表紙の7巻ですが、
表紙になるだけあって、主人公らしい活躍っぷりでしたね!
序盤は人を殺した事を吹っ切るために色々と藻掻いてましたが、
終盤ではケントゥリア2機と互角に戦い、更にはレイヴン1号機改をぶっつけ本番で使いこなし、
ミハイロフを圧倒する才能の煌きを見せてくれたお陰で大いに興奮しましたよ!

それだけにジオ社が進める無人AS計画「カエサル・プロジェクト」が不穏だよなぁ。
中央アジアでロシア相手に繰り広げられる国家戦争にケントゥリアが使われ始めたけど、
もう現時点で充分有用であることが判ってしまいましたからね。
もし成長した今の達哉のデータがコピーされたらと思うと薄ら寒くなります。

それと菊乃ですが、予想通り達哉の側に付いたかー
そこに至るまでにイベントがあったから説得力があったし、
ステンカ小父様ことミハイロフ相手にきっぱりと決別を口にするまでになりましたからね。
これで本格的に達哉の傍に居ることになり、俄然面白くなってきましたね!
達哉への恋心も上手い方向に軌道修正されたから、そちらの意味でも楽しみです。

翻ってリーナの方ですが、達哉相手への気持ちは自覚してないのか素直になれないのか…
扇情的な下着を買うイベントとか凄く萌えるし、何よりビジュアルも最高なんですけど、
下手すりゃこのまま菊乃に出番とかヒロインポジションとか奪われないのかちょっぴり心配です。
ポテンシャルは高いんだけどなぁ、リーナ…

ちなみに今回一番ヒロイン度が高かったのは間違いなくマルヤムですね。
ユースフもマルヤムの為に熱さと冷酷さが同居する状態になったりと、
正に囚われの姫を助けに向かう王子様状態で格好良かったです。
そんな中でも可能な限り達哉への助けの手を打ったりと、
友情と有能さも併せ持っていてマルヤムがべた惚れするのも当然だと思わされますね。

達哉、リーナ、ユースフ、菊乃とそれぞれの個性に合わせたレイヴンも揃ったし、
これからの展開にも期待しております。

:: 2013/10/2 水曜日::

■[ラノベ]俺たちの戦争「フルメタル・パニック! アナザー」6巻

フルメタル・パニック! アナザー6 (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:大黒 尚人
出版社:富士見書房( 2013-09-20 )
文庫 ( 268 ページ )
原作者サイト:GATOH.COM blog style
原作者twitter:賀東招二 (gatosyoji) on Twitter
絵師サイト:風の色
絵師twitter:四季童子 (shikidoji) は Twitter を利用しています

遂に前作との関連性が見えてきたフルメタアナザー6巻。
ユースフの資本で新D.O.M.S.を設立して仇討ちに燃える達哉たちが、
旧D.O.M.S.がGEと組んで開発している無人AS”ケントゥリア”を破壊する為に、
何より社長であるマオを襲撃した復讐の為に世界各地で戦うことになるんだけど…

この6巻は達哉にとってのpoint of no returnでしたね。
まさか初めての相手があいつであり、あんな状況だというのは意外でしたけど、
これによってもう日本での日常に気軽に戻れなくなった、というのは確かでしょう。
そして同じく菊乃もトラウマものの体験を経ただけに今後どうなるのかが心配ですね。
意外と達哉への依存と愛情が深まる気がしないでもないですが。

前半部分のケシ畑を栽培して生計を立てる僻村を守る旭たち旧D.O.M.S.と、
そこを政府軍の依頼で攻めて、花の世話をしていた少女に責められる達哉たち新D.O.M.S.の対比が、
単純な善悪を越えた物事のやるせなさが感じられましたね。
後半の出来事といい、世界はどうしようもない不条理とやるせなさばかりが溢れている。
でもそこがまた面白いんだよなぁ、困ったことに。

それにしても溝呂木はTAROSをそう使うのかー、というのと、
現実の無人兵器の開発競争とのリンクが上手いと思わされますね。
一枚岩じゃない米国のお国事情と新旧D.O.M.S.の戦いに旧ミスリルの技術と、
色々と事情が複雑化していく中、達哉の人間関係の今後も気になります。

まぁ、人間関係という意味ではユースフ関連が今回一番の驚きでしたね…
「コータローまかりとおる!」の天光寺思い出しました…(←古すぎるネタ

:: 2013/2/27 水曜日::

■[ラノベ]そして戦場へ…「フルメタル・パニック! アナザー」5巻

フルメタル・パニック! アナザー5 (角川ファンタジア文庫)
著者/訳者:大黒 尚人
出版社:富士見書房( 2013-02-20 )
文庫 ( 303 ページ )
原作者サイト:GATOH.COM blog style
原作者twitter:賀東招二 (gatosyoji) on Twitter
絵師サイト:風の色
絵師twitter:四季童子 (shikidoji) は Twitter を利用しています

マオが狙われたテロ行為はまだ前哨戦に過ぎなかった。
辣腕を奮っていたワンマン社長が不在になったD.O.M.S.を相手に、
企業買収を仕掛けてきた黒幕たち。
新社長に就任したのはまさかの宿敵で…

5巻になって遂に日本の日常生活を去る決意をして鉄火場に身をおくことになった達哉だけど、
相変わらず躓いてばかりなので、もうちょっとしっかりとして欲しい所。
対して呑んだくれだったクルツは愛妻が瀕死に陥った事で、
狙撃手としての本領を発揮してゴルゴ13的な復讐をアングラで行うことになってて、
面目躍如といった活躍を見せてくれました。

今回はヒロイン的には楓さんは完全にハブられた形で、
リーナがメインに据えられたように見せかけて菊乃さん大活躍でしたね。(笑
カラーピンナップの格好がやたらエロかったり、
達哉の唇を奪ったりとビッチ処女っぷりが大変よろしかったです。

アラスカでのレイヴン奪還作戦とGEの秘密兵器の開発と、
中々にきな臭い感じが漂っていますが、今後どうなることやら…
取り敢えずTTことテレサ・テスタロッサさんがそろそろ出てきそうなフラグが見えたので、
6巻に期待したい所ではありますが、果たしてどうなるのでしょうね。

:: 2012/8/21 火曜日::

■[ラノベ]懐かしのあの人も登場!「フルメタル・パニック! アナザー」4巻

フルメタル・パニック! アナザー4 (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:大黒 尚人
出版社:富士見書房( 2012-08-18 )
文庫 ( 294 ページ )
原作者サイト:GATOH.COM blog style
原作者twitter:賀東招二 (gatosyoji) on Twitter
絵師サイト:風の色
絵師twitter:四季童子 (shikidoji) は Twitter を利用しています

年4冊という、賀東招二さん本人が全部書いてたらまず無理なハイペースで(ぉ、
順調にその地位を固めつつあるフルメタアナザーですが、
4巻にして遂にティーンエイジャーな達哉にはキツイ戦闘が繰り広げられます。
人が死ぬってのはやっぱり嫌なものだなぁ…

内戦が続くアフリカの独裁国家、マランパ共和国の政府軍への教導に来たD.O.M.S.
ベルトランと軍人のサラの間には浅からぬ因縁がある中、
ミハイロフたち傭兵が暗躍し始めて…
という話と、酔っぱらい親父と成り果てながらも射撃の腕は衰えないクルツが活躍する、
テキサスでのガンマン的な話の2本が収録されています。

達哉は今までも命懸けの戦闘を掻い潜ってきましたが、
今回は大人同士、国同士の汚らしい諍いに巻き込まれたガチの殺し合い。
目の前で人が死ぬし、達哉を守るためにユースフも手を汚したりするし、
何よりめでたしめでたしで終われない救われない、後味の悪さが印象的です。

王子として、軍人として教育を受けていたユースフですらも、
初めて人を殺した葛藤を抱え込むとかクルものがありましたが、
電話越しでサミーラと通じ合っているのは少々羨ましさと安心感があります。

達哉も達哉でリーナとの関係が進む余地は充分ありそうなんですが、
アクセサリーを買って欲しそうなリーナに気付かなかったり、
マオに唆されてリーナのおっぱいを触りたい事を真っ正直に告白するのと同義な返事したりと、
主に達哉側の問題が色々ありそうですね。(笑

それと久しぶりに登場したクルツですが、ダメな部分が拡大されながらも、
キメる所はキメてくれて残念ながらもカッコよさが光ってましたね。
コールサインといい、こういった前作からのファンへのサービスは、
やはりニヤリとしてしまいます。(笑

それはそうと今回のオチはかなり衝撃的だったんですが…
うーん、どうなるんだろう、これは…
アナザーにも遂にこういった殺伐とした展開が!?
とはいえ、刊行ペースは比較的早いのである程度安心しながら続きを待ちたいと思います。

:: 2011/12/22 木曜日::

■[ラノベ]2巻も文句なしに面白い!「フルメタル・パニック!・アナザー」2巻

フルメタル・パニック! アナザー2 (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:大黒 尚人
出版社:富士見書房( 2011-12-20 )
文庫 ( 281 ページ )
原作者サイト:GATOH.COM blog style
原作者twitter:賀東招二 (gatosyoji) on Twitter
絵師サイト:風の色
絵師twitter:四季童子 (shikidoji) は Twitter を利用しています

作者は違えども間違いなく「フルメタ」だと2巻を読んでより実感した次第です。
いやー、やはりフルメタはASが戦うのは勿論、学園生活もあってこそだよなぁ。
しかも主人公が乗るASはスペシャルな奴じゃないと!
武器も装備も厨二病を刺激するもので最高っすよ。

民間軍事会社「D.O.M.S.」に無事入社を果たした達哉だけど、
裏方な初任務のはずがピンチヒッターで現場に入ってポカをかまして更にクライアントと揉めるという、
何とも残念なことになっちゃったわけなんですが、そこもまた達哉らしいかな、と。
ここらへんは宗介にはなかった青さだよなぁ。

そして謹慎処分として日本に帰国して陣代高校に戻ってみたら、
幼馴染みの女の子と親友の距離が縮まっているように感じてちょっと心が揺れたりという、
いかにも青春! って雰囲気が出てたと思ったらクララとリーナの強襲ですよ。
クララを見たオノDの反応や、リーナが着ている制服の来歴とか、
前シリーズを知っている身としてはニヤリとできるトコが随所にあるのは良かったですね。

そして日本製ASのAS-1<ブレイブ・レイヴン>の受領と、
それにまつわる企業の陰謀で狙われる達哉たちの戦闘は緊迫感が出てて良いですね。
ASの機体性能による仲間たちの劣勢と、それを巻き返す新型機の特異性。
何よりそれを初見で扱ってしまえる達哉の才能とセンスにはワクワクせざるをえません。

流石に前シリーズほどではないですが、裏の策謀が見えてきたり、
リーナが葛藤を抱き始めたりと雰囲気が出てきましたが、それもまた楽しみです。
大変かと思いますが是非ともこのクオリティのまま頑張って欲しいです。

:: 2011/9/13 火曜日::

■[ラノベ]アデリーナ、スカートはいてない!「フルメタル・パニック! アナザー」1巻

フルメタル・パニック! アナザー1 (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:大黒 尚人
出版社:富士見書房( 2011-08-20 )
文庫 ( 263 ページ )
原作者サイト:GATOH.COM blog style
原作者twitter:賀東招二 (gatosyoji) on Twitter
絵師サイト:風の色
絵師twitter:四季童子 (shikidoji) は Twitter を利用しています

どこぞの包帯シスターじゃないですが、スカートはいてない系のヒロインかと思いきや、
実は短パンをはいているという、某ビリビリさん系なヒロインでした!
しかもCAやジャージブルマと(マオに騙されて)コスプレしまくりなヒロインですよ!
原作ではかなめよりテッサが人気だったことから、やはりヒロインはロリに限るという結論に達したのか、
今回は若干ロリが入ってるヒロインのリーナですが、素晴らしいと思いますよ。
ポニテだし!

さてさて、原作の人気が半端無いフルメタのスピンオフ的なこのアナザーですが、
賀東さんが指名しただけあって大黒尚人さんの文章力は全く問題なかったです。
オノDやマオといった原作キャラが出てきてもイメージは全然壊されないし、
それでいて新主人公の達哉に新ヒロインのリーナは魅力があるしで、
読んでいて予想以上に楽しめましたよ。

本編の世界で起こったあの戦争から十数年後。
マオが社長を務める民間軍事会社D.O.M.S.が自衛隊を教導中に起きたトラブルに巻き込まれ、
その時に発揮したAS操縦の腕を買われてヘッドハントされた土建屋の息子でPS乗りの市ノ瀬達哉。
優秀な美人AS乗りであるアデリーナとのボーイミーツガールという、原作と同じコンセプトながら、
鬼教官なリーナにしごかれる達哉と、原作カップルと少し違うけど似た関係性が面白いです。
原作を知っているとクスっと笑えるネタが散りばめられてるのも良いですしね。

世界を股に掛けての陰謀と謎といったものは薄くなりましたが、
メカアクションとボーイミーツガールなラブコメは健在です。
フルメタでありながらフルメタでない、それでいて間違いなくフルメタの面白さがある。
そんな作品でしたね。
今後のリーナのコスプレに期待しつつ楽しんでいきたいです。

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