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:: 2017/1/19 木曜日::

■[ラノベ]愛情・友情・畏敬、そして…「やがて恋するヴィヴィ・レイン」1巻

「とある飛空士」シリーズの犬村小六さんの新作です。
結構前に出てて先月中には読了してたんですが、
中々感想を書くタイミングが掴めませんでした。
でも、丁度今月2巻が出るということで今更書いておきます。

世界が3千メートルの壁で三分割された世界。
その真ん中の世界グレイスランドで最下層の住人として過ごすルカは、
ある日上層エデンの飛行戦艦が下層のワイバーンに襲われているのを目撃する。
今の状況から抜け出すために駆けつけたところで、
空から降ってきた女の子と出会い…

冒頭こそナウシカでラピュタですが、
中身はとても犬村小六さんでしたね。
つまり、逆境の主人公が頑張るも序盤では全く報われないし、
幼馴染み属性のヒロインもひどい目に遭う、という展開です。

どんな時も気高さを失わない王女のファニアは魅力的だし、
窮地でも諦めないルカも格好良いです。
自分でできる全力を最大限考え、実行するところは正に主人公ですね。
凍死しないために体温で温めるのは無礼だからと、
折角手に入れた稀覯本を燃やして暖を取るところはシビレましたよ。

ただ、事態が終息した後の立場が悲惨なんだよなぁ。
大事なモノを守るために常に命懸けとかシチュエーション的には燃えるけど、
その後の報酬が0どころかマイナスしかないとか… 辛い…!
まぁ、最後には報われると思うんだけど、
「とある飛空士」シリーズの前例からすると、
報われるまでが果てしなく遠そうなんだよなぁ…

それにしてもヴィヴィ・レインは誰なんでしょうね。
誓約では見事に騙されたので断定はできないというか…
どちらにしろミズキがひどい目に遭いそうなのは確かですね。
だって、幼馴染み属性だもの…(偏見

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