本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2011/6/8 水曜日::

■[ラノベ]ロリ稲葉ん可愛いー!「ココロコネクト カコランダム」

ココロコネクト カコランダム (ファミ通文庫)
著者/訳者:庵田 定夏
出版社:エンターブレイン( 2010-09-30 )
文庫 ( 318 ページ )
絵師サイト:enfance

今度は<ふうせんかずら>ではなく<二番目>によって起こされるあり得ない現象。
しかも今回は外見が丸々変化するというより一層信じられない『過去退行』
文研部の面々がロリやショタになるという、その属性の人たちに垂涎な現象ですが、
一番素敵な見所はやはり恋する乙女化した稲葉姫子の可愛さでしょう…!

積極的に太一に好かれる為の行動を起こし始めた稲葉ったらぱないの。
意図的に「あーん」する状況に持って行き、更にそれを藤島に見せつけるとか、
細かいトコロで太一を持ち上げてポイントを稼ぐなど、以前からの黒さを内包しつつ、
「恋の力を知ってるからな」という言葉の通り、
恋する女の子の顔が随所に見られてニヤニヤさせられますよ。

そして恋と言えば常に唯ラブを表明しているアホの青木が存外輝いていて、
特に「理屈じゃない。理由じゃない。論理じゃない。理論じゃない。」と悟り、
感じることしか出来ないから全力で感じて信じるという気持ちそのままに、
唯に突撃ラブハートをする青木△
いやー、やっぱり面白いキャラだわ、青木。

しかしシスコン気味だと思っていた太一が間違いなくシスコンだと確信させられたり、
カラーピンナップで描かれている四歳の稲葉がメチャクチャ可愛い上に、
四歳の時点で「でぃーぷ・きっす」という言葉を覚えていたりと反則すぎですよ。
伊織も伊織で十四歳時点で稲葉を懐柔したりと底知れないトコを見せてくれたし、
何より青木と共にこの3巻ではヒロインとしての見せ場もあったりと輝いてました。

いやー、とはいえ3巻からのヒロインは間違いなく稲葉だよなぁ。
稲葉姫子…、怖ろしい娘…!

■[ラノベ]稲葉姫子、点火(イグニッション)!「ココロコネクト ミチランダム」

ココロコネクト ミチランダム (ファミ通文庫)
著者/訳者:庵田 定夏
出版社:エンターブレイン( 2011-01-29 )
文庫 ( 318 ページ )
絵師サイト:enfance

バレンタインという恋する学生にとって一大イベントな時期にまたもや起こる現象。
今回は<ふうせんかずら>による文研部内で相手と人数がアトランダムに起こる『感情伝導』
そして初っ端から終わる太一の恋物語!
今回は今までにないほどに内面の発露が行われて、一番荒れる展開に…

朝から元気に平和な事に悩むことが伝わったり、稲葉に弄られたりする唯が面白可愛く、
長閑な日常を続けて今度も乗り越えようとする文研部だけど、遂に伊織が徐々に壊れていき、
クラスでの立場が気まずくなり、文研部とも離れていったりとかなり際どい状況に。
でもまぁ、それにめげずに自己犠牲野郎の太一がクラスの前であり得ない発言したり、
それに触発された稲葉が失敗に負けずに行動を起こして、遂に伊織の内面を理解して、
最後には絆を結び直したりと心に届く展開が良いんですよねー
1巻で伊織の父が言っていたという「もっと自由に生きなさい」が伏線として生きてきたりと、
そういった面でも読み所が満載ですね。

とはいえ、一番の見所はやはり何と言っても稲葉でしょう!
いやー、3巻からの稲葉は留まるトコロを知りませんでしたが今回は更に凄いですね!
図らずも太一の言葉責め願望(?)が露見しても、それに応えようかとナチュラルに思ってたり、
随所で恋は盲目な思考回路が見え隠れしてその可愛さにキュンキュンしてしまいます!
特にラストでの太一に対する好きな気持ちが溢れに溢れ、それが『感情伝導』でダダ漏れになったりと、
恋する稲葉姫子の可愛さが点火(イグニッション)しちゃうんですよ!
やべー、稲葉マジやべー

今回で太一たちの三角関係も綺麗に終止符が打たれた訳なんですけど、
ガチのシスコンであることが露見した太一がよく両方からフラれなかったなぁ、と思います。(笑
しかしラブコメはここで終わりではなく、むしろここからが本番だという…
稲葉の萌えっぷりはまだまだ続くんじゃよ。

■[ラノベ]デレ稲葉キター!「ココロコネクト クリップタイム」

ココロコネクト クリップタイム (ファミ通文庫)
著者/訳者:庵田 定夏
出版社:エンターブレイン( 2011-05-30 )
文庫 ( 317 ページ )
絵師サイト:enfance

長編「ランダム」シリーズではなく短編「タイム」シリーズの第一弾。
FB Onlineで掲載されていた各長編前後のエピソードと、
書き下ろしであり時系列的に4巻ラストから地続きの「ペンタゴン++」が収録されています。

<ふうせんかずら>に遭遇する以前、文研部の文化祭での所行が赤裸々になったり、
男性恐怖症を乗り越えたばかりの唯が女の子からラブレターを貰ってデートしたり、
太一と伊織の中に割って入ることになった稲葉が孤軍奮闘空回りしたり、
そして新入生を迎える季節となり部活見学にきた二人をおっかなびっくり歓迎したりと、
笑いあり涙ありの話が詰まっています。

で、やはり一番のツッコミ所は稲葉さんマジデレすぎってトコでしょう!
いやね、4巻ラストで伊織がデレてるとは言ってたけどまさかこれほどとはね!?
クールビューティーだったはずの稲葉はドコに行ったんだと言いたくなるようなデレっぷりにビックリですよ!
台詞のそこかしこにハートマーク付けまくるとか稲葉さんデレすぎにも程があるでしょうよ!
恋は盲目、周りに人が居ることを忘れてほっぺにちゅ、とかどんだけ…
だが、それが良い。

デレてからの稲葉の萌えっぷりが半端無いのは異論の挟みようがないのですが、
デレる前、三角関係になった直後に恋愛マスター藤島の意見を取り入れたばかりに、
ギリギリズムのフトモモチラ見せを敢行するも、慣れていない故にパンチラになってて、
それを知ってブチギレたりと、デレる前も十二分に可愛いんですよねー
結論:恋する稲葉姫子は何をしても可愛い

ちなみに新入部員のイケメンの千尋と天然で間抜けな紫乃は、
どちらも一癖も二癖もあるんだけど、特に紫乃は妙に可愛いわけなんですよ。
しかし紫乃を可愛がる伊織と唯がそれぞれドラマCDで愛生ボイスだったり唯先輩と呼ばれてたりと、
白身魚さんの絵も相まって「けいおん!」を連想してしまうことしきりですね。
うーん、紫乃の台詞が竹達ボイスで脳内再生されるんだぜ…

このまま平和に続くかと思ったらラストで<ふうせんかずら>が出てきたりと、
予断を許さない展開ですが…
何はともあれ毎回の如く太一のシスコンっぷりが挿入される本作のことですから、
次回も太一のシスコン描写がキッチリあるものだと信じています。
太一の妹と稲葉の二人の対話とか超読んでみたいんだぜ…!

:: 2011/3/22 火曜日::

■[ラノベ]TSと聞いて飛んできました「ココロコネクト ヒトランダム」

ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫)
著者/訳者:庵田 定夏
出版社:エンターブレイン( 2010-01-30 )
文庫 ( 313 ページ )
絵師サイト:enfance

前々から勧められてた上にファミ通コミッククリアでのコミカライズも面白くて読み始めまして。
先月読み終わったんですが、評判になるだけの面白さは充分ありました。
何しろイラストレーターが「けい○ん!」の堀○悠紀子さんこと白身魚さんですからね!
それだけで充分訴求力が高いというのもありました。(笑

いつも笑ってるような女の子らしい永瀬伊織、
クールビューティーで割りと攻撃的な稲葉姫子、
小さいけど攻撃力の高い(物理的な意味で)桐山唯、
愛すべきバカな唯への想いに一途な青木義文、
そして、稲葉に自己犠牲野郎と揶揄される程のプロレスオタクな主人公、八重樫太一。
その5人が集まる文研部こと文化研究部内部で起こる「人格入れ替わり」という非日常。
その非日常の中で、色々なことが起こって…

という訳で5人の誰と誰が、いつ起こるか、どれくらいの時間入れ替わったままなのかアトランダム。
しかも首謀者とおぼしき不可思議な存在の「ふうせんかずら」の目的も不明なままで物語は進むんですが、
そういった謎は物語の主幹ではなく、あくまで中心は「人」なんですよね。
入れ替わることで詳らかになっていくそれぞれのトラウマや悩みといったモノと、
それを自分を犠牲にしても何とかしたいし、させたい太一の奮闘がメインだと思います。

特に姫子の信じたいけど、信じられない。
そんな自分の心中を話せるわけない、という所は割りと共感できただけに、
それを話すべきだ、という太一の言動は中々にクるモノがありましたね。
しかし、本当に実際に話してみての伊織のリアクションにはちょっと呆気にとられたなぁ。(笑
本人にとっては大変な悩みも、他人から見たら取るに足りないことってのよくあるというけど、
ホント正にそんな感じでした。

ちなみに「人格入れ替わり」というTS作品でも有るわけでして、
そういった方面での面白さも、物語全体としては少ないけれどちゃんとあったのは個人的に嬉しかったです。
特に太一と青木二人だけの写真撮影会は最高でしたね。
そりゃカラー口絵をここで使うのも当然だよな、と思わされるのでした。(笑

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