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:: 2016/2/28 日曜日::

■[漫画]農家の婚活「百姓貴族」4巻

百姓貴族 (4) (ウィングス・コミックス・デラックス)
著者/訳者:荒川 弘
出版社:新書館( 2016-02-25 )

Kindle版:百姓貴族 (1)
Kindle版:百姓貴族 (2)
Kindle版:百姓貴族 (3)

ご家族の看病のために「銀の匙 Silver Spoon」は断続的に休載していますが、
こちらは連載ペースが遅いために余裕があったのか二年毎の刊行が無事に出来ています。
ご家族の看病で大変なので成分が薄くなったかと思いきや、
お父上の波乱万丈な怪我三昧の日々はむしろグレードアップしている気がします。
ホントよく死なないな… 鋼の錬金術師かよ…

今回も農家あるあるネタが多いのですが、基本的に北海道限定です。
農家の結婚で農業関係者が多いというのはわかるんですが、
ブーケが野菜とかありえないですから!
裸ネクタイで参列する新郎友人とかありえないですから!
荒川弘さんの交友関係がおかしいだけじゃないかと思う。(笑

他にもネズミ捕りで粘着シートを使うとかありましたが、
普通の人は家に焼却炉とかありませんから。
粘着に絡み取られたネズミはかなりグロいですから。
北海道みたいに家が広くないから絡め取られたネズミの鳴き声が聞こえますから。
あの死にそうなネズミの鳴き声が響いてくるのは割りとトラウマになるぞ!(実体験

そういった北海道らしいおおらかさというか大雑把さが面白い本作ですが、
夏休みにツーリングしている大学生たちと農家との触れ合いはほっこりしましたね。
お互いがWIN-WINな関係でそれが長年続いているとか微笑ましいです。
こういった貴重な体験ができるのも北海道ならではだよなぁ。
うーん、ちょっと羨ましいかな。
鉄人しか生き残れないくらいに厳しそうだけども…

:: 2015/6/21 日曜日::

■[漫画]はじめてのインターハイ「銀の匙 Silver Spoon」13巻

久しぶりの「銀の匙 Silver Spoon」の単行本ですが、
まんが家BACKSTAGEでも触れられてます通り、
ご家族の病気を看るためとのことなので仕方ないですね。
自分が妊娠した時は殆ど休暇を取らなかったのに、
ご家族が病気だと即座に休みを取るとか、
荒川弘さんは本当に北海道の肝っ玉母ちゃんだなぁ。

この13巻ではほぼ丸々、八軒たちの馬術大会ネタです。
北海道での大会と、そこから勝ち上がってギリギリでのインターハイ出場。
そしてインターハイでの八軒のありえない活躍と、
農業ネタ以外でも情熱的で青春してます。

もちろん農業、というか食に関してのエピソードも盛りだくさんで、
八軒たちが立ち上げた会社の事業の一貫としてまたもやピザ作りをはじめ、
様々な種類のチーズやじゃがいも等の組み合わせで作られており、
読めば読むほどヨダレが出てきます。
不揃い品とはいえ極上の素材をふんだんに使った石窯焼きピザとか、
どう考えても美味しいやろー!

そして八軒たちは既に三年生ということなので、
ついに大学進学の大詰めに入ってきており、
御影もついに推薦が決まったわけですが、それでも油断が出来ないわけで。
果たして八軒とのラブコメは大団円を迎えることができるのか。
駒場が八軒に頼みたいこととは何なのか。
そして南九条はオール2から脱出して来年畜産大に入れるのか…!?
続きが気になりますね!

ご家族の体調はまだ油断はできないとのことですので、
まだしばらく休載が続くと思いますが、
八軒が立ち上げた会社のコンセプトの通り、
一度長期休載をしたとしても見限らず、楽しみに待ちたいと思います。

:: 2014/8/20 水曜日::

■[漫画]あっという間に三年生「銀の匙 Silver Spoon」12巻

前回、大川先輩を切った方が良いとか書いちゃいましたけど、
八軒はそれの上を行きましたね。
一度ダメ出しされて失敗したけど八軒は再起したように、
八軒が作る会社はその哲学を突き詰めるべきなんだよなぁ。

そう、八軒はもう会社の哲学を作り上げるほどになっちゃったんですよね。
どの会社にも社是があるように何かしらの哲学を持っているものですが、
八軒は高校生にして既に会社の理念とも言うべきものを持っているんですね。
まぁ、本人は無自覚っぽいですが。

そして一度失敗しても再起すると言えば駒場ですね。
彼も八軒たちの奮闘と家族の支えをバネにもう一度立ち上がろうとしており、
駒場一郎という一人の男の活躍が期待出来そうです。

12巻にしてやっと判ったんですけど、この作品のテーマは、

・新しいことに勇気を持ってチャレンジする精神
・失敗しても挫けずに、もう一度立ち上がる勇気
・ダメ出しされた=欠陥品ではない、という哲学

多分ここらへんにあると思います。
少年漫画としてこれ以上ないほどのテーマですよね、これって。
流石は荒川弘さんだと思わされます。

それはそうと、何かあっという間に1年が経っちゃいましたね。
忙しいと時間が経つのがあっという間とは言いますが…
八軒も身体つきがかなりガッシリしてきて時間の経過を感じますね。
まぁ、御影との仲は時間が経っても相変わらずみたいですが。(笑

しばらくは荒川弘さんがご家族の看病のために連載ペースが落ちるみたいですが、
そこは気長に待ちたい所ですね。
というか、ご自身は出産でも殆ど休まなかったのに、
家族のためなら躊躇なく休むとか荒川弘さんは流石に凄いわー…

:: 2014/3/4 火曜日::

■[漫画]荒川弘の原液そのまま「百姓貴族」3巻

百姓貴族 (3) (ウィングス・コミックス)
著者/訳者:荒川 弘
出版社:新書館( 2014-02-25 )
コミック ( 113 ページ )

Kindle版1巻:百姓貴族 (1) [Kindle]

Kindle版2巻:百姓貴族 (2) [Kindle]

「銀の匙 Silver Spoon」が少年漫画風の味付けをされた北海道農業モノだとすると、
「百姓貴族」は北海道農業の原液そのままで味わえる作品です。

原液そのままなためかなり濃厚な味わいが楽しめます。
ですが、あまりにも濃すぎるので味覚障害が起こる危険性もあります。
用法用量を守って楽しみましょう。

農業とはいえ北海道という土地柄なのでどうしても特殊なんですよね。
特に酪農が盛んなためサイレージとかはその象徴と言えましょう。
私も北海道旅行で何度も見かけましたが、近年だとロールサイレージがメジャーみたいですね。
密封されることにより発酵を促進させるというのは知ってましたが、
それでも広大な牧場でポンポンと点在しているのは珍しかったです。

他にも北海道あるあるネタが多かったですが、
そのどれもがでっかいどーの名の通り豪快なネタばかりでした。
ショベルカーを河で洗ってたら鮭が獲れたとか、
ロールベーラの隙間に落ちて弟がピンチとか、
北海道以外の農家だとまず見ないネタですからね!
みんな! 日本の農家が全部こんなだと思ったら大間違いだぞ!

しかしそんな場所で育ったからこそ荒川弘という鉄人が育ったんだろうなぁ…
漫画家としてデビューするために文字通り殆ど寝ずに肉体労働しながら頭脳労働し、
それによってチャンスをもぎ取り、見事なまでに大成するんだから…
漫画家志望の若者にこれを読ませればドン引きされそうな気はしますが…
うーん、良薬口に苦し?

何だかんだで北海道農業という特殊性ばかりが目につきましたが、
唯一日本全国で共通している点は「娯楽はパチンコ」というところでしょうか。
いや…、田舎のおっさんたちは本当にパチンコばかりでですね…
うちの父も農閑期はホントパチンコばかりで…
滅ばないかな、パチンコ業界…(´д`)

:: 2014/1/15 水曜日::

■[漫画]おそロシア…「銀の匙 Silver Spoon」10巻

銀の匙 Silver Spoon 10 (少年サンデーコミックス)
著者/訳者:荒川 弘
出版社:小学館( 2014-01-08 )
コミック ( 186 ページ )

アニメも二期が始まった訳ですが…
今更ですが何でこれ、夕方アニメじゃないんでしょうかね…
それと同じクールに同じ農業モノである「のうりん」も放映されてて、
これからは農業ブームが!? という気がしないでもないです。
いや、あっちはパロネタと下ネタと社会性の高いネタなのに対して、
こちらは北海道の厳しさと青春グラフィティという違いはあるのですが。

さて、この10巻で一番印象に残っているのが何だと聞かれたら、
私は間違いなくアレクサンドラさんだと答えます。
八軒の義姉であり、ロシア育ちな慎吾の姉さん女房! しかも巨乳!
八軒たち農業高校の一辺20kmの畑を「かわいらしい」と言えるロシアの常識が凄い!
コサック騎兵の子孫で、ソ連崩壊という世界規模の不安定な情勢を生き延び、
大学中退なフリーターの慎吾でもOKな大らかさが凄い。
というか慎吾のアレな味の料理が大丈夫とか、御影家の曾祖母並みだよね。
同じ馬好きということでアキとは仲が良いから、
八軒とアキが結婚しても良い感じになりそうだなー、とか妄想しちゃったりして!

そういったイベントも挟みつつ豚肉ファンドも進んでいるんですが、
ソーセージの作り方とか初めて見たので新鮮です。
また、自分たちが作った製品に対する値付けに苦悩したりするのが初々しいですねー
そして自分たちが作ったモノが売れる理由が美味しさとかよりも、
ブランド力やパッケージングに依る所が大きい事を体感しているのが重要だと私は感じます。
高校生の時にこういった経験が出来るのは貴重だよなぁ。

学校を辞めた駒場を何だかんだと構う八軒たちと、
その鬱陶しさに一見辟易しているようだけど、
確実に何かが変わっている姿には青春が感じられます。

しかしラブコメは全然進みませんなー
まぁ、色々と釘を刺されてるからなー
とはいえ、もうちょっと進んで欲しい気も…
頑張れ! 八軒!

:: 2013/10/27 日曜日::

■[漫画]家族と失敗と「銀の匙 Silver Spoon」9巻

銀の匙 Silver Spoon 9 (少年サンデーコミックス)
著者/訳者:荒川 弘
出版社:小学館( 2013-10-18 )
コミック ( 186 ページ )

アニメ化に実写化と破竹の勢いで売れている「銀の匙 Silver Spoon」ですが、
やはり原作であるこの漫画が原液の面白さがあると思うのですよ。
流石に「アルスラーン戦記」を同時連載開始しただけあって、
たまに休載を挟むようになったけれど、面白さには陰りはありません。

アキにマンツーマンで家庭教師をやることになった八軒。
勉強については突破口を見つけることが出来たけど、
恋愛については突破口どころか足掛かりもままならない訳で…
まぁねー、クリスマスプレゼントにばん馬の蹄鉄をくれる女だかねぇ…
いや、うん、先月北海道のとかちでリアルでばん馬の蹄鉄を見たので、
あの迫力はわかるし、男ならちょっとトキメクのもわかるけど、
クリスマスに女の子から貰うプレゼントではないわなぁ…(笑

今回のテーマは家族ですかね。
アキの方は前巻で家族と対話して前に進むことが出来たけど、
八軒の方はお父さんがカタブツだからなぁ…
その分、お母さんの方は向こうから歩み寄ってくれたことで、
八軒も一歩前進することが出来たのは嬉しいですね。
何より、農業高校に入ったことで料理を美味しいと言ってもらえる、
その喜びを身をもって知ることが出来たことで、
お母さんの気持ちを理解することが出来た、というのが良かったです。

それと今回は豚肉の解体作業まで描かれているんですが、
最大限グロくならないように描かれています。
とはいえ、キツイ人にはキツいでしょうね。
でも、肉を食べるならこれくらいは読んでおくべきだと思います。
まぁ、それでもベジタリアンにはなれないんだよなー
だって、豚肉って美味しいしね!

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