■[ラノベ]SHIROBAKOにはないリアルな話「なれる!SE」4~6巻
なれる!SE 4 誰でもできる?プロジェクト管理 (電撃文庫 な)
著者/訳者:夏海 公司
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-05-10 )
絵師サイト:ShiBoo!
絵師twitter:Ixy(@Ixy)さん | Twitter
Kindle版:なれる!SE4 誰でもできる?プロジェクト管理
なれる!SE (5) ステップ・バイ・ステップ?カスタマーエンジニア (電撃文庫)
著者/訳者:夏海 公司
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-09-10 )
絵師サイト:ShiBoo!
絵師twitter:Ixy(@Ixy)さん | Twitter
Kindle版:なれる!SE5 ステップ・バイ・ステップ?カスタマーエンジニア
なれる!SE (6) 楽々実践?サイドビジネス (電撃文庫)
著者/訳者:夏海 公司
出版社:アスキー・メディアワークス( 2012-02-10 )
絵師サイト:ShiBoo!
絵師twitter:Ixy(@Ixy)さん | Twitter
Kindle版:なれる!SE6 楽々実践?サイドビジネス
迫る納期、緊迫する人間関係、更に出てくるワガママな客先要求。
そういったお仕事モノとしての面白さは昨今有名な「SHIROBAKO」と同じですけど、
決定的に違うと思ったのはリアルなお金の話を隠さないところです。
「SHIROBAKO」では絵麻の節約生活とかさり気ない描写はあったけど、
原画一枚あたりの値段や、リテイクで給料が発生しない台所事情は意図的にオミットされてました。
何故ならそこを描くとブラックすぎて視聴者がドン引きするから。
しかし「なれる!SE」では容赦なくそういったお金というリアルがあります。
特に6巻 楽々実践?サイドビジネスの伊織ちゃん編ではそれが顕著でした。
同じゼミのよしみ(&下心)で格安価格で副業としてベンチャー企業の無線LANリプレースしたら、
あれよあれよとアフターサポートまでやらされて過労で倒れた桜坂。
それを知った室見さんが打った手段とその場面がかっこよかった。
(前略)
小計:百万円「は、は、払えるわけないでしょ!? こんな額」
伊織の声は完全に裏返っていた。彼女は恐慌に近い感情で首を振っていた。
「何考えてるのよ、おかしいんじゃない!? ば、ば、馬鹿にしてるの!?」
「馬鹿になんかしてないわよ。作業に対する正当な対価を求めてるだけ。
あなたさっき、追加のバイト代払うって言ったじゃない」
(後略)
報酬というものは仕事に見合ったものでないといけないし、
逆に仕事に見合った報酬がないといけない。
それは確かに理想論ではあるんだけど、
だからこそフィクションでそれをやってくれるとスカッとするものがあるんですよね。
もちろん、そこに至るまでに桜坂がPMとして築き上げた人脈と、
室見さんとの間に育んできた信頼関係があってこそなんですけどね。
しっかし、新人がPMを担当するとかスルガシステム、マジクレイジー(笑
それでも素人ながら腐らずに、社長に叱責されても投げ出さず、
石にしがみつくかのように仕事を完遂させようとする意地には畏敬の念を感じる。
まぁ、それでもどうしても耐えられずにプッツンしちゃったところは、
桜坂もまだまだ若いんだなぁ、と自分の若い頃を思い出して共感してしまいました。
カスタマーエンジニアとして全国行脚するのは、
もうちょっと余裕があるスケジュールならある程度楽しめると思うんですが…
スケジュールも極悪ながら、それ以上に取引先の失敗がひどかったなぁ。
いや、ホント、よくこれで会社回ってるなぁ。
それはそうと、この4~6巻で橋本課長の株価がストップ高になりました。
何あの人、可愛すぎるんですけど!?
ギャップ萌え!?
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