■[漫画]クライマー頂上決戦…!「弱虫ペダル」12巻
弱虫ペダル 12 (少年チャンピオンコミックス)
著者/訳者:渡辺 航
出版社:秋田書店( 2010-06-08 )
定価:¥ 420
Amazon価格:¥ 420
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 4253214649
ISBN-13 : 9784253214643
作者サイト:「弱虫ペダル」と「まじもじるるも」の制服ブログ箱
熱い…、兎に角熱すぎる…!
常に面白い「弱虫ペダル」ですが、特に3の倍数の巻は面白さにブーストが掛かるみたいで、
この12巻は主人公の小野田坂道は勿論のこと、先輩クライマーである巻島裕介と、
その終生のライバルである東堂尽八の二人の対決が兎にも角にも圧巻なのです!
全力を最後の一滴まで絞りきる男同士の戦いを見ると自然と熱い涙が溢れてきますよ…!
まず第一の見所は坂道が最後の難関、御堂筋に負けずにチームに追いつくところでしょう。
底の見えない実力を見せる御堂筋に、ゆれず、挫けず、ただひたすらにペダルを回す坂道!
正確には言えば挫けそうになっても持ち直す、不撓不屈なその姿には感動せざるをえません…!
そして追いついてからの金城に「すぐに引けるか」と問われ、
決然と返事をした時の坂道の表情の凛々しさがこれまたたまらない。
次のページでみんなを牽引する坂道の瞳は多少の気負いと多大な覚悟が感じられて、
部の先輩たちが坂道を可愛がる理由が十二分に判るものがありました。
そして12巻一番の見せ場である巻島と東堂の対決! これもまた凄い!
諦めたはずだった、期待を捨てたはずだったのに来てくれた…、追いついてくれたライバル…
読んでいると「たったいま絶好調になった」と言った東堂と同じく涙を流さずにはいられません。
好敵手と書いてライバルと読み、親友と書いてトモと呼ぶ、掛け替えのない相手。
今後二度と訪れない高校時代という輝かしい瞬間を全力を出し切って競い合うという、
正に青春という言葉でしか言い表せない輝きは本当に素晴らしいです。
全体的な試合の展開は読者の予想通りでしたが、
そこから生み出される面白さは期待以上のものを見せてくれました。
これぞ少年漫画、これぞ王道スポーツと感じさせてくれる傑作中の傑作です。
少年スポーツ漫画史上に名前を刻む名作ですので男女問わず読んで欲しい作品です。
もう最っ高…!
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