本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2010/2/28 日曜日::

■[漫画]主よ、人の望みよ、喜びよ「真月譚 月姫」7巻

真月譚月姫 (7) (電撃コミックス)
著者/訳者:佐々木少年 TYPE-MOON/ 「真月譚月姫」製作委員会 原作
出版社:アスキー・メディアワークス( 2010-02-26 )
定価:¥ 630
Amazon価格:¥ 630
コミック ( 226 ページ )
ISBN-10 : 4048684329
ISBN-13 : 9784048684323

これは遠野志貴とアルクェイド=ブリュンスタッドという、
一人の男と一人の女が出会いし、恋し、愛し合う物語―。

会ってはいけないと思っているのに自覚してしまう「好き」という気持ち。
愛しくてたまらないのに這い寄る吸血衝動という絶望。
まどろみの中で見る、幸せな胡蝶の夢。
抱きしめられ、微笑まれ、止められない熱い想い…
あぁ…、アルクェイドは本当に気高く、儚く、美しく、そして綺麗だ…

そして志貴もどこまでも絶望的な状況なのに諦めない格好良さがそこにある。
魔を見ると自動的に沸き上がる殺意を無理矢理押さえ込み、
しかしそれは同時に魔に対する恐怖を喚起させることに。
だがそれを否定せず、認めた上でそれよりも何よりも、
アルクェイドが好きで、傍に居たくて、守ってやりというと言える。
そんな強さが志貴が主人公である理由。

真組の姫君が持つどこまでも深い業が語られ、遂に物語は終盤へ。
「月姫」という作品が持つ魅力を極限まで濃縮し、
漫画というメディアで妥協することなく追い求めた面白さ。
それを伝えるのに多くを語るのは無粋というものです。
ただ言いたいのは読んで欲しい、そして感じて欲しい。
これが佐々木少年版「月姫」である、と―。

:: 2009/11/28 土曜日::

■[漫画]ジュラルミンといっしょ!「よつばと!」9巻

よつばと! 9 (電撃コミックス)
著者/訳者:あずま きよひこ
出版社:角川グループパブリッシング( 2009-11-27 )
定価:¥ 630
Amazon価格:¥ 630
コミック ( 224 ページ )
ISBN-10 : 4048682474
ISBN-13 : 9784048682473
作者サイト:あずまきよひこ.com

良いなぁ、本当に良い…
連載全部読んでたしバックナンバー残してるけど、
やっぱり何度読んでも面白い。
新装版「あずまんが大王」の関係で1年ぶり以上の新刊なので、
あまりの飢餓感に貪り尽くすように読み耽ってしまいましたよ。

しかし読者にとっては1年以上の断絶があるけど、よつばの日常は連続していて、
祭の余韻が残っているから威勢の良い返事は「よーいやさー」な訳です。
でも考えてる事は不連続なので、コーヒーを作ると言ってるのに、
いきなり「ラーメンができる?」と発想が飛躍しまくるのです。
だからバランスボールめがけてジャンプして吹っ飛んだりしちゃうのです。
その無秩序な思い付きと行動力が子供らしくて微笑ましく、可愛いんですよね。

9巻ではよつばといつも一緒に行動するテディーベアのジュラルミンをお出迎え!
寝るのも綾瀬さんちに行くのも焼肉に食べに行くのも気球観に行くのもいつも一緒!
元気いっぱいのよつばに振り回されて大変だろうけど頑張れジュラルミン!
ちなみに今回一番笑ったのは「立った!!」かな!
二番目は「やんだ あとで なかす」ですね!(笑

よつば以外もとーちゃんとジャンボとやんだの大の大人の馬鹿っぷりも楽しいし、
綾瀬さんちの美人姉妹はあさぎの面白さがじわじわと来るんですよねぇ。
恵那をからかって遊んだり、よつばと一緒にヘリポクターやろうとしたり、
子供っぽさをどこか残した大人って所がまた良いんだよなぁ。
こりゃモテるわ… ジャンボやっぱり無理目じゃないかな…?(笑

いやー、もうね、細かく解説するのが馬鹿らしくなるくらい全部が面白いんですよ。
表紙も写真との合成かと見紛うほどの描き込みっぷりで、どこまでも驚かせてくれます。
兎に角この面白さは読んだら判るとしか!
みんなも読もう! よつばと!

:: 2008/8/27 水曜日::

■[漫画]平日、休日、祭日、毎日。「よつばと!」8巻

よつばと! 8 (8) (電撃コミックス)
著者/訳者:あずま きよひこ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2008-08-27 )
定価:¥ 630
コミック
ISBN-10 : 4048671510
ISBN-13 : 9784048671514
作者サイト:あずまきよひこ.com
デザイン:よつばスタジオホームページ

「よつばと!」の面白さは電撃大王の作品の中でも群を抜いていて、
電撃大王を購読して保存しているのですが、単行本にはまた違った面白さがあるんです。
ほぼ全ページに渡って何かしらの修正が行われており、
それは背景の追加や修正だけでなく、人物のアングル修正にページの追加等、
中には連載分とは全く別物と言える箇所も散見されるのです。
だから単行本と電撃大王の連載分の読み比べしてても面白いんですよね。

今回のよつばは牧場から帰ってきても勢いは衰えるどころか増すばかりで、
ただの日常も猫を追いかけて塀の上を歩いたりと冒険に彩られ、
風香の高校の文化祭で一喜一憂し、台風の日を無邪気すぎる楽しみ方をしたり、
祭の日に天狗を怖がりおかし一つに心の底から喜んだりと体全体で盛り上がり、
帯のキャッチコピーの通り「平日、休日、祭日、毎日。」によつばが居て、
そしてそれだけで面白いのです。

また、気付かなくても充分面白いんだけどそれとなく配置した伏線も多かったりします。
第52話「たいふう」でよつばが着ている恵那の服は7巻第42話「でんわ」で恵那が着ている服だし、
風香が床にだらーっと寝そべるのは2巻第14話「おみやげ」の頃から変わってません。
第54話「おまつり」で交通整理している警察のお姉さんは3巻第18話「お盆」で出てきた、
よつばのはなキューピットに薔薇を貰った人なのが判ると思います。
よつばの日常は連続している事が細かい所で実感することが出来るんですよね。

「よつばと!」の面白さはページ毎どころかコマの1つ1つ、どれを取っても素晴らしく、
本の装丁に至るまで、隅から隅までその面白さを解説したいくらい凝縮されたものなんですよね。
実際それをやると時間が足りないので、8巻の個人的な見所を挙げると第52話「たいふう」。
とーちゃんの奇矯な行動、綾瀬家の面々の非日常の日常、よつばのとんでもない行動と最高に楽しいです。
また、第54話「おまつり」で数コマしか登場してないけどみうらも良いですね。
まつげが変わっただけなのに化粧をしているのが明らかに判るし、それでいてみうらだと認識できる。
こういった一見地味に見えるけど確かな仕事は本当に素晴らしいと思います。

ホント、いつまでも読み続けていたい作品です。

:: 2008/3/30 日曜日::

■[漫画]月姫でありながら月姫を超える「真月譚 月姫」6巻

真月譚月姫6巻真月譚月姫 6 (6) (電撃コミックス)
著者/訳者:TYPE-MOON 「真月譚 月姫」製作委員会
出版社:メディアワークス( 2008-03-27 )
定価:¥ 630
コミック
ISBN-10 : 4840242526
ISBN-13 : 9784840242523
原作:TYPE-MOON
作者:sumicco 佐々木少年HP

コミカライズの最高峰にして金字塔「真月譚 月姫」
原作の各ルートから構成要素を汲み取り、1本のストーリーへと再構築。
それは間違いなく「月姫」なんだけど、佐々木少年版「月姫」でもあり、
漫画としての面白さが加味されたそれは原作ファンにも新鮮な面白さを届けてくれます。

アルクェイドに迫る吸血衝動という避けがたい限界。
七夜の衝動で志貴がアルクに取った行動は何ともエロく、
狂態と艶姿を交互に見せられては混乱と同時に興奮せざるをえません。
ラストで見せる可愛さを含め、アルクはメインヒロインだと否応なく感じさせます。

そして吸血鬼モノの壮大な物語も終盤へと着々と進み、
七夜という退魔の家系が持つ宿業と幼少の頃の志貴が経験した月下の惨事。
遠野という魔との混血に刻まれた宿命と遠野四季という忌まわしい過去。
シエル先輩の過去に起こった悲劇と不死の秘密が明らかになり、
ロアであり遠野四季であるソレとの決戦が近いことを感じさせます。

この作品は紛れもなく同人ゲーム界に革命を起こした「月姫」です。
そして同時に原作者からも惜しみない賛辞を受けるコミカライズ作品です。
この作品を読んでいると原作のコミカライズは斯くあるべきだと思わされます。
ちなみに電撃大王本誌では単行本作業休載の穴埋めとして知得留先生の課外授業があるんですが、
今のところ単行本に収録される気配がないっぽいので、
電撃大王本誌も購読すべきだと思います。(信者的販促行為

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