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:: 2017/10/8 日曜日::

■[ラノベ]大森海の魔王と機械仕掛けの騎士「ナイツ&マジック」8巻

ナイツ&マジック8巻ナイツ&マジック8巻
出版社:主婦の友社
作者名:天酒之瓢
作者サイト:絵師空域 — Index
作者twitter:天酒之瓢 (@Amazake_Write) on Twitter
絵師名:黒銀
絵師サイト:D.S.B.
絵師twitter:黒銀@DIGS/黒鐡のイド (@kkkkurogin) on Twitter
Web版:Knight’s & Magic
Kindle版:ナイツ&マジック 8
Kindle版まとめ買い:ナイツ&マジック
DMM電子書籍:ナイツ&マジック 8

TVアニメが終わりましたね!
原作5巻までとかなり駆け抜けた感がありましたが、
それでもロボット作りという要点はしっかり抑えてたし、
何より幻晶騎士がグリグリ動いてたのが単純に面白かったです。

で、この8巻はTVアニメ直後のエピソードの大森海編のクライマックスですね。
大森海に住む巨人族同士の諍いと、最大氏族であるルーベル氏族が使役する穢れの獣、
そしてルーベル氏族に面従腹背する小鬼族こと第一次森伐遠征軍の末裔に、
我らが騎士団長のエルネスティと複雑に絡み合いつつの戦いが繰り広げられます。

しかし魔王とイズモの戦いの描写を読んでいると、
ふしぎの海のナディアの終盤、レッドノアとネオノーチラスの戦いを思い出しましたね。
巨大な要塞と言える敵を攻略するのに内部に入って破壊するとか、
レッドノアの倒し方そのままだったし、影響を受けているのかもしれませんね。

それにしてもエルくんってばロボットのことしか考えてないように見えて、
ちゃんとフレメヴィーラ王国の騎士としてしっかり考えてるんだなぁ…
と、小王との舌戦で感じたんですが、
単純に幻晶騎士の天敵である穢れの獣を絶滅させたかっただけな気がしないでもないですね。
だって、エルくんだもの。(笑

取りあえず大森海編はこれで一区切りつきましたね。
これからフレメヴィーラ王国に戻ってからどうなるのかは、
Web版でもまだ連載途中なだけにわからないですね。
まぁ、エルくんはエルくんのままなのは間違いないので、
安心して楽しみにしたいです。

:: 2017/7/8 土曜日::

■[ラノベ]始まりとこれから「異世界食堂」4巻

異世界食堂4巻異世界食堂4巻
出版社:主婦の友社
作者名:犬塚惇平
作者サイト:犬塚惇平(犬派店主)
絵師名:エナミカツミ
絵師twitter:エナミカツミ (@enonami) on Twitter
Web版:異世界食堂
Kindle版:異世界食堂 4
Kindle版まとめ買い:異世界食堂
DMM電子書籍:異世界食堂 4

遂にアニメが始まりましたね。
てっきり5分アニメかと思ってたんですが、がっつりアニメしてましたね。
しかも料理がとても美味しそうで、お腹が減っている時に見るもんじゃないな…
と思い知らされました。(笑

原作の方も美味しそうな料理の数々が出てきますが、
この4巻ではそういった描写以外にも面白さが宿ってましたね。
特にプロローグとエピローグは際立ってましたね。
異世界食堂としてのねこやの成り立ちがわかるというのもそうでしたが、
無骨な先代店主のラブロマンスというのが良かったです。

それと現店主が子供の頃に掘った男爵いもが帝国に渡ったお陰で、
帝国で男爵いもが定着したというエピソードも面白かったですね。(笑
元々ダンシャクと呼ばれていたことから関わりがあるとは思ってましたが、
まさかこんなエピソードがあったとは…

あと、ハーフエルフの王族であるヴィクトリアと、
その甥と姪の双子のエピソードがとてもツボでした。
やはり私は子供が子供らしく美味しいものを夢中になって食べるのに弱いみたいです。
5巻でも子供が出てくるエピソードがあると良いなぁ…

Web原作とは少しずつ変わっているのでちょっと予想できないので、楽しみです。

:: 2017/6/3 土曜日::

■[ラノベ]善治郎の逆鱗「理想のヒモ生活」9巻

理想のヒモ生活9巻理想のヒモ生活9巻
出版社:主婦の友社
作者名:渡辺恒彦
作者サイト:渡辺 恒彦
絵師名:文倉十
絵師サイト:ハイノハナ
絵師twitter:文倉十 (@haino) on Twitter

アウラの出産に向けて、治癒術士派遣依頼のために双王国へ瞬間移動でやってきた善治郎。
そこで待っていたのはブルーノ王の唐突な退位宣言であった。
寝耳に水な事態に否応なしに巻き込まれた善治郎は自分の目的を果たすために奮闘するのだが、
ラルゴ王子から真相を知り、かつてないほどの怒りを覚え…

表紙に登場する金髪サイドポニーのルクレツィアですが、
彼女はヒロインではあるんですが、割りと可哀想というか…
本人は頑張ってアプローチしているんだけど善治郎からはアウトオブ眼中なんですよね…
いやー、うん、子狸してて可愛いとは思うんですがね…
善治郎はアウラと善吉しか頭の中にないから…

そしてそんな善治郎の家族第一なところが悪い意味で出たのがこの9巻ですね。
いや、悪いといっても政治を司る王族として悪いのであって人間としては正しいのですが。
愛する我が子を政治的な出汁にされる危険性を感じ取っただけであそこまで感情を表情に出すとか、
善治郎はやっぱり平和な日本人だなぁ、と思う訳ですよ。
そこが魅力ではあるんですが、王族としては瑕疵となるでしょうね。
まぁ、そこはアウラが決意表明していた通りフォローしてくれると思いますが。
それにしてもアウラさん、マジ男らしいわ…

それと善治郎が発想した魔道具ですが、これはファクシミリが元でしょうね。
日本の便利なモノを体感してきた善治郎にとって魔道具開発の助言は最適なんだろうけど、
政治的にそのカードは切りにくいのがちょっともどかしくもあるかなぁ。
善吉が付与魔法を覚えたら凄いコトになりそうではあるんだけど。

それと、今回はフレア姫の出番がなくてちょっと悲しかったです。
次回こそは…!

:: 2017/3/25 土曜日::

■[ラノベ]ヤック・デカルチャー「ナイツ&マジック」7巻

ナイツ&マジック 7 (ヒーロー文庫)
著者/訳者:天酒之瓢
出版社:主婦の友社( 2017-03-25 )

作者サイト:絵師空域 — Index
作者twitter:天酒之瓢@ナイツマ7巻3/25発売(@Amazake_Write)さん | Twitter
絵師サイト:D.S.B.
絵師twitter:黒銀お兄さん(@kkkkurogin)さん | Twitter

ボキューズ大森海へ乗り出したフレメヴィーラ王国飛空船団は、
強酸を操る蟲型飛行魔獣に遭遇し撤退することになったが、
その殿を務めたイカルガを操るエルと、
エルを救出するために飛び込んだアディの二人は取り残されてしまった。
故障した二機ではどうすることも出来ない中、
エルとアディは森の中で巨人という思いがけない相手と遭遇し…

コミカライズも順調で夏から始まるTVアニメも期待ですが、
Web版からのファンとしてはやはり書籍版も気になる訳です。
原作から少々改稿はありましたけど、
大筋は一緒なので安心して楽しめました。

しかし同じ言葉を操る巨人との遭遇とかマクロスかよと。
今度は可変型幻晶騎士でも作るのかと思っちゃいましたね。(笑
まぁ、巨人族は文明レベルが縄文時代くらいみたいだから、
エルくんも流石に諦めるかと思いきや、そんなことはありませんでしたね!
いやー、本当にエルくんは筋金入りやで…
現地で出来ることを全力で容赦なく行うエルくん、マジでブレないわー

巨人族の氏族文化とか目新しすぎる展開が目白押しでしたが、
魔獣ひしめく大森海でも不敵なエルくんの奔放さと、
そんなエルくんが作り出すビックリドッキリメカが最高に楽しかったです。
必要は発明の母と言うけど、まさか手元にある材料が少ないからこそ、
そこで出来る新たな発明をしちゃうとか凄すぎだわ…

巨人だけでなく、幾つかの新たな出会いをしたエルくんが暴走した結果、
はたしてどんな事態が巻き起こるのか…
今から楽しみですね!

:: 2016/8/6 土曜日::

■[ラノベ]疑われた英雄「最新のゲームは凄すぎだろ」5巻

最新のゲームは凄すぎだろ 5 (ヒーロー文庫)
著者/訳者:浮世 草子
出版社:主婦の友社( 2016-07-30 )

連載サイト:最新のゲームは凄すぎだろ
作者サイト:うきせくさこ
絵師サイト:FancyFantasia
絵師twitter:植田亮 (ueda_ryo)さんはTwitterを使っています

ゲームの世界ではなく、ゲームに限りなく近い設定の異世界であると認めたケイオスが、
そこで知り合い、そこで生きている人々を助けるために竜のヴイーヴルと盟約を結び、
マウンテンゴーレムといった強大な魔物すらも退けることに。
ただ、結果として魔族たちの思惑だけでなく、
人間の大国3つの政治的な思惑も交じり合い複雑なことになっている上に、
更にどうやら教会がケイオスがとある秘術を巡って何やら探りを入れてきており…

勘違いモノから始まった英雄譚ですが、勘違いがとけても面白いです。
Web版とは違ってケイオスがリアルでもぼっちであるという設定があるため、
現実世界での学校や親との描写も加わっているんですが、
それが異世界での出来事とリンクして面白さを倍加させているんですよね。
これは書籍化されたことで面白くなる好例だと思います。

お菓子作りでロズリーヌやアレクシア、それにヴイーヴルを楽しませるとか、
小説家になろうでは定番のイベントですが、ケイオスの気遣いが多少の勘違いありつつも、
きちんとロズリーヌに伝わっているのが喜ばしかったですし、
サポートAIのテミスがケイオスの冤罪を晴らすために、
文字通り体当たりの全力で頑張る姿は胸が熱くなりましたよ。

そういった書籍版ならではの要素が面白かったのはもちろんですが、
その下地となる設定と展開の妙も素晴らしかったです。
今回は最後の方でこの世界の秘密の一端が明らかになりましたが、
それが今後物語にどのように影響してくるのか今から楽しみです。
このままエタらずスローペースでも良いから続いていって欲しいですね。

:: 2016/7/5 火曜日::

■[ラノベ]白樺の森の狩り「ウロボロス・レコード」3巻

ウロボロス・レコード3 (ヒーロー文庫)
著者/訳者:山下 湊
出版社:主婦の友社( 2016-06-30 )

作者サイト:山下湊
絵師サイト:シノノノート
絵師twitter:しのとうこ(@touco_shino)さん | Twitter

尚武の国ザンクトガレンに広がる魔獣がひしめく森の奥深く…
結界に守られた白樺の森に住む年若いエルフのバーチェは美しも生粋の女狩人。
ある日未熟さから獲物を追いかけて結界の外に出てしまい絶体絶命の窮地に陥る。
しかし偶然ドライと名乗る隻眼のダークエルフに助けられ…

平和に暮らすエルフたちに唐突に訪れる悲劇が辛い。
自分の不老不死の望みのためエルフを同じ知的生命体ではなく、
実験材料とか便利な駒にしか思ってないトゥリウスの狂気がヤバイです。
特に今回はエルフの若いカップルのキャラを掘り下げてからの惨劇なだけに、
感じられる悲劇の度合いは今までの比じゃないですね。
その悲劇のキッカケであるドライの背景も考えると更にヒドい…

自然との共生と狩りについての矜持を持っていたバーチェが、
自分のせいで被った里の壊滅的な被害と相方のチャーガによって心が壊れ、
幼児退行してしまったのが本当に辛いなぁ。
ベルセルクの13巻みたいな感じと言えばわかりやすいかな。
しかも主人公が殲滅する側な上に現場に出てすらいないあたりがとてもヒドい…

でもまぁ、そのダークファンタジーなあたりが面白いのが困りモノですね。
捕らえたエルフたちの改造手術だけでなく、
ホムンクルス作成に対して倫理観に欠如した発想がナチュラルに出てくるあたり、
マッドサイエンティストとしての資質がありまくりなのがよく判ります。
その頭脳はやはり悪魔的だよなぁ。

さて、次は貴族同士の権力闘争に巻き込まれますね。
静かに錬金術の実験だけやらせておけばいいのに、
あの悪魔を王都で失脚させる陰謀に巻き込むとか、
どちらにも損しかないんだけど…
それをやらざるを得ない人の業こそが一番の罪深さですかねー…

この3巻でもWeb版からの補完が多くあったし次の4巻も楽しみです。

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