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:: 2016/11/12 土曜日::

■[漫画]試される大地「食戟のソーマ」21巻

食戟のソーマ 21 (ジャンプコミックス)
著者/訳者:佐伯 俊 森崎 友紀
出版社:集英社( 2016-11-04 )

原作者twitter:附田祐斗(@tsukudayuto)さん | Twitter
作者twitter:傾国美塵
Kindle版:食戟のソーマ (21)
Kindle版まとめ買い:食戟のソーマ

日本の食の大部分を担う大地、北海道。
その全土を移動しながら実施される遠月学園の進級試験。
総帥である薙切薊に対して根強く反逆する創真たちは、
試験官たちから不利な条件で試験を課されるが…

いやー、熱いですね…!
そして読んでてちょっと辛いです。
何が辛いって、試験官の個人的な感情によって不利な条件になるシチュです。
こうね、昔の上司に嫌われて一人で困難すぎる仕事をやらされたことを思い出して…
純粋に漫画を楽しむことができなくなったのが大人になるということならば、
私はいつまでも子供でいたかった…

そんな私と違って子供だからなのか、創真だからなのか、
いや、やはり心の強さが違うからなのか。
不利な条件に真っ正面から立ち向かってねじ伏せる創真が格好良かったです!

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薊の指示を自分で考えることなく従うだけという、
ロボット的なモノを作ろうとする政権…
思考能力を放棄させるようなものは教育じゃないですよね。
それはもはや洗脳ですよ。
そんな薊政権に対して自分で考え、自分で試行錯誤するという、
自立心が高い創真たちが格好いいんだよなぁ…

しかし薊政権は中々エグいことをしてくるなぁ…
反逆の芽を摘むために分断した上で懐柔してくるとは…!

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まさか葉山アキラを十傑に迎え入れた上で創真に当ててくるとは…!

確かに葉山は現一年生で(えりなを除いて)トップなので、
薊が目を付けるのは当然とも言えるし、
何より汐見ゼミという明確なウィークポイントがありますもんね。
敵の弱点を突いてくる薊の厳然たる冷酷さが光った采配だと言えましょう。

それにしても相変わらず意表を突くというか、
読者の予想しない展開が繰り広げられてとても面白かったです。
理不尽な状況でも腐らず、自分で考え自分で決めて切り拓くという、
実社会でも通用する格好良さが光る21巻でした。
私も頑張らないとなぁ。

:: 2016/9/6 火曜日::

■[漫画]彼女の原点「食戟のソーマ」20巻

食戟のソーマ 20 (ジャンプコミックス)
著者/訳者:佐伯 俊 森崎 友紀
出版社:集英社( 2016-09-02 )

十傑の第一席である司瑛士を相手に勝負を挑んだ創真。
負けたら中枢美食機関に入って司をサポートするという条件のもと、
鹿肉を使ったフレンチというお題での勝負をすることになるが、
あらゆる次元でレベルが高い司を相手に創真が選んだ料理は…!

相変わらず創真は奇想天外な発想をする料理人ですよね。
その発想の大半はゲテモノ料理と呼ばれる失敗になるんだけど、
それこそが試行錯誤と言えるものなので、
その結果、美味しいモノが出来た時は美味しい以上に楽しいんでしょうね。

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だからこそ冷えきっていたえりな様の心を動かし、
彼女の料理の原点となったのでしょう。
ただ、薊総帥も同じ創真パパの料理を食べて感動したはずなのに、
全く正反対の政策を推し進める理由がわからないんですけどね。

今回は20巻という節目でもあったせいか、
気のせいか1巻というか序盤の頃を思い出しますね。
えりな様に創真が卵料理を出すというところもそうですが、
にくみが丼で食戟に勝利したりだとか、
初期の頃のキャラに出番があるのもそうですね。

登場初期の頃を思い出すからこそ、現在成長しているのがわかるのも良いんですよ。
序盤の司瑛士との対決もスタジエールで学んだ技術を惜しみなく使い、
負けたとはいえ創真が成長しているのがわかるのもそうですが、
個人的には田所ちゃんが成長しているのが良かったです。

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自信がなかった初期の頃とは違い、
数々の戦いを経験したことによって、
上級生たちで構成される中枢美食機関を相手に、
果敢に挑むだけでなく、勝利をもぎ取ってしまう田所ちゃんがカッコイイのです。

この漫画はえりな様が正ヒロインだとは思うのですが、
やはり田所ちゃんも負けてないよなぁ、と思います。
まぁ、エロコメ成分はあるにしてもラブコメ成分は極端に薄い作品なので、
今後そういった方向に物語が進むとは思えないのが心残りなんですけどね…

:: 2016/7/6 水曜日::

■[漫画]黒木場の成長「食戟のソーマ」19巻

食戟のソーマ 19 (ジャンプコミックス)
著者/訳者:佐伯 俊 森崎 友紀
出版社:集英社( 2016-07-04 )

作者サイト:傾国美塵
Kindle版:食戟のソーマ (19)
Kindle版まとめ買い:食戟のソーマ

薊政権の中枢美食機関(セントラル)が擁する料理人たちによる、
既存の研究会や同好会の解体を賭けた食戟がついに始まり、
たまたまアリスが部長の研究会もあったので、
黒木場が2年生の楠連太郎と食戟をすることになり…

痛快!

もうこの一言につきますね!
中枢美食機関の料理人の料理もセンスも料理技法も抜群で、
何度も負けてしまうかと思わされたけれど、
黒木場のことを秋の選抜から成長していないと見くびったのが運の尽きですよ。
黒木場はまだ高校1年生ですからね。
あれからスタジエールもあったし、
何より負けて良しとする大人しい性格じゃないですからね。
伊達に幼い頃からアリスと競い合ってきてないですよ。
今回の勝利は黒木場の”成長”が見られたのが素晴らしかったですね。

それと前々から思ってたけどアリスが良い子すぎて可愛すぎる!
えりなのことが好きすぎるだろって感じなんですよね!
返事がこないのにマメにエアメールを送るとか、
遠距離恋愛のカップル以上の仲の良さですよ!
そんなアリスの可愛い想いを文字通り踏みにじった薊は本当に嫌なやつですよね!
アリスが怒るのも無理がないわー

あと18巻に比べて今回は脱げ、というかエロが多かったですね!

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くまさんパンツとか可愛いな…
他にも田所ちゃんとか秘書子ちゃんとか、良い脱ぎっぷりでしたよ。
やはり「食戟のソーマ」はこうでなくては!(笑

:: 2016/5/7 土曜日::

■[漫画]反撃の創真「食戟のソーマ」18巻

食戟のソーマ 18 (ジャンプコミックス)
著者/訳者:佐伯 俊 森崎 友紀
出版社:集英社( 2016-05-02 )

作者サイト:傾国美塵
Kindle版:食戟のソーマ (18)
Kindle版まとめ買い:食戟のソーマ

その顔が見たかった…!

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八百長という卑怯な手を使ってくる敵に対して、
真っ向から挑んでそれを粉砕するとかマジで少年漫画してて面白い!
その際にやられる敵の屈辱的な顔を見た時の爽快感たるや!
やはり少年漫画はこうでなくては!

叡山先輩の屈辱的な顔以外にもこの18巻は見所が多かったですね。
極星寮に訪れた薊のホラー感溢れる演出も驚かされて面白かったし、
そんな薊が真顔になり、えりな様もショックで寝込むほどの真実、
”才波城一郎=幸平創真の父”が知られた時の展開は最高でしたね。

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これだよ! これが見たかったんだよ!
あとは創真への好感度が反転するところというか、
ぶっちゃけデレが見たいのでよろしくお願いします!

それに画一的で模範的な料理の正解を押しつけようとするセントラルに対して、
最適解という理解の範疇から外れることによって見付けた別解を出すことで、
セントラルの手法に否を叩き付ける創真も良かったです。
ただ反抗するのではなく、対案を持ってきての食戟なあたり現代的で良いと思います。

それにしても本当に見所がたっぷりあって大満足の18巻でした。
難点があるとすればエロ成分が竜胆先輩くらいしかないということでしょうか。
まぁ、そこら辺は19巻以降に期待ということで!

:: 2016/3/10 木曜日::

■[漫画]卑怯な相手にも正々堂々「食戟のソーマ」17巻

食戟のソーマ 17 (ジャンプコミックス)
著者/訳者:佐伯 俊 森崎 友紀
出版社:集英社( 2016-03-04 )

作者サイト:傾国美塵
Kindle版:食戟のソーマ (17)
Kindle版まとめ買い:[まとめ買い] 食戟のソーマ

かつて遠月を追放されながら十傑によって招聘され、新たな総帥となった薙切薊。
娘のえりなを冷酷な料理判定マシーンの如く洗脳した過去から、
トラウマを抱えるえりなは再びその影に囚われることに。
そして薊政権の大胆な方針が内外に示されて遠月学園は大きく揺れて…

事態は大きく、そして性急なまでの早さで動きましたね!
えりなは心を囚われてどうなることかと心配してましたが、
まさかいきなりアリスが動くとはなぁ。
幼いころから仲が良かった従姉妹だからこその遠慮のなさなんでしょうけど、
お陰でえりなが友人たちに囲まれる姿を見ることができて良かったですよ。

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冷酷な女王様のえりなも良いけど、こういう微笑ましいのも良いよね!
特に巻末描き下ろしの大勢でトランプをする楽しさにはしゃぐえりなが可愛くて可愛くて!
普通は小学生のころに体験するだろう楽しさを周回遅れで楽しむえりなが可愛い。

それはそうと着の身着のままなえりなが極星寮でお風呂に入った時に、
一体誰の寝間着を借りたのかちょっと疑問だったんですが、
描き下ろしで非常に納得の行く説明がなされていて面白かったです。
そうだよね、胸の大きさから考えてそれしかないよね…(笑

そして少年漫画の王道を行く展開な薊政権への反抗が面白い!
叡山先輩があからさまなまでに悪役なんですよねー

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それに対抗する創真はまさに主人公って感じですよ。
卑怯な相手にも真っ直ぐ勝とうとするから格好良いんですよね。
また、天然な創真がナチュラルに叡山先輩の心をエグって、
叡山先輩の顔芸を見せてくれるのも面白いです。(笑

ただ、薊政権の政策は一見悪くないように見えるのも確かなんですよね。
その方針は技術者系の営利企業と似たようなものがありますし、
遠月学園の容赦無い篩い落としによる退学者の多さにも問題はあると思いますし。
ただなぁ、遠月学園において料理って技術ではなくて創作なんですよね。
そういう意味ではやっぱり合ってないとも思えます。

次の18巻では叡山先輩との食戟の結果と、
薊政権という敵の陣容が明らかになってきますよ。
これからどう物語が動くのか全くわからないだけに楽しみですね!

:: 2016/1/16 土曜日::

■[漫画]遠月革命「食戟のソーマ」16巻

食戟のソーマ 16 (ジャンプコミックス)
著者/訳者:佐伯 俊 森崎 友紀
出版社:集英社( 2016-01-04 )
作者サイト:傾国美塵

Kindle版:食戟のソーマ (16)

Kindle版まとめ買い:[まとめ買い] 食戟のソーマ

遠月学園の学園祭”月饗祭”も既に3日目。
遠月十傑の久我先輩が率いる中華研に真っ向勝負を挑んだソーマだったが、
その牙城を中々崩せないばかりか赤字から抜け出せない…
しかし、そんな状況でもソーマの目はまだ死んでなくて…

逆境から逆転していく展開が少年漫画らしくて熱い!
その逆転に結びついたのが秋の選抜で身に付けたカレーの技術と、
同じく秋の選抜で対決した美作昴との縁。
そして裏方の田所ちゃんもスタジエールで学んだ事と、
郷土料理研究会で培った絆だという事実が素晴らしいんですよね。
「食戟のソーマ」はこういったストーリーの構成力が地味に凄い作品だと思います。

そんなソーマの快進撃から一転しての後半の展開も凄い!
唐突に出てきたえりなの父親である薙切薊。

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その不気味な佇まいは元より、
彼が開陳する美食の持論は遠月学園と真っ向反対するモノということも、
彼への嫌悪を高めるんですよね。
しかも、彼がえりなに行った教育内容を知ってしまうと、
かなりヘイトが溜まるってもんですよ。

そんな薙切薊がまさかああいった立場になるとは…
これは唐突なターニングポイントがやってきたなぁ、という感じです。
物語の展開的にえりなのヒロイン度が高まること待ったなしですね!
続きが楽しみで仕方ありません!

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