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:: 2018/3/24 土曜日::

■[漫画]銀の鳳が羽ばたく時「ナイツ&マジック」5巻

ナイツ&マジック5巻ナイツ&マジック5巻
出版社:スクウェア・エニックス
原作者名:天酒之瓢
原作者サイト:絵師空域 — Index
原作者twitter:天酒之瓢 (@Amazake_Write) on Twitter
作者名:加藤拓弐
作者サイト: RP 新しきかな篇
作者twitter:加藤拓弐 (@isiyumi) on Twitter
Kindle版:ナイツ&マジック (5)
Kindle版まとめ買い:ナイツ&マジック
DMM電子書籍:ナイツ&マジック (5)

カザドシュ砦が賊に襲われ新型機テレスターレが強奪されてしまうも、
エルは自分の乗機がなくて参戦できずにヤキモキしていた所に、
親方がやってきて幻晶甲冑を装備していざロボット戦闘へ!
そして賊を追っていたエドガーは執拗な抵抗を受けて…!

唐突ですが、コミカライズ作家にとって一番重要なことは何だと思いますか?
漫画家としての技術? イラストレーターと親和性の高い絵柄?
それとも原作に追いつけるくらいの筆の速さ?
どれも重要だとは思いますが、私が思うに一番は「原作を好きであること」だと思います。
原作を好きで、原作を楽しみ、原作を理解することで、
原作ファンが納得できるコミカライズ作品になるのではないかな、と思うんですよね。

そういった意味では加藤拓弐さんは本当に原作が好きなことが伝わってきますね。
主にtwitter見てると。(笑

ロボットモノ大好きな人が書いた原作なら、
ロボットモノ大好きな漫画家ならそりゃ好きになるよねー
お陰でこのコミカライズはとても楽しいです。

この5巻でも初っ端からエルくんが大暴走してるんだけど、
それもまた原作通りなですよね。

主人公であるエルくんの無邪気であくどい笑顔させるとか、
割りと勇気がいると思うんですが、原作からしてそんな雰囲気ですもんね。
よく分かってるなぁ、とむしろ感心します。

幻晶騎士同士の戦闘も面白かったけど、
かつて逃げ出して後悔しているディーの覚悟の決め方とか、
そういった生き様の描写も流石の上手さですし、
TVアニメだと多少端折られた国王との謁見も、
きちんとほぼそのまま描かれたのは嬉しかったです。

さて、次回からはまたもやモノ作り編ですよ!
この作品の面白さの半分はこのモノ作り編にあると思いますので、
アニメで端折られたところを丹念にやってくれると期待しています!

:: 2017/9/25 月曜日::

■[漫画]強奪イベント発生!「ナイツ&マジック」4巻

ナイツ&マジック4巻ナイツ&マジック4巻
出版社:スクウェア・エニックス
原作者名:天酒之瓢
原作者サイト:絵師空域 — Index
原作者twitter:天酒之瓢 (@Amazake_Write) on Twitter
作者名:加藤拓弐
作者サイト: RP 新しきかな篇
作者twitter:加藤拓弐 (@isiyumi) on Twitter
Kindle版:ナイツ&マジック (4)
Kindle版まとめ買い:ナイツ&マジック
DMM電子書籍:ナイツ&マジック (4)

ついに新型の幻晶騎士”テレスターレ”を完成させたエルとその仲間たち。
アディとキッドが父親である侯爵にその報告をしたところ、
何故かディクスゴード公爵から新型機の移送を命じられることに。
それとは別に新型機を狙う輩も暗躍して…

TVアニメの放映は終わりましたけど、コミカライズは続きますよ!
アニメでは放映済みですがこの巻では強奪イベントが発生します。
Zガンダムをはじめとしたロボットモノに強奪イベントはなじみ深いモノですが、
味方陣営が奪われる側というのは新鮮ですね。
ロボット大好きなエルくんも自分の身に起こるとは思っても見なかったみたいですし。

しかし… ディクスゴード公爵も大変ですね…

暴走するエルくんの思惑を心配してたら見事に肩すかしくらいまくって、
結果として暴走するエルくんを制御する手綱を握ることになるとは…
何というか、苦労性の人だなぁ、と…
偉い貴族の人のはずなんだけどね…(笑

そしてその元凶のエルくんですが、相変わらず倫理観に縛られない子ですよね。

すぐそこで人が死にまくっているのに、
感じるのはロボット同士の戦いに参戦できない口惜しさだけとか。
まぁ、そこがエルくんなんですけども。
魔獣の脅威がすぐそこにある、死が身近な世界で育ったからというのもあるだろうけど、
大部分はロボット以外眼中にないエルくんの気性によるところが大きい気がします。

さて、次回は強奪イベントの結末と新型機の開発ですね。
漫画では開発工程も丁寧にやってくれるので楽しみです。

:: 2017/6/25 日曜日::

■[漫画]本気の失敗には価値がある「ナイツ&マジック」3巻

ナイツ&マジック3巻ナイツ&マジック3巻
出版社:スクウェア・エニックス
原作者名:天酒之瓢
原作者サイト:絵師空域 — Index
原作者twitter:天酒之瓢 (@Amazake_Write) on Twitter
作者名:加藤拓弐
作者サイト: RP 新しきかな篇
作者twitter:いしゆみ/加藤拓弐 (@isiyumi) on Twitter
Kindle版:ナイツ&マジック (3)
Kindle版まとめ買い:ナイツ&マジック
DMM電子書籍:ナイツ&マジック (3)

遂に7月2日からアニメ放映が始まる「ナイツ&マジック」ですが、
その面白さの真骨頂であるロボ作り編が始まるコミカライズ3巻です!

陸皇竜討伐の功績の報奨と若さを危惧した国王との面談で、
いきなり国家機密の開示を求めるエルくん。
当然怪訝に思い理由を求める国王だけど、エルくんからの返答は…

とても予想外なものであった…

自分のためだけのロボットを作るという夢に向かい全力疾走なエルくんが、
国王から国家機密を聞くために幻晶騎士の筐体を作るため、
学園のみんなを巻き込んでのロボ作りが、今始まる…!

という訳で今回はロボット製作回です。
古今東西、ロボット作品はありましたがここまで丁寧にロボット作りをした作品を私は知りません。
ファンタジー世界とはいえ、ロボ作りは工学の世界。
そこにエルくんの地球世界の知識が流入して大変なことに。

とはいえ、すぐにそのまま全て上手く行くかと言えばそんなはずもなく、
3歩進んで2歩下がるというか、問題解決のための発明をしたら別の問題が出てきて、
その問題を解決するためにまたみんなで頭を悩ませるという、
そういった試行錯誤の連続がとても面白いのです。

2巻の巨大魔獣である陸皇竜との戦闘も面白かったけど、
このロボ作りはまた別種の面白さがあるんですよね。
個人的にはこのロボ作り回こそがこの作品の真骨頂だと思うので、
アニメでも是非とも丁寧に仕上げて欲しい所存であります。

:: 2017/3/24 金曜日::

■[漫画]巨大魔獣の侵攻「ナイツ&マジック」2巻

ナイツ&マジック(2) (ヤングガンガンコミックス)
著者/訳者:天酒之瓢 加藤拓弐
出版社:スクウェア・エニックス( 2017-03-23 )
Web版:Knight's & Magic
原作者サイト:絵師空域 — Index
原作者twitter:天酒之瓢(@Amazake_Write)さん | Twitter
作者サイト:RP 新しきかな篇
作者twitter:いしゆみ/加藤拓弐(@isiyumi)さん | Twitter
Kindle版:ナイツ&マジック (2)
Kindle版まとめ買い:ナイツ&マジック
DMM電子書籍:ナイツ&マジック (2)

アニメは7月から開始らしいですね。

既に幻晶騎士が躍動感溢れる動きを見せてくれて、
期待感が大いに膨らんできますが、
このコミカライズもそれに負けないくらいに面白いですよ!

この2巻では原作1巻の見せ場である陸皇竜(ベヘモス)との決戦がメインです。
その分、他のシーンが多少端折られてますが、
この作品で一番の見所は幻晶騎士とそれを駆るエルくんの活躍ですからね。
これくらいは致し方ないでしょう。

圧倒的に巨大な魔獣に対してチクチクと攻めるとか、
現在モンハンXXでラオシャンロンを倒したばかりの私はとても共感できます。(笑
ちょっと油断するとすぐに踏み潰されて簡単に死んでしまったり、
初見の攻撃には為す術もなく一撃死とかモンハンXXでもあるあるですよ…
そんな死と隣り合わせな恐ろしい相手に立ち向かうとかエルくんマジ凄い。

懐に入ってスピードを活かしてヒット・アンド・アウェイで翻弄するとか、
腕はあっても度胸がないと絶対にできないんですけど、
エルくんはそれを猛烈なロボットへの熱量で代替しているのが、
とってもロボキチで、エルくんらしいなぁ、と思わされますね。(笑

そしてそんなロボットモノとしてよく出来ていると思うのが、
エルくんの全力に機体が付いてこずに内部破壊が起こってしまうところでしょう。

ロボットはメンテナンスが必要であり、
安全マージンをとった上で運用する重要性を知っていないと出てこない描写ですよね。
これが3巻以降の展開の伏線になるというのも上手いと思います。

しかし改めて読んでみると、事前に猛烈に勉強していたとはいえ、
初めて搭乗する機体を奪取するだけでなく、
その場でOS書き換えも同然のことをやるとか、
アムロ・レイやカミーユ・ビダン、そしてキラ・ヤマトに通じるモノがありますよね。
ファンタジー世界でのロボットモノだけど、
そういったガンダム等へのオマージュが散りばめられているのも、
本作の面白さの一つだと思います。(笑

:: 2016/9/24 土曜日::

■[漫画]異世界ロボットファンタジーの開幕「ナイツ&マジック」1巻

ナイツ&マジック(1) (ヤングガンガンコミックス)
著者/訳者:天酒之瓢 加藤 拓弐
出版社:スクウェア・エニックス( 2016-09-24 )

Web版:Knight's & Magic
原作者サイト:絵師空域 — Index
原作者twitter:天酒之瓢(@Amazake_Write)さん | Twitter
作者サイト:RP 新しきかな篇
作者twitter:いしゆみ/加藤拓弐(@isiyumi)さん | Twitter
Kindle版:ナイツ&マジック (1)

崩壊直前のデスマーチを支える「最終防衛ライン」として活躍する凄腕プログラマーの倉田翼。
彼は仕事以外にも没頭できる趣味を持つ趣味人だった。
それは…

knightsandmagic_comic01_01

重度のロボットオタクであり、モデラーということ。
だがししかしそんな彼は大量のプラモを買った帰りに泥酔した車に轢かれて死んでしまう…

ロボットという未練を残したまま死んだ倉田は異世界に転生することになる。
そこは文明レベルが低くプラモもない場所だったが、魔法が存在し、
何よりも人類の天敵である魔獣に対抗するためにあるもの存在した…

knightsandmagic_comic01_02

幻晶騎士。
鍛冶と魔法と錬金術の集大成である人類の護り手。
それを目にした倉田翼あらため、エルネスティは興奮しながら運命に感謝する。

knightsandmagic_comic01_03

前世日本ではプラモデルでしか体験できなかったロボットへの情熱を、
今世では等身大で味わえるのだから…!

小説家になろうで連載された原作をヒーロー文庫で書籍化され大人気になりながらも、
出版社の体力的な問題からかメディアミックスがされなかった本作ですが、
この度コミカライズが始まった上にTVアニメ化も決まったようです!
いやはやめでたい!

異世界転生で日本の知識でチートという、ある意味小説家になろうらしい作品ですが、
そこにロボットものという要素が入るだけでこんなに独自性が強い作品になるんですよね。
ラノベではロボットものは忌避されるので、それが試せるWeb小説の強さが出た結果でもあります。

そしてこのコミカライズですがよく出来ているんですよね。
エルネスティ(♂)の見た目の可愛らしさは元より、
ロボットの迫力がよく出ているんですよ。
漫画界ではラノベ界隈よりもまだロボットものが普及しているとはいえ、
下手な人には描けないジャンルなだけに、
しっかり描ける人がこれほど漫画として面白くしてくれるのはファンとして嬉しい限りです。

エルネスティがロボットという死んでも直らなかった趣味のために、
あらゆる努力を厭わず、手段も選ばずに爆走するところが面白いんですよね。
ロボットの知識を得る度に興奮する表情とかもとても面白いです。

knightsandmagic_comic01_04

作者の加藤さんはエルネスティのことをよくわかってらっしゃる。(笑

原作のエピソードをわりと端折ってますが、
要点となる幻晶騎士に関するエピソードはそのままどころか、
イラストで描かれているので分かりやすいですよ。
そういった意味でも原作未読の人にも優しいコミカライズだと思います。

割りと早い展開だからこそ、序盤のラスボスであるベヘモス戦がもう迫ってます。
まだ中等部の学生であり、自分の幻晶騎士がない状態でエルネスティがどのように暴れ回るのか。
そこら辺は2巻に期待です!

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