フラン☆Skin

同居するお姉さんたちとのおねショタハーレムも順調な陸くんだけど、
そもそも陸くんがお姉ちゃん属性が好きな原点である、
血の繋がらないお姉ちゃんである、桜が登場しました。

子供の頃に出会ったお姉ちゃんに優しくされてドキドキして、
どんどん好きになっていくのにお姉ちゃんは弟としか見てくれない…
スリープに入る時には落ち着かせるためとはいえキスまでしてくれたのに、
目覚めてからはメールしても返信もしてくれないという、
そんな状況だったからハーレムは正に弱っている所に飴だったんですね…
うーん、これは桜さんも罪つくりだわ…
いや、仕方ないところも多々あるんだろうけど、思春期男子にはね…

そんな陸くんの傷跡は優しいお姉さんたちが肉欲で優しく包んで癒してくれるみたいだけど、
絵理沙を失った水原くんは傷が癒える間を待つこともなく治療薬作成に奔走し、
今度は九州で活動するイザナミの元へ訪れるんですが、
木根渕さんのお嫁さんには酷な現実が待っているわけで…

信じて待っていた夫が拉致されて子供を何十人も作らされてたとか、
ショックなんて一言で片付けられるわけないでしょうね。
まぁ、性欲のある4人の男、という時点である程度察することはできたでしょうが…

木根渕さんの気持ちもわからなくはないんですよね。
スリープ前はAIに管理された上に、
仕事は無責任な後輩と理不尽な取引先の間でストレスが溜まりまくりだったわけで。
恋人のミキさんとの仲は悪くなかったみたいだけど、
水原くんが絵理沙を求めるほどには愛が深くなかったというか…
愛情はあったんだけど、それを深める前にスリープしたのが一番の悲劇でしょうね。

ミキさんの愛は深いので、イザナミの村で一緒に暮らすのもアリだとは思うけど、
娘さんを連れてスローライフというのもアリ、なのかなぁ…？
文明が衰退して困るのは医療問題だろうけど、
それを受け入れられるなら、それはそれで幸せなのかもしれない…

そして全ての元凶であるUWから派遣されたマンスフィールドさんですが、
彼女は彼女で何かしら抱えてそうですね。
ただの狂人だと思ってましたが、何やらそうでもなさそうで…
次巻が気になるところです。

八雷神の一柱である空折を撃破した魔防隊。
しかし現世への危険度が増した現状を鑑みて魔都緊急宣言を発令。
よりいっそうの魔防隊同士の連携強化が急がれるが、
それはそれとして優希へのご褒美タイムはあるのであった…！

ご褒美タイムに必要性がないのに混ざってくる天花さんが素晴らしいですね。
優希への恋心と読者へのサービス精神にわたくし大満足です。
それはそれとして純情な美羅さんがとても可愛らしかったですね！

交換日記とか昭和だな…！

しかし、そんな昭和な貞操観念だった美羅さんも、
空折戦での反省から優希を本格的に貸し出しを願い、
ご褒美タイムをやってくれるから最高ですね…！
間接キスにすら赤面する美羅さんがあんなことを…！
と考えると興奮が止まらないです。

八雷神の残った七柱は動き出しましたけれど、
朱々ちゃんも動き出したのでラブコメ好きとしては注視したいですね。

とはいえ、朱々ちゃんが優希を勝ち取る未来は中々見えないというか…
むしろこれはフラグなのではないか？
とも思ってしまうのです…
せめて死なないで欲しいので、何卒よろしくお願いします…！

八雷神が関わる横浜で発生した女性の行方不明事件を追っていた美羅と京香。
囚われていた人質を無事に救出することが出来たけれど、
怪我の治療と報告のために京香が不在のところを狙って、
八雷神の空折が優希と交尾をするために潜入してきて…

美羅さんパネェっすわ！
空折の物量作戦に即座に対応して人命救助を優先した上で、
空折を逃がさないように的確に煽った上で決闘をしかけるとか、
根性が半端ないっすわ！

そんな美羅さんをフォローするために、
京香さんだけじゃなくて、総組長たちも連携して援護して、
見事に撃破するのは素晴らしかったですね。
魔防隊が八雷神とは連携の練度と年季が違うのを見せてくれましたよ。

融合されていた青羽姉さんの仲間たちも救い出して、
天花さんの助力もあって大団円って感じですね。
肝心のご褒美は次巻となったのでエロ展開は描き下ろしのみとなりましたが、
美味しい物は後に取っておく派の私は特に問題ないですね！
11巻はエロくなりそうだぜ…！

蘭とのツーリング中に謎の組織に蘭ともども攫われてしまった陸。
辛くも乃薔薇たちによる救出が間に合ったけれど、
繁殖可能な男性を葬ろうとする組織の魔の手は、
想定以上に伸びていて…

陸くんも何だかんだで性欲が旺盛ですよね。
蘭との絆も窮地を一緒に体験したからか深まってたし、
百合愛先輩ルートもちゃんと攻略したし。

しかし百合愛先輩の性癖も少し倒錯してましたよね…
まぁ、それに対応できるあたりが陸くんらしいかな、とも思いますがｗ

土井くんと神谷さんの関係に齟齬が発生しはじめた所にテロは、
ある意味で土井くんにとっては都合が良いのかもですね。
元々、土井くんはいじめられっ子だったけど、根は善良でしたからね。
今までわりと好き勝手やってきたようにも思えますが、
何だかんだで大好きな先生と子供たちとの結婚生活が一番幸せなんでしょうね…
まぁ、他の女の子たちも大切にしないと刺されそうな気がしますが…ｗ

陸くんも3Pも経験したりと着実にステップアップしたし、
現状の女性たちとの関係も深まってきていると思いますが、
陸のお姉ちゃんが登場してきたことで今後どうなるのかわかりませんね。
しかし子供のころから一緒だったお姉ちゃんか…
陸くんのおねショタっぷりが加速するな…！

豪華客船で要人警護の任務中に殺し屋に囲まれ大ピンチのヨルさん。
一方それを超能力で察したアーニャは手助けしようと奮闘し、
ロイドも爆弾事件を聞きつけ独自に動き始めたのであった…！

今回はフォージャー家がそれぞれ大活躍ですね。
アーニャは超能力が使えるけれど非力な幼女なので、
どれだけ助けになれるのかと思ってましたが、
偶然のピタゴラスイッチとはいえ良い仕事をしてくれましたね。
そして、超能力も上手く使って爆弾も事前に察していてとても有能だったと思います。
お互い気付いてないけど、華族が連携取って事件を未然に防いでいるのが良かったです。

そのご褒美としてみんなでリゾート島で平和を楽しんでいたのは良かったなぁ…

やはり子供が笑顔でいられる状況こそが平和ですよ。
ヨルさんもロイドも、お互い違う立場からそれを目指しているわけで…
二人が本当に平和を実感できるような時代が来れば良いのにな…

そして一人、もとい一匹だけ参加できなかったボンドだけど、
ボンドもフォージャー家の一員だということが感じられる話もあって、
ロイドの活躍も同時に見られてとても良かったです。

他には表紙になっているベッキー編がメチャクチャ笑いましたねｗ
ロイドに横恋慕しているおしゃまなベッキーも可愛かったけど、
そのベッキーがヨルさんに文字通り振り回される展開に笑いが止まりませんでしたｗ

ベッキーの誤解が上手く組み合わさって笑いに昇華してるのも良いし、
ヨルさんの規格外な強さに呆然とするロイドも笑えるし、
オチまで含めて読んでて楽しくて仕方なかったですｗ

ハッピー星からやってきたタコピーがいじめっ子のまりなちゃんを撲殺し、
しずかちゃんはハッピーになったけど死体は掘り起こされて大ピンチだっピ！
協力してくれる東くんも焦るし、タコピーにも罪悪感が芽生えるんだけど、
しずかちゃんはチャッピーに会うことしか頭にないんだっピ…！

地獄がどこまでも連鎖していて戦々恐々としながら読んでて、
これでどうハッピーなエンドを迎えるのかと心配してたんですが、
ちゃんと納得できる終わり方をしたので本当に驚きました。
マイナススタートの人生がやっと人並み未満のゼロの地点に戻った程度だけど、
相対的にはハッピーだっピ！

下巻は冒頭から東くんへの同情と共感が半端なかったですね…！
母の気を引くために母の真似をして兄を注意したりと身に覚えがある…！
それにしても東くんのお母さんの愛情の偏りをさり気なく描いていて凄いっピ…！

視力が落ちたからと、度数も確認せずに、
兄とは違ってブランド物ではない量販店の眼鏡を渡すとかね…！
東くんが着ているブランド物も全てお下がりだろうし、
本当にお母さんは東くんに興味がないんだな、と思いますよ。
何しろ、東くんの名前を呼んでくれるのは兄だけなんだもの。

それにしても驚かされたのはタコピーの過去、というのよりも未来ですね。
既にタコピーが未来からやってきていたというのにも驚いたけど、
1周目のパートナーはまりなちゃんだったとは…
そして、そのまりなちゃんに無自覚に母と同じ虐待をしていることを朗らかに告げるタコピー…

上巻の感想でも書いたけど、子供は親にやられたことをそのまま周囲にやりますからね。
DV家庭で育ったら周りに暴力を振るうし、
ネグレクトで育ったら周りに無関心になるのですよ。
だってそれしか知らないんだから。
比較サンプルなんてのは親元から離れないと中々得られないものなんだっピ！

それでも少しずつ上向き始めたまりなちゃんの未来を、
無自覚にしずかちゃんが奪っていくのはマジで魔性の女ですよ。
というか仲直りリボンがなかったらしずかちゃんは死ななかったんだね…
うわぁ…

色々と失敗を繰り返し、東くんにも教えられ、
そうしてやっと大切なことに気付いたタコピーが、
その気付きをしずかちゃんとまりなちゃんに伝えることで、
アンハッピーな日常から抜け出す手助けをしたのはとても良い終わり方だったと思います。

細かい描写に意図が詰め込まれている上に、
綿密に組み込まれた意図が物語を綺麗に仕上げていて、
とても漫画が上手いと思わされました。
これが新人漫画家の作品なんだから凄いですよね…

万人に勧めるのは難しいですが、面白い作品だと思います。
もしかしたら2022年を代表する作品になるかもしれないですね。