本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2009/2/7 土曜日::

■[ラノベ]祝! TVアニメ化決定!「聖剣の刀鍛冶」4巻

聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)〈4〉 (MF文庫J)
著者/訳者:三浦 勇雄
出版社:メディアファクトリー( 2009-01 )
定価:¥ 609
文庫
ISBN-10 : 484012602X
ISBN-13 : 9784840126021
絵師サイト:R/L

ヴァルバニルの封印が解けるまで1年を切り各国が準備に勤しむ中、
度重なる魔剣精製の為、右目の視力が失われはじめ焦りが隠せないルーク。
そんな折に少女王ゼノビアが治める軍国から刀鍛冶の技術交換の誘いを受け、
背に腹は代えられず、その申し出を受け軍国に赴くルークと、
当然のように付いてくるセシリーたちが織り成す波瀾万丈悲喜交々な旅路。

ヒロインにして主人公のセシリーは同年代の奴隷戦士相手に敗北するくらい、まだ弱い騎士です。
ですが、自分の弱さを認め、立ち上がる強さを持つ騎士でもあります。
理想は高く、ルークに対して揺るがぬ絶対の信頼を置き、
それは相手が王だろうと変わらないんですよね。
それでいて女性的な面もあったりする訳ですよ。
いや、おっぱい的な意味ではなくて。

そして聖剣の刀鍛冶であるルークだけど、
徐々にセシリーに感化されたのか、初めはすれた雰囲気を纏っていたのに、
セシリーの無根拠とも言える信頼に支えられ、それに応えられるように、
一心不乱に聖剣を鍛え、しかもセシリーのピンチに颯爽と現れる訳ですよ。
もうどんだけヒーローしてるんだと。

そんなセシリーとルークの男女間の仲もエピローグではニヤニヤする訳で、
ゼノビアやシャーロットだけじゃなく、興味津々にならざるを得ないのですよ。
そんなラブコメ的な要素もありますが、この作品の基本は”熱血”であり、
少年誌で言えばサンデーよりもジャンプにカテゴライズされる訳であります。
そんなこの作品もアニメ化とコミカライズが決定され、
しかもコミカライズ担当が月ジャンでファイヤーエンブレムを描いてらした山田孝太郎さんとピッタリな人選。
これはちょっとコミカライズも楽しみです。

:: 2008/10/21 火曜日::

■[ラノベ]勢いと疾走感が凄い「聖剣の刀鍛冶」3巻

聖剣の刀鍛冶 #3 (3) (MF文庫 J み 1-11)
著者/訳者:三浦 勇雄
出版社:メディアファクトリー( 2008-09 )
定価:¥ 609
文庫
ISBN-10 : 484012423X
ISBN-13 : 9784840124232
著者サイト:ねこまる
絵師サイト:R/L

安定とか安心とかそういった言葉とは対極に居る作品で、
相変わらず熱く起伏に富んだ内容です。

プロローグのほのぼのとした雰囲気から一転、
まるで剣山のように体中から剣を生やした人外が都市に紛れ込み、
市中で暴れ、セシリーが駆け、リサが巻き込まれ、そして立ち向かう。
無茶で無謀なセシリーの勢いが凄いし、
リサが精神的に強くなる描写は上等シリーズから変わらず熱いです。

ただ後半はちょっとキツイっすねー
帝国のシーグフリートが嫌な奴だとは判ってはいたけど、
ここまで悪役、というか読者にとっても憎悪の対象になるようなキャラだとは。
主役にしてメインヒロインをあんな目に遭わせるとは、
物語の都合があるとはいえ、作者も大変ですね。

主人公がセシリーだけど、ヒロインもセシリーな訳で、
何だかんだ言いながらちゃんとルークがヒーローやってるのが心強いですね。
しかし各々が持つ宿命だとか目的だとかを考えると、
物語の幸せな結末が想像しにくいのでどうなるのか心配です。
うーん、どうなるんだろうなぁ。

:: 2007/12/17 月曜日::

■[ラノベ]上等シリーズのタッグが挑む新シリーズ「聖剣の刀鍛冶」

聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) (#1) (MF文庫J (み-01-09))
著者/訳者:三浦 勇雄
出版社:メディアファクトリー( 2007-11 )
定価:¥ 609
文庫
ISBN-10 : 4840120838
ISBN-13 : 9784840120838

「上等。」シリーズを作り上げた三浦勇雄と屡那のタッグが送る新シリーズ。
かつての大戦の傷が癒えた頃、平和な独立交易都市を舞台にした剣と魔法のファンタジー
ライトノベルの王道ともいえる世界観ですが、三浦勇雄の熱血っぷりは王道でこそ活躍するように思えます。
主人公が女性騎士(巨乳:重要)なのも見逃せません。

剣を探していた自衛騎士団の新米騎士セシリーが出会った鍛冶屋のルーク。
彼の鍛えた「刀」に魅せられたセシリーが自分の一本を鍛えて貰おうとする事から物語が始まります。

新米らしく未熟な所が多いセシリーですが、「上等。」シリーズの主人公の系譜を受け継ぐキャラで、
ヘタレながらも一本筋が通った生き方をしており好感が持てます。
過去に何かあったらしく「刀」を鍛えることを拒むルークですが、
助手のリサと共に割と強引なところがあるセシリーによって、
大戦の忌むべき遺物”悪魔契約”した者が関わる事件に巻き込まれていきます。

3部構成になっていて、第一話がセシリー、第二話がリサ、第三話が魔剣アリアの短編。
その中でも第一話「騎士 Knights」と第三話「魔剣 Sword」は熱い展開。
そして泥を啜ろうとも傷を負おうとも信念を貫き、人以外とも友情を育むセシリーの姿は、
「上等。」シリーズに通じるものがあると感じました。

安定した面白さはありますが、「熱血」以外は王道ファンタジーですね。
これから化けるかどうかにも注目していきたいです。

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