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:: 2020/5/15 金曜日::

■[漫画]コニー&スカーレット「エリスの聖杯」2巻

エリスの聖杯2巻エリスの聖杯2巻
出版社:スクウェア・エニックス
原作者名:常磐くじら
原作者サイト:常磐くじら
作者名:桃山ひなせ
作者twitter:桃山ひなせ (@mokibidango) | Twitter
紙書籍通販:エリスの聖杯 (2)
DMM電子書籍:エリスの聖杯 (2)

小宮殿の夜会でいじわる悪女のパメラにやりこめられる寸前に、
稀代の悪女、スカーレットの霊に乗り移られたことで逆にやりこめることになったコニー
しかしスカーレットがただで助けてくれたわけでなく、
見返りとして自分が処刑される原因となった冤罪の謎を暴いて犯人に復讐するように迫られて…

1巻は完璧な序章でしたけど、2巻は完璧な物語の始まりって感じでしたね。
コニーはスカーレットのことを知っているけれど、
それはやはり伝聞なので知らないことや誤解していることが多いし、
スカーレットも小宮殿で長い間幽霊やっていても、
その間に起こっていたことを知らないことが多くて。
それを埋めていって少しずつ進んでいく展開は良いですよね。

特にスカーレットはコニーのことをはじめは小間使いみたいに扱っていたのに、
貴族の子女とは思えない言動や真面目すぎるところに呆れ、
スカーレットの常識では考えられない思考回路に驚かされ、
ついには自分が叱責しても揺るがないほどのお人好しっぷりに心を動かされるところとか、
素晴らしいですよね…

出会ったばかりの二人が少しずつお互いを知っていき、
自分にないところに影響を受け合って、
唯一無二の相棒となっていくのがバディモノの真骨頂というものですよ。
2巻ではコニーの情けない表情から毅然とした表情まで見られたけれど、
この芯が一本通った横顔が一番印象的でした。

さて、新たな戦いの舞台もとい夜会に向けた良いところで終わってます。
スカーレットの活躍はこれからですし、
コニーの受難もまだ始まったばかりなので、
続きがとても楽しみです。

:: 2019/11/21 木曜日::

■[ラノベ]悪役令嬢の亡霊と誠実なうっかり少女「エリスの聖杯」1巻

エリスの聖杯1巻エリスの聖杯1巻
出版社:ソフトバンククリエイティブ
作者名:常磐くじら
作者サイト:常磐くじら
絵師名:夕薙
絵師サイト:
絵師twitter:夕薙 (ゆーなぎ) (@y_nagii) | Twitter
連載サイト:エリスの聖杯
Kindle版:エリスの聖杯
DMM電子書籍:エリスの聖杯

10年前に処刑された悪女として名高い公爵令嬢スカーレット・カスティエル。
初代から”誠実”をモットーに生きてきた子爵家の令嬢コンスタンス・グレイル。
ある夜会で窮地に陥ったコニーことコンスタンス・グレイルの助けを求める内なる声に応え、
幽霊のスカーレットが取り付くことで始まる貴族社会で繰り広げられるクライムサスペンスです。

この作品は小説家になろうで連載されていたんですが、
「ダンまち」の大森藤ノさんが熱狂的なファンということで、その後押しで書籍化されたんですよね。

【特集】『エリスの聖杯』刊行記念特別企画 常磐くじら先生×大森藤ノ先生スペシャル対談インタビュー – ライトノベル総合情報サイト ラノベニュースオンライン

私は書籍化打診前に大森さんから激推しメール頂いたんで第一部完結後に読んだんですが、
一気に最後まで読み切るくらい面白かったです。

初めは誠実さしかなかった、純朴でうっかり屋のコニーが、
スカーレットに尻を叩かれる形で潜入しているうちに、
少しずつ成長し、スカーレットとの関係も少しずつ深めていき、
いわゆる相棒(バディ)として信頼しあっていく展開はとても面白いです。
ちょっと古いけど、タイバニとかでもそうだったけれど、
性格が丸っきり違う二人が少しずつお互いのことをわかり合い、
唯一無二の相棒になっていくのって… 良いですよね…

スカーレットの方も頼りがいがあるけれど、
その美貌と性格と能力によって死んでも孤高だったのに、
どこまでもお人好しで世話が焼けるコニーに、
少しずつ心を許していっているのも良いですよね…
悪役令嬢なんだけど、コニーに対してだけは心を許していくとか可愛すぎでは?

この1巻では物語の謎は全部解き明かされませんが、面白さは充分詰め込まれてます。
Web版の長さから考えてあと1,2冊で完結すると思いますので、
全体のボリュームとしては手に取りやすいと思います。

:: 2019/11/20 水曜日::

■[漫画]誠実な少女と稀代の悪女「エリスの聖杯」1巻

エリスの聖杯1巻エリスの聖杯1巻
出版社:スクウェア・エニックス
原作者名:常磐くじら
原作者サイト:常磐くじら
作者名:桃山ひなせ
作者twitter:桃山ひなせ (@mokibidango) | Twitter
Kindle版:エリスの聖杯 (1)
DMM電子書籍:エリスの聖杯 (1)

6歳の頃、父の言いつけを破りいつも通り公園に遊びに行ったため、
公爵令嬢スカーレット・カスティエルの公開処刑を見てしまったコニーことコンスタンス・グレイル。
それから10年経ち、”誠実”がモットーのグレイル家はそれ故に資金難に遭い、
懇意の商会の子息ニールとコニーとの政略結婚の話が持ち上がった。

コニーは恋愛結婚に憧れはあれども子爵令嬢としての立場はわきまえていたし、
ニールもハンサムなのでその結婚が嫌ではなかったけれど、
そのニールは意地悪で自己中で有名なパメラ嬢と浮気しているという噂が立っている上に、
夜会ではそのパメラからコニーを陥れる茶番劇が繰り広げられてしまう。
誠実に生きてきたコニーにその窮地を挽回できないかと思いきや、
不思議な声が「助けてあげる」と囁きかかてきて…

いわゆる悪役令嬢が出てきますが、現代日本からの転生とかそういった要素はありません。
悪役令嬢の幽霊と、誠実がモットーの朴訥な男爵令嬢のバディモノです。
冤罪で処刑された悪役令嬢であるスカーレットに助けられたコニーが、
彼女の冤罪の真相究明という復讐を手伝わされるミステリーモノでもあります。

小説家になろう原作、GAノベルで書籍化、そしてマンガUP!でコミカライズのその1巻目になります。
なろう原作は読破済みの私からしてもこのコミカライズの出来は素晴らしいと感動しています。
ダンまちリュー外伝の時も思ったけれど、桃山ひなせさんの実力は本当に高いです。
コミカライズ担当が桃山ひなせさんだと知った時、
「勝ったな…」
と冬月みたいなセリフを言ってしまいましたが、それが間違いではなかったと再認識しました。w

実際凄く読み応えがあるんですよね。
誠実で朴訥なコニーはとても可愛いんだけど…

スカーレットが乗り移った時は一気に表情が切り替わって凄みが出てくるんですよ。

活字媒体だとどうしても読者の想像に頼ってしまうんですが、
こういった絵として提示されると納得感がとても高くなるんですよね。
純朴なコニーの顔が、中の人が変わっただけでこれほど変わるのかと。
魂から滲み出る迫力が紙面から伝わってくるかのようです。

活字が苦手な人はまずこのコミカライズの1巻を読んで欲しいです。
この1巻は序盤ですが、コニーとスカーレットがコンビを組んで初めての痛快逆転劇を、
これでもかというほどにきっちりと描かれているので、
この1巻を読んだだけで物語に引き込まれると思います。

第2話まで試し読みできますので、まずはそちらでご確認ください!
面白いよ!

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