よつばと! 16巻は2月26日発売!
今回のよつばは高尾山に登山!
:: 2022/12/10 土曜日::

■[漫画]夢の中へ…「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部 「本のためなら巫女になる!」」8巻

騎士団のトロンベ討伐に同行したマインは、
護衛するはずの騎士シキコーザから悪意を向けられてしまうも、
駆けつけた神官長の活躍で何とか窮地を脱することに成功する。
そして青色巫女見習いとして儀式を行い、圧倒的な魔力量を見せつけたマインだけど、
そのせいで神官長をはじめ貴族たちに注目されてしまい…

今回のメインは表紙になっている通り、神官長との記憶同調ですね。
記憶を覗くことが出来る魔術具とか、とってもファンタジーですけど、
この世界では重犯罪者に使われるような物騒な魔術具なんですよね。
それだけマインの魔力量が危険視されてたってことなんですけど、
マイン視点ではそういったことが全然伝わってこないんですよね…w

それはマインの暢気さのお陰もあるんだけど、
一番はやっぱりマインの前世での母親との逢瀬が印象深すぎたことですよね…

例え記憶の中だけとはいえ、
朧気だった母親の記憶を五感を伴って鮮明に思い出すシーンを読んでると、
自然と涙が溢れてくるんですよ。
この作品の根幹である家族愛というテーマが私の心に響きまくるのです…

そんなマインのことに翻弄される神官長だけど、
何だかんだ面倒見が良いというか、マインのことを気に入ってるのが微笑ましいです。
また、カルステッドには気を許しているのが感じられるのも良いですよね。

こんなツンデレ仕草を見せるとかね…!
可愛いな、神官長…!

ちなみにマインの前世の記憶は原作から削られたシーンが多かったですが、
単行本描き下ろしではちゃんと補完されてて嬉しかったです。
カバー下漫画で神官長が衝撃を受けまくってたのは漫画オリジナルですが、
それだけ印象深かったんだな、と妙に納得しましたねw
神官長はハレンチ耐性が低めなのかもしれない…w

:: 2022/11/18 金曜日::

■[漫画]図書館通い開始!「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の図書館を救いたい!」」5巻

図書館を目指して座学だけでなく、実技も最速合格を目指すローゼマインは、
規格外な実力を見せつけるのを厭わずに邁進するんだけど、
図書館への想いが強すぎて色々と抜けてしまっていて、
周りの人間に色々と迷惑も掛けてしまうのだった…!

というわけで、ローゼマインは最速最優秀で合格してしまう訳なんですが…
それでも実技は一度は授業を受けなければならないので、
その時の風景が描かれており、とても興味深かったですね。
特にシュタープを使う授業でオルドナンツを使う姿は幻想的でした。

ローゼマインの可愛らしさと、
オルドナンツのファンタジーさが融合して、とても素敵だと思うのです。
よく考えたらローゼマインは魔法少女なんですよね…
あまりそんな風には思えないんですけども。

それと騎獣作成の講義では貴族院の全景が描かれてましたが、
これがまた凄く美麗で素晴らしかったです。
Twitterでアシスタントさんがアナログで描かれたというのを見掛けましたが、
素晴らしいの一言でしたね…
ふぁんぶっく7には貴族院全体の地図が載ってましたが、
このコミカライズでは情景が見渡せることが出来たため、神秘性が感じられました。

そして後半からはエーレンフェスト内での話し合いと図書館通いの始まりが描かれてましたが、
ローデリヒ視点の短編を上手く組み込んでいて興味深かったですね。
旧ヴェローニカ派の狭すぎる視野と、
ヴィルフリートの小さすぎる器が垣間見られてちょっとゲンナリしましたが…

ヴィルフリートは作品内でも嫌われてるキャラトップ3に入ってると思われますが、
そのヘイトが更に溜まった感じがしましたね…

まだこの時期は可愛げがあると思ってたんですが、
書き下ろしSSを読んだら更にゲンナリしました…
側近に褒められるように頑張ろうとか、ダメな成功体験しちゃってますよ…

優秀すぎる主を支えるために限界以上の努力をするローゼマインの側近と、
側近の都合に合わせて動く怠惰なヴィルフリートでは差が付いてくるのは当然ですね…
ヴィルフリートは側近に恵まれなかったのが不幸の始まりだけど、
そんな側近しか集まらなかったのは祖母のヴェローニカのせいだし、
ローゼマインに何度もチャンスを貰いながら掴まなかったのはヴィルフリートのせいなんだよなぁ…
そのせいで将来的にハンネローレ様に迷惑を掛けまくるのは許しがたい…!

それはそうと次巻はおそらくお茶会がメインですね。
優雅で微笑ましい展開が続くと思うので楽しみです。

:: 2022/8/14 日曜日::

■[ラノベ]エーレンフェストでの戦い「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身IX」」

アーレンスバッハで毒に倒れたフェルディナンド様を救出できたローゼマイン。
しかし、本物のディッターはエーレンフェストの礎を守るまで終わらないということで、
ダンケルフェルガーとアーレンスバッハの騎士を率い、
激戦区となっているゲルラッハへと援軍に駆けつけるが、そこには仇敵グラオザムが暗躍しており…

今回も書き下ろし短編が増量しての新刊となっています。
ローゼマイン視点以外でのエーレンフェスト攻防戦が語られているのですが、
これがまた面白いのです!
ローゼマインに語った一面だけでは気付けなかった裏側を知ることができて興味深かったですね。

ユーディットが感じた普通の貴族たちによる当たり前のような連座の感覚や、
シャルロッテ視点でのヴィルフリートの悪い意味での空気の読めてなさ、
そして、フロレンツィア視点でのヴェローニカとの対面とかは、
ローゼマインが決して知ることがない部分だろうな、と思いました。

ジルヴェスターとゲオルギーネの会話に関しては、
本当に二人は噛み合わないなぁ、と思いましたね…
前巻でゲオルギーネ視点での過去を読んでいたからこそわかったんだけど、
彼女は彼女なりに苦悩していたんですよね…
領主になるための努力をしていたのに、両親の方針で無理矢理剥奪されたのに、
ジルヴェスター本人はゲオルギーネが領主になれば良い、と言い放ったわけで…
そりゃ、怒りを買うに決まってますよね…

当時のジルヴェスターは両親の暗躍を知らなかったんだろうけど、
領主になって数年経っている今は気付いておくべきだったとは思います。
リヒャルダとか事情を知っている側近がいるわけなんですから。
こういった、無神経なことを言って相手を激怒させるところは、
ヴィルフリートと本当にそっくりだな、と思わざるを得ませんね…

肝心のローゼマインですが、
争いが苦手なのに激戦区を走り抜けた上に戦いに身を投じるとか、
そりゃPTSDになっても仕方ないですよね。
ただ、貴族として取り繕うのが上手くなったがために周りが気付けない、
というのも何とももどかしいものがありました。

そして一番面白かったのはやはり仮縫いの場面ですね!
暴走するダンケルフェルガーに翻弄されるのはエーレンフェストの常とはいえ、
ハンネローレ様に暴露されたせいでトゥーリやコリンナに色々知られてしまったのには笑っちゃいましたw

あと、外面を取っ払って本音トークをした時のノリとかもとても好きです。

「わたくしはアウブでもツェントでもどちらでも良いのです。わたくしの計画が図書館都市になるのか、図書館国家になるのかという些細な違いしかありませんから……」
「全く些細ではありません」

特にこの流れがメッチャ好きで…w
何度も読み返してしまいましたね!

ただ、そんな和やかな場面だけが続くわけではなく、
ラオブルートの暗躍がまだ続いているので戦いはもうしばらく続くんですよね。
エピローグでラオブルートの事情もわかりましたけれど…
政変の原因もそうだけど、後始末まで含めて全ての原因は王族の失態ですよね…
王族への恨みがあるラオブルートの事情を把握せず、
中央騎士団の団長を任せるとか、トラオクヴァールは本当に人を見る目がないな、と思いました。

ちなみに今回は特定の書店で販売されている紙書籍版特典が読みたくて、
アニメイトで買ったんですが、その特典SSが面白かったです!
トゥーリはやっぱりマインの姉であり、わかってるなぁ、と感心して大笑いしましたw
うーん、マイン…! お姉ちゃんにはバレバレだったよ!
ドンマイ!

:: 2022/5/15 日曜日::

■[漫画]目指せ、図書委員!「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の図書館を救いたい!」」4巻

念願叶い国内第二位の所蔵数を誇る貴族院図書館に来ることが出来たローゼマイン。
シュバルツとヴァイスというシュミルを模した魔道具を祝福で起動させたりと、
初っ端から規格外っぷりを見せつけてくれるけれど、
ローゼマイン本人は図書館の現状を見て、決意を新たにするのであった…!

原作第四部のサブタイトルにあるように、
ローゼマインにとって図書委員というのは重要な役割ですからね。
ただ、この決意は現時点で周囲には全く理解されてないと思うのですよ。
だからこそ面白いのですが。

それに決意しても貴族院の授業というものがありますから、
全てのリソースを図書館につぎ込めるわけではないのです。
今回はシュタープという貴族を貴族たらしめるモノを手に入れるため、
ローゼマインたち一年生は頑張るんだけど、
ただ歩くだけのことが大変なローゼマインは本当に見ててしんどそうでしたね…
原作を読んでる時以上にその大変さが伝わってきてハラハラしました。

それにしても書き下ろし短編で改めて気付きましたが、
この当時のハルトムートは自分が望むようにローゼマインを誘導しようとしてますね。
まだローゼマインという人物を把握しきれてない、信心が足りてない状態ですね。
貴族らしい傲岸不遜さが出ていると思います。
そんなハルトムートの思惑を完全に無視したローゼマインの傲慢さがとても清々しかったですw

こんなに良い顔をしているのに、
言っているのは私利私欲のために公私混同したい、というのが…w
これでこそローゼマインだとは思います。

また、ローゼマイン以外のキャラの心情を読み取れるのもコミカライズの良い所です。
やる気を見せるトラウゴットが現時点ではまだ微笑ましかったり、
シュミル好きなリーゼレータの可愛さがとても光っていたり、
ヴェローニカ似のディートリンデに褒められて懐かしさを感じるヴィルフリートだったり、
色々と興味深かったです。

ちなみに4巻でMost 可愛いローゼマイン賞はこのコマでした。

本を読みながら寝オチしているローゼマインはとても可愛いと思いましたw

:: 2022/4/16 土曜日::

■[漫画]巫女の勤めと貴族の悪意「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部「本のためなら巫女になる!」」7巻

冬に神殿に篭もることになり、冬備えで金欠になったマイン。
ベンノさんに本を買い取って貰うも側仕えたちと自分の分の服を買い、
更に支出が増えて頭を痛めたところにルッツがスマートに決めるのであった…!

うーん、ルッツってば格好いいな…
この時点でマインにお似合いなのってやっぱりルッツだと思うんですよ。
膠作りでも一緒になって頑張ってるところとかも良いコンビ感出してるし。

でも、ルッツは魔力を持たない平民だから、
魔力持ちのマインが窮地に陥っても助けに行くことが出来ないんですよね…
ルッツのもどかしさ、悔しさ、歯がゆさ…
そういったものがとても伝わってきます。

そして今回マインがピンチになった元凶は雑魚騎士のシキコーザです。

神殿長の言い分を疑わずに信じる愚昧さと、
僅かな自尊心を護るために身分差を振りかざす狭量さ。
そういったものに害されるマインを見ているとハラハラしちゃいますよね…

それに比べてダームエルは癒しですよ。
身分差に苦しめられながらも優しい心を持ち続けられたのは美徳だと思います。
今回の書き下ろし短編では更に好感度が上がりました。

書き下ろし短編を読むとカルステッドが処分を受けるのは確かに仕方ないなぁ、とも思いましたね。
単純に戦力として不安な新人二人を護衛に付けただけなんだろうけど、
その意図を説明もせず、シキコーザの本質も見抜けないとか、
確かに上司として責任を取らないといけないですよね…

マインの活躍は見開きもあってとても良い迫力が出てたと思います。
アニメ3期も始まってますからこれから更に盛り上がることになるでしょう。
でも、このペースで行くとラストはあのシーンなんだろうなぁ…
間違いなく泣いちゃうよ、私…

:: 2022/4/15 金曜日::

■[ラノベ]アーレンスバッハでの戦い「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身 VIII」」

アーレンスバッハ供給の間でディートリンデに毒を盛られ動けなくされたフェルディナンド。
エーレンフェスト首脳陣を威圧したり、ダンケルフェルガーも巻き込んだりと、
フェルディナンドを助ける為に手段を選ばないローゼマイン。
ユストクスとエックハルトとも合流し、グルトリスハイトという裏技を使い、
一気呵成にアーレンスバッハに乗り込むことになるんだけど…!?

Web版から改稿されている箇所が多い上に、書き下ろし短編も多数収録されているので、
Web版読者としても満足度が非常に高い一冊でした。

特に良かったのはフェルディナンド様を救出したシーンですね。
みんなの前では気丈に振る舞っていたけれど、
間に合うかどうか不安でならなかったということと、
その不安が解消されて安堵したシーンは実に良い描写だったと思います。
あの加筆のお陰でローゼマインの涙がとても心に響きましたね…

それと歴代ツェントの過ちがフェルディナンド様との会話に置き換わったことで、
理解がスムーズになったので、良い改稿だったと思います。
Web版だと一気に情報がでてきて理解するのにちょっと手間がありましたからね。
それにしてもフェルディナンド様はメスティオノーラの書が3割しかないのによく知ってたよね…
地下書庫の石板や今は亡き上級司書の人たちから話を聞いたり、閉架書庫で情報を集めたんだろうか…?

ランツェナーヴェとの戦いではローゼマインはアウブとして大活躍でしたが、
アーレンスバッハの扱いに関してはフェルディナンド様の手の平の上でコロコロと転がされてましたよねw
フェルディナンド様がローゼマインの扱いを熟知していたっていうのもありますが、
図書館都市と下町の家族というワードはローゼマイン特攻だしさもありなん、という感じではあります。

そして書き下ろし短編でのエーレンフェストの戦いでは、
ダームエルがとても活躍していましたね。
下町の兵士だけでなくブリギッテとの縁もあって、
ダームエルはハブとしてとても有能だと思うのですよ。
流石はローゼマインに一番の騎士と言われるだけあります。

それと、ゲオルギーネ視点のエピローグを読むと彼女に同情しちゃいましたね…
自分は厳しく躾けられたのに弟は甘やかされており、その差に心が荒むとかはあるあるですよ。
それだけに共感できてしまい、同情心が湧き出てきました。
かつてはトゥーリもマインに対しては色々思っていたこともあるように、
どの姉弟でも起こりえることではあるんだけど、
ゲオルギーネの場合はヴェローニカという毒親という要因が強すぎる上に、
リヒャルダとの強制的な別れという悲劇が決定的だったんでしょうね…

ジルヴェスターもヴィルフリートと同じで自分が甘やかされていることに気付かず、
それが他者に対してどれだけ憎悪を掻き立てることが理解できてないあたり、
この親子は本当に問題児なところが似ているな、と思いました。
まぁ、10歳かそこらの子供に理解しろ、というのも酷だとは思いますけどね…

フェルディナンド様視点での書き下ろし短編もありましたが、
こちらは次回作であるハンネローレ貴族院五年生の伏線にもなってますね。
本当にこの物語は構想段階からかなり練り込まれているんだな、というのが感じられます。
イルムヒルデ様は未来のアウブ・アレキサンドリアと面識があったということなのかな…?

さて、アーレンスバッハでの戦いも一段落しましたが、
次巻ではエーレンフェストでの戦いもありますし、
ディートリンデが乗り込んだ貴族院での戦いもありますよ。
まだまだ戦いは終わりません…!
8月の新刊が今から楽しみです。

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