本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2018/7/30 月曜日::

■[漫画]Welcome to 水上悟志ワールド「プラネット・ウィズ」1巻

プラネット・ウィズ1巻プラネット・ウィズ1巻
出版社:少年画報社
作者名:水上悟志
作者サイト:続・みずかみ小屋
作者twitter:水上悟志 (@nekogaeru) | Twitter
Kindle版:プラネット・ウィズ (1)
DMM電子書籍:プラネット・ウィズ (1)

ゴスロリメイド服の銀子と謎の猫の着ぐるみである先生と暮らす記憶喪失の少年、黒井宗矢。
世話好きの委員長、高天原と平穏な日常を過ごしていたが、
ある日突如として世界各地の洋上で謎の飛行物体が現われた。
世界が騒然となる中、7人のヒーローが変身して立ち向かった…!
宗矢も銀子に戦いへと促されたが、戦う相手は飛行物体ではなくヒーローだと言われ…

うぉおおお! 遂に… 遂に水上悟志作品がTVアニメ化…!

「散人左道」の頃からファンだったけど、代表作である「惑星のさみだれ」を含めて、
漫画好きなら誰もが知っているけど、アニメ化とは何故か縁遠かった人だからなぁ…
TVアニメ用に描き下ろされたネームを元にTVアニメと漫画が作られているので、
水上悟志ファンとしては100%満足できるアニメであるのも嬉しいですね!
これで世界は水上悟志を知ることになる…!

物語としては7人のヒーローに立ち向かうヴィラン的なポジションの主人公という、
少し捻った設定になっていますが、中身はとても水上悟志作品らしいです。
「惑星のさみだれ」を読んだことがある人ならその設定だけでニヤリと出来ますし、
実際作中でも「惑星のさみだれ」のフィギュアとかが出てきてますからね。
先生のハレンチな行動を含めてニヤリと出来るかと思います!

いやー、それにしても本当に面白い…!
世界観自体も面白いし、キャラクターが1巻から立ちまくりで面白いし、
グランドパラディンというネーミングセンスも一周回って面白いし、
ちょっとシリアスかと思ったら突然笑わせにくるのも面白い!
「あんまんかよ!」には漫画でもアニメでも爆笑しまくりでしたよ!

色んな面白さが1冊の単行本の中に詰め込まれてて、許容量を超えて溢れてきそうです。
単行本を何度も読み返したくなるし、アニメも何度も見返したくなります。
アニメは尺の都合でどうしても削らない部分が数%出てきちゃってるので、
原液そのままな面白さを楽しみたいなら是非この漫画版を読んで欲しいですね!
もちろん、原作ファンはTVアニメも見て欲しいです。
進行の都合上、どうしてもアニメ版の方が早く終わると思いますが、
どちらも完結までずっと追っていきたいです。

それにしても…
1年半前くらいの水上悟志さんは連載終わってFGOばっかりやってまして…

水上悟志さんのFGO日記漫画まとめ – Togetter

正直ちょっと心配してたんですが、まさかこんな企画を水面下でやっていたとは…!
良かった… FGOガチャの沼に引きずり込まれなくて…
あ、でも、概念礼装の一つくらいは仕事で描いてくれても良いかな、と思います!(笑

:: 2018/1/16 火曜日::

■[漫画]SFと妖怪とノスタルジー「水上悟志短編集「放浪世界」」

水上悟志短編集「放浪世界」水上悟志短編集「放浪世界」
出版社:マッグガーデン
作者名:水上悟志
作者サイト:続・みずかみ小屋
作者twitter:水上悟志 (@nekogaeru) on Twitter
Kindle版:水上悟志短編集「放浪世界」
DMM電子書籍:水上悟志短編集「放浪世界」

水上悟志さん四冊目の短編集です。
今回は連載時はWeb上でも公開されていたので、
読んでいる人も結構いるのではないでしょうか。

今回一番注目した収録作は「虚無をゆく」でしょう!
74ページという短編というには圧巻すぎるボリュームの上に、
SFであり、妖怪モノっぽくもあり、ノスタルジックでもありという、
複雑怪奇に見えて一本スジが通った傑作です。

「虚無をゆく」は団地に住む少年・天川ユウが、
その箱庭的な世界で両親や幼馴染に愛されて育ち、成長していく…
というノスタルジックな導入から始まって、
今回はそういう話なのかなー、と思ってたらこれですよ。

な、なんだコレー!?

と、読者の度肝を抜いてからの展開も怒涛の連続で!
世界の秘密やら、ユウが担わないといけない業やら、
もう、色々とスケールがデカいようで小さいような、
読んでて混乱しつつ、面白さに翻弄されまくりでした。
うーん、凄い。

作中で本人も言ってたように、何で一人だけで送り出したんだとか、
ツッコミどころは色々あとあるんだけれど、
それら全てを問答無用で押し流す面白さがあるんですよね。
うーん、本当に凄いなぁ。

もちろん他の短編も面白いです。
双子ちゃんが主人公の「竹屋敷姉妹、みやぶられる」なんてちょっとラブコメちっくだったし、
「エニグマバイキング」なんて昨今のグルメブームに乗ったようで全然違ったし、
どれも千差万別な面白さがあるんですが、
どれを読んでも「水上悟志さんの漫画だなぁ」と思っちゃいます。
もちろん、いい意味でですけどね。

嫁さんと子供がいるような中年おっさんが活躍する「今更ファンタジー」良かったですよね。
水上悟志さんは割りと小説家になろうの作品を読んでたりするのを知っていると、
オチの部分がちょっと面白く感じるかもしれません。
まぁ、知らなくても充分面白いんですけどね!

やはり水上悟志さんは短編も面白いな、と再認識した短編集でした。
それとこの手の短編集に絶対に入らない短編漫画が先日twitterで公開されました。

そう、水上悟志さんはFGOプレイヤーなのである…!
という訳でFGOをやっている人は是非読んで欲しいと思います。
面白いから!(笑

まとめはこちらになります。
水上悟志さんのFGO日記漫画まとめ – Togetter

:: 2018/1/15 月曜日::

■[漫画]トラウマのたわわ「二本松兄妹と木造渓谷の冒険」

二本松兄妹と木造渓谷の冒険二本松兄妹と木造渓谷の冒険
出版社:少年画報社
作者名:水上悟志
作者サイト:続・みずかみ小屋
作者twitter:水上悟志 (@nekogaeru) on Twitter
Kindle版:二本松兄妹と木造渓谷の冒険
DMM電子書籍:二本松兄妹と木造渓谷の冒険

アワーズで始まった水上悟志さんの新連載ですが、
短期集中連載とも言うべきものだったみたいでこの単行本1冊で完結でございます。
いつも通りに妖怪モノで、バトルモノです。
ドッタンバッタン大騒ぎ!

二本松朱彦と雪緒は腹違いの火精と氷精のハーフの兄妹。
妖怪相手の拝み屋をやっているんだけど、
ある日スズメ(でかい)に追われる座敷童のねりね様と出会う。
助けたついでに依頼を受けた兄妹だけど、
ねりね様を狙う県下随一の退魔師一族の零堂家が出張ってきて…

コメディ色が多めですが、それも含めていつも通りの水上悟志漫画だと思います。
朱彦と雪緒の変身のキッカケが二人の接吻だとか、
ちゃんと理由付けもできてるしとても良い設定だと思いますね!
まぁ、兄妹なので色っぽさは全くないのですが、
周りの面子のリアクションが美味しかったです。

美味しいといえば零堂天吉のキャラも美味しかったですね!
実力はあるしイケメンだしとスペックは高いのに、
巨乳にトラウマがあるという一点だけでコメディ化していて、
憎めないというか愛されキャラになっていると思います。
何より貧乏神に取り憑かれているという時点で、
同情してしまうというか… ね…!

1冊で綺麗にまとまってて面白かったです。
欲を言えばもっとこの物語を読んでみたいものですけどね…

:: 2016/6/13 月曜日::

■[漫画]ここから始まる物語「スピリットサークル」6巻

スピリットサークル 6巻 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:水上 悟志
出版社:少年画報社( 2016-06-10 )

作者サイト:続・みずかみ小屋
作者twitter:水上悟志(@nekogaeru)さん | Twitter
Kindle版:スピリットサークル (6)
Kindle版まとめ買い:スピリットサークル

「戦国妖狐」と同日発売の「スピリットサークル」も堂々完結!
全6巻という程よい長さでの連載でしたが、
その分凝縮されていてメチャクチャ面白かったです。

満を持してのフルトゥナの過去生のクライマックスから、
一巻第一話に繋がる鉱子と風太のバトルへと繋がりましたが、
驚きの連続で圧倒されましたね!

何もかも見通しているようなフルトゥナも多くの誤算があったりと、
人間らしいところがあったのが良かったし、
全てが終わって泣いている鉱子も普通の女の子って感じで良かったなぁ。

それに多くの伏線をちゃんと活かしているのが水上悟志作品っぽくて面白かった!
風子の前世で宇宙人から貰った虫取り網があそこで使われるとは思わなかったし、
最終話での神々の対話シーンも物語全体を俯瞰できて面白かったです。

spritcircle06_01

この神々が言ってるのって「惑星のさみだれ」と「戦国妖狐」だよね。
こういった世界観って何か良いよね。
しかしこの神々の視点を見てると「天地無用!」シリーズを思い出すなぁ。

シリアスなシーンも多々ありましたけど、
そこからの唐突なコメディへと到るギャップがとても面白い6巻でした。
さっきまでフルトゥナと真剣な綱引きをやっていたと思ったら、
いきなりルンのあの台詞で鉱子と風太が顔芸をやって笑いをとったと思ったら、
さらにラブコメをするとかギャップの連続でどうしたもんだか!
もう笑うしかないよね。(笑

それにしてもまさかラストで鉱子がラブひなをやるとは思わなかったよ…

spritcircle06_02

これは次回作は旧温泉宿の女子寮で鉱子と風太とノノでラブコメをやるしかないな!
もしくは風太の弟と妹が第三新東京市を舞台に使徒と戦う物語でよろしくお願いします。(笑

:: 2016/6/12 日曜日::

■[漫画]正々堂々大完結!「戦国妖狐」17巻

戦国妖狐 17 (BLADE COMICS)
著者/訳者:水上悟志
出版社:マッグガーデン( 2016-06-10 )

作者サイト:続・みずかみ小屋
作者twitter:水上悟志(@nekogaeru)さん | Twitter
Kindle版まとめ買い:戦国妖狐

8年に渡る連載がついに完結…!
全17巻という水上悟志さんにとって初めての長さの連載でしたが、
物語の途中で主人公交代をしたり、
掲載誌がWebに移行したりと作中と作外で様々ありながらも、
この度無事に完結と相成りました。

千夜と迅火、二人の新旧主人公の対決から始まる17巻ですが、
見開きと大ゴマの連続な大迫力の妖怪大決戦ですね!
元々少年誌ということで対象年齢低めを狙っていた本作ですが、
確かにこのバトルは少年誌って感じがします。
格好良い必殺技のオンパレードのバトルって男の子だよな。

そして決着がついて大団円になってからのエピローグも良いんですよね。
「惑星のさみだれ」もそうだけど、水上悟志さんは物語のまとめ方が上手いんですよ。
時間がゆったりと流れ、感傷にひたりながら味わう読後感と言いましょうか。
「あぁ、良い作品だなぁ」と思いながら読めるんですよね。
まぁ、最終話に八本松剣鬼が出てきた時は驚いて読後感が吹っ飛びそうになりましたけどね。
お前まだ生きとったんかい!(笑

他にも真介と灼岩の子孫が「百鬼町シリーズ」シリーズの風祭なんだろうなぁ…
千夜と月湖の子孫が「散人左道」のフブキなのかなぁ…
黒龍がいるところって「散人左道」の孫硯なのかなぁ…
とか、水上悟志作品ファンとしていろいろと妄想ができる要素も詰まっているので、
そういった意味でも面白かったです。

今までの水上悟志作品とはまた違ったテイストがありながらも、
水上悟志作品らしさもあった良い作品でした。
面白かったです!

:: 2016/2/13 土曜日::

■[漫画]幽界交渉「戦国妖狐」16巻

戦国妖狐 16 (BLADE COMICS)
著者/訳者:水上悟志
出版社:マッグガーデン( 2016-02-10 )

作者サイト:続・みずかみ小屋
作者twitter:水上悟志(@nekogaeru)さん | Twitter
Kindleまとめ買い:[まとめ買い] 戦国妖狐

無の民との諍いもクライマックス!
物語自体も次の17巻で完結といことでいやが上にも盛り上がってます!

とはいえバトルで大盛り上がりだった14巻と15巻とは一転して、
無の民との決着は幽界での話し合いという平和的なものになってます。
まぁ、こんなのは初めからやるべきではあるんですが、
異なる価値観が出会った場合は大抵は暴力から始まりますからね。
山戸猛という第三者が仲介するというのもそうですが、
何よりお互いがぶつかり合ったことで成長し、多少なりともわかり合ったからこそでしょう。

何事もお互いの本音を話し合うことは重要だということは、
千夜と月湖を見てるとホントよく分かりますよね。
というか、月湖の心が強すぎて惚れ惚れするなぁ…
女の子にここまでアプローチしてもらうとか千夜… 羨ましい奴…
というかちょっと情けないぞ!(笑

そんな情けなさを払拭するレベルの活躍の場は、
千本妖狐とのラストバトルに待っていたわけなんですが…
千夜はかなり強くなったと思うんですが、それすらも凌駕するとは…
千本妖狐になった迅火ってマジ強いわ。
でも、それでも今までの苦難を乗り越えてきた千夜なら、
きっと何とかしてくれると思わせるんですよね。

泣いても笑っても次で完結です。
今から楽しみです。

HTML convert time: 0.128 sec. Powered by WordPress