■[ラノベ]勢いと疾走感が凄い「聖剣の刀鍛冶」3巻
聖剣の刀鍛冶 #3 (3) (MF文庫 J み 1-11)
著者/訳者:三浦 勇雄
出版社:メディアファクトリー( 2008-09 )
定価:¥ 609
文庫
ISBN-10 : 484012423X
ISBN-13 : 9784840124232
著者サイト:ねこまる
絵師サイト:R/L
安定とか安心とかそういった言葉とは対極に居る作品で、
相変わらず熱く起伏に富んだ内容です。
プロローグのほのぼのとした雰囲気から一転、
まるで剣山のように体中から剣を生やした人外が都市に紛れ込み、
市中で暴れ、セシリーが駆け、リサが巻き込まれ、そして立ち向かう。
無茶で無謀なセシリーの勢いが凄いし、
リサが精神的に強くなる描写は上等シリーズから変わらず熱いです。
ただ後半はちょっとキツイっすねー
帝国のシーグフリートが嫌な奴だとは判ってはいたけど、
ここまで悪役、というか読者にとっても憎悪の対象になるようなキャラだとは。
主役にしてメインヒロインをあんな目に遭わせるとは、
物語の都合があるとはいえ、作者も大変ですね。
主人公がセシリーだけど、ヒロインもセシリーな訳で、
何だかんだ言いながらちゃんとルークがヒーローやってるのが心強いですね。
しかし各々が持つ宿命だとか目的だとかを考えると、
物語の幸せな結末が想像しにくいのでどうなるのか心配です。
うーん、どうなるんだろうなぁ。
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