本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2017/8/6 日曜日::

■[漫画]ルッツの想い。「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部 「本がないなら作ればいい」」5巻

ギルド長の孫娘フリーダと会い、髪飾り作りをする商談をまとめたマインとルッツ。
そしてそこでマインが患う持病「身食い」について知ることに。
それを治すには大金がいると知り、絶望的になるマインだったが、
本作りのために心を折らないように懸命に生きて…

もうね、ルッツの心情を思うと涙腺が刺激されまくりでヤバイですよ。
フリーダに「身食い」のことを言われた時にはまだ実感が薄かったんでしょうね。
でも、実際にマインに「身食い」の症状が襲い、急激な体温の上昇を感じたことで、
本当の意味で実感したんでしょうね、マインの命の危機を…

だからこそ、マインに対して何もできな無力感に泣いてしまったんだろうなぁ…

ルッツにとって恩人であり、初恋であり、パートナーであり…
一言で言い表せないほどに大事な人が苦しんでいるのに、
自分ができるのは背負ってあげることだけという、
自分の力不足を嘆いてしまうルッツが愛おしかったです。

もちろん原作である小説でもそれを感じることが出来ましたが、
やはり漫画という媒体になることでルッツの表情が見えることで、
ルッツの感情がダイレクトに感じることができるんですよね。
そのお陰でとてもルッツの気持ちに共感できて、愛おしさも倍増でしたよ。

それだけに描き下ろしの短編はダイレクトに私のハートを直撃しましたね。
本当にルッツは良い子ですよ。
マインは貧乏な兵士な家に生まれたけれど、
愛情深い家族に恵まれるという幸運だけでなく、
ルッツという大親友を得たことも最高の幸運だったと思います。

もちろんそんなルッツのシリアスな話ばかりでなく、
いつもの「本好きの下剋上」らしくコミカルな部分も多く、
そちらもとても楽しかったです。
特に折角大きなトロンベを狩ったのに放置されたギュンターパパとか、
脳内だけで自己完結してルッツにきちんと伝えてなかったマインとか。(笑

このマインの表情は原作読んで感じたノリそのままだと思いました。(笑

原作も傑作だけど、コミカライズもやはり名作だと思うので、
もっと色々な人に読んで欲しいですね。

:: 2017/2/25 土曜日::

■[漫画]ルッツと二人で…「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部 本がないなら作ればいい」4巻

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部 「本がないなら作ればいい4」
著者/訳者:鈴華 香月美夜
出版社:TOブックス( 2017-02-25 )

連載サイト:ニコニコ静画 (マンガ)
原作者サイト:香月 美夜
作者サイト:列挙。
作者twitter:鈴華(@suzupaca)さん | Twitter
Kindle版:本好きの下剋上 (4)
Kindle版まとめ買い:本好きの下剋上
DMM電子書籍:本好きの下剋上 (4)

やり手の商人ベンノさんのバックアップを得て、
ルッツが商人見習いになるために紙作りを始めたマインとルッツ。
本作りの前段階とはいえ紙作りに一気に近付き浮かれるマインだったが、
ルッツは大人と対等に話すマインに疑いの目を向け始めて…

原作を読んでても面白いというか、むしろ原作を読んでるからこそ面白い!
何度も言いますがWeb版も書籍版も読んでても新鮮な気持ちで読めるんですよね。
マインたちの表情一つ一つが面白さを生んでくれてるんですよ。
聞いてるふりして言うこと聞く気がないマインの顔だったり、
ルッツとばかり行動して寂しいギュンターパパの顔だったり、
もうね、最高…!(笑

あと、地図を手に浮かれたマインが前世の感覚で椅子に飛び乗って、
余りの堅さに悶絶するところも超可愛かったです!

マインってば本当にうっかり屋さんだよね…(笑

そういったコミカルな箇所だけでなく、
シリアスな所も面白いんですよね。
特に今回は第一部でも一番重要なルッツにマインの正体がバレるイベントがあるだけに、
そこが心に染み渡るような情景で描かれていて、
とても胸に来ました。
うーん、本当に良いコミカライズだなぁ…!

それと単行本描き下ろしの短編も良かったですね。
この時に教えられたベンノさんの教えは、
ずっと身についたママなのはWeb版読者の人には分るので、
そういったファンサービス的にも良い短編でした。

また、香月美夜さんの書き下ろし短編も良かったですね。
まさか新キャラが出るとは思いませんでしたが、
こういった新キャラなら有りだなぁ、と思いました。
まだまだ広がりを見せようと思ったら見せられるのですね。
今後の短編も楽しみです。

:: 2016/11/18 金曜日::

■[漫画]和紙へ到る道「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~III 本がないなら作ればいい!」

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部 「本がないなら作ればいい3」
著者/訳者:鈴華 香月美夜
出版社:TOブックス( 2016-11-10 )

連載サイト:ニコニコ静画 (マンガ)
原作者サイト:香月 美夜
作者サイト:列挙。
作者twitter:鈴華(@suzupaca)さん | Twitter
Kindle版:本好きの下剋上 III
Kindle版まとめ買い:本好きの下剋上

幸せだなぁ…

好きな小説を好きな漫画家さんが、とても自分好みの漫画に仕上げてくれる…
そしてそれを定期的に読める上に単行本まで出て更に楽しめる…
これを幸せと言わず、何と言おうか…!

現代日本から異世界の貧乏兵士の虚弱な娘のマインとして転生した麗乃。
愛する家族に恵まれながらも艱難辛苦の連続で心が折られそうになるも、
少しずつ手応えを掴んできましたがここへ来て大きな転機を迎えることになります。
それはオットーの義兄にして商人ベンノさんとの出会い。
目端が利くベンノさんを相手にルッツと一緒に自分を売り込むマインだけど…?

この3巻では文字媒体ではなく漫画媒体の恩恵をとても顕著に受けましたね。
それがこの和紙の作り方の説明です。

honzuki_comic03_01

後書きで原作者の香月美夜さんも仰ってましたが、
一目見ただけですぐにどんなものか分かるといのは感動的ですね。
この調子で和綴じの本の制作過程も是非お願いしたいところですが、
それはまだだいぶ先の話になりそうかなー

そういった物作りの面白さだけでなく、
キャラクターの魅力も十分に溢れていましたね。
洗礼式でおめかししたトゥーリはマジ天使でしたし、
マインだけ憧れのコリンナさんに逢えることを羨ましがり、
寂しげな表情もまた魅力的でした。
いやー、本当にトゥーリは天使だなぁ。
原作でマインが思っていた気持ちがよく分かりますよ。

それにマインもオットーさんに釘をお土産に追い出されたりした時の表情とか、
貴族への妬みが篭もった表情とか、百面相してて可愛かったです。
くるくる変わるマインの表情もこのコミカライズの魅力の一つですよね。(笑

単行本描き下ろしの短編も原作の美味しいところで面白かったし、
巻末特典の原作者の香月美夜さん書き下ろし短編も面白かったですね!
この後登場するフリーダを先行で見せてくれるとか、
原作読者としてはとても嬉しかったですね!
それに幕間的な描き下ろしイラストでも少しだけフリーダが見えているあたり、
良いコラボだと思いました。

本当に最高のコミカライズだと思うので多くの人に読んで欲しいですね。
次の4巻も楽しみです!

:: 2016/7/12 火曜日::

■[漫画]いざメソポタミア「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~II 本がないなら作ればいい!」

本好きの下剋上 第一部「本がないなら作ればいい! 2」
著者/訳者:鈴華 香月美夜
出版社:TOブックス( 2016-07-10 )

連載サイト:ニコニコ静画 (マンガ)
原作者サイト:香月 美夜
作者サイト:列挙。
作者twitter:鈴華(@suzupaca)さん | Twitter
Kindle版:本好きの下剋上 I
Kindle版:本好きの下剋上 II

本好きの下剋上のコミカライズ2巻が出たぞー!

版元のTOブックスにノウハウがなかったからか1巻が電子書籍版のみの販売になり、
紙書籍版はそれから半年後の先月になってやっと発売になったのですが、
2巻は紙書籍版の方が先行販売になりました。
カバー下のオマケ漫画は現状だと紙書籍版でしか楽しめないので、
紙書籍版を買うことをお勧めしますですよ。

1巻では現代日本で本に埋もれて死んでしまったビブリオマニアの麗乃が、
本が希少な異世界で貧乏兵士の娘のマインとして転生し、
本を手に入れるための現状把握するまででしたが、
この2巻では紙作りの試行錯誤と七難八苦が描かれてます。

コミカライズされて良かったと思うのは、
マインがやるレース編みや籠編み、
そしてパピルスもどき作りなのがビジュアルでわかることですね!
原作は文字媒体なので頭の中で想像するしかなかったんですが、
やはり漫画媒体だと正に百聞は一見でよくわかるんですよね。
しかも漫画担当の鈴華さんが実際にレース編みを体験したりしてくれたお陰で、
より如実に伝わってくる感じがしますね。

それとコミカライズの良いところはやっぱりみんなの表情ですよね。

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試行錯誤の果てにやっと一歩進んだ時のマインの嬉しそうな表情から、
籠編みでマインに負けて悲しそうなトゥーリの表情まで、
どれも凄く魅力的なんですよ!
百面相するマインの表情も良いですけれど、
トゥーリの表情も実に良いんですよねー

マインのことを妹だから可愛いという気持ちはあるけれど、
一緒に森に行くのは邪魔だとはっきり言う時の鬱陶しさがにじみ出る表情とか、
リアルな姉妹関係が感じられて実に良いですよね。
このトゥーリが二章のラストではあそこまでマインの身を案じるほどになるかと思うと、
今から続きが楽しみでなりませんよ!

原作はもの凄く長いので鈴華さん一人がコミカライズするのは割りと無理ゲーですが、
鈴華さんのコミカライズがとっても面白いので、
大変だとは思いますが頑張って欲しいなぁ、という気持ちが強いですね。
いや、本当に大変だとは思いますが!
連載媒体がニコニコ静画なのでページ数制限が緩そうなので、
まおゆうみたいに1話あたり60ページとかやればいける!(ぉ

3巻ではこの2巻でマインに餌付けされて人生が変わってしまったルッツが、
マインの相棒として大活躍してくれるはずなので今から楽しみです!

:: 2015/12/22 火曜日::

■[漫画]マインがクラフト「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~I 本がないなら作ればいい!」

電子書籍版が先行販売という異例の販売形式になってますが、
連載媒体がニコニコ静画ということも異例と言えば異例ですね。
とはいえ漫画としての面白さはそんなものに左右されません。
コミカライズとして原作の良さを引き出しつつ、
漫画としてしっかりとした面白さがこの漫画にはあります。

原作は当サイトでも何度か取り上げたことがあるラノベで、
大元は小説家になろうの連載作です。
内容は本好きの女子大生が本に埋もれて死んでしまい、
識字率の低い異世界の病弱で貧しい家庭の少女マインとして転生し、
本を読むために奮闘するというお話です。
それを艦これの漣ちゃんの同人誌を出している鈴華さんがコミカライズしているんですね。

これが中々に良いコミカライズでして!
マインの可愛さだけでなく世界観もしっかり表現出来ているんですよ。

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まだ自分がいる世界と家族をしっかり把握出来てないマインが、
おねだりをすれば買ってくれると勘違いしているところも妙に愛嬌があるし、
彼女の口癖の「うふふん」もうまく使われているし、
何よりこの世界らしい薄汚れた格好もひどくならない程度に表現できていると思うんですよ。

世界観と言えばエーレンフェストの街並みもそうですね。

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原作ではまだ書籍化されていない部分に書かれているんですが
街並みは1,2階は白い石造りで3階以上は木造で増築されているんですよね。
そこがちゃんと反映されていることが原作ファンとしては嬉しいわけなんですよ。
作者さん、ちゃんと読んでくれてるなぁ、と思えますからね!

それにマインの可愛さだけではなく、
姉のトゥーリも可愛いし、両親も椎名優さんのデザインをきっちりと踏襲しているしと、
本当によく出来たコミカライズだと思います。
原作ファンの人は買って間違いなしだと思いますね!

Web原作ではここしばらく出てこないトゥーリたちを目にすることが出来たし、
単行本描き下ろしもあるしで非常に満足度の高い一冊でした。
電子書籍先行販売なので紙の本が好きな人が読めるのはもう少し先になりますが、
そこら辺こだわりがない人は電子書籍でお先にどうぞ。
面白いよ!

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