■[漫画]彼女の原点「食戟のソーマ」20巻
食戟のソーマ 20 (ジャンプコミックス)
著者/訳者:佐伯 俊 森崎 友紀
出版社:集英社( 2016-09-02 )
十傑の第一席である司瑛士を相手に勝負を挑んだ創真。
負けたら中枢美食機関に入って司をサポートするという条件のもと、
鹿肉を使ったフレンチというお題での勝負をすることになるが、
あらゆる次元でレベルが高い司を相手に創真が選んだ料理は…!
相変わらず創真は奇想天外な発想をする料理人ですよね。
その発想の大半はゲテモノ料理と呼ばれる失敗になるんだけど、
それこそが試行錯誤と言えるものなので、
その結果、美味しいモノが出来た時は美味しい以上に楽しいんでしょうね。
だからこそ冷えきっていたえりな様の心を動かし、
彼女の料理の原点となったのでしょう。
ただ、薊総帥も同じ創真パパの料理を食べて感動したはずなのに、
全く正反対の政策を推し進める理由がわからないんですけどね。
今回は20巻という節目でもあったせいか、
気のせいか1巻というか序盤の頃を思い出しますね。
えりな様に創真が卵料理を出すというところもそうですが、
にくみが丼で食戟に勝利したりだとか、
初期の頃のキャラに出番があるのもそうですね。
登場初期の頃を思い出すからこそ、現在成長しているのがわかるのも良いんですよ。
序盤の司瑛士との対決もスタジエールで学んだ技術を惜しみなく使い、
負けたとはいえ創真が成長しているのがわかるのもそうですが、
個人的には田所ちゃんが成長しているのが良かったです。
自信がなかった初期の頃とは違い、
数々の戦いを経験したことによって、
上級生たちで構成される中枢美食機関を相手に、
果敢に挑むだけでなく、勝利をもぎ取ってしまう田所ちゃんがカッコイイのです。
この漫画はえりな様が正ヒロインだとは思うのですが、
やはり田所ちゃんも負けてないよなぁ、と思います。
まぁ、エロコメ成分はあるにしてもラブコメ成分は極端に薄い作品なので、
今後そういった方向に物語が進むとは思えないのが心残りなんですけどね…
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