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:: 2021/9/21 火曜日::

■[漫画]アマ竜王、そして…「龍と苺」5巻

龍と苺5巻龍と苺5巻
出版社:小学館
作者名:柳本光晴
作者サイト:同人サークルTTT
紙書籍通販:龍と苺 (5)
Kindle版まとめ買い:龍と苺
DMM電子書籍:龍と苺 (5)

アマ竜王戦で優勝を争う苺ちゃんの相手は同じ女性のリリ。
既に一度破った相手とはいえ、それは相手の調子が悪かったのもあり、
油断は出来ないんだけど、苺ちゃんはそれらを突き破る強さがあって…

いやはや、苺ちゃんの勢いは凄いですね。
これから決勝戦を濃厚に描くもんだと思ったら、
あっという間に終わらせて、ちょっかい出してきた名人に挑むとか…
タッキーも驚いてたけど、名人の方が驚きは大きかっただろうなぁ…w

そんな苺ちゃんの次の相手はタッキーの師匠の古閑七段。
奨励会というもの自体を知らない苺ちゃんに、
順を追って理解させるために対局をセッティングしたんだけど、
プロと女流タイトルホルダー相手に二面指ししようとするとか、
苺ちゃんは相変わらずぶっ飛んでますよね…

そして二面指しというシチュを使って罠を張ってくる苺ちゃんは、
本当に勝負というものに形振り構ってなくて最高ですよ…

盤外戦術というものはあるけれど、
こんなのは見たことがない…
というか、よくこんなの思いつくよ…

そんな苺ちゃんにワンパン、もとい二面指しで負けた女王タイトルホルダーのぽぽちゃんですが…

泣いてる姿が可愛かったです。
慰めるタッキーも、何か慣れてる気がしないでもない。
まぁ、幼馴染みだろうからなぁ…

苺ちゃんに影響を受けたタッキー、月子、リリ、ぽぽちゃんが奨励会の門を最短経路で叩く中、
その張本人である苺ちゃんはドコまでも我が道を行くのは、
ルールに縛られてなくてカッコイイんだよな…
このままどこまで突き進んでくれるのかわからなくて、楽しみです。

:: 2021/6/18 金曜日::

■[漫画]少女たちの活躍「龍と苺」3、4巻

龍と苺3巻龍と苺3巻
出版社:小学館
作者名:柳本光晴
作者サイト:同人サークルTTT
紙書籍通販:龍と苺 (3)
Kindle版まとめ買い:龍と苺
DMM電子書籍:龍と苺 (3)

龍と苺4巻龍と苺 (4)
出版社:小学館
作者名:柳本光晴
作者サイト:同人サークルTTT
紙書籍通販:龍と苺 (4)
Kindle版まとめ買い:
DMM電子書籍:龍と苺 (4)

伊鶴へのリベンジに燃える苺ちゃんが最短経路として選んだ竜王戦。
そのために参加を決めたアマ竜王戦の準決勝の相手は元奨の浅井。
プロと遜色ない棋力を持つ浅井を前に苦戦する苺ちゃんだったけど、
盤上では見付けられなかった綻びを盤外で見付け、そこを的確に突くのだった…

いやー、苺ちゃんは容赦ないよね。
苺ちゃんの一番恐ろしいのは将棋の圧倒的な才能ではなく、
飽くなき闘争心と負けん気の強さでしょう。

勝負師としての度胸の強さとも言えますが、
それがもう、べらぼうに強い。
どうしても足りない経験値を埋めるのは将棋の才能ではなく、その勝負強さなわけです。
そこがカッコイイんだよなぁ。

その負けん気の強さはアマ王将の塚原との戦いでも遺憾なく発揮されていて、
塚原の面構えと根性と真っ向からぶつかり合うのは心底楽しんでいるというか…
そう、充実しているんですよね。
うーん、苺ちゃんは頼もしいにもほどがあるぜ…

そして日常パートを挟んでから始まるアマ竜王戦の全国大会ですが、
初戦どころから開会式からぶっ飛ばすのが苺ちゃんだよなぁ…w

というか、こんなに喧嘩腰な竜王は昭和ならともかく令和には存在しないでしょう…w
でもまぁ、「龍と苺」だからそこらへんは気にしたらダメですね。
そして売った喧嘩が買われたら最後までやるのが苺ちゃんですよ。
控え室に乗り込んで勝負するとかぶっ飛んでますよね…

そしてそれ以上にぶっ飛んでいるのがトップ棋士である竜王ですよ。
片手間で苺ちゃんをあしらうとか棋力がトンデモすぎる。
この後、苺ちゃんが先生にくらった説教とは真逆のことをしてますからね…

まぁ、竜王にとっては苺ちゃんは敵ですらなかったということなのでしょう…
そう考えると竜王の凄まじさがよくわかりますね…

それと苺ちゃんと月子以外のもう一人の女性参加者であるリリですが、
徳島出身なのは単に作者のミハルさんの地元が徳島なだけな気がします。
でもまぁ、それがちゃんとストーリーに落とし込めてるのは上手いと思いました。
ただ、あの乳と身長で高1というのはちょっと信じられませんでしたが…

月子ちゃんも苺ちゃんのヤンチャさに感銘を受けて、
自分がやりたいことに素直になったのは良い出会いだったのではないでしょうか。
真剣勝負を通して出会いがあり、変化があるというのは喜ばしいものだと思います。

:: 2020/11/21 土曜日::

■[漫画]雪辱戦への最短ルート「龍と苺」2巻

龍と苺2巻龍と苺2巻
出版社:小学館
作者名:柳本光晴
作者サイト:同人サークルTTT
紙書籍通販:龍と苺 (2)
DMM電子書籍:龍と苺 (2)

真剣勝負をしたいというキチガイ中二女子の藍田苺。
将棋というものに触れ、圧倒的な将棋の才能を発揮して、
将棋を覚えて数日なのにアマ大会で優勝するほどなんだけど、
トッププロである伊鶴八段には力負けしてしまい、
再戦を誓うが苺は普通のコースには全く乗るつもりはなくて…

いやはや、流石はミハルさんの主人公だけあって頭おかしいですね!
既存のルールをガン無視して将棋会館に突撃をかまして呆れさせるとか、
ぶっ飛んでるのにも程があるでしょう。
しかし、そんな苺にも容赦なく暴力を振るって物理的にぶっ飛ばすとか、
昭和の残り香がありまくるおっさん棋士とかまだいるんですかね…
現実にはいなさそうなんだけど…w

そしてそんな目に遭っても懲りるどころか別ルートを探そうとするとか、
本当にメンタルが鋼すぎて惚れ惚れしますよ…
そんな苺ちゃんに貰い事故みたいに負けてしまった滝沢くんが可哀想ですね…

でも、ここからが意外でして…
まさか滝沢くんが苺ちゃんをライバル視して何度も対局して自分が成長していき、
自分の実力に真摯に向き合った上で苺ちゃんの実力を認めて、
それでも前を向く姿勢を見せてくれたことでしょう。
うーん、結構良い奴じゃないか… 滝沢くん…

そして苺ちゃんですが、竜王戦にアマ枠があり、勝ち上がっていけば伊鶴八段と対局が可能だと知れば、
猪突猛進して勝ち進んでいくんだから凄いですよね…
将棋を覚えてから一ヶ月という短さで身に付ける棋力ではなく、
真剣勝負を望んでいたことから判るように、勝負強さを持っているんですよ…

今回は滝沢くんはアマ王将にその真剣勝負における強さを発揮されて負けましたが、
苺ちゃんと対局を続けていけば自ずと体得していけると思うので、
滝沢くんには今後が期待できますね…!
頑張れ、滝沢くん…!(この漫画の主人公は苺ちゃんです

:: 2020/8/19 水曜日::

■[漫画]苺 ~女性プロ棋士に成る方法~「龍と苺」1巻

龍と苺1巻龍と苺1巻
出版社:小学館
作者名:柳本光晴
作者サイト:同人サークルTTT
紙書籍通販:龍と苺 (1)
DMM電子書籍:龍と苺 (1)

中学2年生の女子、藍田苺。
学校での休み時間中にいきなりいじめっ子を椅子で殴る暴行事件を起こす。
その動機は義憤とか復讐とかではなく、命懸けの勝負をしたいというキチガイみたいなもの。

スクールカウンセラーをしている元校長の宮村は、
その異常性と天才性に将棋の対局を通して気付いたため、
翌日にアマチュアの大会に連れて行ったところ連戦連勝で…

「響~小説家になる方法~」のミハルさんこと柳本光晴さんの新作です。
ミハルさんは同人作家時代から少年誌というメジャー誌志向でしたから、
夢の階段を更に踏み出した感がありますね。
今回も響と同じくキチガイだけど天才な女子が主人公ですが、
少年誌なので14歳の中学生にしていますし、
必ずしも不敗ということはないのも前作とは違ってます。

歳を取るとわかるのですが、人と会う経験を積み重ねると、
初対面の人と会ったら、まずどのタイプの人かを型に嵌めて考えるようになるんですよね。

将棋風に言い換えると人の個性という定跡を覚えているので、
それに当てはめるだけで考える必要がなく、とても楽なんです。

しかし藍田苺はそんな定跡をぶっ壊してくれるのですよ。
「暴行事件を起こすくらいヤンチャな80年代にいた生徒」
「女の子の棋士」「子供」「癇癪持ち」
そんな色々な属性を見て個性という定跡に当てはめようとして、
見事に一撃を食らって負けるおっさんたちを見ると爽快感があります。

ただ、どんなに才能があっても誰が相手でも俺TUEEEできるほど将棋の世界は単純ではありません。
実際に宮村には二歩というルールを知らないところを突かれてるし、
定跡を知らないという弱点も突かれてるし、
トッププロには力押しで負けてしまうんですよね。

ただ、それで簡単に諦めるとは思えないんですよね。
普通の少年漫画だとここから奮起して、プロと戦うためにプロになると思うんですよ。
同じサンデー連載の「MAJOR」とかそんな感じだったし。
でも、この作品の作者はミハルさんですからね…
そんな普通の展開にならないだろうし、実際にサンデー本誌ではそうなってないし…
先が読めないだけに、藍田苺がどんな奇想天外なことをしてくれるのかワクワクしちゃいます。

藍田苺は現時点でも奨励会で良い成績を取れそうですが、
単純に既存のルールに則ってプロになるとは思えないので、
何かしらクレイジーな、ルールの盲点をついたプロの成り方を見せてくれると思いますので、
2巻以降の展開が楽しみです。

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