本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2012/3/10 土曜日::

■[漫画]ロマンチックあげるよ「中国嫁日記」2巻

中国嫁日記 (二)
著者/訳者:井上純一
出版社:エンターブレイン( 2012-03-10 )
コミック ( 141 ページ )
作者サイト:中国嫁日記
作者twitter:希有馬(井上純弌) (KEUMAYA) は Twitter を利用しています

表紙の月さんが怒った表情で何事かと思いましたけど、
読んでみたら相変わらずのノロケっぷりで安心しましたよ。
これはアレかな、こんなに恥ずかしい話をマンガに描いて!
という照れたお怒りなんでしょうか?
カバーを捲ると更に良い表情を見せてくれますが、
これは是非とも描き下ろしエピソードを読んでから見て欲しいですね。

本編が震災の話から始まるのは丁度震災1周年直前の発売というのも関係があるのでしょうが、
やっと話に出来るくらいになった、というのもあるのかもしれません。
当時は私もリアルタイムでtwitterで井上さんが月さんの安否を心配するつぶやきを見ていたので、
こういった形で読むと中々に感慨深いものがありますし、
何より本当にお互いのことを心配している気持ちがより伝わってきて凄くしんみりしましたね。

帯にあるように月さんの色々と勘違いしている所が面白かったりするのですが、
日本語学校での作文の内容を読んでいると「あぁ、夫婦なんだなぁ」というほのぼの感も、
このマンガの魅力なんだなぁ、と思わされます。
そこには単行本の印税で月さんのご両親を初めての旅行に連れて行ってあげて、
現地でも色々とお世話をしてあげる井上さんのお人柄があってこそ、というのもありますよね。

それにしても今回も半分くらいが描き下ろしエピソードだったんですが、
色々と初めてなことだらけでテンパりまくっている井上さんがある意味可愛かったですが、
それをちゃんと許容してあげてる月さんがマジで良い娘さんすぎてマンガかよ! と。
しかしそんな井上さんも3年越しであんなことをするとは…
いやー、経験値が上がったというのもあるんでしょうが、
月さんへの愛が毎日積もっていったからってのもあるんだろうなぁ。

あー、もう、読んでる間ずっと思ってましたが最後にこれで締めくくりたいと思います!
末永くお幸せに!

:: 2011/12/3 土曜日::

■[ラノベ]三角関係の地平線「ログ・ホライズン5 アキバの街の日曜日」

ログ・ホライズン5 アキバの街の日曜日
著者/訳者:橙乃ままれ
出版社:エンターブレイン( 2011-11-30 )
単行本 ( ページ )
作者サイト:m2lade JAM
作者twitter:橙乃ままれ (marmalade_macro) on Twitter
絵師サイト:instantGarden

ログホラ5巻が発売されましたが、ここまでがWebで公開されていた話ですね。
一部削除された記述や加筆修正された箇所などもありますが、
ギルド内やギルド間での恋模様が綴られた内容はそのままに、
ハラカズヒロさんのイラストで良い意味で脚色された面白さになっています。

まずは何と言っても表紙にあるようにシロエを巡ってのギルド内での三角関係!
中学生にしか見えない黒髪ロング美少女のアカツキと、
リアル中学生で頑張り屋さんな健気な少女のミノリが、
お互いに恋心を自覚しあう時点からして身悶えする魅力があります。

アカツキとミノリがそれぞれのやり方でシロエの隣に立とうとして、
今の所はミノリが一歩リードな形なんだけどどうなのかなー
個人的にはアカツキを応援したいのですが…(個人的な好みの問題ですが)
しかしシロエは自分で思っている以上にモテてますからね。
ヘンリエッタさんもそうだし、今回飽和戦術でアキバに攻撃してきた西の総領、濡羽さんもそうだし。
あれでシロエは案外チョロそうだから真っ正面から好意を伝えれば簡単に落ちそうだけど…
うーん、やはり放蕩者の彼女、カナミが本命だったりするんでしょうか。

そのカナミが出てくる外伝的なエピソードはまだ刊行予定ではないみたいで、
次回はアカツキが主役っぽいのかな…?
Web版既読組としてはこの5巻でレイニー止め食らってたので、
来年の春が今から楽しみでなりませんよ。
組織同士の思惑も楽しみですが、恋の行方にも興味が尽きません。
早く6巻が出てくれますように!

:: 2011/10/6 木曜日::

■[ラノベ]シロエの論理的飛躍的思考「ログ・ホライズン4 ゲームの終わり(下)」

ログ・ホライズン4 ゲームの終わり(下)
著者/訳者:橙乃ままれ
出版社:エンターブレイン( 2011-09-30 )
単行本 ( ページ )
作者サイト:m2lade JAM
作者twitter:橙乃ままれ (marmalade_macro) on Twitter
絵師サイト:instantGarden

マリエのバカンスとミノリたちの新人育成を兼ねての夏期合宿で遭遇した、
ゴブリン軍勢による進軍から始まる大きな流れ。
その流れは冒険者たち代表の円卓会議と、大地人代表の自由都市同盟の会合にも影響し、
事態はより混迷を極めていくことに…

という訳で徐々に群像劇の色濃くなってきたログホラ。
特に今回は老獪な貴族たちや腹黒なシロエたちの思惑を飛び越え、
何も知らないからこそ思い切った考えや行動をとることができる、
レイネシア姫やトウヤたちが爽快で気持よかったですね。
中でもレイネシア姫の演説に挿絵が付いてるのが非常に良かったです!
いやー、Web版見てる時、是非ともこれはイラストを見たいと思ってたんですよ。
構図的にもバッチリはまってて思わず拳を握ってしまいました。(笑

群像劇とはいえ物語の中心、もとい主人公はシロエなことに変わりないです。
今回活躍、成長したミノリも最後にはシロエに頼ったし、
その期待に見事に応えたのには、さすがは主人公だな、と思わせられます。

基本的に今までのままれさんの作品は大小ありますが結局は
「システムの構築」というのが命題なんですよね。
今回もシロエは通信網の確立という地味な作業がメインでしたが、
最後には「おおっ」と思わせられる展開で驚かされます。
今までその伏線は出てきていましたが、その発想が凄いんですよね。
論理的には何も間違ってないんだけど、
常人だと常識の壁が立ちはだかるのに、それを軽く飛躍させる発想には感嘆させられます。
しかもそれを土壇場で実行して成功させられるのが凄いよなぁ。

さて、1,2巻は倦怠した雰囲気と戦い、3,4巻では魔物と戦ったわけですが、
5巻では刃を交えない人との戦いが待っているわけですが、
一番の見所は5巻はガチでラブコメることにあります。
大学生なのに中学生に見えるロリ系美少女なアカツキと、
ガチな中学生の献身的美少女なミノリの二人がシロエにアタックですよ!
いやー、今から楽しみです!(頬をにやけさせながら

:: 2011/9/14 水曜日::

■[ラノベ]MMORPG初心者の君へ「ログ・ホライズン3 ゲームの終わり(上)」

ログ・ホライズン3 ゲームの終わり(上)
著者/訳者:橙乃 ままれ
出版社:エンターブレイン( 2011-08-31 )
単行本 ( 335 ページ )
作者サイト:m2lade JAM
作者twitter:橙乃ままれ (marmalade_macro) on Twitter
絵師サイト:instantGarden

今月末にログ・ホライズン4 ゲームの終わり(下)が出るので2ヶ月連続刊行なログホラですが、
やはり3と4は1と2と同じく続き物なので同時に読んだ方が良いかも知れません。
もちろん3単体でも面白いですけど、シロエの凄さは物語後半の4でこそ輝いてますからね。

プレイしていたMMORPGの世界に集団転移してしまったシロエたち数万人の日本人。(実は世界中のプレイヤーも転移)
関東のプレイヤーはシロエ発案の円卓会議によって一定の安定をみたけど、
それでめでたしめでたしにならないのが社会の難しいトコロ。
今度はゲーム中ではNPCだった大地人の社会との関わり方も検討しはじめる中、
別働隊が初心者プレイヤーの育成合宿でゴブリンの異常発生が確認され…

という訳で今回はシロエたち円卓会議の長たちが大地人の会議に列席するシロエサイドと、
初心者プレイヤーたちであるミノリたちがパーティープレイを学んでいくミノリサイドの2つがメインです。
特に後者のミノリたちの話はMMORPGなど、他人との協力プレイするには当たり前だけど、
初心者にはその重要性が判りづらいところをしっかりと書かれているんですよね。

判りやすくモンハンで例えると4人が集まってもみんなが好き勝手な装備で挑んだら、
お互いが大剣でホームランされたり爆弾で吹っ飛ばされたりと全然攻撃が届かずに、
結局はティガレックスさんに蹴散らされるのがオチな訳です。
だから重要なのは敵に合わせて装備を調え、前衛が居たら曲射は控えるようにお互いを邪魔せず、
「粉塵くださいー」「閃光玉行くよー」と声掛けすれば下位装備でも上位ティガも倒せる訳ですよ。
すこぶる簡単で単純なんだけど、それが大事ってことです。

そういった初心者パーティーを通して伝える「コミュニケーションの大事さ」というのが、
この作品、というかままれさんの作品のキモなんじゃないかと思います。
シロエ本人が参加している大地人の会議だってお互いの面子とか色々なもので上手く交流できず、
腹を割った話ができないから苦労する訳で。
ある意味子供で初心者だからこそ、わだかまりなくコミュニケートできるのかなー
と、ミノリたちを見てて思いましたよ。
これが若さか。

それはそうと、一人でダンスの練習するアカツキとか超可愛いと思いませんか。
子供扱いされて不機嫌だけど、シロエのつむじを観察して悦に浸ってるとか、
もう超絶に可愛いロリっ娘じゃないですか。
アカツキたんハァハァ。(←結論

:: 2011/8/20 土曜日::

■[漫画]この嫁はノンフィクションです。「中国嫁日記」1巻

中国嫁日記 一
著者/訳者:井上 純一
出版社:エンターブレイン( 2011-08-12 )
コミック ( ページ )
作者サイト:中国嫁日記
作者twitter:希有馬(井上純弌) (KEUMAYA) は Twitter を利用しています

壮絶な…、惚気…!

当サイトでも幾度となく紹介しているので知っている方も多いでしょうが、
中国嫁日記が書籍化されました。

いやー、お目出度いこと甚だしいのですが…
うん…、これって本当に単なる惚気話だよね…!
独り身のオタクには辛いものがあるよ…!

まぁねー、元々サークル希有馬屋さんは同人フィギュアとかで有名というか、
個人的には「恋するハルヒは切なくて、キョンを想うとすぐHしちゃうの」でお世話になった作家さんで、
まさかこういった形で作者の井上さんの商業漫画を読む機会があるとは、
ハルヒのエロ同人誌を読んでた頃には思いもよりませんでしたよ!

収録されてる大半はブログで掲載済みのものなんですが、
それぞれに月さんが一言コメントしてるというのが更にね…!
より一層夫婦仲の良さを見せつけられた気がします…

そして後半からは描き下ろしの馴れ初め話なんですが…
うん、井上さんの非モテ男的思考回路の残念っぷりには共感できますね!
良かった! やっぱり井上さんは元々こっち側の人やったんや!
何か安心したと同時に未来への希望が見えた気がしましたが、
世話してくれる友人がいないのでやはり無理な気がするのでした。

はぁ…、巨乳で年下の嫁さん欲しいなぁ…(←こんな事考えてる時点で無理

:: 2011/5/31 火曜日::

■[ラノベ]腹ぐろ眼鏡の本領発揮!「ログ・ホライズン2 キャメロットの騎士たち」

ログ・ホライズン2 キャメロットの騎士たち
著者/訳者:橙乃 ままれ
出版社:エンターブレイン( 2011-05-30 )
単行本 ( 344 ページ )
作者サイト:m2lade JAM
作者twitter:橙乃ままれ (marmalade_macro) on Twitter
絵師サイト:instantGarden

『プレイしていたMMOに酷似している異世界にプレイヤーが集団召喚される』という、
古今使われてきた『異世界召喚モノ』とソードアート・オンライン(SAO)以降流行っている、
『VRMMOの世界に囚われモノ』のハイブリッド的な導入ですがその本質は全く異なります。
ログホラの本質的な面白さが詳らかになるこの2巻をどうぞご覧じろ。

ラノベの冒険モノにありがちな『こいつを倒せば全て解決』なラスボスは居ない世界。
解決すべきは異世界に囚われた事による蔓延する不安、風紀の悪化、落ち込んだ雰囲気という、
社会全体の構造を変革しないと解決できないような問題を”腹ぐろ眼鏡”のシロエが、
『その発想はなかった』と思わず言ってしまうコペルニクス的発想によって解決していくのが素晴らしい!

にゃん太班長からもたらされた『発見』をただそれだけに留めず、
そこから示唆されることを考察し、更に推論&検証することで、
それを支点として周囲の人間を動かして、黒い部分まで相手に呑ませるという、
所謂参謀タイプのシロエが活躍、というか暗躍する展開には、
手に汗握る剣と魔法のバトルとは異なるけど、それと同等以上の興奮を得られるんですよね。

多くを語るとネタバレになちゃうし、そうすると面白さが半減するのでこれ以上語れないのですが、
兎に角、ログホラの面白さはこの2巻に集約されているので是非1巻だけではなく2巻まで読んで欲しいです。
カラーピンナップにはヘンリエッタに玩具にされるアカツキが見られ、それが可愛かったりするので、
Webで既読の人も是非とも書籍の状態で手にとって欲しいですね。

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