本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2009/5/26 火曜日::

■[漫画]その後のアカデミー騎士団とエカリープでの夏休み「Landreaall」14巻

Landreaall (14) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
著者/訳者:おがき ちか
出版社:一迅社( 2009-05-25 )
定価:¥ 580
コミック
ISBN-10 : 4758054142
ISBN-13 : 9784758054140
作者サイト:SWS

DXたちはウルファネアでの騒動を一段落させ、
イオンはアカデミーでのスピンドル襲来事件が収束し、
二人ともやっと故郷のエカリープに戻ることが出来、
竜胆と五十四さんも交え、ちょっと長めの夏休みの日々が始まったばかりの14巻。

一息付けたことでDXは自分の名前が持つ影響力とその行使について考え、
スピンドル事件で指揮を執ったティ・ティは学長相手に述懐したように、
イオンの名前を利用し傷付けてしまった事とかについて悩み、
それでも逃げずに前向きに立ち向かう若者たちの姿はちょっと眩しいくらいでした。

そしてフィルが女子寮内だけとはいえ叙勲されたのが我がことのように嬉しかった。
多分、前巻で騎士団に期待していないフィルにハルが不甲斐なさから涙した事を受け、
ジアが発起人となったんだろうけど、女子生徒の総意となっているのは間違いないだろうし、
やっぱり嬉しいものは嬉しかったなぁ。
たとえフィルがやり遂げた事が王国騎士団には認められなくとも、
身近な人たちには身分の差を超えて認められたのは本当に喜ばしかったです。
ジアが言っていた「自分たちで変えていく」のが有言実行され、
これから彼らが作っていくアトルニアの未来には確かに希望が見えたと思います。

イオンも女子生徒から叙勲されて本心から喜んでいたし、
ティ・ティの言うとおり、お姫様というより騎士に近いんですよね。
エカリープでのミムトンワーム退治でもDXに仕事を任されることが嬉しいみたいだし、
傭兵寄りのDXと違って、イオンはちょっと父親似なのか騎士寄りなのかも知れませんね。

それと巻末描き下ろしのエカリープに帰郷するまでの道中だけど、
ウールン一行の世直し旅の話はちょっと読みたいかも。
番外編とかでやってくれないかなー

:: 2008/11/26 水曜日::

■[漫画]DXの不在とアカデミー騎士団「Landreaall」13巻

Landreaall 13 (13) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
著者/訳者:おがき ちか
出版社:一迅社( 2008-11-25 )
定価:¥ 580
コミック
ISBN-10 : 4758053758
ISBN-13 : 9784758053754
作者サイト:SWS

DXがリドを連れ戻すため不在の折にアカデミーを襲う災禍。
謎の怪物スピンドルを相手に衝突しながらも結束していく生徒たち。
ティ・ティが指揮を取り、カイルが立ち、フィルが駆け、
そしてイオンが悩みながらも精一杯頑張り成長していく第13巻!

まだ騎士候補生でありながら、最上策ではなく最悪の事態を避ける為、
重傷を負った生徒と子供を逃がすことを優先し奔走するアカデミー騎士団。
皆を守る為に容赦のない指示を出すティ・ティ、騎士道を体現するカイル、
冷静且つ的確に動けるフィルに友人の心の機微を思いやれるルーディー
イオンもDXの代わりを務めようとするもルッカフォートの名と責任の重さに気付き、
そして悩みながらも奮闘する姿はまさにイオンの成長物語を見ているようです。

結果として撃退したのではなく、やり過ごせたにすぎないのですが、
それでも誰一人致命傷を負うことなく守りきれたのは全員が最善を尽くしたからでしょう。
また、災難に見舞われたのも得難い経験であったのも確かで、
例えばフィルが自身が住む外周を正規騎士団が守るはずがないと諦観しているのを知り、
友人として掛ける言葉がない悔しさにハルが涙を流しているのに対して、
ジアが将来自分たちでそれを正し、胸を張って外周も騎士団が守るに決まってると言えるようになろう、
と励ませたのも今回の苦難を皆で乗り切れたからなのは間違いないと思います。

結局主人公であるDXが登場したのは事の顛末をエカリープでイオンから聞くという、
エピローグ的な部分だけであり、今回は脇役があくまでメインを張る物語でした。
(もっとも、皆が「DXがいれば…」と思っていたように物語の中心はやはりDXなのですが)
ただ、それもチョイ役のキャラにまで深く掘り下げた人物設定があり、
身分差や組織といった世界観の重厚な設定があってこそで、それを思うと感嘆の溜息が出ます。
このアカデミー騎士団編ではLandreaallの更なる面白さを知ることが出来た思いです。
いやー、やっぱりLandreaallは面白い!

それはそれとして巻末オマケの未だウルファネア滞在中のアンちゃんですが…
結局アンちゃんはどっちなんでしょうね?(笑)

:: 2008/7/7 月曜日::

■[漫画]全ては友人の為に「Landreaall」8~12巻

Landreaall 8 (8) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) Landreaall 9 (9) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) Landreaall 10 (10) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) Landreaall 11 (11) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
Landreaall 12 (12) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)


DXのお見合いやフィルの従騎士訓練の話を挟み、舞台はウルファネアへ。
家の事情で長期休暇の直前に帰国することになった竜胆。
彼が帰国することは実はアカデミーが願った結果であり、
結果的に利用されたDXは静かに怒り、竜胆の手助けに向かう―。

お見合い自体は始まったと同時に爆笑の内に破談となったけど、
相手の妹のメイアンディアとはロマンスが始まりそうな伏線があってドキっとしたり、
道楽だけではなく、フィルの訓練に付いていくDXに思慮深さを感じたり、
ライナスのふるちん小話で和んだりと主要エピソード以外も面白いです。

ウルファネアに入ってからも濤家の問題が色々と面倒だったけど、
ウールンの助けもあり八方無事に収まったのは最良の結果だったんじゃないかな。
頑固兄貴の竜葵は言葉が少ないせいで誤解されやすいけど、
竜胆のことを思っていることが伝わってきたし濤家のこれからに不安はないですね。
DXも個人の力だけでなく、立場を行使する事に及んで次のステージに上がったような気がします。
まぁ、それはそれとしてウールンの再登場が素直に嬉しかったです。
何か更に縮んだ気がするけど、それはそれでぷりちー(笑

そんな騒動がウルファネアで繰り広げられている最中、アカデミーでは非常事態が。
イオンが天馬の世話をするのんびりしたエピソードかと思いきや、
DXたちが不在の間に起こるモンスターの襲来に晒される生徒たち。
丁度本誌連載分に追いついた形なので先を楽しみに待っていようと思います。

しかし幼女時代の竜胆って可愛いよなぁ。
目に涙を浮かべて不満顔とかやばいっすよ。
そりゃ弟だと知らされた竜葵がどんな態度取れば良いか判らなくなるのも無理なかろうて…(笑

:: 2008/7/6 日曜日::

■[漫画]同世代の友人たちとの学園生活「Landreaall」4~7巻

Landreaall 4 (4) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) Landreaall 5 (5) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) Landreaall 6 (6) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) Landreaall 7 (7) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)


無自覚なシスコン兄貴、DXの活躍が読めるのはZERO-SUMだけ!
まぁ、DXがシスコンなのも仕方がないくらいイオンは理想的な可愛い妹なんですよ。
恋に恋しちゃったり、失恋しちゃったりと兄としてはハラハラせざるを得ない訳で。
そんな色んな意味で波乱の生活満載な学園編がスタート。

3巻までの冒険譚とは打って変わった王都でのアカデミーでの生活。
手癖が悪いけど信頼に足る初めての友人のフィルに、留学生の竜胆。
DXが同世代の友人たちを作っていくのがこの4~7巻での物語です。
DXが絡んで穏便な学生生活が当然送られるはずもなく、騒動が起こる訳ですが、
雨降って地固まる的に友情が深まっていくのは読んでて凄く面白いです。

ちなみに新キャラの中でのお気に入りは竜胆の護衛ニンジャの五十四さんです。
小さいのに大きい、ロリ体型の巨乳で24歳の過保護なお姉さんですよ。
最高じゃないですか。
男キャラではフィルが一番好きかな。
DXが来て一番影響されてるのがフィルだろうし、そして成長してるもフィルだろうね。

火竜退治の英雄譚を持つ第4位王位継承候補の編入で沸き立つ学園を舞台に、
庶民、商人、貴族、同じ王位継承候補と様々な人生を抱える友人に囲まれ、
普段眠そうでボケーっとしているのにやる時は無茶をやりまくってしまうDXが
成長していく姿はハラハラする所も含めて頼もしい限りです。
しかしアンちゃんって性別が不詳ですよねー
一体どっちなんだろう…

:: 2008/7/5 土曜日::

■[漫画]火竜に囚われた魂を助ける為に…「Landreaall」1~3巻

Landreaall 1 (1) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) Landreaall 2 (2) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) Landreaall 3 (3) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

以前から勧められていたのですが、最近やっとまとまった時間が取れたので読破しました。
現在12巻まで出ているので流石に時間が掛かりましたが、それ以上に面白く熱中させられました。
ZERO-SUMは普段読まない雑誌だけにチェックできてなかったんですが、
これからは毎月読もうと思います。

で、この1~3巻はLandreaallの序章とも言えるDXたちの火竜退治の冒険譚。
アトルリア王国の開拓地エカリープの丘に立つ火竜を封じる洞詠士マリオンの魂が宿る「歌う樹」。
幼い頃にマリオンに出会い、そして恋したDXが彼女を救うために火竜退治を決意し、
妹のイオンと護衛役のニンジャ六甲と共に旅立ち、火竜に立ち向かう―。

何というか王道とも言えるストーリーなんですが、それだけではないんですよね。
隣国のバチカン公国での騒動に、結末が有り体なハッピーエンドじゃなかったり、
何度も読み返してしまい、そしてその度に新たな発見がある伏線の巧さが光る物語性。
登場するキャラクターの一人一人に内包される人間としてのドラマが感じられ、
読んでいて飽きないんですよ。

普段はぼーっとしている昼行灯みたいな主人公のDXが恋した相手の為には命懸け。
しかもその恋が報われない可能性が高くとも…、という展開には切なく感動するものがありました。
それとどのキャラクターも魅力的でしたが、3巻までだとウールン姫がお気に入り。
ただ可愛いというだけではなく、気位の高いとこも良いというか。
うーん、頭を撫でてあげたい。

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