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:: 2013/7/21 日曜日::

■[漫画]恋の面倒くさい混線模様「イエスタデイをうたって」9巻


イエスタデイをうたって 9 (ヤングジャンプコミックス)
著者/訳者:冬目 景
出版社:集英社( 2013-07-19 )
コミック ( 226 ページ )

みんなめんどくさい恋ばかりしてるなぁ…

一年で新刊が出ただけでペースが早いと思ってしまう今日この頃ですが、
相変わらずこのキャラたちの恋の混線模様はほどけるどころか、
更に複雑に絡み合う様相を呈してきてます。
流石にそろそろ相関図が欲しいな、と思ったので適当に作ってみました。

相関図

うーん、榀子があぶれてカップル3組成立したら大団円なような気がする…!
というかね、本当に一番面倒なキャラは間違いなく榀子ですよ!
リクオと付き合ってるはずなのに浪のことを心配しすぎだわ、
そもそも浪に気を遣いすぎだわ、もうちょっとリクオのこと考えてあげろよと。
悪い人じゃなくて、むしろ良い人なんだけど、だからこそ面倒くさいんだよなぁ…

そしてハルもハルで面倒くさい…、いや、面倒はないし判りやすいかな?
憎からず思ってる相手に甘えられない自分に不器用なトコはあるけど、
根本的にはリクオが榀子と付き合ってもリクオのことが忘れられない、
未だにリクオのことが何だかんだで好きなだけなんですよね。
とはいえ、半ストーカーみたいな真似はどうかと思うんだけど。(笑

しかしこんなに面倒くさい恋模様が繰り広げられている最中に、
まさかリクオの元カノの柚原さんがまた転がりこんでくるとは…
いやはや、一体どんな結末に向かっていくんですかね。
流石にそろそろ完結して欲しい所なんですが…(笑

ちなみに9巻の一話目は試し読みできます。
イエスタデイをうたって 9 試し読み|集英社マンガネット S-MANGA.net
確認したい人はどうぞ。

:: 2013/3/8 金曜日::

■[漫画]建物の記憶とその想い「マホロミ」2巻

マホロミ 2: 時空建築幻視譚 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
著者/訳者:冬目 景
出版社:小学館( 2013-02-28 )
コミック ( 210 ページ )

冬目景さんの建築の記憶と触れ合う物語「マホロミ」の2冊目。
古い建築物の記憶に触れることが出来る能力を突然開花させた建築学を学ぶ学生の土神と、
同じ能力を持つ黒髪ロングの美人でちょっと世俗から離れた印象を持つ真百合さんの、
少し不思議でちょっとした秘密を共有する関係が面映ゆい印象があります。

今回は英国人の血を引く女性の生家に纏わる話と、
60年前に大学の図書館で起こった悲劇に纏わる話の二本立てになっています。
特に前半の話は初めて明確に人助けをすることが出来たので、
読んでいても中々感慨深いものがありました。

しかし読んでいてつくづく思ったんですけど、冬目景作品の黒髪ロングヒロインって良いですよね…
何というか退廃的な所もありながらも世俗にまみれない孤高の美しさがあるというか…
土神が大学に来た真百合さんが自分の野暮ったい服装に気後れしているのを知り、
「つかソレがいーんじゃん!」と内心思ってましたけど、その気持ちがよく分かりますよ。
真百合さんみたいな古風な美人には一種憧れるモノがあるものなのです。

そんな真百合さんと二人でいるところを見られて卯が変に勘ぐってたりと、
ラブコメとしてそれはそれで良い種火になりそうだったけど今回はそこまで掘り下げられなかったのは、
残念だったような次回に楽しみが繰り越されてそれはそれで楽しみなような…
ただ、真百合さんも実家の複雑な事情だけではなく、亡き祖母の想いを引き継いでいて、
中々に一筋縄ではいかなさそうな人なので今後がどうなるのか結構気掛かりですね。

多分次巻が出るのもまた来年くらいでしょうけど、気長に待ちたいと想います。
それと冬目景さんの画集ですけど「冬目景画集 20─twenty─」だけではなく、
冬目景画集 冬幻響」ってのも出てたんですね。
Amazon.co.jp: 冬目景画集 冬幻響: 冬目 景: 本

「20─twenty─」の方は限定生産だったので事前に予約してたんですけど、
こっちは知らなかったのでまだ手に入れてないので早く頼まなければ…
(追記)
コミックナタリー – 冬目景、デビュー20周年を記念した画集を完全予約受注生産
「冬幻響」の内容は「20─twenty─」に含まれているみたいですね。
だったら「20─twenty─」だけで良いのかな?
(追記ここまで)

ちなみに「20─twenty─」ですが流石に1万円するだけあって凄く豪華な装丁でしたね。
まるでバブル期の本みたいでした…(笑
内容は画集だけではなくインタビュー記事も簡単ですけど載っているんですが、
最近はデジタルも多少導入しているといのは意外でした。
まぁ、色むらを修正するくらいの使用らしいんですけど、
完全アナログの人だとばかり思ってただけに意外です。

それと今はほぼ一人の作画で月産40ページと漫画家の中でもかなり速筆なんですね。
まぁ、本人も言ってるように様々な媒体で描かれているからどうしても遅筆な印象があるのも確かなんですが…
何はともあれ古くからのファンなので今後も末永く読み続けていきたいものであります。

:: 2012/7/24 火曜日::

■[漫画]理屈じゃ割り切れない恋心「イエスタデイをうたって」8巻

イエスタデイをうたって 8 (ヤングジャンプコミックス)
著者/訳者:冬目 景
出版社:集英社( 2012-07-19 )
コミック ( 226 ページ )

「恋愛ディストーション」ほどではないけれど、こちらも約2年ぶりになる新刊です。
しかもこちらも連載誌であるビジネスジャンプが休刊してグランドジャンプへと移籍したのですが、
そのせいか連載ペースも上がってるんですよね。
このまま完結まで順調に物語が運んでいって欲しいんですけど、果たしてどうなるのか…

リクオと榀子が付き合うことになったのを知ったハルを見てると可哀想でならない…!
いやもう、間違いなくハルがこの漫画のヒロインですよね!

榀子さんの方は相変わらずだけど色々考えつつ、
浪くんの方は榀子一筋でいつつも大学で新しい人間関係を築き、
リクオも実家の兄が結婚したりと周りの人間は少しずつ変化していっている中、
強がりながらリクオへの恋心を吹っ切れないハルはある意味変化がないと言いましょうか。

優しくしてくれて、気に掛けてくれる雨宮さんは嫌いな訳じゃ全然ないんだけど、
本人が気付いているのか何かとリクオを引き合いに出してるあたり、
やっぱりハルの心は未だにリクオに囚われているんだなぁ、とモロ判りです。

そしてハルは意外と恋愛のことに関しては生真面目なので、
リクオのことを引きずりながら雨宮さんに甘えるのを良しとせず、
簡単に切り替えられない恋心を持て余していて切ないんだよなぁ…
本当にハルには幸せになって欲しいです。

しかし雨宮さんは雨宮さんで田舎から幼馴染みが出てきて一悶着ありそうで…
うーん、ホントどうなるんだコレ。
展開が分からないだけに、続きが気になってたまらないです。
できれば次巻は何とか1年後くらいには出て欲しい所ですねー…

:: 2012/2/2 木曜日::

■[漫画]近代建築たちの回顧録「マホロミ」1巻

マホロミ 1 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
著者/訳者:冬目 景
出版社:小学館( 2012-01-30 )
コミック ( 222 ページ )

スピリッツで「ももんち」が終わったと思ったらまさかの新作。
という訳で冬目景さんがまたしても新作を始めたようです、ごきげんよう。
いや、ファンだから嬉しいですし他のもちゃんと進めているんですが、
とはいえ早く「イエスタデイをうたって」に集中して完結させて欲しいなぁ…
とも思うのも確かではあるのですが。

今回の新作は近代建築の記憶を視ることができる建築学専攻の大学生である土神(にわ)が主人公。
土神と同じ感覚を持つ黒髪ロングの古風な美女な深沢真百合さんがヒロインで、
二人が建物の記憶にある望みを叶えていくデコデコデコリーンなストーリーです。
そして冬目景作品恒例のもう一人のヒロインがいる訳でして、
それが土神の幼馴染み(?)の元気少女でシスコンの兄を二人持つ卯(あきら)。

この3人をメインに横浜を舞台にした近代建築が持つ情緒を織りまぜつつ、
土神とは疎遠だったが真百合と繋げるキーパーソンである今は亡き祖父。
家族との交流は少なかったのに友人が多く、建築家としても著名だった祖父の面影に戸惑いながらも、
知らず祖父と同じ道を歩み、祖父と同じ感覚に目覚め、祖父と関係ある女性と知り合うという、
奇妙な運命をなぞっていく土神。
彼が今後どうなっていくのかは2巻以降で判明することでしょう。

壊されていく近代建築、という冬目景作品に共通して漂う退廃的な匂いが絶妙にマッチする題材で、
しかも影のある美人がヒロインという正に冬目景! という感じの内容です。
それでいてシリアスという雰囲気もそれほどないので比較的読みやすいかと思います。
夏祭りでおニューの浴衣を土神に見てもらえなくていじける卯とか結構可愛かったので、
今後の恋愛方面での展開も気になります。
もっとも不定期連載なので続きがいつ読めるのかはそこはかとなく不安なのですが…

:: 2011/6/25 土曜日::

■[漫画]また一つの冬目景作品が完結「幻影博覧会」4巻

幻影博覧会 4 (バーズコミックス)
著者/訳者:冬目 景
出版社:幻冬舎コミックス( 2011-06-24 )
コミック ( ページ )

冬目景と言えば多岐に渡る雑誌で様々な作品を連載し、どの作品もそれぞれの面白さを内包しながら、
しかしどれもが完結しないというので評判でしたが、最近はまとめに入る作品が多いみたいで、
この幻影博覧会もこの4巻で完結という運びになりました。
BIRZ連載ということでちょっとだけ思い入れがあっただけにちょっとしんみりしたり。

この4巻では今までのミステリーの話とは一風変わった趣きで、
助手の真夜が持つ不可思議な謎の集大成とも言うべき内容。
類い稀な知性を持ち、それでいて両親の顔を思い出せない不可解な過去。
彼女が抱える謎が判明し、そして不可避な別れが訪れるラスト。

しかしどんだけ知性が高くても恋心というものには理解がなかったみたいで、
松之宮に対する態度はどこまでいっても、助手と探偵という関係だったみたいだし、
男勝りの竹下でさえ恋心に敏感というか松之宮に対する恋心を隠そうともしてないのに、
それにすら気付かないとは、まぁ、それが真夜らしいといえばそうなんですが…(笑

しかし良いトコで終わったというか、まだ続きを読みたくなる終わり方というか。
ここら辺は羊のうたもそうだったっけなぁ…
完結ということには異論はないのですが、ぐぬぬ…
まぁ、この調子でイエスタデイをうたっても完結して欲しい所存ですよ…!

:: 2010/11/19 金曜日::

■[漫画]傾いてしまった恋のシーソーゲーム「イエスタデイをうたって」7巻

イエスタデイをうたって 7 (ヤングジャンプコミックス)
著者/訳者:冬目 景
出版社:集英社( 2010-11-19 )
コミック ( 218 ページ )

昨年出たのは短編集だったので続きとしては実に2年ぶり。
1巻が出てから実に11年が経過しているスローライフ的恋愛ストーリー
「イエスタデイをうたって」の恋模様に動きが遂に生じました…!
いやー、今まで元カノや元クラスメイトと色々と出てきて揺さぶられてきたけど、
ここまで確定的な動きがあったのは初めてですよ…

写真を仕事に選び、遅まきながら動き始めたリクオと、
クリスマスのこともあり、徐々に距離を縮めていった榀子に対して、
ハルの方はリクオの就職で会う機会がめっきり減ってしまい、
何とか会おうとしてももどかしく、雨宮さんのアプローチもあり、
中々に前途多難で…

いやー、もうね、私はね…、ハル派なんですよ…!
俺妹における麻奈実といい、何で私が好きな子はこんなに不遇なんだろう…
長い付き合いながら初めてリクオの部屋に入って目を輝かすハルや、
空き巣に狙われて怖くなって真っ先にリクオに助けを求めるハルが愛しいんだよなぁ。

まぁ、リクオの気持ちも判るんですよ…
ずっと好きだった榀子と気持ちが通じ合って前進しだした喜びと、
ハルの笑顔への後ろめたさが同時にやってきて踏ん切りが付かない気持ち。
榀子も家族同然の付き合いの浪くんには言い出せないでいたりと、
お人好しで優柔不断な恋模様がもどかしくもたまらなく面白いんですよね。

しかし本当にこれからどうなるんだろう…
ハルがtrue tearsの乃絵みたいになるのは勘弁願いたいなぁ…
ハルには幸せになって欲しいけど、そうなると榀子が…
誰もが納得できる着地点がないのが三角関係ラブコメであり、
その面白さが魅力だとは判ってはいても悶々としますね。
あぁ…、ホントどうなるんだろう…

ちなみにポストカードブック付き特装版は本屋で見付からなかったのでAmazon待ちです。
結構高いのにみんな買うもんだなぁ。
流石は冬目景ファンは鍛えられてるな。(笑

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