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:: 2010/9/21 火曜日::

■[ラノベ]面白さ加速中!「東京レイヴンズ」2巻

東京レイヴンズ2 RAVEN゛s NEST (富士見ファンタジア文庫 あ 2-5-2)
著者/訳者:あざの 耕平
出版社:富士見書房( 2010-09-18 )
文庫 ( 333 ページ )
作者サイト:あざログ
作者twitter:あざの耕平 (k_aza) on Twitter
作者サイト:—マッチョリ—
作者twitter:すみ兵 (suminiku) on Twitter

予てよりあざの耕平さんの作品は後になればなるほど面白くなると感じていて、
Dクラではイヴ・パレード、BBBでは倫敦舞曲辺りから個人的に確変が起こったんですが、
レイヴンズでは2巻の時点で既に面白さが加速している気配が感じられます。
特に伏線を張り巡らせ始めた所が今後の面白さを予感させてくれるんですよね。

物語は陰陽塾に転入した土御門分家の春虎とその友人の冬児がもたらす騒動から始まり、
序盤からの春虎の知識のなさっぷりには流石に呆れさせられるけど、
式神のコン(見た目は幼女な狐っ娘)が出てきてからは俄然面白くなってきましたね。
主人を尊敬する余り挙動不審になっちゃう、忠義を尽くしまくる幼女…
何かいけない感覚に目覚めてしまいそうです…

そして現在の名門にして陰陽塾で塾長を務める倉橋家とその嫡流であるクラスメイトの京子。
これがまた見事なまでのツンデレさんと言いましょうか何というか。
序盤では憎まれ役になってたけど、それもプロローグを読めば仕方ないと思えるし、
中盤以降の彼女の言動見てると、根が良い子ってのもよく判りますし、
何よりラストでのデレを見る限り今後の展開への期待値が急上昇ですよ。

いやー、それにしても春虎のバカ虎っぷりはホント凄いですね。
そりゃ要所要所で見せる春虎の人間的な魅力は目を瞠るモノがありますが、
知識のなさ云々が霞むほどの鈍感っぷりには呆然とさせられます。(笑
京子との関係も予想通りだったし、これにはニヤニヤせざるをえないです。

しかし物語全体に張り巡らされた伏線がたまらないなぁ。
物語が終盤になってから読み返したらまたゾクゾクくるんだろうなぁ。
3巻も今冬には出るみたいだしホント楽しみです。

:: 2010/5/23 日曜日::

■[ラノベ]現代陰陽ファンタジー新作!「東京レイヴンズ SHAMAN*CLAN」

東京レイヴンズ1 SHAMAN*CLAN (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:あざの 耕平
出版社:富士見書房( 2010-05-20 )
定価:¥ 630
Amazon価格:¥ 630
文庫 ( 318 ページ )
ISBN-10 : 4829135190
ISBN-13 : 9784829135198
作者サイト:あざログ
絵師サイト:—マッチョリ—

吸血鬼を扱ったラノベとしては歴史に残るであろう名作、BBBを生み出したあざの耕平さんの新作は、
現代を舞台にした陰陽師たちが活躍するファンタジー作品!
Dクラ、BBBと続いて現代を舞台にした作品ですが、今度も現実とは少し異なっていて、
陰陽師が国家資格として運用され、活躍がTV中継までされる世界設定です。

明治維新で廃止された陰陽寮が大戦中の軍部の暴走で復活し、
一人の天才陰陽師が陰陽師の手法を確立し、戦力として運用していた過去があり、
その天才陰陽師が行ったある儀式により大霊災が起こり、東京は霊災が頻繁に起こるようになった現代、
陰陽師の名門にして安倍晴明の直系子孫の土御門家の分家に生まれた土御門春虎が物語の主人公です。

この新作はあざの耕平さんの作品にしては珍しく、主人公が男である上に馬鹿です。
景ちゃんもジローも多少鈍感な所はあったけど、春虎はバカ虎と渾名されるのが当然なくらい馬鹿です。
学力的な意味でもそうですが、察しの悪い所とか色々含めて本当に馬鹿です。
それでも決める所はキチっと決めてくれるのは流石に主人公してますが。

まだまだ序盤ですし、幼馴染みにして土御門家次期当主の土御門夏目の魅力もまだまだこれからでしょうし、
そもそも舞台がやっと次回から東京になることですので2巻には早くも期待が高まります。
特にあざの耕平さんの作品は伏線の張り巡らせ方とその回収方法が特筆に値しますので、
後半からどんどん面白くなる可能性が非常に大なので今から楽しみで仕方ありません。
バカ虎の鈍さにめげずに夏目、ファイト!

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