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:: 2021/12/20 月曜日::

■[漫画]日本の流儀「王様の仕立て屋 ~下町テーラー~」11巻

初っ端から「こづかい万歳」のステーションバー怪人のパロをやりつつ、
中身は「野原ひろし 昼メシの流儀」のパロった夫婦が出てきてました。

昔から王様の仕立て屋はパロネタが多かったですからね。
衰退した日本らしい悲哀に満ちたサラリーマン像がそのまま描かれてましたが、
その中でもちゃんと粋なところを見せてくれるのは流石だと思います。
とはいえ、やっぱりもう少しお金は欲しいものですなぁ…
お金で買えない幸せはあるけれど、お金があれば平和になることも多々あるんやで…

今は冬ですが作中は夏なので半袖シャツの装いの話も出てきましたが、
日本人が半袖シャツそのものにあまり忌避感がない理由が端的に述べられてて納得でした。

確かに制服はドレスシャツだし、半袖でしたね。
というか、寒冷なヨーロッパの服が亜熱帯の日本でそのままで通用するわけがないんですよ。
下町テーラー編では日本だからこその仕立てが多かったですが、
この半袖シャツも日本の需要にマッチしたお題だと思います。

それと今回の巻末漫画はマリトォッツォネタでしたね。
最近は少し下火になってきたとはいえ、
イタリアの料理ですから、長年イタリアを舞台にしてきたこの作品にこそ相応しいですね。
しかしジラソーレさんもマリトォッツォに憤慨してても、アパレル業界ですしね…
食の方面は伯爵とかに任せた方が良いと思いましたw

:: 2021/11/20 土曜日::

■[漫画]相思相愛すれ違い新婚いちゃラブ物語「マリッジグレー」1巻

マリッジグレー1巻マリッジグレー1巻
出版社:集英社
作者名:轍平
作者サイト:轍 平|note
連載サイト:マリッジグレー – 轍平 | となりのヤングジャンプ
紙書籍通販:マリッジグレー (1)
DMM電子書籍:マリッジグレー (1)

槌岡直継(34)は新婚ほやほやのサラリーマン。
妻の嘉乃(21)とは会社に短期バイトでやってきた時に出会ったんだけど、
若く可愛くて愛想のある嘉乃が自分のことを一途に想ってくれていることが信じられないのだ…!
この漫画は相思相愛だけどすれ違っている夫婦のイチャラブ日常物語である…!

グランドジャンプで連載している作品なんですが、実に良いですね…!
妻の嘉乃さんは直継のことが好きで好きでたまらないんだけど、
出会った時はずんぐりむっくり少女だったのを恥ずかしくて秘密にしているがために、
直継がどうして自分が好かれているのがわからない、というのが面白いです。

しかし嘉乃さん、かなり変わりましたね…

家で飼ってた年寄りの犬を介して少しだけ関わっただけなのに、
滲み出る直継の人の良さに初めての恋をして、
同級生の翔ちゃんに教えて貰いながら一気に可愛さを開花させていくとか、
恋する乙女っぷりが凄い…!

結婚してからも恋は冷めることはなく、
むしろ直継オタクっぷりがドンドン加速していき、
毎日がデート気分な嘉乃さんがとても可愛いのです…!

これだけ想われているのに自信がないとか、
直継くんってばどういうことなの?
とは想うけれど、これだけ想われる原因がわからないからこそ不安なんだろうなぁ…
これで直継くんが自信ありのモテ男だったのなら問題ないんだけど、
元カノに軽いトラウマを植え付けられちゃってるから仕方あるまい…

嘉乃さんにはじっくりと直継くんのトラウマを癒してあげて欲しいし、
いつか出会った時の話をバラしてあげて欲しいですね!
それまでは二人のイチャラブ生活を満喫して欲しいです。

ちなみに第3話まではとなりのヤングジャンプで読めます。

[第1話] マリッジグレー – 轍平 | となりのヤングジャンプ

面白いよ!

:: 2021/9/24 金曜日::

■[漫画]流行りに流されず、年齢に合わせて…「王様の仕立て屋 ~下町テーラー~」10巻

私事ですが「王様の仕立て屋」シリーズを入れている本棚がパンクしたので、
この10巻からは電子書籍で買うことになりました。
将来大豪邸に引っ越して紙書籍で買う可能性も0ではないですが、
現時点での物理的限界にぶつかったのだら仕方ない…
というかこのシリーズは純粋に巻数が多すぎるんや…!

という訳で10巻ですが、今の時世に沿った内容なのは流石ですね。
責任を取らない、話を聞かないネット通販の炎上案件やら、
Webからの拾い上げを責任者が責任取らずに道化にしての炎上案件やら、
インフルエンサーの影響力やらそういうのがあります。

Web小説からの成り上がり作家の炎上案件ですが、
作家さんを前面に押し出して売ろうとする昭和な感性に振り回されるのは可哀想ですし、
流行を取り入れようとしている姿勢は良いとは思うんですが…

まぁ、つまりはそういうことですよね。
流行ってるからといって異世界モノを誰もが書けるわけではないのと同じで、
自分という確固としたスタイルを持たないとどうしようもないわけで。
それが一番難しいんですけどね…

あと、和菓子インフルエンサーさんの話では、
休日のファッションをダメ出しされてましたが…

まぁ、うん。
ファッションに積極的ではない私でもこれはダメだと思います。
20代前半までじゃないと無理だなぁ。
部屋着ならともかく、これで青山に行くのには度胸が居るわ…

そんなズボラな人が服を作るのはどういう動機かと思ったら、
自分に好意的な異性と会うから、というのはとてもシンプルでしたね。
男が服にこだわる理由の9割はモテですから動機が不純だなんてとんでもない。
とても共感できる動機だと思いました。

それと描き下ろしのイタリアでのラウラたんですが、
ここで出てきたエスプレッソはイタリアのエスプレッソですよね。
うーん、とてもカロリー高そう…w

:: 2021/9/23 木曜日::

■[漫画]患者を救うためのブレンド「ラジエーションハウス」11巻

ラジエーションハウス11巻ラジエーションハウス11巻
出版社:集英社
原作者名:横幕智裕
作者名:モリタイシ
作者サイト:モリタイシ|note
作者twitter:モリタイシさん(@moritai4) / Twitter
紙書籍通販:ラジエーションハウス (11)
Kindle版まとめ買い:ラジエーションハウス
DMM電子書籍:ラジエーションハウス (11)

五十嵐唯織という存在を邪魔に感じている鏑木部長は、
医療機器営業の武田に依頼して探って貰うことに。
任された武田はそのコミュ力と調査能力を駆使して、
ラジエーションハウスの恋愛模様だけでなく、唯織の過去も見破るんだけど…?

武田さんはコミュ力が高い営業だなぁ、と思ってましたが、
実際にかなり優秀な人みたいですね。
昔の医者漫画だと病院に来る営業は丁稚というか奴隷みたいで大変そうでしたが、
昨今は接待禁止となってある程度は落ち着いているみたいですね…

立場の上下からどうしても歪んだ関係に陥りやすくなるけれど、
大森院長と武田さんはかなり良好な関係を築けていたというのは驚きでした。
まぁ、ちゃんと医者としての志があると歯車が噛み合って良い仕事はできるんでしょうね。
昨今の医療技術の向上は医者だけでなく、医療機器メーカーの努力は不可欠でしょうし。

医療技術の向上と言えば後半で挙げられていた被曝量の話ですけど…

ここ10年でレントゲンもデジタル化で被曝量が減ってきたと思いますよ。
とはいえ、日本だと放射能への正確な理解が得られにくいのが難点だなぁ、とは思います。
大学で化学なり物理学なりやってればある程度は理解できるとは思うんですけど、
そんな人は少ないでしょうしね…

放射線への無理解から起こるディスコミュニケーションが今回のテーマになりそうですが、
日本人なら是非とも読んでおきたいテーマだと思います。

それはそれとして武田さんに調査を依頼した鏑木部長ですが、
どうしても悪いイメージがつきまといますが、
武田さんが言うように名誉欲が多少高いけれど医者としては正しいんですよね。
今回も杏ちゃんの勇み足を患者第一という医者として正しい視点から諭していると思いますし。
武田さんとかが上手いことヨイショしてあげれば良い味方になってくれそうなんだけどなぁ…
難しいかな…?

:: 2021/5/23 日曜日::

■[漫画]マナーと品格「王様の仕立て屋 ~下町テーラー~」9巻

作者の前書きにありましたが、王様の仕立て屋シリーズももう19年近いんですね。
「かおす寒鰤屋」から18年空いてたのにも驚きましたが、
18年経っても諦めずに漫画を描いたのには頭が下がります。
しかし17歳でデビューとか、やはりジャンプ作家は早熟な人が多いんだな…
まぁ、大河原遁さんは間違いなく大器晩成型なんでしょうけども。

大器晩成と言えば年齢とともに似合うファッションというのが変わるものですが、
実年齢よりも見た目年齢に合わせないといけないのは世知辛いですね。
でもまぁ、老け顔だと20代でも40歳くらいのファッションが似合うのも確かであり、
老け顔だとタイロッケンよりもトレンチというのは、わからんでもないです。
見た目年齢を受け入れるってのは精神的にツラいものがありますけどね。

そして冒頭に収録されていた外国人向けの見た目というのもわかります。
スーツはよくてもシャツと靴下は致命的ですね。
靴だけならギリギリいけたと思うけど、あのシャツはだらしなさ過ぎですよね…
それで問題ないと思っている感性が何ともキツかったけど、
そういった日本のおじさんはとても多そうです。

あと、巻末描き下ろしのイタリアでは子孫に許可を取るかどうか、という話が出てましたが、
ドールハウス回のオチがこち亀でしたけどこれは許可とかは問題ないはず…!
何しろ今では同じ雑誌で描いてるし問題ないですよね!
というか、今更だしなぁ…w

:: 2021/2/22 月曜日::

■[漫画]チャンスを掴む覚悟「王様の仕立て屋 ~下町テーラー~」8巻

作中ではみんなマスクをしていないし明言してませんが、
諸般の事情で大変なイベント関係者とか出ていることから、
一応作中でも新型コロナのパンデミックが起こっているっぽいですね。
まぁ、流石にマスクに合わせたスーツとかは無理っぽいのか、
詳しくは語られてないんですけどね。

そんな世界的な話だけでなく、日本的な話も色々とあって、
日本人体型な短足に悩む人向けのパンツの加工とか、
将棋の棋士向けのベストとかですね。

しかし将棋の棋士が市松模様のスーツとか、
流石にちょっと誰も止めなかったのかと思わなくもなかったというか…w
そう言えば以前に市松模様をあしらった時は歌舞伎役者に裏地で使ってましたね。
そしてチェスの時は靴下に合わせるとかメチャクチャやってたし、
織部さんは相変わらず無理難題に付き合わされて大変だなぁ…w

そう言えば今回は紅茶の人といい、音楽の人といい、イギリス関係が多かったですね。
ちゃんと織部さんの仕立てだとわかってくれる人がいるあたり、
長い間に培った仕事というのがわかって嬉しかったですね。
石油王さん、わりとフットワーク軽いというか、こういう時に便利だよなぁ。

それと完全に余談ですが、イっちゃんが作ってるコスプレ衣装。
背景の市松模様と手元もの布の模様から考えて、
どう考えても「鬼滅の刃」ですね…w
和服は流石に織部さんも専門外だと思うので、独学で頑張ってください…w

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