本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2019/10/27 日曜日::

■[漫画]迷い猫「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」2巻

北海道から家出してきて、一人暮らしの男の家を転々としてきたJKの沙優と、
失恋したばかりの社会人生活5年目の吉田さんとのえっちがない不思議な同居生活。
奇妙だけど上手く回っているように見えた二人の生活だけど、
ある日沙優が居なくなって…

沙優が逃げ出したのも何となくはわかるかなぁ…
おそらく家族にすらも無償の愛というものを注がれなかったのか、
ただ優しいだけ、というものが実感として信じられないのでしょう。
だからこそ、対価もなしに面倒なだけの沙優を同居させてくれる吉田に戸惑い、
三島さんを見て頭の中がぐちゃぐちゃになって逃げ出したのかな、と。
その中に嫉妬があるのはラブコメとしてはニヤニヤできるけれど、
まぁ、そんなノリじゃないですよね…

しかし吉田さんは本当に良い人すぎるというか…
沙優のために夜の町を駆けずり回り、暴力も振るわず、
沙優のことは魅力的だけど恋してないから抱かないとか…

これが童貞の強がりというわけではなく、
本気で言ってるんだから凄い。
この優しさに触れたらそりゃ三島さんも惚れるのも致し方なしですよ。

むしろこの吉田さんを振るとか後藤さん何考えてるんだろ?
と、思わざるを得ないというかね!
まぁ、そこらへんはもうちょっと後に描かれることになるんですけど、
コミカライズ版がそこに行くのはもうちょっと先かな!

さて、原作2巻のエピソードに突入してきましたけど、
バイトを始めた沙優が知り合った先輩バイトのJKギャルが登場です。
かなりグイグイきますが、根っこは優しさで出来ているので、
そこは安心できますね。
吉田さんには受難が増えることになりますが、そこは頑張ってもらいましょう…!

:: 2019/5/28 火曜日::

■[漫画]チョコレート、雛、そして…「氷菓」12巻

氷菓12巻氷菓12巻
出版社:KADOKAWA
原作者名:米澤穂信
原作者サイト:汎夢殿
原作者twitter:米澤穂信 (@honobu_yonezawa) | Twitter
作者名:タスクオーナ
作者サイト:A/O LABO
Kindle版:氷菓 (12)
Kindle版まとめ買い:氷菓
DMM電子書籍:氷菓 (12)

この12巻には「手作りチョコレート事件」と「遠まわりする雛」のラスト直前まで収録されています。
そうです、アニメラストエピソード「遠まわりする雛」の解決編は次の13巻に収録です。
つまり、アニメ化されていない二年生編のエピソードもコミカライズが決定しているのです!

これほど喜ばしいことはないですね…!

ただまぁ、次の13巻は来年の春… つまり約1年後に刊行とのことですので、
そこは気長にお待ち下さい、になってしまいますが。
来年の春に二年生編のアニメが始まる可能性も0ではないのかもしれない…
でも京アニは自社作品がメインになってるし可能性は限りなく0かな…

さて、この12巻の話になりますが…
「手作りチョコレート事件」はアニメを見ていた時から思ってましたが、
里志の心がまったくもってさっぱりわかりません。
こだわる、こだわらないに固執しているのもわからないし、
それで摩耶花の想いを踏みにじる気持ちもわからないし、
その副作用でえるの気持ちを傷つけたのに名乗り出ないのもわかりません。

奉太郎もその気持ちを本当にわかるわけではないけれど、
それでもその心中を慮ってるのは伝わってきます。
安い青春物語なら里志が言うようにぶん殴って終わりそうですが、
奉太郎はそういうのとは無縁の存在ですからね。
この落着の仕方は奉太郎らしいな、と思います。

そして「遠まわりする雛」ですが…
こちらは実に良かったです。
生き雛のえるの可愛さが素晴らしかったのはもちろん、
社務所のおっさんたちのやり取りがとてもリアルで、
臨場感が半端なかったです。

私は岐阜出身じゃないけれど、田舎出身ですので覚えがあります。
田舎のおっさんたちは実際あんなもんですよね…
排他的で他所者に対しては警戒心が強く、
無駄に高圧的な人もいれば、ちゃんと節度をわきまえた人もいるし、
人の顔色を伺ってばかりで物事を表層でしか考えてない人もいる…
こういったモブの描写までしっかりとやってるのは流石だな、と思います。
原作からしてそうなんでしょうけど、
それに表情や仕草の演出でさり気なく強調しているのが良いんですよね。

しかし二年生編か…
原作はKindleで買って積んでる状態なので、
読もうと思えば読めるんだけど…
先に読むべきか、コミカライズ版を新鮮な気持ちで読むか…
悩む…!

:: 2019/5/26 日曜日::

■[漫画]MTGガール「すべての人類を破壊する。それらは再生できない。」1巻

ノストラダムスの大予言が未だ信じられていた1998年5月。
中学二年生の神納はじめは友人たちとMTG(マジック・ザ・ギャザリング)にハマっていた。

友人たちの中でもMTGに一番ハマっていた神納は、
雑誌の広告に載っていた隣町にあるMTGの専門店に一人で行き、
そこで学内で成績を争う超優等生ガールの沢渡慧美の意外な姿を見て…

 
 
 
 
背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~」や
戦闘破壊学園ダンゲロス」の横田卓馬さんの新作です。
今回の原作は伊瀬勝良さんなので「オナニーマスター黒沢」以来のタッグになりますが、
同じ青春モノですがエロではなく、MTG… マジック:ザ・ギャザリングが主題の作品ですが、
MTGが分からなくても充分面白い、というか私はさっぱり分かりませんが面白く読んでます。
ぶっちゃけると「ハイスコアガール」のMTG版ですね!

自分の好きな事に何も恥じることがない神納と、
周囲から優等生に思われていたい沢渡。
二人は学校ではMTGの話は全くしないんだけど、
学外では水を得た魚のようにMTGの話をしまくりな上に、
週末にはショップから二人乗りで一緒に帰宅したり、
青春しまくりなんですよね…!

あぁ… 私もこんな青春を送りたかった…!

1998年には既に大学生だった私ですが、
それでも当時のことは当然のように色濃く覚えてます。
ですから作中に出てくるネタの一つ一つが懐かしく、
「あったあった!」と思いながら読んでしまいますね。

ポリンキーのCM懐かしいなぁ…
「YAT安心! 宇宙旅行」も伏せ字無しで載ってるのが嬉しい…
あの作品で椎名へきるにハマったっけなぁ…
MTGの店の店長が作っている美少女フィギュアも、
今となっては懐かしいネタばかりで感慨深いものがありますよ。

それと、第4話で神納が沢渡の陰口たたいてた女子生徒に物申すシーンですが、
あれは良かったですね。
「オナニーマスター黒沢」の匂いを感じたというか…
こういうのも青春って言うんだろうなぁ…

まだ1巻ですが現時点で面白いです。
普通の青春モノとしても面白いですし、
30代後半以上なら当時のことを懐かしく面白いでしょうし、
MTGにハマってるorハマっていた人にとっては更に面白いでしょう。
ComicWalkerで読むことも出来ますのでまずはそちらで1話と2話を読んで見て下さい。
面白いよ!

:: 2019/5/25 土曜日::

■[漫画]シルエット「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」1巻

大手IT会社に勤めるサラリーマンの吉田(26)。
5年間片想いしていた年上巨乳上司の後藤さんに告るも玉砕。
やけ酒でベロベロに酔っ払って帰宅途中にJKの沙優を拾い、
エロなしの奇妙な同棲生活を始めて…

カクヨム連載から角川スニーカー文庫で書籍化され、
現在少年エースでコミカライズ中なのが本作です。
ComicWalkerでも少しだけ読むことが出来ます。

家出JKを拾って世話をするというシチュエーション自体は、
エロ漫画ではとてもよく見られるものなんですけど、
この作品は吉田が良識溢れる大人なのでエロいことを全くしません。
むしろ誘惑すると追い出すとまで言います。

吉田の好みが年上巨乳でJKには全く興味がないし、
そもそも後藤さんに未練たらたらというか、
片想い歴5年というくらいに結構ピュアなところがありますからね。
フラれたからってすぐ次に行くはずがないのです。

泊めてもらうのに抱かれるのが当たり前だった沙優からしたら、
そんな吉田の姿は完全に想定外な言動なんでしょうけど、
とても居心地が良いと思うんだけど、
良すぎるからこそ過剰に遠慮したり、
ちょっと冗談気味にからかう姿がいじらしいというか…
好意にはもっと素直に甘えたって良いと思うんだけど、
今までのことを想像すると、それも難しいんだろうなぁ…

それにしても吉田って案外モテるんですね…
会社の後輩の三島ちゃんから絶対惚れられてるだろう…

しかし、これで気付かないとか吉田はどんだけ鈍感なんだろう…
いや、後藤さんに一途すぎるから他は眼中じゃなさすぎるだけなのかな…
それはそれでピュアで好感度上がるな…

吉田と沙優。
吉田と三島。
吉田と後藤さん。
それぞれの関係が気になってどんどん読み進めてしまい、
続きが気になって仕方がなくなります。

私は気になってカクヨムから入って原作1巻を購入しました。

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)

まだこのコミカライズ版1巻のあたりまでしか読んでないけど、
続きもボチボチ読んでいくつもりです。
沙優… どうなってしまうんだ…!

:: 2017/10/28 土曜日::

■[漫画]解くだけでなく解かせる謎「氷菓」11巻

氷菓11巻氷菓11巻
出版社:KADOKAWA
原作者名:米澤穂信
原作者サイト:汎夢殿
原作者twitter:米澤穂信 (@honobu_yonezawa) on Twitter
作者名:タスクオーナ
作者サイト:A/O LABO
Kindle版:氷菓 (11)
Kindle版まとめ買い:氷菓
DMM電子書籍:氷菓 (11)

何か実写映画化されるみたいですね、氷菓。
元々の文庫からして実写化向きのレーベルだったとはいえ、
京アニ版から入った身としてはちょっと身構えるというか。
まぁ、面白いんだろうけど、多分観ないんだろうなぁ…
だって、私はそういう人種なんだもの。

さて、この11巻ではクリスマスからバレンタインのイベントまで収録されています。
クリスマスのイベントはBDBOX特典の短編だったんですが、まさか単行本に収録されるとは。
まぁ、面白い作品だっただけに多くの人に読まれるべきだと思いますけどね!
原作にはなかったエピソードだけに、原作ファンも楽しめたのではないでしょうか。

そしてお正月の荒楠神社への初詣の話ですが、
これはいつもと違って、謎を解くのではなく、解かせるというのがメインですよね。
今までは奉太郎の冴えた頭脳で解くのが面白かったけど、
今回は分かる人には分かる暗号的な謎を作るというのが面白いですよね。
友達だからこそ知る、お互いの知識の幅を利用しての作問はやはり面白いです。

それと、やっぱりえるは可愛いですよね…
着物姿は最高でしたよ…
何というか、着こなしてるなぁ、と。
やっぱり千反田えるは和服でも大天使だと再確認した11巻でした。

:: 2017/10/26 木曜日::

■[漫画]両想いから横恋慕「また、片想う。」2巻

昔から野方くんからの猛烈なアプローチを受けていた清瀬。
別の人から告白されたこともあり、自分の気持ちに気付いて野方くんと付き合うことになるも、
もう一人の友達である金井くんも含めた三角関係に…
そんな青春模様が繰り広げられると思っていた矢先に野方くんが死んでしまい…

という強烈な1巻の展開でしたが、2巻ではまた凄い展開です。
まず、野方くんが死んで気落ちしていた清瀬さんの前に現れた美女。
彼女が持つ何らかの能力で死んだはずの野方くんに会えたんだけど…

会えた野方くんは野方くんだけど、知ってる野方くんではなくて。
つまり、野方くんが死なない世界線に清瀬さんは来たんだけど、
そこでは野方くんと清瀬さんは初対面という…

幼馴染みと言って良いくらいに長い付き合いだった上に、
恋人同士になったというのにその記憶がない野方くん…
もちろんそんな電波な事情を言い出せるはずがなく、
清瀬さんの心情を思うともどかしいですね…

というか清瀬さんにとって一番の試練は、野方くんには既に恋人がいるということでしょう。

この世界線での野方くんは逆にアプローチを掛けられる側で、
片想いをしたことがなく、される側だったんですよね。
そんな付き合い始めたばかりの二人に横恋慕することになった清瀬さん…

このままこの世界線の恋人である秋津さんとくっついたままで、
清瀬さんはフラれることになるのか…
それとも世界線を越えてきた清瀬さんとくっついて、
秋津さんがフラれることになるのか…

フラレ属性の女の子を魅力的に描くことに定評のあるタチバナロクさんですが…
これはどっちにも転んでも切なく、素晴らしい展開になりそうですね…!
3巻も楽しみです。

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