本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2017/6/12 月曜日::

■[漫画]カリスマの片鱗「ソードアート・オンライン プログレッシブ」6巻

原作とは一味違う、比村色とも言うべき魅力が加えられたアスナの可愛さが光る6巻です!
キズメルをAIではなく、一人の人間として扱うというか、
感情移入しまくってる上に、ゲームの出来事を現実かのように体験しているアスナを見ていると、
仮想現実という言葉が具体性を持って実感できるかのようです。

比村さんがあとがきにも描いている通り、
この頃のアスナさんはちょっとツン度が高いんですよね。
それが一つの味ではあるのですが、
劇場版での甘々っぷりを見てると、ギャップがもの凄くあって悶絶しますよ。

あと、まだアインクラッドに慣れてないアスナさんが敵の攻撃にハマるとかも、
この頃ならではって感じですね。

それにしても…
SAO本編のシリカもそうだけど、
女の子にこんな攻撃をするとか茅場晶彦は中々にわかってらっしゃる。(笑

まぁ、こんなマヌケなところを見せたり、
ギルド間抗争での足の引っ張り合いを見てゲンナリしつつも、
後に血盟騎士団で副団長を勤めるほどの先を見据えるカリスマの片鱗を見せるあたり、
アスナさんはやっぱりこの頃から充分凄いな、と思いますね。

それと比村さんらしいのがたわわでしょう。

キズメルのファンタジーなたわわを存分に堪能させてくれるあたり、
比村さんの情熱的なたわわへの愛を感じざるを得ません!
様々なアングルから、多彩な見せ方をするあたり、
こだわりがありすぎて最高でした。(笑

ちなみにこの6巻には官民連携「サイバーセキュリティ月間」の時に配布された、
比村さん描き下ろしの漫画も収録されていますね。
シノンやリーファといったキャラはSAOPでは出てこないのでとてもレアですが、
キャラクターの設定や性格を十二分に把握した上で描かれているので、
セキュリティの教材的にもSAO的にもとても面白かったです。

個人的にはリーファのたわわをもっと見たかったな、というのはありますが。(笑

:: 2017/5/13 土曜日::

■[ラノベ]せめて、人間らしく「絶対ナル孤独者4 ―刺撃者 The Stinger―」

絶対ナル孤独者4巻絶対ナル孤独者4 ―刺撃者 The Stinger―
出版社:KADOKAWA
作者名:川原礫
作者サイト:
作者twitter:川原礫;SAO19巻発売中 (@kunori) on Twitter
絵師名:シメジ
絵師twitter:シメジ (@a_simeji) on Twitter
Kindle版まとめ買い:絶対ナル孤独者

我々は8年待った…!

Web版から実質8年経っての第4章ということで、読者的にはかなり待たされました。
スウは無事だったのかと心配していたWeb版読者諸氏にとって8年は長かったでしょう。
でも、流石に商業媒体に移ったから次の5巻は早めに出ると思いますよ。
まぁ、1年くらいのスパンは空くでしょうが…(笑

今回はルビーを宿しながらルビーとジェットの両方に牙を剥く”刺撃者”が登場しますが、
最後まで読み終わったなら別なコードネームが浮かび上がりますよね。
元々人外な能力を持つ能力者たちだけど、
こいつは一際人外ですよ…
最終目的が何なのかもはっきりしないあたりが怖いな…

主人公のミノルですは人外な能力を手に入れてからむしろ人間らしくなった気がしますね。
箕輪さんの家で朝ご飯を御馳走になったりするだけでもそうだったのに、
典江さんとの触れ合いも少しずつ普通の家族らしいものが増えてきたり、
スウとの関係だけでなく、ユミコに悪質な冗談を言えるくらいになったりと、
記憶に残りたくないと思っていた頃から比べてかなり人間らしくなっているように思えます。

ただ、トランサーが見ていたものの真実を知ってしまうと、
ミノルの過去の事件とかどこまで正確なのかとか心配になるし、
人間らしくなったと思ったのも実は幻覚だったのかもと思うし…
うーん、何か薄ら寒いものを感じるなぁ。

取りあえずユミコに関してはしっかりと餌付けされてて可愛いと思いました。
餌付けされてる間に箕輪さんとスウの二人がヒロインポジションを食いにきてるけど大丈夫なのかしら。

:: 2017/2/14 火曜日::

■[ラノベ]見習い騎士の秘めた恋心「ソードアート・オンライン 19 ムーン・クレイドル」

ソードアート・オンライン19 ムーン・クレイドル (電撃文庫)
著者/訳者:川原 礫
出版社:KADOKAWA( 2017-02-10 )

作者サイト:WORD GEAR
作者twitter:川原礫 (kunori) on Twitter
絵師サイト:-アベシバ- abecのイラストブログ
絵師twitter:BUNBUN (BUNBUN922) on Twitter
Kindle版まとめ買い:ソードアート・オンライン

「このままだと、いずれもういちど戦争が起きる」
アンダーワールドに取り残されたキリトとアスナの二人は、
彼の地を平和へと導くために人界での内乱を平定したり、
暗黒界と人界の相互交流を始めたりと奮闘していた。
更にキリトは先を見据えて戦争の可能性を懸念し対策を練っていたが、
そんな時に法と掟で縛られているはずのアンダーワールドで殺人事件が起こり…

ソードアート・オンラインの新シリーズが始動!
とはいえ、アリシゼーション編の後日談というか、
エピローグに到るまでのアンダーワールドでの出来事が綴られているだけなので、
新シリーズまでのプログレッシブと言えなくもないですね。

今回はキリトの側仕えである後輩騎士のロニエがメインヒロインですね!
今までのヒロインと違って、直ぐ側に正妻のアスナが居るので、
どうしても尻込みしちゃってるんですが、
それが切なさを加速してロニエの魅力に磨きを掛けているんですよね。
はぁ… ロニエちゃん可愛い…

物語的には久しぶりにミステリー要素が強くて面白いですね。
法と掟で縛られているはずのアンダーワールドで如何にして殺人事件が起こったのか。
長距離通信手段がないはずなのにどうして2000km離れているのに情報を得られるのか。
他にも色々と謎が多いですが… 真相はどうなんでしょうね。
個人的にはPoHあたりが執念深く何かやってそうな気もするんですが…

そんな事件の顛末も気になるけれど、
ロニエの秘めた恋心の行方も気になるところです。
別にアンダーワールドでハーレムを築いても良いと思うよ?
同人誌ではやってたし。(笑

:: 2016/12/13 火曜日::

■[ラノベ]想いの残響「アクセル・ワールド 21 -雪の妖精-」

アクセル・ワールド21 -雪の妖精- (電撃文庫)
著者/訳者:川原 礫
出版社:KADOKAWA( 2016-12-10 )

作者サイト:WORD GEAR
作者twitter:川原礫(@kunori)さん | Twitter
絵師サイト:天才卓球少女
絵師twitter:HIMA(@himapo)さん | Twitter
Kindle版まとめ買い:アクセル・ワールド

白のレギオンと加速研究会の関係を明らかにするために、
プロミネンスと電撃的に合併して領土戦に挑んだ新生ネガ・ネビュラス。
しかしそれを察知していた白の王は周到に準備をしていて罠を仕掛け、
全員を強制的に無制限フィールドに転移させた上で心意技での無限PK状態に陥らせる。
銀翼によってかろうじて無限PKから免れたクロウとベルだが、当然追っ手がかかって…

ゲームの中には高レベル同士の戦いだと持久戦ではなく、一瞬で勝負がつくことはありますが、
それにしてもこの目まぐるしい攻守の逆転劇は凄まじいものがありました。
というかブレイン・バーストは最大HPと防御力に対して攻撃力が高すぎるような気がするなぁ…
まぁ、心意技というチートのせいだとは思うんですが、それにしたってこのバランスはヒドい。(笑

しかし、予想はしていましたがやはり白の王は察知していたかー…
何重にも罠を張るところは流石と言えますが、それにしたって凄い…
それも加速世界という、時間はいくらでも掛けられる世界観だからこそでしょう。

結局白のレギオンの幾重にも張った罠を食い破ることが出来たのは、
危機を察知して駆けつけてきた黒雪姫たちの機転もそうですが、
トリリードという伏せていた強力なカードがあってこそなんですよね。
やはり情報ってのは大事だなぁ…

実際白のレギオン、というか白の王は情報の扱いが上手いんですよね。
若宮メグミという伏せたカードの使い方とかエグいというか…
テロ組織が十年以上も潜伏させた工作員を使うような手法に似ていて、
十代にしてその手腕は空恐ろしいものがあります。

白のレギオンもあれだけ結束力が高いだけに何かしら明確な目標があるのでしょうが、
人の気持ちを全く斟酌しない手段を選んでばかりだから、
こういった邪魔をされるのでしょう。
手段を選ばないのも体感で何十年も戦ってきて心が擦り切れた結果なのだとすると、
それはそれで悲しいものがありますよね。

試合に勝って勝負に負けた感があった今回の領土戦ですが、
まさか非力なあの子があんな鬼札を手に入れていたとは…
次巻は箸休め的な内容みたいですが、次のストーリー展開も楽しみですね。

:: 2016/11/3 木曜日::

■[漫画]セイの格率「絶対ナル孤独者」2巻

絶対ナル孤独者2 (電撃コミックスNEXT)
著者/訳者:越水 ナオキ シメジ
出版社:KADOKAWA( 2016-10-08 )

原作者サイト:WORD GEAR
原作者twitter:川原礫(@kunori)さん | Twitter
作者サイト:15th floor
作者twitter:越水ナオキ(@miz2215th)さん | Twitter
Kindle版:絶対ナル孤独者 (1)
Kindle版:絶対ナル孤独者 (2)

宇宙から飛来したレッドアイとジェットアイの戦いに巻き込まれたミノル。
異形の能力者”咀嚼者(バイター)”を撃退したが、
相手は生きているのでまだ油断はできない。
しかしレッドアイを追う組織がいるということもあり平和な日常を送っていたが…

この2巻で綺麗に”咀嚼者(バイター)”編が終わりましたね。
原作1冊に対してコミカライズ2冊は比較的早めのペースですが、
無理に圧縮した感じはせず、テンポ良く読めましたね。
”咀嚼者(バイター)”の見た目といい、割りとグロ系に近いので、
じっくり読まされなくてグロ耐性が低い私としては助かりました。

家族が皆殺しにされてから他人を遠ざけるようになったミノルにとって、
義理とはいえ姉である典江は本当に大切な人なんですね。

isolater_comic02_01

実の姉は自分を守って死んだことを考えると、
二度とあの悲劇を繰り返したくないという理由もあるのでしょうが、
典江さんが今まで与えてくれた無償の愛があればこそ、というのもあるのでしょう。

”咀嚼者(バイター)”の過去も中々に悲劇的で同情できるものがありましたが、
だからといって彼が犯してきた罪がなくなる訳ではないので、
この結末も仕方が無いのかなぁ、と思います。

それにしてもこのミノルの組織に協力する要件ですが…

isolater_comic02_02

このコミカライズを読んで気付きましたが、
記憶からデリートされるってのは昔のKey作品とかによくあるパターンですね。
作者の川原礫さんの年代から考えるとドンピシャなので、
そこら辺の影響もあるのかなー、と今更ながらに思いました。

:: 2016/10/20 木曜日::

■[漫画]有終の美「そーどあーと☆おんらいん。」3巻

南十字星さんの「そーどあーと☆おんらいん。」は残念ながらこの3巻で完結です。
原作のSAOを噛み砕いた上でコメディ4コマに再構成した手腕が素晴らしかったんですが、
アニメに追いついてマザーズ・ロザリオまで行っちゃったから仕方ないのかなぁ。
連載媒体が電撃文庫MAGAZINEなんだからアリシゼーションまで行っても良い気がするんですけどね。

この漫画の面白いところは原作を読んで、理解した上で読むと、
「ですよねー!」と思うような箇所が随所に散りばめられているところなんですよね。
SAOはコメディ要素も多いながらも基本的にシリアスシーンが多いので、
どうしても全体的な構成として入れられないだけで、
実際は裏側ではこんなことになってる可能性が高いだろうなぁ…
というシーンを見せてくれるみたいな!

例えばGGO編で赤眼のザザがキリトに名前を看破されて斬られたシーン。
原作を読んだ時に
「何だかんだでキリトに名前を覚えられててザザ本人は嬉しかったんじゃないかな…」
とか思ってたんですが…

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そんな読者の想像をコメディ調に描いてくれて、
もの凄く納得&共感したんですよ!

他にもアスナがゲームの中の調味料で現実の味を再現するとか、
リズのこの台詞も納得しちゃわざるをえない。

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良家の子女で器量良しで女子力も高く、
それでいてゲームの世界では有数の強さを持ち、
更に訳の分からない変な能力を持ってるとか、ホントなんなの。(笑

原作(アニメでも良いけど)を知ってると凄く面白い作品だっただけに、
終わってしまうのは残念ですが、
綺麗に終わってくれたのには満足しました。

sao_03_02

良いコミカライズ作品だった!
面白かったです!

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