本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2008/12/15 月曜日::

■[ラノベ]桐乃の夏の思い出と人生相談「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」2巻

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈2〉 (電撃文庫)
著者/訳者:伏見 つかさ
出版社:アスキーメディアワークス( 2008-12-05 )
定価:¥ 620
文庫
ISBN-10 : 4048674269
ISBN-13 : 9784048674263
作者サイト:LUNAR LIGHT BLOG
絵師サイト:tabgraphics_blog

妹モノのエロゲを心から愛するハイスペック女子中学生の桐乃を妹に持つ京介受難の物語。
1巻の親バレを正に自己犠牲を持って解決した何だかんだ言いながら妹思いの京介ですが、
まだまだ続くよ人生は、という事で引き続き人生相談を受けたり受けて貰ったりで、
2巻では親友バレという危機に直面する桐乃がメインディッシュでございます。

桐乃はホントに京介を毛嫌いしてる描写ばかりで、実際蹴ったり殴ったり状態なんですけど、
それでいて沙織や黒猫と一緒に行ったコミケでのオタク的面白さの体験に喜びを隠せなかったり、
エロゲ好きなのに実際のエロに対する耐性がメチャクチャ低かったり、
邪険な態度の中にほんの少し垣間見えるデレを思わせる仕草だったりと、
意外なトコが可愛いくてちょっと反則気味だと思います。(笑

また、そのオタネタも今回も実在のサイト名が出てきたり、桐乃たちがモンハンやってたりと、
夏コミを取材した中から得たモノがヒントになっていただけあり、
夏コミの雰囲気や面白さも合わせて妙にリアルだから共感できるんですよね。
それでいて架空のゲームのネタもあったりと、
フィクションとノンフィクションの混ぜ方が上手いんですよね。
だからこそ、桐乃が京介に対してカ●ビアンコムと連呼するのは非常にいたたまれないという…(笑
またそこがこの作品の面白さであるのが何とも痛し痒し面白しと言った所。

それと幼馴染みの麻奈実が物語前半のヒロインで、麻奈実好きとしては嬉しい限りです。
明らかに京介のことが好きなのに京介は気付かず、
それでいて京介はずっと一緒に居たいと思ってて…、
と二人の微妙な距離感が程良いぬるま湯加減なんですよね。
また、麻奈実に恋愛感情はないけど言い寄る輩はぶっ飛ばすという京介の理不尽な言葉も、
下手なラブコメ優柔不断主人公と違ってて好感度高かったなー
桐乃の為に身を粉にして兄貴らしく頑張る京介もカッコイイけど、
田村家でのんびり過ごす京介もまったりしてて好きだな。

親バレに友人バレと一通りこなしてきたけど、次回のネタは何なのかな。
沙織や黒猫の生活も気になるし、そっち方面を読んでみたい気も。
話題となるネタとしても優秀だけど、その面白さも一級品なのでこれからも応援していきたいです。

:: 2008/8/12 火曜日::

■[ラノベ]妹が居るヤツが羨ましいです→結論「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫 (1639))
著者/訳者:伏見 つかさ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2008-08-10 )
定価:¥ 599
文庫
ISBN-10 : 4048671804
ISBN-13 : 9784048671804
著者サイト:LUNAR LIGHT BLOG
絵師サイト:tabgraphics_blog

かーずの野郎…!(挨拶

平凡であることを望み、凡庸な生き方に幸せを感じる主人公・高坂京介。
茶髪にピアスとイマドキの女子中学生の妹、高坂桐乃。
どこにでも居る「兄を邪険にする妹」と「妹に無関心な兄」の二人なんだけど、
妹の桐乃が実は誰にも言えない秘密を持っており、
京介がそれをたまたま知ってしまったことから物語は始まります。

まぁ、桐乃の秘密ってのは帯の乃木坂春香さんのコメントから判るように、
「生粋のオタ」、な事なんですよねー
しかもアニメだけでなく、妹もののエロゲーをこよなく愛するという超ディープな!
アキバblogをはてなアンテナに登録し、DVDのBOXセットを購入し、
エロゲーの妹に感情移入し、自分の好きなモノを勧めてくる。
何というかここまで共感というか行動パターンが自分と被るヒロインは初めてですよ。
これが14歳だなんて将来有望すぎだろ。

しかし主人公の京介は凡庸であることを望む事から判るようににオタではなく、
むしろ今まで偏見を持ってたんですけど、それが嫌には感じないんですよね。
妹の事なんかどうでも良いと言いながら、悪態をつかれながらも面倒見が良いし、
特にラストで桐乃の為に親父に対してぶつかる姿は正直カッコイイと思いました。

恐らく読者の多くは桐乃の言葉や親への反抗心に深く共感すると思います。
そして兄への好感度がマイナスに振り切れている桐乃だからこそ、
最後に見せる一場面がもの凄く輝き、そこに萌えるんですよね。
かんざきひろさんの可愛らしい絵柄も手伝い最高に面白かったです。
2巻が出るなら是非とも読みたいですねー
そして目指せ、2巻での自サイト登場。(笑

ただ一つだけ合点がいかないのは京介に地味だけど可愛い幼馴染みの麻奈実が居ることですね!
どこが凡庸なんだよ、コンチクショウ…(つД`)

HTML convert time: 0.117 sec. Powered by WordPress