■[ラノベ]桐乃の夏の思い出と人生相談「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」2巻
俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈2〉 (電撃文庫)
著者/訳者:伏見 つかさ
出版社:アスキーメディアワークス( 2008-12-05 )
定価:¥ 620
文庫
ISBN-10 : 4048674269
ISBN-13 : 9784048674263
作者サイト:LUNAR LIGHT BLOG
絵師サイト:tabgraphics_blog
妹モノのエロゲを心から愛するハイスペック女子中学生の桐乃を妹に持つ京介受難の物語。
1巻の親バレを正に自己犠牲を持って解決した何だかんだ言いながら妹思いの京介ですが、
まだまだ続くよ人生は、という事で引き続き人生相談を受けたり受けて貰ったりで、
2巻では親友バレという危機に直面する桐乃がメインディッシュでございます。
桐乃はホントに京介を毛嫌いしてる描写ばかりで、実際蹴ったり殴ったり状態なんですけど、
それでいて沙織や黒猫と一緒に行ったコミケでのオタク的面白さの体験に喜びを隠せなかったり、
エロゲ好きなのに実際のエロに対する耐性がメチャクチャ低かったり、
邪険な態度の中にほんの少し垣間見えるデレを思わせる仕草だったりと、
意外なトコが可愛いくてちょっと反則気味だと思います。(笑
また、そのオタネタも今回も実在のサイト名が出てきたり、桐乃たちがモンハンやってたりと、
夏コミを取材した中から得たモノがヒントになっていただけあり、
夏コミの雰囲気や面白さも合わせて妙にリアルだから共感できるんですよね。
それでいて架空のゲームのネタもあったりと、
フィクションとノンフィクションの混ぜ方が上手いんですよね。
だからこそ、桐乃が京介に対してカ●ビアンコムと連呼するのは非常にいたたまれないという…(笑
またそこがこの作品の面白さであるのが何とも痛し痒し面白しと言った所。
それと幼馴染みの麻奈実が物語前半のヒロインで、麻奈実好きとしては嬉しい限りです。
明らかに京介のことが好きなのに京介は気付かず、
それでいて京介はずっと一緒に居たいと思ってて…、
と二人の微妙な距離感が程良いぬるま湯加減なんですよね。
また、麻奈実に恋愛感情はないけど言い寄る輩はぶっ飛ばすという京介の理不尽な言葉も、
下手なラブコメ優柔不断主人公と違ってて好感度高かったなー
桐乃の為に身を粉にして兄貴らしく頑張る京介もカッコイイけど、
田村家でのんびり過ごす京介もまったりしてて好きだな。
親バレに友人バレと一通りこなしてきたけど、次回のネタは何なのかな。
沙織や黒猫の生活も気になるし、そっち方面を読んでみたい気も。
話題となるネタとしても優秀だけど、その面白さも一級品なのでこれからも応援していきたいです。
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