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:: 2015/7/3 金曜日::

■[漫画]炎龍編クライマックス!「ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり」7巻

ついにTVアニメが放映開始!

ただし我が家は来週までお預けな模様…
そのTVアニメでも恐らくは炎龍編まではやると思いますが、
この7巻はその炎龍編の正にクライマックスが描かれています。
その内容はとても熱く、そしてグロテスクです…!

炎龍を倒すため、巣にC4爆薬を仕込んで木っ端微塵にする作戦を立てた伊丹。
伊丹たちが8人のダークエルフの増援と共に行軍する頃、
自衛隊もデュラン国王を水先案内人として炎龍討伐のために動いており、
全ての決着は炎龍の巣があるテュペ山でつけられることに…!

それにしても訓練の重要さがよくわかる炎龍との戦いでした…
炎龍と遭遇してパニックに陥り、LAMをプローブを伸ばさないまま撃ってしまったり、
後方の安全を確認しないまま撃ってしまい味方を殺してしまったり、
安全装置が作動したままで撃とうとして戸惑ってしまったり…

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竿尾悟さんが臨場感たっぷりに描いてくれるから凄く興奮したしスリリングでした。
そのせいでちょっとグロい描写が続いたので耐性のない人にはちょっと辛いかもですね…

そしてそんな中、伊丹は自衛官としてしっかり動いてましたね。

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剣や魔法で勇猛果敢に立ち向かう勇者なんかじゃない。
ただ愚直に自衛隊の訓練で培ってきた矜持に従い動こうとするあたり、
いくらグータラだとはいえやっぱり伊丹も自衛官なんだなぁ、と思いました。

それと今回はレレイがキレッキレでしたね。(笑
レレイが開発した爆轟の魔法と名剣のコンボで、
なんちゃって王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)みたいな感じになってて凄い。
レレイが魔法で剣を刺し、伊丹が爆薬をしかけ、テュカが魔法で雷撃し、
その3つが組み合わさり、図らずも与えられた役割を各々が果たすことで、
炎龍を退治できたんだと思います。

最後は亜神ジゼルが率いる新生龍の2匹とのバトルでしたが、
そこは自衛隊が見事にやってくれましたね!
4巻で自衛官たちが協議していた内容ほぼそのままに、
圧倒的な戦力で新生龍を鏖殺する場面はスカッとしたなぁ。

まぁ、それはそれとしてロゥリィですよ、ロゥリィ!
炎龍戦では裏方に徹して出番が少なかったけど、
その苛烈でありながら可憐な在りようは最高にヒロインしてましたよ!

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彼女が愛を司る神になろうとした理由とかは、
外伝2巻で明らかになるので是非ともそこまでこの連載が続いて欲しいものです。

取りあえずは夏コミでロゥリィの薄くてエロい本が出ることを期待しています!(笑

:: 2015/5/12 火曜日::

■[ラノベ]魔王の悲恋物語「強くてニューサーガ」5巻

強くてニューサーガ〈5〉
著者/訳者:阿部 正行
出版社:アルファポリス( 2015-04 )
作者サイト:阿部正行
絵師twitter:布施龍太(@chameleonrock)さん | Twitter

ドラゴンが抱えていた問題を解決し、「竜殺し」という最上級の名声を得たカイルたち。
そこで次は人脈作りをしようと人族有数の商人の所に赴いたら帝国のアンジェラ王女が居るわ、
商人経由で魔王からの招待を受けるわ、そこで魔族の幹部殺しの嫌疑をかけられるわと、
次々とトラブルが舞い込んできて…

5巻にしてカイルの怨敵であり、次期魔王の黒翼の魔族が登場しましたが、
それ以上に魔王ルイーザの印象が強かったですね。
気怠げな物腰でいながら人族との友好を図ろうとするとか、
中々その真意が読めなかったんだけど、判ってみれば何ともまぁ…

その昔、スコラ時代のバーズに「IBARAGI茨木」という漫画がありまして…
あれもクズ男に翻弄された純情人外女性の悲劇だったけど、
こっちは目の前で実父を殺されたとかより酷いですなぁ。
人族の英雄の意外な正体には驚きよりも呆れが先にきたけど、
武人である魔族の三腕を相手にしたカイルとセランの戦いを見てると、
さもありなん、と思ったりも。

それにしても女好きのセランは面倒な相手にばかり惚れられるなぁ。(笑
そういった意味ではカイルの方が相手がマシだけど、
女性関係をエンジョイするためには黒翼の魔族を倒さないと始まらない訳で。
しかし、黒翼の魔族との間には隔絶された実力があるみたいなので、
これからどう挽回していくのかが気になる所ですね。

というか、カイルの魂が魔族寄りになっている事とか、
黒翼の魔族にツノがない事とか考えると、
「クロノアイズ グランサー」みたいなオチにならないかちょっと心配です。

:: 2015/3/30 月曜日::

■[漫画]裏方たちの悲哀「ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり」6巻

2015年7月からアニメ放映開始!

アニメのキービジュアルを見る限りデザインは黒獅子さん版を元にしているみたいですが、
どちらのデザインも好きなのでどちらにしろ楽しみですね。
1クールにしろ、2クールにしろ、1クール目のラストは間違いなくこの炎龍編だと思うので、
今からこの漫画版を読むことをお勧めしますよ!

異世界「特地」での自衛隊の活躍を描いた本作ですが、
災害とも称され、戦力的に「空飛ぶ戦車」な炎龍の退治をダークエルフから依頼されるも、
炎龍の活動範囲が他国の国境線を跨ぐために断らざるを得なかった自衛隊。
しかし、伊丹二等陸尉だけはテュカの壊れた心を癒すために、
テュカ、ロゥリィ、レレイ、そしてヤオを伴い炎龍退治に向かうことに…

いやはや、今回は裏方の柳田さんが不幸でしたね。(笑
無茶苦茶やる伊丹はちゃっかり昇進して、美少女にモテモテとか、
真面目な自衛官ならそりゃ切れるのも仕方ないとは思いましたが、
まさか鼻水たらすほどに興奮するとは…(笑
しかも、伊丹の尻ぬぐいで上官や関係各所に判子リレーしてストレスを溜めて、
更にはデリラに刺されるとか不幸のオンパレードやで…!
まぁ、それもこれもヤオを唆した因果応報… なのかな…?

この巻では伊丹たちと炎龍の戦いはまだ前哨戦という感じでしたが、
伊丹の行動に触発されて名乗り出たエルベ藩王国国王によって越境許可が出て、
自衛隊が炎龍退治に動き出し、
戦力偵察でF-4と炎龍が繰り広げたドッグファイトは非常に圧巻でしたね!

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そしてそのオチが最高に笑えましたね!(笑
これだからこの作品は面白い!

それと原作では特に描写がなかった自衛隊の行軍風景ですが、
渡河作戦まで含めてきっちり描いているのが素晴らしかったです。
確かに中世レベルだと自衛隊車両は幅員ギリギリの道路しかないでしょうし、
何より石橋だと渡河すらも難しいでしょうしね。
こういった細部まで描くあたり、流石は竿尾悟さんだと感心することしきりでした。

巻末の描き下ろし4コマも相変わらず面白かったし、
次回の炎龍退治編クライマックスも今から楽しみですね。
もちろんアニメ版も期待してますよ…!

:: 2014/12/24 水曜日::

■[ラノベ]少女の献身「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」外伝四 白銀の晶姫編

ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり〈外伝4〉白銀の晶姫編
著者/訳者:柳内 たくみ
出版社:アルファポリス( 2014-12-23 )

祝! TVアニメ化決定!

めでたい! 本当にめでたい!
この作品の面白さから考えるとメディアミックスがコミカライズだけで終わるはずがないと思ってましたが、
まさかドラマCDとか諸々を一足飛びにしてTVアニメ化まで行くとは思いもしませんでした。
確かに近年はミリタニーモノが流行っているし、ヒロインたちは萌えるしと要素は揃っているんですけど、
政治問題を扱ってるし国際問題あるしグロもあるからなぁ…
何より版元が実績のないアルファポリスというだけに半ば諦めていたんですが…
いやはや、これは嬉しい決定ですよ。
キャラデザが竿尾悟版と黒獅子版のどっちになるのか、声優が誰になるのかとか、
今から悶々としまくりですが、純粋に楽しみであります。

さて、この外伝4巻はレレイ編にして外伝最終章です。
如何にして門が再建され、日本と繋がることが出来たのかという、
結末はわかっているけれど、そこに至るまでの苦難の道のりが綴られています。

まずはその前に前回、他国の内戦に介入して内政干渉に近いことをした伊丹が、
なぁなぁで済まされないのが自衛隊という組織。
結局それは海自の江田島のとりなしと伊丹のガラス発見によって保留となったけど、
それが巡り巡ってレレイにしわ寄せがいっちゃうとはなぁ…

それにしても今回はフラストレーションが溜まりまくる展開でした。
悪役であるレディの動機が逆恨み&野心という下劣な所もそうですが、
彼女が巡らす策謀が政治機能がない自衛隊には致命的なものなのもそうだし、
無辜の民を苦しめ、何よりレレイの努力を踏みにじるという所がもうね…!
そしてレレイを守るべき組合が、組合を守るためにレレイを放逐とか、
ジョブズを追い出したアップルみたいで口惜しいったらありゃしない。

組合に必要ないと言われたと感じたレレイが泣いちゃう所とかもうね、何というかね!
守ってあげたくなって仕方がないですよ!
泣くレレイの傍に伊丹が居てくれて本当に良かった。
普段は鈍感で朴念仁でダメなヤツだけど、
こういった肝心な時に支えてあげるから伊丹はモテるんだろうなぁ。

感情の起伏が表情に出にくいレレイだけど、
炎龍編の時のアレや今回の泣いてしまうことからも判るように、
感情がないというわけじゃなく、その心の底がどうなっているのかわかるけど、
それによって俄然可愛さが増したと思うんですけど、どうでしょうか。
庇護欲を刺激されたと言いましょうか。
彼女の生い立ちを知ったことでより一層守ってあげなくては、と思わされます。

彼女の生い立ちと言えばレディの事情から考えると、
レレイの血筋も中々に複雑なことが伺えますし、
何より皇帝モルトもまだまだ野心を捨てきれないみたいなので、
門が再開通してもまだまだ物語が残されているように思えます。

正直言うと、ミュイの姉二人やレディにはもっと悲惨な目にあって欲しいというか、
汚物は消毒だー! とばかりに自衛隊無双な爽快感が欲しかったですが、
レレイが可愛かったのはそこら辺の爽快感は続編に期待したい所です。

いや、ありますよね続編?
期待していますよ!

:: 2014/11/11 火曜日::

■[ラノベ]竜王ゼウルスとの交渉「強くてニューサーガ」4巻

強くてニューサーガ〈4〉
著者/訳者:阿部 正行
出版社:アルファポリス( 2014-09 )
作者サイト:阿部正行
絵師twitter:布施龍太(@chameleonrock)さん | Twitter

ガルガン帝国の武術祭が終わった後にカイルたちが向かったのはエッドス国。
神秘と冒険者とドラゴンの国と讃えられるその国に向かった目的は、
魔族大侵攻の際に魔族に協力していたドラゴンを説得することであった。
人間とは生物としての位階が違うドラゴンとの交渉など普通は出来ないが、
カイルたちには『魔法王』シルドニアが居て…

前回から登場した狂信的なメーラ教ですが、
今回も色々と暗躍してかなり気味が悪いですね。
カイルと同じく未来を知ってるかのような聖下の秘密が気になりますが、
もしかしてカイルと同じく時間遡行してきた人物なんでしょうか。

また、メーラ教以外でも暗躍していたのが魔族のターグ。
穏健派の現魔王とは違う派閥に属する実力者で、
魔族のユーリガとセランの二人がかりでやっと同等とか強すぎでしょう。
この三人のバトルも圧巻だったけど、
やっぱり今回一番派手なバトルはカイルと竜のグルードでしょうね。
死なせないように手加減する必要があったとはいえ、
ブラッドアイを使ってやっと勝てるとかドラゴンまじつえー

そのドラゴンですが、シルドニアと知己である竜王ゼウルスが面白かった。
長老としての若者について憂慮したり、可愛い孫が心配だったりと、
普通のお爺ちゃん的なトコが愛嬌があるというか。
でも、一番愛嬌があったのが千年前のシルドニアの恋の相談役をやってたトコかな!
古代魔法王国ザーレスがどうして剣なんかを作ったかの秘密がこれで判ったけど、
意外すぎる秘密で面白かったです。(笑

少しずつ魔族側の事情が見えてきたけど、
メーラ教の謎はむしろ増えているので次回以降の展開も気になります。

:: 2014/9/20 土曜日::

■[漫画]伊丹隊長、激発!?「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」5巻

ゲート 5―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり (アルファポリスCOMICS)
著者/訳者:柳内 たくみ
出版社:アルファポリス( 2014-09-22 )
連載サイト:アルファポリス – 電網浮遊都市 –
作者サイト:ギャラリーさを

圧倒的じゃないか、我が軍は

炎龍編に入って2冊目の単行本ですが、まさかのゾルザル皇子が表紙ですよ。
この作品屈指のバカキャラ野郎が表紙で驚きですが、
確かにこの5巻ではゾルザルが良い道化を演じてましたね。
演じるも何も、素で馬鹿だからマジもんの道化とも言えますが。

帝都を襲った地震に、未だかつて経験したことなかった特地の住民は恐怖するも、
地震に慣れっこの日本人たちが平然としているギャップがまず面白いですよね。
海外から日本に来た人たちが似たリアクションするということで有名なので、
ここら辺は想像しやすい面白さだと思います。

そしてその混乱で皇帝の面前に出ることになった伊丹たちが、
馬鹿皇子のゾルザルと出会うことになるんだけど、
ゾルザルが引き連れてきた女奴隷の中に日本人が居たもんだから温厚な伊丹が一発でマジ切れ!

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日本人は拉致被害者というものにセンシティブだからねー
しかも目の前で奴隷として弄ばれていたとなるなら、
伊丹じゃなくてもキレるのも致し方ないと言えましょう。

そしてここからがゾルザルのnice道化っぷりが光りますよ!
最初は強気だったのに…

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女傑という言葉すら生温い、銃剣で剣と鎧の騎士相手に無双する栗林さんを見て、
圧倒的に恐怖するゾルザルさん。(職業:帝国皇子)

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そして原作では余りにもグロすぎるからと擬音だけで表現されていた、
打擲という言葉すら生温い圧倒的なまでの鉄拳制裁!
ここは漫画として容赦なく描写して正解だったと思いますよ!
栗林のモンスターっぷりが判るし、何よりゾルザルがボロボロにやられてスカッとするし!
初めの強気が嘘のようにやられているゾルザルさんマジ道化。

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そこから、防衛省から許可を貰っての元老院への空爆とか、
自衛隊の無双っぷりが清々しいったらなかったですね。
もっとも、首相のアホっぷりを見てると心底呆れちゃいますが。
現場は優秀でもトップがアホというのは帝国も日本もそう変わらないのが悲しい。

そして後半からはテュカの話がメインになってくるんですが…
ここら辺は読んでてやっぱり辛いなぁ…
原作と構成を変えてきて、伊丹の事情が先に提示されてるってのもあるけど。

それと伊丹の外見のストライクはテュカなんですよね、やっぱり。
私はロゥリィ一択なんですが。

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今回はロゥリィの活躍が殆どなかったけど、6巻では割りとあるはず…!

それにしてもコミカライズは本当に素晴らしいの一言です。
原作に忠実でありながら、そこに原作をかみ砕いた上でのプラスアルファが良いんですよね。
アルヌスの温泉施設の名前が「TERMAE ALNUS」とか良い感じに遊んでるだけでなく、
個人的に注目したいのは夜中にヤオが来た時のロゥリィの唇が黒くなってる所ですね。
ロゥリィの唇は戦闘モードになると黒くなるんですが、原作のこのシーンには本来その描写がないんだけど、
コミカライズではしっかりと黒くしてるんですよ。
これは原作をしっかりと理解していないと出来ないプラスアルファだと思うんですよね。

だからこそ巻末の描き下ろし4コマは今回も違和感なく面白かったです。
竿尾悟さんだと原作ファンとしても凄く安心出来るんですよね、ホント。

帯によると累計126万部突破したみたいですが、
少なくともその倍は売れてもおかしくない面白さですので、
是非とも読んで欲しいですね!
超面白いよ!

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