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:: 2015/1/6 火曜日::

■[ラノベ]新入社員エミリの失敗「フレイム王国興亡記」3巻

小説家になろうからの書籍化作品の第3巻!

…なんですけど、この3巻は全部書き下ろしです。
いえね、Web版のストックはまだまだ3冊分くらいは余裕でありそうなんですよ。
ですが、作者がどうしても入れたかったみたいなんですよね、このエピソード。
やはりこの物語的にはエミリがヒロインという事なんでしょうか。

ソルバニアからの経済戦争に対抗するために港を作ろうとしたテラ領。
浩太が提案した株式会社というフレイム王国では聞いたことのない方式で、
王家の後押しもあり上手く行くかと思いきや現実はそんな順風満帆な訳はなく、
海千山千の商人や遠くソルバニアからの操り糸も暗躍して…

いやー、ホウレンソウって大事ですよね。
特にまだまだ新入社員というか新人の頃はね。
賢しくて度胸もあるソニアもその経験不足を突かれて大変な事態になっているし、
まだまだテラ領は発展途上なんだな、と痛感させられます。

しかしそこは日本での多種多様な詐欺の相手もしたことがある浩太ですから、
詐欺には詐欺を、ということで反撃してくれてスッキリさせてくれたのは良いんですが…
このヒキはちょっとなぁ…
ソルバニアの老獪さは解るけど、そこをラストに持って来られたら非常にモヤモヤします。
この終わり方をやって良いのは続刊がすぐ出せる時だけですよ!
読者のストレスを早急に解消させるためにも早めの4巻の発売が待たれます。

というか、ソニアってばまた懲りてないですね!
ホウレンソウの大切さをレインの詐欺事件で学んでないなこのお子様。
やはりこういった事件の後はなぜなぜ分析するなりして根本原因を理解しないとダメですね!
うーん、エミリの魅力は上がったけど、ソニアの株価はストップ安な3巻でした。
これはもうヒロインとしてはダメかもわからんね…

そうそう、ヒロインと言えば綾乃の伏線が張られてましたね。
絶対に敵わないと思わされた同期こと、綾乃の登場が待たれます。
うーん、このペースだと出るとすれば7巻か8巻くらいになるかな…
先は長いな…(´д`)

:: 2014/11/26 水曜日::

■[ラノベ]アダルトグッズから戦争まで「銀河戦記の実弾兵器」2巻

検査入院のはずが冷凍睡眠してて目が覚めたら大宇宙だったミスター・テイローこと一条太朗。
今や伝説の存在となっている人類の起源と言われている地球を目指し、
アダルトグッズ輸送会社から身を起こし、ネットワーク障害すらも乗り越え、
地球を探すために有望な博士をワインドから助けることが出来たけれど…?

いつの間にか大所帯になっていたテイローたちだけど、
社員たちに対する責任感はちゃんと持ちつつも、
エッチなことに興味津々なテイローの個性は失わず、
レクリエーションでカバディを普及させておっぱいタッチを狙おうとするなど、
初っ端から笑わせてくれます。

ただ、今回は観測ステーションのデータを得るために銀河帝国管轄外に出かけたら、
アウトローコープに勘違いから狙われ、因果が巡りに巡って、
遂には人対人の戦争にまで突入してしまうという事態に…
まぁ、その御蔭で日本に縁のありそうな固有名詞にも出会ったし、
同い年で同性の友人リンを得ることが出来たのは嬉しい因果だと思います。
そしてリンだけがエロい目に遭うのも因果なんじゃないかな。(笑

また、実弾の価格が高騰したら青息吐息の製造コープを買収して、
内製で安く作ろうというビジネス的な話も飛び交ったりするだけでなく、
ラストでは大勢力同士の抗争の渦中に放り込まれそうになってるしで、
地球やエロいことばかり考えることが出来なくてテイローも大変ですね。
微妙に三角関係になりそうだしBL要員も出てきたしで、
色々な意味でテイローの今後が心配です。(笑

:: 2014/11/3 月曜日::

■[ラノベ]ボーイ・ミーツ・マッチョ「生ポアニキ」

生ポアニキ (オーバーラップ文庫)
著者/訳者:アサウラ
出版社:オーバーラップ( 2014-10-23 )
作者サイト:アサウラの生存観察室
作者twitter:アサウラ(@asaura_seizon)さん | Twitter
絵師サイト:てら速
絵師twitter:赤井てら(@akaitera)さん | Twitter

Kindle版:生ポアニキ

筋トレは、裏切らない!

アサウラさんの新作は「ベン・トー」の作中にあったような、
ハイテンションマッスルラブコメ! 生ポ風味仕立て!
前作「デスニードラウンド」よりも「ベン・トー」系統の、
バカでハイテンションでちょっと変態だけど良い話でもあるという、
ちょっとカオスだけど面白い作品です。

生活保護法第十一条に九項目として「恋愛扶助」が出来た日本。
まるで餓鬼のようなもやしデブで眼鏡で半ひきこもりでコミュ障な木村ユースケ。
ユースケがその恋愛扶助を申請した所、何故か好みと違う赤毛の少女だけでなく、
マッチョなアニキがやってきて一緒に生活しつつ筋トレすることに…

設定だけ読めばぶっ飛んでる内容で、実際内容も割りとぶっ飛んでるんですが、
最後まで読むときちんと主人公の成長物語として仕上がっているだけでなく、
ラブコメ要素もきちんとある上に、アニキというキャラクターが非常に魅力的になっているんですね。
あ、いや、ヒロインの鳳来寺ユリというキャラクターも負けず劣らず魅力的ですが!
やべぇ、アニキがメインヒロインだと錯覚してしまっていた…(笑

恋愛扶助の対象としてやってきたとはいえ、鳳来寺ユリはモノではなくてヒト。
個性もあればプライベートもあるし、何より過去があるので、
それが彼女を魅力的にしてくれているんですよね。
ちょっとキツイところもあるけれど、良い女の子でした。

それにしても挿し絵の使い方というか入れ方が非常に秀逸だった印象でした。
そのセレクトもさることながら、赤井てらさんの画力が非常にマッチしているというか。
ヒロインたちが魅力的ということもさることながら、
アニキの筋肉が綺麗でしたね。
まさか、ラノベのイラストでこれほどマッチョな筋肉を見せつけられることになるとは、
正直思いませんでしたが。(笑

正直、名前と表紙のアニキのインパクトがかなりでかい作品ですが、
「ベン・トー」が好きだった人にはお勧めできる作品です。
ちゃんと美味しそうな食事とかありましたからね!
筋トレがフィーチャーされてたから食事の内容も低カロリー高タンパクなモノが多かったですが、
それすらもきちんと美味しそうに描写されていたのが印象的です。(笑

巻数表記がないことから、もしかしたら単巻で終わりかもしれませんが、
割りと面白かったので出来れば続きを読みたいところです。

:: 2014/8/31 日曜日::

■[ラノベ]冷凍睡眠を抜けるとスペオペだった「銀河戦記の実弾兵器(アンティーク) 1 高校生の俺が目覚めたら宇宙船にいた件」

藤丸さん! たまに快楽天でエロ漫画を描いてる藤丸さんじゃないか!

藤丸さんは快楽天のデビュー作で知ったんですよね。

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それ以降は同人誌も読んでるんですが(→
昨年からラノベのイラスト仕事もされるようになったんですね。
しかしまさか小説家になろうの書籍化仕事をすることになるとは…
というか、流石に原画家だけでなく、エロ漫画家でもあるだけに、
表紙のエロさがパないっすね。
というかおっぱい凄い。

Web原作である僕と彼女と実弾兵器(アンティーク)は、
実を言うと導入部が無駄に長くて途中で読むの止めちゃってたんですよね。
ただ今回、藤丸さんがイラストを描いているということもあって手に取って改めて読んだんですが、
書籍化で予想以上に読みやすくなってて驚きました。
ボール状態の小梅も可愛いけど、やっぱりマールのおっぱいを早く拝みたいですからね。
冒頭はサクっと終わらせるに限るですよ!

物語は腹痛で検査入院したはずの一条太朗が、目を醒ましたら宇宙船の中で、
更に幽霊船になってて、時代はなんと地球なんて伝説の中にしか存在しない遠未来。
幽霊船で出会ったAIの小梅に、ジャンプ先で出会った初めての人類のマール。
次々と人々と出会いながら幾度のピンチを乗り越えて、
いつか地球に帰る日を夢見て太朗ことミスター・テイローが、
会社を興して冒険するスペースオペラです。

小説家になろうは異世界転生がメジャーですが、
案外それ以外も濃い作品があるんですよね。
これもそうで、結構しっかりとSFしているから面白いです。
脳内で電脳プログラムをするBISHOPというシステムに、
脳の記憶領域を文字通り上書きするオーバーライドという技術だけでなく、
マールたち宇宙ステーション育ちにとっての贅沢の価値観とか、
そういった文化風習まで含めてラノベらしいSFしていると思う訳ですよ。

主人公であるテイローのキャラもちょっとノリが軽いトコはあるけど、
ヘタレなわけでもなく、ピンチの中でもしっかりしている所はあるし、
何より小梅とマールというヒロインたちが魅力的ですからね!
これからの活躍にも期待ですよ。

それにしてもマールはおっぱいがでかいよなぁ…
無重量状態であのおっぱいがどういう風に揺れるのか、私、気になります!

:: 2014/8/2 土曜日::

■[ラノベ]蛇と魔王の欺し合い「フレイム王国興亡記」2巻

たまたま召喚された銀行員による異世界での経営改善ファンタジー

今回も基本プロットはWeb版から変わらず、大幅に加筆修正されています。
商業国家ソルバニアからの招致と狡猾な経済交渉は変わらず、
エリカが浩太に惚れるエピソードが追加されているし、
1巻と同じく面白要員のノエルが良い味を出してくれてます。

ソルバニア王カルロス一世は今回良い悪役してますよね。
中世レベルの経済基盤でテラで浩太が行った経営改革のキモである紙幣の導入を、
あっという間にその利点を把握しただけでなく、
それを用いたアレコレを画策するとかもの凄く頭が柔らかいし回転が速いです。
それだけ見ると凄いんだけど、テラに喧嘩を売ってくるからなぁ…
まぁ、商売とするなら当然なんだけど、どうしても悪役に見えてしまいます。
カラー口絵も相まって、本当に「蛇」って印象です。

浩太とカルロス一世の欺し合いは見せ場であり面白かったけど、
割りとストレスがたまるものではありましたね。
だからこそノエルは雰囲気を変える良い仕事をしていると思います。
書籍化になって良かったのはノエルが登場したことだよなぁ。
挿し絵が付いて萌え度が上がったこともそうですけどね!

そにれしても絶壁公爵と寡黙メイドの次はロリ姫ですよ。
次々とハーレムを構築していく浩太ですが、真ヒロインは未登場なので、
エリカたちは油断出来ないですよ!
あー、早く綾乃が出てこないかしら。
まぁ、次の3巻は秋発売なので出るとしても来年っぽいですが。

それはそうとあとがきに出ていたFって私ですよね、多分、きっと。
これで違ったらかなり恥ずかしいな…(笑

:: 2014/6/5 木曜日::

■[ラノベ]ハピデスを、君に!!「デスニードラウンド」ラウンド3

悪夢と絶望の国へようこそ! 幸福な死を君に――ハピデス! !

アサウラさん、ギリッギリだな!
というかここにきてオーバーラップ文庫の度量の広さに驚愕ですよ。
1,2巻も確かにギリギリでしたが今回は更にその上を行きますよ!
何がヤバイって権利元が世界一凶悪な著作権を振りかざす所っていうのもあるけれど、
信者層が分厚すぎるのがヤバイ。
アサウラさん刺されないかしら。

今回は半年も周到に準備されたユリを使った狂気のショータイムの幕開けです。
埋め立て地にある治外法権ドリームランドで繰り広げられる金持ちたちの悪夢のショーに、
ゲスツとしてハメられて招待された松倉たちが窮地に陥るも辛くも脱出!
そして報復を決意して日本どころか世界各地から応援を呼んでの同窓会に…

それにしても本当に悪役が悪趣味でゲスいことこの上なかったです。
読んでて気持ち悪くなる人がいるんじゃないかと心配になるほどのヒドさ。
下手に現実の日本に近い設定だからこそ無駄にリアリティがある上に、
アサウラさんの筆力が高いが故に読めば読むほど胸くそが悪くなってしまいます。

面白いか面白くないかで言えば面白いですが、
読む人はかなり選ぶ作品だと再確認した三部作のラストでした。
この作品を読んで単純に笑える人はちょっとおかしいと思います。
私は読んでるとヘドロと臓物のごった煮を塗りつけられるようなおぞましさを感じながら、
読むのを止められずに読み続けてました。
正直、ガガガ文庫の「ケモノガリ」よりもヒドい血と硝煙と悪意と臓物でした。
銃器オタやアサウラさんファン以外には気軽にオススメ出来ない作品です。

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