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:: 2013/12/22 日曜日::

■[ラノベ]最強の才能vs殺人の才能「ケモノガリ」7巻

ケモノガリ 7 (ガガガ文庫)
著者/訳者:東出 祐一郎
出版社:小学館( 2013-12-18 )
文庫 ( 285 ページ )
作者サイト:From dusk till dawn of the dead – livedoor Blog(ブログ)
作者twitter:東出祐一郎 (Higashide_Yu) on Twitter

正にクライマックス直前な「ケモノガリ」7巻!
遂に”クラブ”の本拠地が判明して、
CIAの精鋭と共に乗り込むことにしたイヌガミと楼樹。
そこには予想通り死が渦巻いていて…

イヌガミは最期の最後まで、良い奴だったなぁ…
記憶を無くしても、魂から消えても、肉体に宿った友情で、
窮地の楼樹を助けに現れるとか格好良すぎだよ。
例え姿形は違えども、イヌガミは楼樹にとって最高の友達でしたね、間違いなく。

CIAのメンバーですけど、奮闘しているけど、
次々と死んでいってて中々に壮絶でした。
それにしてもアパッチってばマジで絶望的な強さを誇る兵器ですよね。
果たしてあんな悪夢な兵器相手に勝てるのかしら…

恐らく次巻で完結になりそうですけど、
楼樹は記憶を削りながら突き進んでおり、結末は絶望しか無さそうだけど、
彼にはあやなが付いているから、彼女なら何とかしてくれるのではないかと期待しています。
しかし、あやなはまぁ、予想通りなんだけどまさか法王まで乗り込もうとするとは…
”クラブ”設立の秘密に関わりそうだけど、一体どんな謎が残ってるんだろう。
8巻が楽しみです。

:: 2013/12/19 木曜日::

■[ラノベ]誓約、そして恋歌へ…「とある飛空士への誓約」4巻

とある飛空士への誓約 4 (ガガガ文庫)
著者/訳者:犬村 小六
出版社:小学館( 2013-12-18 )
文庫 ( 273 ページ )
作者twitter:犬村小六 (inumura569)さんはTwitterを使っています
絵師サイト:ALL GREEN

遂に1月から「とある飛空士への恋歌」のTVアニメが開始ですよ!
追憶の映画は宣伝も少なめだったり、ヒロインの声優がアイドルだったり、
かなり残念な結果だっただけに、恋歌にはリベンジして欲しいトコです。
まぁ、放送局が限られてるから見られる人少なそうですけどね!
かく言う私も放映圏外だったりしますし!(つД`)

そんな恋歌との繋がりが予想通り確定した誓約の4巻!
ウラノスが出てきた時から予感してましたけど、ラストで確定しましたね!
まさかニナが再登場するとはなぁ…
これは、恋歌ラストのカルエルが進発する前の時系列なのかしら。

愛する人を守る為に離ればなれになり囚われることになったニナと、
愛する家族を守為に、好きな人に嘘をついて囚われたミオはよく似ているので、
二人で支え合い、愛する人が迎えに来るまで頑張って欲しいなぁ、切実に。
特にミオは嘘をついてまで、嫌われるように振る舞ってまで守ろうとしたんだもの。
報われて欲しいと思いますよ。

その想いはイリアのお陰で何とか清顕に届いたんだけど、
それによってイリアとの淡い恋が急激にストップが掛かったのもまたもどかしいというか…
イリアを抱きしめてる最中に、ミオの想いに気付いてミオのことしか考えられなくなるとか、
イリアが可哀想になってきます…
うーん、ミオに報われて欲しいのは確かなんですけど、
今まで辛い人生を歩んできたイリアにも人並みの幸せを知って欲しいんだよなぁ。
とはいえ、酒乱になって幼児退行するのは違うような気がしますが。(笑

否応なく激化する戦争の中で、戦友たちが散っていく現実の中で、
ミオの想いを知ったことで急成長していく清顕はこれからが期待出来ましたけど、
それを嘲笑うかのような実力を見せたカーナシオンと、複雑になる国の事情に、
今後の展開が気になって仕方ありません

それはそれとして、バルタザールが可愛かったです。
将来セシルの尻に敷かれる未来が見えるな…(笑

:: 2013/7/20 土曜日::

■[ラノベ]善良な嘘つきの恋「とある飛空士への誓約」3巻

とある飛空士への誓約 3 (ガガガ文庫)
著者/訳者:犬村 小六
出版社:小学館( 2013-07-18 )
文庫 ( 344 ページ )
作者twitter:犬村小六 (inumura569)さんはTwitterを使っています
絵師サイト:ALL GREEN

かぐらとバルタザールの卒業で離ればなれになった「エリアドールの七人」
そして冬季休暇で帰省した際に知らされた事実で距離を取るようになったミオ。
何とか前みたいに戻りたいと思いながらもイリアとの距離を縮めて楽しくなる清顕。
しかし戦争は次第に激しさを増していき、日常を侵食していき…

切ないなぁ…、本当に切ない…
愛しさと切なさと心細さを地で行くミオの恋心を思うと、
読んでいて胸が張り裂けそうになりました。
ミオは何も悪くないのに、ただ善良で家族思いで友情を大切にする良い子なだけのに。
何故こうも世界は彼女に優しくないのか…!

清顕を恨むのはお門違いだとは判っているんですけど、
ミオがあんなに家族への愛情と友情との板挟みで苦悩しているというのに、
お気楽にイリアとツーリングデートをして楽しんでいるを見ると、
お前もうちょっとしっかりしろよ…! と思ってしまうんですよね。
いや、清顕は清顕で頑張って成長していってるのも判るんですよ。
それでも、なんでしょうねこのもどかしさ…

この巻は本当に読めば読むほどミオへの想いが募ってくる1冊でしたよ。
ミオがもう少しズルかったりすれば自分を騙すことが出来ただろうに、
どこまでも真面目で賢く、そして清顕のことが好きで好きでたまらなく、
子供の頃の思い出を大切にしているからこそ取ってしまった最後の態度は、
本当に読んでて辛くなるほどに胸に来ました。
本当に切ない…

これからプレアデスで清顕との子供の頃からの思い出、
そして清顕と一夜を過ごした島でのぬくもりを糧に憎まれ役を演じ続けるかと考えると、
どこまでもミオが不憫でなりません。
お願いだから清顕だけはミオの表面の言葉を信じずに、
子供の頃からの見ていた彼女の本質に気付いて欲しいです。

それにしても空の一族ことウラノスの陰湿な手口には反吐が出そうになりますね。
ここまで見事に悪役な存在というのも珍しいですが…
しかし恋歌に出てきたゼノスがここで登場するとはなぁ…
ということは、この誓約の時代は恋歌終盤とほぼ同じ頃ということなのでしょうか。
それはそれで空の一族に恋歌の彼らが掣肘を加える可能性もあるわけで…
恋歌のTVアニメも楽しみですが、この先の展開も大いに気になります。
願わくばミオに少しだけでも良いから幸あらんことを…

:: 2013/5/19 日曜日::

■[ラノベ]CIA本部を攻略せよ!「ケモノガリ」6巻

ケモノガリ 6 (ガガガ文庫)
著者/訳者:東出 祐一郎
出版社:小学館( 2013-05-17 )
文庫 ( 291 ページ )
作者サイト:From dusk till dawn of the dead – livedoor Blog(ブログ)
作者twitter:東出祐一郎 (Higashide_Yu) on Twitter

ローマでの戦いを終え、遂に佳境に入ってきた「ケモノガリ」6巻
”クラブ”のメンバーも段々と逃亡する事が多くなり、
これからのサーチ&デストロイに不安が感じられる中、
ローマからアメリカのカンパニー(CIA)が怪しいとされる情報がもたらされ…

いよいよ”クラブ”の本丸である7人の”聖父”が明らかになり、
そこに攻め入ることになった楼樹たちですが、
まずはシャーリーが所属するCIAに蔓延る”クラブ”の根を絶やすことに。
そしてその為に抜擢されたハッカーがブラジルの貧民街ファヴェーラに住む、
楼樹とそう変わらない年の少女シャテアで…

楼樹を王子様として慕うシャテアの明るい所が可愛らしいんですが、
だからこそ、彼女がちゃんと今後生き延びられるのか心配になりながら読みましたですよ。
今回はシャーリーが結構活躍しましたね。
個人戦では師匠であるCIA長官に勝てなかったけど、
集団戦で一気に巻き返す所は人間という群れ社会での強みが出ていたように思えます。

これで”節制”の死からずっと健在だった”聖父”も、
”勤勉”と”慈愛”と一気に二人減ったことで残り四人となりましたが、
”無垢”のアストライアだけでなく”悲哀”という最強の生物も残っている上に、
楼樹とイヌガミはそれぞれ別の意味で人間としてのナニカが失われていきそうなのが気掛かりです。

というかシャテアがこのまま無事でいられるのかも心配なんだよなぁ…
何とか生き残って欲しいものなんですが…
まぁ、生き残ってもあやなと修羅場りそうな予感がヒシヒシと…
それはそれでアリなんですけどね、個人的には。(笑

:: 2013/2/23 土曜日::

■[ラノベ]びゅーてぃふる・どりーまー「人類は衰退しました」8巻

人類は衰退しました 8 (ガガガ文庫)
著者/訳者:田中 ロミオ
出版社:小学館( 2013-02-19 )
文庫 ( 274 ページ )
絵師サイト:FRAGILE

この作品はコメディだけどギャグではないので7巻で壊滅したクスノキの里は当然そのまま。
そして次々と届く支援物資のせいでどんどん自堕落になっていく里の住人たち。
何とか復興しないといけないと思いつつも具体的な方策を打ち出せないわたしだったけど、
おじいさんは月旅行に行くというロマン溢れる言葉を残して居なくなり、
頼れる人がいなくなったわたしに次々と問題が舞い込んできて…?

相変わらずブラックすぎるギリギリユーモアが溢れに溢れており、
ファンシーな絵柄と雰囲気じゃなかったら笑うに笑えないモノばかりでしたね!
アニメ化も経験したし大人しくなるかと思いきや、
まさかTVアニメという媒体をこうもディスる方向でネタにするとは…
田中ロミオのことを私はまだまだ甘く見ていたようです。

今回は拡張現実(AR)を用いての村おこしならぬ里おこしをしようとしているので、
拡張現実のアレコレが出てくるんですが、割りと世知辛い予想ばかりで、
それが存外納得出来ちゃうのがまた微妙な気分に…
しかも途中から妖精さんパワーで拡張現実が仮想現実的な夢世界になって、
どんどん里の住人たちが廃人的生活をしていくのは背筋が薄ら寒くなりましたね。

しかしヤンママ妊婦さん問題とか余り関係が薄いと思っていた事が、
仮想現実でそのようなことになっている上に、
肝心な所で頼りにならない妖精さんの代わりに拡張現実の有用さを見ることになるとは…
いやはや、話の構成力の半端無さにただただ感心させられます。

それにしてもプチモニュはこれからレギュラーになるんでしょうかね。
そしておじいさんまさかレギュラーから脱退ですか?
伏線回収しないままなので9巻が待ち遠しけれど、
田中ロミオさんは久しぶりにエロゲー作るみたいなので、
果たして続きがいつになるのか分かりませんのでのんびり待ちたいと思います。

■[ラノベ]きみのため世界すらも焼き尽くそう「とある飛空士への誓約」2巻

とある飛空士への誓約 2 (ガガガ文庫)
著者/訳者:犬村 小六
出版社:小学館( 2013-02-19 )
文庫 ( 275 ページ )
作者twitter:犬村小六 (inumura569)さんはTwitterを使っています
絵師サイト:ALL GREEN

「2巻の感想をネットにあげる際は、ネタバレに配慮をお願いします!」

と新刊を買ったら挟まってくる小冊子に著者コメントが書かれていた通り、
2巻にして誓約を交わし合った「エリアドールの七人」たちの正体が、
読者に対して詳らかになった訳なんですが…
うん、1巻の時点であからさまな配役に疑念を持ってて2巻の中盤から確信してましたけど、
それでもラストのヒキは予想以上にガツンと来ましたよ…
そうくるかー…

敵中翔破と夜間着水を成し遂げた「エリアドールの七人」たちの士官学校での日々。
マスコミやら社交界やらで多忙なれども模擬空戦での戦績に一喜一憂する七人の中、
清顕はどうしても敵機を落とすための引き金をギリギリの所で引けなくて伸び悩み、
ライバルであるはずのイリアの単独トップを許したままで…

その生来の性格から後一歩の所で足踏みしている清顕がもどかしかったですが、
その清顕の背を押して手を引っ張るイリアとミオのダブルヒロインが良いですね。
ミオは清顕と同じく秋津人の風習で大正時代の倫理観なので、
レトロな雰囲気さがある純情さが随所に見られて素晴らしいヒロインっぷりでした。

イリアも空戦という舞台で最高潮に盛り上がり、
清顕とだけ通じることが出来る多幸感に包まれる所はライバルポジションだからこそですね。
そしてイリアの朴訥すぎる性格を知っているからこその、
色々なギャップには萌えざるを得ない訳で有ります。

それにしても、だからここの2巻のヒキはなぁ…
1巻の時よりも俄然、続きが読みたくて仕方なくなってきましたよ。
でも2巻にしてまだ第一部なんですよね…
とある飛空士シリーズ最長とのことですけど、果たして完結までどれくらい掛かるんだろう…
それだけがちょっと気掛かりです。

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