その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2015/2/21 土曜日::

■[ラノベ]14年前の悪夢「フルメタル・パニック! アナザー」10巻

敵軍に囚われたリーナと、傷付いた機体と身体で敵地に取り残された達哉と菊乃。
3人が死んだと思い酷く落ち込むクララたち新生D.O.M.S.の面々だが、
更に日本からレイヴンの返却要請をされることに。
しかしガルナスタンの実質的支配者となったオルカンは壊れており、
14年前に日本を襲った悪夢の機体を用いて新生D.O.M.Sが身を寄せるクルディスタンに侵攻し…

まさかフルメタ原作2巻に出てきた超重量級ASのベヘモスがまた出てくるとは…
今回はラムダ・ドライバを自重を支える斥力場発生源としてではなく、
遠隔操作用の端末として使用している違いはあるけれど、
それでもその圧倒的な巨体からくる脅威は変わりない訳で。

でも自衛隊の下村さんがあの当時の生き残りという設定がこうして活かされるとはなぁ。
あの時、僚機2機が破壊されて戦意を喪失して手を挙げて吹っ飛ばされたのが下村さんなんですね。
14年前にベヘモスを操ったタクマは「一年もたったら、ほとんどの人は忘れる」と言ってましたが、
下村さんのようにトラウマとして覚えていた人がいるとは思わなかったでしょう。
そしてそれを克服するためにレイヴンを作りあげ見事に一矢報いることになるとはなぁ…
それに今度はクルツの代わりにその娘のクララが見事なショットを見せるオマケ付きですよ。
これは運命を感じさせられるものがありましたね。

そして達哉たちの方ですが…
リーナが死んだと思って情緒不安定になった所に、生き残るために敵兵を殺して…
もうね、どんどん精神が壊れかけていく達哉を見ているのが辛かったです。
そんな達哉が菊乃を押し倒しそうになった時はっどうなることかと。
いや、そのまま押し倒して菊乃の母性に救われるという展開も有りかも…?
などと一瞬思いましたけど、
血と硝煙の匂いが立ちこめる中で三角関係の修羅場を見せてくれたことで、
あそこで踏み留まって正解だったな、と思い直した次第です。(笑

というかリーナと菊乃は仲良くハーレムでも良いんじゃないかな。
かなめとテッサみたいなどちらかを選ぶ結末じゃなくても良いじゃないですか。
幸い菊乃は寛容なようだし、このままユースフに頼んでイスラームに改宗して、
ハーレムを築くのが良いと思います。(キリッ

まぁ、そんなラブコメ的なことを許してくれそうにないほどに、
情勢は世界大戦の崖っぷちな状況なんですけどね。
これから物語のクライマックスが待っているので、
その帰結がどのようになるのか楽しみにしたいと思います。

:: 2014/11/24 月曜日::

■[ラノベ]少女兵リーナ「フルメタル・パニック! アナザー」9巻

短編集かよ!

表紙の少女兵時代のリーナで気付くべきだったんですが、
8巻のラストがアレだっただけに期待していた分、肩透かし感が…
いや、リーナの過去編は興味深かったんですけどね。
ミハイロフとナターシャとの関わりとか、マオとの出会いとか。

自治州軍で訓練生として活躍するリーナはASの操縦は上手くても、
元々は小さな村で育った少女っぽさが残る所がアンバランスでした。
最新の玩具に憧れる子供っぽさは微笑ましかったけど、
その玩具が最新鋭ASの「シャドウ」という所とか。

そしてそんなリーナの上司であるナターシャとミハイロフですが、
昔は菊乃を育てたとは思えない、割りとまともな感性を持っているのが驚きです。
あれからどう転落してああなったのか…
それに比べてマオは真っ直ぐにマオのまんまで安心しました。

他にも達也たちがASを使ったスタント役として映画に参加する短編と、
ユースフが一時帰国した際の短編が収録されているんですが、
前者に関しては割りとブラックジョークがてんこ盛りで、
そこら辺は賀東招二さんらしいなぁ、と思いました。
しかし、富士見ファンタジア文庫はWeb小説の書籍化をしているというのに…
よく許されたものだよね。

まだ未収録の短編があるみたいですが、
出来れば次は本編をお願いしたいです。
早くあの続きを…!

:: 2014/11/21 金曜日::

■[ラノベ]動き、集い始める若き星々「東京レイヴンズ 12 Junction of STARs」

待ちに待った「東京レイヴンズ」の新刊が発売!

前回、天馬のお陰で夏目が東京に戻ってきたことを仲間たちが知ることが出来、
1年半の雌伏から立ち上がる準備を始めた矢先に、
十二神将のイレギュラーから夏目の存在が陰陽庁に嗅ぎつけられ、
土御門の親たちが捕らえられ、夏目もまた追われることになり…

ギリギリの窮地を仲間たちの精一杯の努力で綱渡りのように切り抜けていくこの展開!
この緊迫感と開放感の連続こそがあざの耕平作品の醍醐味だと思います。
誰か一人の協力が無かったら打開できない状況だからこそ輝く仲間の絆。
それぞれが1年半鍛え上げてきた実力と絆の力で大人たちの陰謀を潜り抜ける、
その若さが感じられる展開が熱い!

そしてニ部になって登場した秋乃はまだまだこれからだけど、
重要なキーパーソンにして仲間になってきそうな雰囲気があるのも良いですね。
ウサギの生成りという珍しさの影に「月輪」という隠し球があったとは。
春虎が苦心して捜索していたモノなだけに今後の重要度が高そうです。

それに対して悲しいのが大友先生だなぁ…
春虎たちのために精一杯やっていたのに、だからこそ春虎に認められないとは…
夜光の記憶が定着したことで、陰陽師として風格が出てきたからこそ、
大友のいびつさの怖さが判ってしまうが故の悲劇。
飛車丸の不安定さもそうだけど、取り返しが付かなそうな所が怖くて悲しいですね。

陰陽庁が企む陰謀も徐々に片鱗を見せてきましたし、
十二神将の中にも倉橋長官たちの動きに思惑を感じる人物が出てきた事から、
今後の大人たちの動きにも注目していきたいものですね。

:: 2014/10/28 火曜日::

■[ラノベ]軍神・上杉謙信を攻略せよ!「織田信奈の野望 全国版」12巻

織田信奈の野望 全国版 (12) (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:春日 みかげ
出版社:KADOKAWA/富士見書房( 2014-10-18 )
絵師サイト:はうにぶー。
絵師twitter:みやま零(@miyama0)さん | Twitter

Kindle版:織田信奈の野望 1
Kindle版:織田信奈の野望 2

Kindle版:織田信奈の野望 10
Kindle版:織田信奈の野望 全国版 11

ありのままの姿見せるのよー

アイと雪のお姫様な上杉謙信との合戦がこの12巻のメインなんですが、
いくら上杉謙信が雪国育ちの姫武将でアルビノだからとはいえ、
本文の挿し絵が真っ白というか零なのはどうかと思うんだ!
みやま零さんだけに零って、なんでやねん!(ノリツッコミ

まぁ、それはともかく300ページ以上の分厚さですが、
その分上杉謙信こととらちよちゃんの可愛さは堪能出来ましたね。
誰よりも優しく、義に厚く、そして何よりも強すぎたがために、
毘沙門天となってしまった上杉謙信。
彼女を普通の人間に戻すために、苦心するのは良晴らしいと思いましたね。

安土城での盂蘭盆会でのお忍びデートでは、
嘘がつけない毘沙門天なトコとか割りとおマヌケなトコを見せたり、
色々と可愛らしい所が見えたのに、合戦での強さは半端ないっすね。
史実に残っている合戦の勝率も群を抜いているし、流石と言えましょう。

でも、今回一番株価を上げたのは今川義元ちゃんかな!
勝家並みの巨乳で当ててんのよをしてくる積極性もそうだけど、
独自の幸福論を持ってたり、安土城で光源氏六条院計画を持ち出してきたり、
流石はかつて東海一の弓取りと言われていた大大名ですよ。
良妻な一面も見せてくれるし、案外、義元ちゃんが正妻なのもアリなのでは。

官兵衛が織田の常備軍を使ってテルシオ陣形を成し遂げたり、
if的な軍略的な面白さももちろんあるんですが、
可愛い姫武将たちの魅力も捨てきれないので、
やはり次回こそは挿し絵を入れて欲しいモノであります。

さて、次回はまた九州が舞台でどんどん戦線が拡大傾向ですが、
どうやら大きな戦いで一気に事態が決着がつきそうな雰囲気なので、
案外終わりは近いのかもしれませんね。
是非ともハーレムエンドで一つお願いしたく!

:: 2014/10/19 日曜日::

■[ラノベ]マニアとメジャーの狭間で「甘城ブリリアントパーク」5巻

遊園地爆破テロはなかったけど、世界バレーのせいで放送延期になったアニメ版甘ブリ!
やはり賀東招二さんは何かしらの呪いを受けているのではなかろうか。
ラティファ姫の呪いよりも、先にそっちを解呪した方が賢明かもしれない。

そう言えばアニメ版ではラティファ姫が盲目じゃなかったですね。
他にも色々と設定が変更されてましたが、
そこはシルフィーみたいに、書いてる内に固まったキャラに合わせたのかもしれない。
それにラティファ姫も放送中に盲目になるというドラマが描かれる可能性もあるし。
まぁ、そこら辺は今後に期待ということで。

3巻から続いてきた新人バイトABCとモッフルたち三バカトリオのエピソード、
今回はそのラストを飾るのは安達映子とマカロンを二人を中心にした娘と父親の物語があります。
マカロンが柄にも無く我慢していたり愛娘への愛が溢れている割りと良い話でしたが、
何だろう、アニメ化だからと媚びている感が無きにしも非ずんば…(ゲフンゲフン

むしろモッフルの苦悩を綴った「リアリティ・バイツ」の方が印象に残りましたね。
一部のマニアに支持を受けるか、より広い層の笑顔とラティファのために矜持をねじ曲げるか。
あとがきでは否定してたけど、これは確かに賀東招二さんがモデルだと思います。

というか、この業界ではよくあることですけどね、こういうこと。
バイクとクルマを描いてれば評価されるのにラブストーリーを描くと打ち切りになる漫画家とか、
パンツと尻が圧倒的な人気を誇るのにヒーローモノを描きたい漫画家とか、
オタク系青春ラブコメで一世を風靡したのに育児モノを描いて売れない漫画家とかね!
操作系の念能力者が変化系の能力を習得しようと頑張るのに似てるというか。
もっとも、エロ漫画を描いてたけど日常系漫画描いて好評になった漫画家さんとか、
少年漫画の作画担当になって大ヒットとか成功例もあるんですけどね!

新しいことにチャレンジするのは良い事だけど、
自分の強みを活かしてお隣の事業に手を出すくらいならリスクが低いけど、
全く違ったジャンルに手を出そうと思えばこういった批判は免れないよなぁ…
私は「ラブひな」も「魔法先生ネギま!」も好きなんだけど、
「赤松健は温泉と裸とラブコメだけで良いんだよ! 熱血少年漫画要素なんてクソだ!」
と憤る友人も居たしなぁ…
私はその熱血少年漫画要素も好きだったんだけどね。
難しいモノです。

それよりもカラーピンナップで女性キャストたちが温泉に入っている見開きがあるというのに、
本編ではその要素が一切無いっていうのはどういうことですか!
これこそ、読者に対する裏切りってものですよ!
女神の来日(温泉編)みたいな展開を期待していたのに!
期待していたのにぃ…!(血涙

賀東招二のバカ野郎!

:: 2014/8/21 木曜日::

■[ラノベ]すれ違った男女の悲劇「フルメタル・パニック! アナザー」8巻

アナザーになっても失われないフルメタジンクスすげー…

7巻でロシアとカスピ海沿岸のガルナスタン共和国との紛争が勃発したと思ったら、
現在ウクライナ問題が起こってしまって大変に時勢が悪いというか。
まぁ、ガルナスタン共和国は地理的に見てトルクメニスタンがモデルでしょうし、
紛争のモデル自体はグルジアみたいですけどね。
とはいえ、これは作者の大黒さんが萎縮してしまうのも仕方ないわ…

結局「カエサル・プロジェクト」を放っておくわけにいかない新生D.O.M.S.の面々が、
ガルナスタン共和国でクーデターを決起しようとする一派からの要請を受けて、
身分を偽装してガルナスタンに侵入し、いざ事を起こそうとしたら、
思いもよらない事態が起こってしまい…

これはねー、読んでて辛かったです。
大統領の息子であるオルカンは馬鹿だけど憎めない良いやつだったし、
その幼馴染みであるソラヤも良い娘なんだけど、責任感が強すぎただけなのがなー
前大統領の狂った遺志と時代背景だけならまだ何とかなったかもしれないけど、
クルピンスキーの狂気によって完全に狂わされた二人の主従の関係がただただ悲しいです。

そして達也とリーナの二人もちょっと気まずいことになってた時のアレですからね。
一応まだギリギリで耐えてる感じだけど、二人がオルカンとソラヤみたいにならないか、
心配で仕方ないです。
二人がしっかりと言葉を交わし合って絆を深めることが出来ると良いんだけど…
まぁ、菊乃がこの窮地をチャンスに変える可能性もある上に、
それはそれで有りかなー、とも思いますが。(笑

結局今回の難局を乗り切ったのがユースフとサミーラの二人だったというのが、
何とも印象的でした。
みんなが幸せになる結末を見たいんだけど、第三次世界大戦になりそうでもあり…
うーん、厳しいかなぁ…

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