本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2017/8/16 水曜日::

■[ラノベ]戦争への足音「魔法科高校の劣等生」23巻

魔法科高校の劣等生23巻魔法科高校の劣等生23巻
出版社:KADOKAWA
作者名:佐島勤
絵師名:石田可奈
Kindle版まとめ買い:魔法科高校の劣等生

ブラジル軍によって戦略級魔法「シンクロライナー・フュージョン」が紛争地帯で使われ、
更に大亜連合の手によって「霹靂塔」が使われてしまった2097年。
魔法師への非難が高まる中、十師族からも孤立し始めた達也に更なる逆風が吹き荒れる。
それは金星テラフォーミング計画「ディオーネー計画」へのトーラス・シルバーへの参加要請に見せかけた、
戦略級魔法「マテリアル・バースト」を使用できる達也の木星への追放令で…

達也と真夜と十文字先輩の魔法は三竦みだと思ってたんだけど、
バリオン・ランスによってその構造を崩すとは面白かったです。
九校戦で十文字先輩の魔法の一端を垣間見ることができ、
更にリーナの魔法を体感することで対抗策を講じた達也の非凡さには脱帽ですよ。

ただ、その非凡さ故なのか、どこからもつまはじきにされるのは辛いものがありますね。
深雪が苦悩している通り、どれだけ尽くしても排斥されるだなんて…
達也本人はそんな苦悩とは殆ど無縁なんだろうけど、
だからこそ、深雪のような身近な人間は達也以上に思い、悩まされるんだと思います。

まぁ、達也がつまはじきにされる中でも味方になってくれる友人がいるのは心強いですね。
私としては真由美さんもその友人の中に居て欲しかったんだけど…
流石に根っからの十師族だから、思考がそっちよりなのがネックだったのかなぁ。
むしろリーナの方が達也よりの考えだったのが興味深いですね。
映画でもそうだったけど、意外とリーナが今後のキーパーソンになりそうな気がします。

しかし「ディオーネー計画」の中身といい、流石は大国ですね。
自分たちでルールを作り、本人たちは抜け穴を使って痛い目を見ずに、
相手だけを嵌めるやり方はとても欧米らしいと思いました。

クラーク親子によって窮地に立たされた達也だけど、今後どうするのか…
どうにか深雪と幸せに暮らして欲しいものです。

:: 2017/6/18 日曜日::

■[ラノベ]囚われの姫君「魔法科高校の劣等生 22 動乱の序章編 下」

魔法科高校の劣等生22巻魔法科高校の劣等生22巻
出版社:KADOKAWA
作者名:佐島勤
絵師名:石田可奈
Kindle版まとめ買い:魔法科高校の劣等生

劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女を見て思ったのは、
第二次世界大戦中の日本の陸軍と海軍の対立が再現しているということでした。
同じ軍だというのにライバル視して、情報の共有ができてない故の内部対立とか、
傍から見ているとマヌケなんですが、この22巻でもそう感じましたね。

情報部に所属する十山家の魔法師が達也を危険視して色々とちょっかいをかけるとか、
陸軍と情報共有していればそんなバカなことをするなんてあり得ないはずなのに…
とか思ってしまいますが、まぁ、それもまた四葉の秘匿性が生み出した歪みの結果なのかも…
とはいえ、それに巻き込まれるというか介入していく一高の面子には迷惑な話なんでしょうね。

侍郎を鍛えるエリカの心境が当初は理解できませんでしたが、
終盤で分った時はとても納得できました。
こう、どこまでも前向きなところがエリカらしいな、と。
普通の作品だったらエリカも充分メインヒロインを張れる器だと思いますよ。
まぁ、この作品では深雪さんがとてつもなくヒロインしてるので活躍する場面少ないけど。

とはいえ、今回のヒロインはやっぱり詩奈でしょうね。
囚われの名家の令嬢とか正にヒロインですよ。
深雪を第一に考える達也の言動に憧れを抱く当たり、
完成がとても普通の女の子してるところも良かったですね。
まぁ、普通というよりも少々乙女チックがすぎるかもしれませんが、
それもまた良し。

あと、リーナにちょっとだけだけど出番があったのが嬉しかったです。
劇場特典に付いてきた美少女魔法戦士プラズマリーナのことを思い出すと、
二度美味しかったです。(笑

:: 2017/2/16 木曜日::

■[ラノベ]若手たちの動向「魔法科高校の劣等生 21 動乱の序章編(上)」

魔法科高校の劣等生(21) 動乱の序章編〈上〉 (電撃文庫)
著者/訳者:佐島 勤
出版社:KADOKAWA( 2017-02-10 )

Kindle版まとめ買い:魔法科高校の劣等生

沖縄で一騒動はあったけれど無事に三年生に進級しようとしていた司波兄妹。
しかし、そこに世界を揺るがす大ニュースが舞い込む。
それはブラジル軍がゲリラ相手に戦略級魔法を使ったというもので、
これによって各国の戦略級魔法師とそれを取り巻く環境が動き出し、
隠された戦略級魔法師である達也も否応なく巻き込まれることになり…

今年の新入生総代の三矢詩奈ちゃんは素直可愛いですね。
十師族直系だけど末っ子だからなのか真っ直ぐ育った可愛さというか。
魔法的な聴覚過敏というハンデを持っていながら、
それでもこれだけ素直に育っているんだから、
両親から愛されてたんだなぁ、と思います。

そして詩奈ちゃんの幼馴染みである矢車侍郎くんですが、
こちらも才能不足というハンデを持ちながら努力を怠らず心を折らず、
自分ができる精一杯をやってきているのは好感が持てますね。
とはいえ世界情勢的にそれが許されるかはきな臭くなってきたので、
エリカに鍛えられれば良いと思います。
詩奈ちゃんに嫉妬されるのはそれはそれで美味しいですし。(笑

しかし世界情勢は本当にヤバい感じになってきましたね。
二十八家の若手で会合を持ったりと日本の魔法師も動いてないわけではないけど、
下手に家の事情を絡めようとしたりする人のせいで、
達也がハブられそうになってるけどどうなるのかな…
一条が上手いこと動いてくれると良いんだけど。

それにしてもサブタイトルが本当に不穏ですね。
すでに新ソ連からの侵攻が始まっているのに序章とか、
これからどんな動乱が起こるのだろう…
不安なので続きを早く読みたいですね。

それと真由美さんは相変わらず良いラブコメヒロインでした。
次巻での活躍も楽しみです。

:: 2016/9/11 日曜日::

■[ラノベ]南の海と四葉の兄妹「魔法科高校の劣等生 20 南海騒擾編」

魔法科高校の劣等生 (20) 南海騒擾編 (電撃文庫)
著者/訳者:佐島勤
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2016-09-10 )

Kindle版まとめ買い:魔法科高校の劣等生

今回の魔法科高校は1冊のボリュームに収まっているので丁度良い塩梅です。

四葉家の仕事で沖縄に訪れることになった司波兄妹。
表の仕事では5年前の沖縄戦の追悼行事への出席ということだったが、
裏の仕事は久米島沖の人工島竣工記念イベントを狙ったテロの防止。
折しもあずさたち卒業生たちの卒業旅行も沖縄で、
更にほのかと雫も北山家がイベントに招かれている関係で合流して…

沖縄だから水着イベントがあるかと思ったけど、春先だったのでなかったでござる…!
いや、それでもほのかはアグレッシブに攻めてくれたので水着0ということではなかったですけどね!
むしろ深雪さんは脱がないからこそのエロさがあるというか。
雰囲気に酔った深雪さんの積極性も良かったですし、
寝込みを襲おうとしているところはとてもキュンキュンしましたね!
やはり兄妹から婚約者に変わったことでリミッターが解除されつつあるのでしょうか。
呼び方も変わってきてますしね。

テロ防止作戦ですが、まさか大亜連合のあの二人が今度は友軍として参加するとは…
生きたまま捕虜にしたから捕虜交換があったとは思ってたけど、
降格とかされてなかったのは意外でしたね。
「灼熱のハロウィン」で十三使徒が死んだことから考えると、
精鋭が欠けたとかの台所事情があるのかもしれませんが。

テロ作戦ですが裏から糸を引くイギリスの黒幕っぷりがなんともイギリスらしかったですね。
それに操られたオーストラリアから来たテロ作戦応援要員の二人が可哀想になってきます…
世界の裏側では老獪なジジイたちが暗躍しているので、
まだまだ面倒な事態になるでしょうね。
次回から司波兄妹は三年生に進級することになりますが、
学校のイベント以上に四葉家として、魔法師として大変になりそうで心配です。

:: 2016/5/17 火曜日::

■[ラノベ]彼女たちの活躍「魔法科高校の劣等生SS」

魔法科高校の劣等生SS (電撃文庫)
著者/訳者:佐島勤
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2016-05-10 )

今回の「魔法科高校の劣等生」は短編集な上に時系列はちょっと遡って、
13巻の達也たちにとって2回目の九校戦がメインになっています。
更にいうと主体となるのは達也と深雪の二人以外です。
そういった意味でもSSという名前になるのも頷ける内容になっています。

幹比古が過去、魔法力を落とした事故の詳細がわかる「竜神の虜」
エイミィが新競技”ロアー・アンド・ガンナー”に挑み、
今回も達也のバックアップが光りジョージが悔しがる「ショットガン!」
ペア競技も増えた”アイス・ピラーズ・ブレイク”で、
雫とタッグを組んだ花音が頑張りジョージが悔しがる「一人でできるのに」
真夜からの命令で目立つことになった黒羽姉弟が頑張る「目立とうミッション」
レオとエリカのドイツ由来の血の呪縛が判明する書き下ろし「薔薇の誘惑」
この5本が収録されています。

1年生時の九校戦が盛り上がったのに13巻であっさり流されて寂しかったんですが、
今回のSSできちんとフォローしてくれて嬉しかったですね。
達也のエンジニアとしての活躍が見られたのは良かったけど、
そのせいでジョージがまたもギャフンと言わせられていたのは可哀想でしたね。(笑
ジョージも頑張ってると思うんだけど、相手が悪いよね…

それにしてもレオとエリカの腐れ縁ですが、
まさか祖父世代の頃から縁があったとはなぁ…
裏表紙で花嫁なエリカの尻に敷かれる(?)レオの姿は、
案外祖父世代で本当にあった姿なのかもしれませんね。
将来的に二人がレオの想像通りになったらそれはそれで面白いけど…
うーん、二人の心情的にありえない気もするかな…(笑

:: 2016/3/15 火曜日::

■[ラノベ]踊らされた大捜査線「魔法科高校の劣等生 19 師族会議編 下」

魔法科高校の劣等生 (19) 師族会議編 (下) (電撃文庫)
著者/訳者:佐島勤
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2016-03-10 )

うーん、まさかこういう結末になるとは…

テロというのは仕掛ける側が圧倒的に有利とはいえ、
達也ならなんとかしてくれると思っていただけに、
最後の最後でUSNA軍に出し抜かれるとは思いませんでしたよ。
念入りに証拠隠滅されたけど、達也なら復元できるだろうから、
もしかしたらUSNA軍暗躍の証拠を握っている可能性もあるけど…
本文から読み解く限り難しいだろうなぁ。

それにしても達也のリミッターは深雪の封印だけではなく、
深雪の存在、そして深雪への愛情が原因だったとは…
以前達也は否定していたけれど間違いなくシスコンだよなぁ。(笑
そしてそのリミッター解除の方法だけど、
理屈ではわかるけれど、大変にうらやまけしからんものでした。
わかっていたけれど一条の入る隙は全くないよ… 諦めろ一条…

そしてシスコンといえば千葉家の長男ですが…
18巻の様子から危ぶんでいましたが、まさかこんな最期になろうとは…
実力は充分あったのに、あそこまで生命を冒涜する傀儡にされるだなんて、
達也と同じく魔法という存在のおぞましさを感じましたね。
エリカが可哀想だし、藤林さんも可哀想です…

それとは一転して一条将輝の一人称で語れる転校日記ですが、
これはこれでコミカルな感じがして微笑ましかったです。(笑
こういう番外編はアリでしょう。
ちょうど次巻は短編集みたいなので、
こういった達也たちとは別視点の短編集を次巻では楽しみたいと思います。

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