■[漫画]ゴブリン死すべし、慈悲はない。「ゴブリンスレイヤー」1巻
ゴブリンスレイヤー(1) (ビッグガンガンコミックス)
著者/訳者:蝸牛 くも 黒瀬 浩介
出版社:スクウェア・エニックス( 2016-09-13 )
作者サイト:おもいで広場
作者twitter:黒瀬浩介(@kuroseP)さん | Twitter
Kindle版:ゴブリンスレイヤー (1)
異世界ファンタジーで定番の雑魚”ゴブリン”
それは駆け出し冒険者にとって定番のクエストにもなるモンスター。
人間の子供くらいの小ささの雑魚なんだけど、
逆に言えば人間の子供くらいの知恵と力を持つモンスターであり、
数の暴力と多少の知恵があるため、
雑魚だと侮った駆け出し冒険者を逆に餌食にする恐るべき相手…
しかし雑魚であることには変わりないので、
ベテラン冒険者に放置され気味になり、
庶民の悩みの種になってしまうゴブリン退治を、
効率よく淡々とこなす冒険者がいた。
その名はゴブリンスレイヤー
ゴブリンを殺すことに取り憑かれた在野最高位の銀等級冒険者。
元々原作はやる夫スレで連載していたWeb小説の一つだったんだけど、
なんやかんやあってGA文庫から出版したら即日重版が掛かるほどの大人気に!
そしてソッコーでコミカライズもされたのがこちらの作品になります。
作画担当は「異能バトルは日常系のなかで」も担当した黒瀬浩介さんなので安心ですね!
結構なダークファンタジーなので残虐性が高いシーンが多く出てきますが、
それもまたこの作品の魅力の一つなので難しいところですね。
そういった意味では万人に受け入れられる作品ではないと思いますが、
そんな尖ったところが面白さの醍醐味なので、これはこれで良いと思いますよ。
ゴブリンスレイヤーが助け、後に一緒に組むことになる女神官や、
牛飼娘といった包容力がありそうなヒロインたちに癒されもしますが、
この作品の醍醐味はゴブリンスレイヤーの容赦なさからくる格好良さにあるのです。
ダークヒーローならではのゾクゾクするものがあるんだよね。
ゴブリンスレイヤーは特別な能力があって強い訳ではなく、
ただひたすらにゴブリンを殺すことだけを考えて、
試行錯誤を重ね、練習をして、想像をして、場数をこなすという、
運や偶然の入り込む隙がない強さがあるんですよね。
芸術的な美しさがある名刀ではなく、
銘無しなんだけど折れず、曲がらず、実用的な打ち刀みたいなのです。
ゴブリン絶対殺すマンなゴブリンスレイヤーが、
ただひたすらにゴブリンを狩るだけの作品なんですが、
一種独特の面白さがあるのでエグいものが大丈夫な人は体験してみることをオススメですよ!
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