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:: 2013/2/9 土曜日::

■[漫画]痛くて、切なくて、それでも落ちる恋。「屋上姫」4巻

屋上姫 4 (フレックスコミックス)
著者/訳者:TOBI
出版社:ほるぷ出版( 2013-02-12 )
コミック ( ページ )
公式サイト:[屋上姫]特集ページ
作者サイト:橙空間BLOG
作者twitter:TOBI (tobi_daidai)さんはTwitterを使っています

お家騒動からFlexComixブラッドからCOMICメテオへ移籍された「屋上姫」ですが、
何とか無事完結を迎えることになりました。

主人公である陽平と澄花という二人がメインの作品でありましたが、
3,4巻通して誰よりも切なく輝いていたのは結子でしょう。

もうね、結子がとにかく切なくて切なくて…!
登場初期はただの純朴な幼馴染みキャラだったというのに、
陽平と澄花が付き合っていたことを知ってから恋の暗い感情がどんどん表われてきて…
それでも文化祭で引っ込み思案な所を克服して一歩進もうとして、
遂に陽平に告白するも…

別に陽平は悪い訳ではないし、むしろキッパリと振っているだけ誠実だとは思うんですよね。
でも誠実だからといって優しい訳ではなく、むしろ残酷。
ここで涙する結子は切なさがMAXである意味輝いてましたよ!

結子の涙

この漫画は結子がいてこその面白さだなぁ、とつくづく感じ入りました。

主人公の陽平と澄花の二人に関してですが…
どこまでも自分の気持ちに正直だった陽平が、
自分の気持ちを偽ってきた澄花の心に響いたのかなぁ、と。
最後の澄花の笑顔とカバー下の4コマを読んだら、
澄花の魅力がより一層花開いた感じがしますね!

TOBIさんが描かれる青春ラブコメは以前から好きでしたけど、
この「屋上姫」でまた新たなTOBIさんの漫画の面白さを思い知りましたね。
このままCOMICメテオでも良いですし、別の媒体でも良いので、
今後ともTOBIさんの作品は追いかけていきたいです。

:: 2013/1/12 土曜日::

■[漫画]紙園祭でフィナーレ!「ヒャッコ」7巻

ヒャッコ 7 (フレックスコミックス)
著者/訳者:カトウハルアキ
出版社:ほるぷ出版( 2013-01-12 )
コミック ( 168 ページ )
公式サイト:ヒャッコ
作者pixiv:「真田ジューイチ」のプロフィール [pixiv]
作者twitter:超高校級の真田ジューイチ (sanadaeleven)さんはTwitterを使っています

アニメの出来がアレだったのと、お家騒動のせいで延びに延びたこの7巻ですが、
作者コメントが「オシマイ」という一言と、別名義で新作を描き始めたことから、
どうやらこのまま終了という流れみたいです…
うーん…、本当にもったいない…

虎子たちが通う上園学園の文化祭「紙園祭」の話が3話収録されているんですが、
それぞれ虎子視点、歩巳の中学時代の親友である木の実視点、
そしてロリっ娘なアリスや火継視点で描かれています。
別視点なだけで同じ時系列を描いているので、
3話のイベントがそれぞれリンクしているのが面白いですね。

また、この「紙園祭」は虎子発案でハロウィンをテーマにしたことにより、
大部分の生徒と客が仮装しているんですが、そこに作者の遊び心を入れまくりで、
色々な作品のキャラのコスが登場しているんですよね。
例えば…

東方project
魔理沙

ディーふらぐ!
タカオサンダー

惑星のさみだれ
さみだれ

俺妹
桐乃と黒猫

他にもシュタゲにロウきゅーぶ!にスト魔女にネギま!と、
随所にいろんなキャラが出まくりなのです。

もちろんそういったオマケ的な要素だけではなく、
紙園祭での虎子のはしゃぎっぷりや歩巳の萌えっぷり、
そして火継やアリスのロリ萌えに限らず、
生徒や先生の一人ひとりに至るまでキャラクターの魅力に溢れてるんですよね。

壁ドンもの
どちらかというと敵役だった相手でもこんなイベントがあるくらいですからね!
メインキャラの萌えっぷりは推して知るべしですよ。
いやー、本当に読んでていて非常に楽しくなる一冊になっています。

刊行ペースの問題さえ目をつぶれば間違いなく「ヒャッコ」は名作なだけに、
これで最後かと非常にもったいなく残念です。
カトウハルアキさんは真田ジューイチ名義で「危ノーマル系女子」の連載が始まったので、
当面はそちらを応援していきたいですが、
いつか連載再開されると良いなぁ、とも思っていますので、
諦めずに待ち続けたい所存であります。

■[漫画]羨ましくないハーレム系男子「危ノーマル系女子」1巻

危ノーマル系女子 1 (メテオCOMICS)
著者/訳者:真田ジューイチ
出版社:ほるぷ出版( 2013-01-10 )
コミック ( 156 ページ )
公式サイト:危ノーマル系女子
作者pixiv:「真田ジューイチ」のプロフィール [pixiv]
作者twitter:超高校級の真田ジューイチ (sanadaeleven)さんはTwitterを使っています

カトウハルアキさんこと、真田ジューイチさんの新作「危ノーマル系女子」
COMICメテオの始動と共に始まった作品ですが、
表紙デザインが割りとサイコな感じに仕上がっていることから分かる通り、
中身も割りとサイケデリックな印象を受ける内容です。

シンヤは一見どこにでもいそうな普通の男子なんだけど、
前世系電波女に騎士の誓いを立てられて影から守られたり、
中学の時に出来た友人のドMな性癖に付き合ったり、
10年ぶりに再会した幼馴染が殺人鬼になってても付き合ったり、
男子にも人気な優等生な女子生徒にストーキングされたり、
一日の大半を寝て過ごさざるをえない体質の眠り姫に懐かれたり、
他人の血を啜るのが大好きな吸血鬼的な女子に血をせがまれたりと、
危険なアブノーマルな女子にモテモテなハーレム体質なのです。

そんなアブノーマルな彼女たちを受け入れる度量があるシンヤには妹がいるんだけど、
その妹も過剰なまでにシンヤを独占するヤンデレな妹で、
家族まで含んでアブノーマルすぎる女子に囲まれています。
というかよく精神が異常を訴えないなぁ、と感心してしまいますね。

作者がカトウハルアキもとい真田ジューイチさんなので、
漫画として面白いですが、かなりぶっ飛んだ設定と内容ですので、
「ヒャッコ」みたいに全年齢受けはしないと思います。
とはいえ、少なくとも興味は惹かれる内容だと思いますので、
まずはCOMICメテオで第1話を読んでみてはどうでしょうか。

:: 2013/1/11 金曜日::

■[漫画]女子高生たちの異世界料理綺譚「放課後のトラットリア」1巻

放課後のトラットリア 1 (メテオCOMICS)
著者/訳者:水口鷹志 橙乃ままれ
出版社:ほるぷ出版( 2013-01-12 )
コミック ( 192 ページ )
公式サイト:放課後のトラットリア
原作者サイト:橙乃ままれ OFFICIAL WEBSITE
作者twitter:橙乃ままれ (marmalade_macro)さんはTwitterを使っています
作者pixiv:「みな」のプロフィール [pixiv]
作者twitter:水口鷹志 (mina_march)さんはTwitterを使っています

この作品は今月からアニメが始まった「まおゆう魔王勇者」の作者である橙乃ままれさん原作の、
異世界に飛ばされた女子高生たちが慣れない世界で逞しく料理をする物語です。

元々はFlexComixブラッドで連載しており、昨年4月には1巻が発売するはずだったのですが、
お家騒動の余波なのかしばらく連載が休止状態だったんですが、
昨年後半にやっとCOMICメテオに移籍して連載が再開され、この度やっと1巻が発売された次第であります!
発売時期が「まおゆう魔王勇者」の放映時期と被ったのは不幸中の幸いと言えましょう。

「異世界に転移」「現代日本の知識でSUGEEE」「女子高生が主人公」「グルメ漫画」
と要素だけを取り出してみるとそれほど奇抜ではないですし、
実際割りと近い題材である「信長のシェフ」なんかは今月からTVドラマ化ですしありきたりと言って良いでしょう。
しかしそういったありきたりなものを組み合わせて面白い作品を作るのが橙乃ままれさんの持ち味でして、
そこに水口鷹志さんの作画が加わることでより一層の深い味わいを見せてくれます。

物語は橘高校料理研究部の海燕院あやめ(しっかりモノの部長)、星椋鳥はるか(和食料理人なサムライ)、
更砂利くいな(パン好きの天然楽天家)、雲雀ヶ丘京湖(寝惚け眼な料理人)が放課後の部活中に、
オーブンから吹き出た黒い霧に包まれたと思ったら異世界に飛ばされる所から始まります。
幸い移動中だった若き領主のエルスタインに昔からの伝統もあり保護されることになったんだけど、
料理研究部なだけあって早速異世界の食材で料理を始めて…

獣肉の甘い果実のソース添えに始まり、クリームシチューに天然酵母パンの作成と、
保存技術やインフラが未発達な異世界で再現できる料理の種類は少ないのかもしれませんが、
作画の水口鷹志さんの描写の上手さのお陰で読んでいるとお腹が減ってきます。(笑

また、ままれ作品に共通する社会構造に関することももちろん有りまして、
そういった方面は領主のエルスタインとあやめの二人が軸となって回ってます。
そして慣れない異世界での精神的なストレスに関してはくいなの明るい性格が良い方向に働いて、
元気に料理をして美味しい食べ物で発散させていこうとしており、
悲壮感をそれほど持つことなく読み進めることができます。

何にしても公式サイトで1~3話まで読むことが出来ますので、
先ずはそちらを読んで見たらどんな内容か分かると思います。
ままれファンは元より、アニメ版「まおゆう魔王勇者」でままれ作品に興味を惹かれた人も、
せっかく3話まで無料で公開中なんだし是非とも読んで欲しいですね。
そして単行本を買って応援して欲しい所存であります!

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