■[ラノベ]異世界で夫婦円満「理想のヒモ生活」3巻
理想のヒモ生活 3 (ヒーロー文庫)
著者/訳者:渡辺 恒彦
出版社:主婦の友社( 2013-03-29 )
文庫 ( 328 ページ )
作者サイト:渡辺 恒彦
絵師サイト:ハイノハナ
絵師twitter:文倉十 (haino)さんはTwitterを使っています
残業150時間オーバーのブラック会社勤務のサラリーマンが異世界召喚され、
女王のヒモとなった物語もあれよあれよという間に3冊目。
1巻で結婚、2巻で出産とハイスピードで進んでいる上に、
従来のライトノベルだとあり得ない内容なだけに今回も斬新&新鮮です。
3巻では引き続き善治郎の王宮での生活とちょっと育児なお話をメインに、
そこにややこしい政治情勢の話も絡んできます。
善治郎とアウラの間に生まれた第一子、カルロス・善吉・カープァですが、
文倉十さんのイラストも相まってやたら可愛らしいですね!
まぁ、赤ちゃんは可愛いものですが!
そしてそんな可愛い赤ちゃんを女王という責務から常に見守れない葛藤を持つアウラと、
南大陸西方語をマスターしていないが為に気軽に話しかけられない善治郎が、
忙しい中で僅かに触れ合える我が子とのコミュニケーションに夢中になっている姿には、
微笑ましくてほっこりしますね!
また、善治郎の現代知識SUGEEEっぷりは今回も健在で、そっち方面も良い感じですね。
今回はカープァ王家の秘匿魔法「時間遡行」があることを知り、
失敗の危険性から躊躇していたエアコン設置に取りかかり涼を得ることが出来た感動。
また、ガラス製造の初歩の成功に水車の歯車についてのちょっとした知識や、
それを検証、実行するまでのちょっとした配慮。
そして趣味レベルとはい蒸留酒の製造や石けんの製造と頑張ってます。
頑張ってると言えば王都と辺境領を繋ぐ塩の街道を封鎖した肉食竜の退治の為に、
辺境伯の跡取りであるチャビエルが若く未熟ながら精一杯頑張ってる姿には、
ちょっと応援したくなる面映ゆい感情を覚えましたね。
しかし南大陸は暑くて爬虫類の天下で、大型哺乳類は北大陸に生息とか、
こっちの世界の生態系も中々に興味深いですね。
塩の街道の肉食竜も厄介ですけど、100年以上外に出ていないない魔道具作りの大家、
シャロワ王家の訪問も間近に迫っていてこれからまた波乱が起きそうですが、
何はともあれアウラと善治郎にはこれからもラブラブで幸せでいて欲しいものです。
しかしこれでWeb版の原作のストックはほぼ切れましたねー…
この3巻までは比較的早いペースでの刊行となっていましたが、
流石に4巻の発売はしばらく先になりそうで残念です。
Web版の更新を待ちつつ、改稿&書き下ろしが多い書籍版も期待して待ちたいと思います。
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