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:: 2011/6/21 火曜日::

■[漫画]全力を出し切り井出戦決着!「ベイビーステップ」17巻

ベイビーステップ(17) (少年マガジンコミックス)
著者/訳者:勝木 光
出版社:講談社( 2011-06-17 )
コミック ( 192 ページ )

エーちゃんが全国出場を賭けた試合。
シード選手の中でも有力な井出を相手に接戦を繰り広げ、遂にはその決着を見せる17巻。
否が応でも盛り上がれとばかりにどんどん画面の中で無音になっていき、
最後には本人にも信じられない勝利を掴み取る瞬間は最高のエンターテイメントだと言えましょう。

特にこの井出戦というのは今までエーちゃんが培ってきた様々なモノを総動員して、
それらを全て活かしきった上での勝利という面が感じられたので、
ずっとエーちゃんの頑張りを見てきた読者にとってもカタルシスを感じられたと思います。。

荒谷戦の時にやった感覚派プレイヤーのなっちゃんとの対戦に、
青井コーチやフロリダで教えて貰った本能と理性の使い方に、
息抜きの一つとして青井コーチに以前教えて貰った冗談みたいな股抜きショットと、
どれか一つでも欠けたら勝利できなかったであろうことを考えると、
エーちゃんの努力というのは本当に一つも無駄なものがないんだな、と思わされます。

そして井出戦から一つ挟んだ後に、かつて難波江を倒したという難波江のクラブ仲間である高木との対戦。
ここぞという時に強く、観客を味方につける井出戦でのメンタルの強さとはまた別の、
ルール違反スレスレな行為の数々に堪える為のメンタルの強さが必要な高木戦を前に、
エーちゃんがどう対していくのかに期待が高まりますよね。

それにしてもエーちゃんとなっちゃんの二人は付き合い始めたのに、
余りそういった空気が感じられないのが何とも二人らしい気がしますね。(笑
それでも「手を握りたい」という淡泊でも男の子なエーちゃんに対して、
あくまでスポーツ少女っぽいなっちゃんは本当に感覚派だと思わされます。
大変だとは思うけど、頑張れエーちゃん。(笑

:: 2011/4/20 水曜日::

■[漫画]プレッシャーとの付き合い方「ベイビーステップ」16巻

ベイビーステップ(16) (少年マガジンコミックス)
著者/訳者:勝木 光
出版社:講談社( 2011-04-15 )
コミック ( 192 ページ )

1冊丸々、全日本ジュニア出場を賭けた井出との対決が描かれており、
しかもまだ続くという熱戦が繰り広げられています。

今回の対戦相手である井出っていうのが、荒谷とはまた違ったタイプの強敵で、
従来のスポーツ漫画だと主人公になるようなタイプなんですよね。
直感がメインのスタイルであり、試合前に事故で助けた少年が応援に駆けつけ、
増幅された周囲の応援を自分の力にして戦うという、劇場型タイプと言いましょうか。
他の作品だったらエーちゃんはデータ重視で頭でっかちの雑魚キャラになるんだろうなぁ。

しかしこの作品はエーちゃんが主人公の「ベイビーステップ」
一球一球の意味を捉えて、予習復習欠かさずやり、精一杯の努力を惜しみなくする主人公。
井出と似たタイプであるなっちゃんと試合を経験していたことをベースに、
今までと現在の井出のプレイスタイルから最適化して臨むことができるのがエーちゃんの凄みです。

そして今回は極度のプレッシャーを相手にして、それから逃げるのではなく、
敢えて向き合った上で試合に集中するという姿勢を見せてくれるんですよね。
いやー、愚直と言いましょうか、何ともエーちゃんらしいと言いましょうか。
いやはや、凄いね、エーちゃん。

次回、やっと井出戦の決着な訳ですが、最後まで試合展開が判りませんからね。
従来のスポーツ漫画だと勝利が当たり前に考えられるけど、
荒谷に何度も負けたりとそういった常識が中々通用しないのがこの作品ですからね。
単行本派の人にはちょっと厳しい時間になるかも知れません。

:: 2011/1/18 火曜日::

■[漫画]シリーズ最高のラブコメ展開!「ベイビーステップ」15巻

ベイビーステップ(15) (少年マガジンコミックス)
著者/訳者:勝木 光
出版社:講談社( 2011-01-17 )
コミック ( 192 ページ )

うぉおお、表紙がなっちゃんだよ!
星空をバックにしたなっちゃんだよ!!!
今まではエーちゃんが表紙を飾ることが多く、なっちゃんがピンなのは10巻くらいだったのが
流石にこの15巻はなっちゃんがピンな上に真っ正面から向かってる構図だよ!
いやー、判ってらっしゃる!

相変わらずテニス漫画として格別の面白さを見せてくれる「ベイビーステップ」
エーちゃん最大のライバルである難波江が目指す「オールA」に図らずも近付くエーちゃんが、
関東大会の初戦で当たった相手に対して見事に功を奏して圧勝する様は、
エーちゃんの地力である分析力と成長した総合力が見て取れて思わずガッツポーズを取る面白さ。

でも今回に限ってはテニス漫画云々よりもラブコメ展開が素晴らしい!
元からフラグが立っている佐々木さんや、最近フラグが見え始めた清水さんより先んじて、
まさかのなっちゃん先行逃げ切りで6-0で決める展開!
正直全国優勝が決まってから、早くても関東が終わってからだと思っていただけに、
エーちゃんじゃなくてもかなりの予想外でホント驚かされましたよ!
天性の感覚派選手だとは知っていたけど、まさかラブコメにまでそれが適用されるとは…!
なっちゃん恐るべし!

そんな幸せいっぱいのエーちゃんですが、自分の人生が掛かった試合が始まり、
影山が指摘していた通り、全身全霊を持って臨む真剣勝負に心高ぶっています。
ただ、2回戦の相手は天性のスター性を持つ感覚派の井出が相手な上に、
相手が有利な情勢になってしまい、先の展開が読めない状況に!
既存の少年スポーツ漫画とは主人公とライバル役が正反対という構図なだけに、
ホント興味深いです。

正直勝って欲しいし、そうじゃないと話が進まないと思うんですが、
神奈川の決勝ではまさかの敗退だったし、今回のまさかのなっちゃんの行動だったりと、
ホントに油断ができないので続きが凄く楽しみですよ。
いやー、それにしてもしかし…
なっちゃんスゲーわ…

:: 2010/10/17 日曜日::

■[漫画]勝負は予想外の決着へ…!?「ベイビーステップ」14巻

ベイビーステップ(14) (少年マガジンコミックス)
著者/訳者:勝木 光
出版社:講談社( 2010-10-15 )
コミック ( 192 ページ )

予想は裏切るけど、期待は裏切らないどころか期待以上のものを見せてくれる。
そんな漫画に求める、ある意味理想的な展開を見せてくれる「ベイビーステップ」14巻
2冊に渡った県の決勝戦、vs荒谷戦も遂にこの14巻で終結です。

この半年間、肉体を改造し、海外にも行き、考えられる最良のモノをテニスに注ぎ込み、
文字通り全力で挑んだ荒谷戦でしたが、まさかこういった結果になるとは…
試合が始まる前にサウスポーに関する注意事項をコーチが教えていればとか、
色々と悔やむことはありますが、この結果は全国優勝の糧となることは間違いないので、
エーちゃんには本当にこれまで以上に頑張って欲しいです。

そして関東の大会に向けて動き出したのはコーチも同じで、
エーちゃんにとって最良である神奈川の実力者との合同練習を企画&開始!
しかしあの特殊な岩佐くんがまた再登場して、エーちゃんの成長の助けとなるとは。
ちょっと意外だったけど、確かにこれ以上ない相手ですね。

女子の方も全国トッププレイヤーの清水さんが再登場して、
仄かにラブ臭を漂わせてくれる訳なんですが、
清水さんより、清水さんにエーちゃんのことを話すなっちゃんが可愛いのです。
もうね、頬を染めて本当に嬉しそうに話すんですよね。
マガジン本誌でのこの後の衝撃的な展開を知ってはいますが、
この時期のなっちゃんも充分可愛いと思うわけですよ。

また、巻末には特別編として影山とエーちゃんの出会いの番外編が収録。
コカコーラのサイトに掲載されていたんですが、
年齢制限があってティーンくらいの年代にしか見られなかっただけに収録してくれて助かりました。
しかし影山も良い友達になったもんだよなぁ。
エーちゃんがエーちゃんで居られたのは影山が居たからってのもあるんじゃないでしょうか。

そして次回の15巻! 15巻は凄いですよ!
ラブコメ好きならせめて15巻は読むことをお勧めします!
まぁ、15巻までの道のりを知っていればより楽しめるので、
1巻から読むことを激しくお勧めしますけどね!(笑

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