■[漫画]このジョナタ・ジャイオッティには夢がある「王様の仕立て屋 ~サルトリア・ナポレターナ~」3巻
王様の仕立て屋 3 〜サルトリア・ナポレターナ〜 (ヤングジャンプコミックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2013-03-19 )
コミック ( 184 ページ )
ナポリの仕立て屋業界を巡る革新と保守の争いも、ナポリの下職はヨーロッパ全土の服飾の土台を為している現状、
地元商工会の諍いレベルでは収まらず、英国の貴族が出張ってくるわ、中国資本がえげつない手法で横車を押すわ、
更にはナポリの裏社会を牛耳るカモッラの影が見えてくるわという世界レベルのモノに!
そんなナポリの仕立て屋業界の騒動が一応の決着を見せるのがこの3巻になります。
実を言うともう少しこのエピソードは続くと思ってたんですけど、
大人の事情で掲載誌がグランドジャンプ本誌に移籍に伴ってこの巻で区切りを付けてるんですね。
それでもちゃんと纏めているのが流石すぎるんですが、
それにしたって今回の終盤のエピソードは流石という言葉で済ますには、
少々やりすぎだったんじゃないでしょうか。(笑
ナポリの仕立て屋業界が後進を育てるのに次代のリーダーとして白羽の矢が立った若者の名前が、
ジョナタ・ジャイオッティで効果音がJOJOフォントとか同じジャンプの名を冠する雑誌とはいえやりまくりですな!
雑誌掲載時はジョナタ・ジョイオッティとニアピンどころじゃない名前だったんですけどね!(笑
まぁ、よく考えたらジョジョ第5部の舞台も同じイタリアですしねー
というか調べてみたら大河原遁先生の前作であるかおす寒鰤屋の連載開始が少年ジャンプ1995年51号で、
ジョジョ第5部の開始がその次の52号からと意外と縁があるんですね。
しかしジョナタにカモッラ志望の属性を与えるとか被せまくりにも程がある気がしないでもないですが…(笑
これは「王様の仕立て屋」もアニメ化をしてくれという編集部サイドに対する無言のプレッシャーなのかしら…
しかしまぁ、お陰様で3巻は男臭いエピソードになったもんですな。(笑
これはこれで面白いんだけど「王様の仕立て屋」の魅力の半分は女性たちの華やかさで出来ていると思うので、
是非とも本誌連載に移る次巻からはラウラたんとか女の子分が補充されることを願っております。
そして単行本発売ペースが元に戻るのは嬉しい限りですよ!
本棚もその分早いペースで圧迫されそうなので困るのも確かなんですけどね…(笑
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