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:: 2011/12/13 火曜日::

■[漫画]妄執の待宮の策略「弱虫ペダル」20巻

弱虫ペダル 20 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:渡辺 航
出版社:秋田書店( 2011-12-08 )
コミック ( ページ )
作者サイト:「弱虫ペダル」と「まじもじるるも」の制服ブログ箱

広島、呉の闘犬と言われている待宮が作り上げた下位集団が這い寄り、
次々と数人のグループを飲み込んでいき、
徐々に先頭集団に追いついていこうとする状況に。
そんなことになってるとはまだ気付いていない、
総北と箱学の協調チームだが…?

という訳で自分の勝利のためなら笑いながら他人を踏み台にする、
そんな御堂筋以上にヒール役な待宮がえげつない活躍をする20巻。
まぁ、御堂筋は坂道も言っていたように外見とかはキモいし、
心理戦まで使ってくるけど地力で勝ってきますからね。
そこら辺が違うところでしょう。

個人的に見所なのは、下位集団に飲み込まれてしまった坂道を、
勝利のために置いていかざるをえない総北面子、
中でも田所さんの決して振り返らずに泣きながらも進む姿でした。
心情的には今すぐにでも助けに行きたいのが痛いほどわかる男の顔で、
胸が熱くなりましたよ。

まぁ、下位集団に飲み込まれても諦めないのが坂道ですよ。
そこで怖いけど合流するために荒北に頼んで協調し、
山岳との3人で下位集団を切り捨てた待宮たちに勝負を掛けに行くところは、
熱くなる展開でしたねー

何故待宮が勝利に固執するかの回想シーンも描かれてましたが、
次巻では荒北の回想シーンが入ることになると思います。
というか、箱学の面子は山岳以外回想シーン入りまくりで、
ほとんど主人公級の扱いですよね。(笑
それくらい人気あるんだろうなぁ… 特に女性層に…

:: 2011/9/15 木曜日::

■[漫画]協調するインターハイ3日目!「弱虫ペダル」19巻

弱虫ペダル 19 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:渡辺 航
出版社:秋田書店( 2011-09-08 )
コミック ( ページ )
作者サイト:「弱虫ペダル」と「まじもじるるも」の制服ブログ箱

何か「弱虫ペダル」が舞台化するらしいですね!
ど、どうなるの!?

狭い舞台の上をビアンキとかが走り回るのだろうか。
それともローラー台に乗って走るというお間抜けなことをやるのだろうか。
いやいや、実は観客席の間を通るんだよ! とか。
うおぉおお、この19巻は御堂筋と坂道という珍しくも盛り上がる組み合わせがあっったのに、
舞台化情報が全部持って行った感じがするぜ…!

で、本編の方ですがインターハイ2日目の決着がついて直後ですので、
それほど熱いドラマがないかと思ったらそんなことはありませんでしたよ。
一着を取ることができなかった総北だけど、3日目を諦めない心の強さ。
そして3日目を走ることも出来ない「足切り」という現実。
ここら辺を見せる巻島たち3年生たちはやっぱり格好いいですよね!
こんな先輩が居たらそりゃ尊敬するわー

そして計画通りに一着を取ることが出来なかった失意の御堂筋が、
夜中に偶然坂道と一緒に走ることでふと思い出した初心、という展開が良いですよね!
かつて監督が坂道は走ることの楽しさの原点を見せてくれる、という風なことを言ってましたが、
正にそんな感じだったと思いますよ。

実際御堂筋はヒール役ではあったけど、決して悪いヤツではなかったですからね。
そりゃ心理戦を仕掛けたり、ビジュアルがキモいというのはありましたが、
それも全ては「飽くなき勝利への執念」を原動力に動いているだけのスポーツマンでしたからね。
まっとうな実力でも充分上位に来てましたし、そこら辺は金城と福富も判ってますし。
御堂筋が原点に立ち返って更正の方向に向かうのはアリだと思いますよ。

だからこそ「協調」という聞こえの良い言葉を巧みに使い集団をコントロールする、
広島の待宮が詐欺師という悪いヤツとして登場してきたのには目を瞠るモノがあります。
何より、寒咲さんのおっぱいを揉んだのは許せん!(ぉ
こういった相手には真っ正面からぶち破るのが一番カッコイイと思いますので、
総北と箱学には頑張って欲しい次第であります。

ちなみに19巻で一番の萌えキャラは石垣くんだと思いますが、どうか。
御堂筋がギリギリ間に合った時の石垣くんの表情って最高に萌えだと思いませんか?(笑

:: 2011/7/12 火曜日::

■[漫画]2日目決着!「弱虫ペダル」18巻

弱虫ペダル 18 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:渡辺 航
出版社:秋田書店( 2011-07-08 )
コミック ( ページ )
作者サイト:「弱虫ペダル」と「まじもじるるも」の制服ブログ箱

実はこの18巻は2日目のゴール手前、数百メートルからゴールまでという、
極々短い距離を競い合う、僅か数分を描いた内容なんですが、
中だるみを感じさせることがない、熱さに溢れた面白さなんですよ!
独走の御堂筋、追撃する福富と金城の三つ巴が濃厚に描かれています。

福富と金城の二人は以前から描かれていたように1年前の因縁と、
その後、福富が総北に出向いての正式な謝罪から1年後への約束、
そして今、満を持してのゴール手前で迸る情熱が燃え上がるのです!
1日目の山岳で東堂と巻島の二人のように、正々堂々真っ向勝負を挑む二人は、
”強敵”と書いて”とも”と読むに相応しい関係で正に少年誌! って感じでした。

それに対してどこまでも孤独…、というより孤高を選んでいるのが御堂筋。
かつて今泉に「母が急病」という虚言をついていたことから薄々察してはいましたが、
やはり自分のお母さんは子供の頃に失ってたんですね…
子供の頃は他人と接するのが少々苦手なだけで純朴だった御堂筋が、
優しい母に誉めて貰う為だけに勝利だけを求めていくようになったのは、
悲しいというのもそうですけど、どこか口惜しいモノがありました。
同じ孤独だった坂道が今泉や鳴子と知り合い、ロードで一緒に走ることが出来ただけに、
御堂筋の悲しさが倍増されるというか…
子供の頃に坂道にとっての今泉や鳴子みたいな同じロード仲間が出来ていれば、
御堂筋もまた違った道を選んでいられたのかな、と思わずにはいられません。

それはそうと、1年前のインターハイの後に東堂と巻島が携帯の番号を交換している上に、
この頃から既に巻ちゃんと読んでいる東堂は腐女子の方々を喜ばせすぎだと思います。(笑
福富と金城といい、カッコイイライバル関係が多いよなぁ、弱虫ペダルって。
流石は少年漫画だと思いますよ、ホント!

:: 2011/5/7 土曜日::

■[漫画]ゴール前、限界ギリギリ白熱の三つ巴戦!「弱虫ペダル」17巻

弱虫ペダル 17 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:渡辺 航
出版社:秋田書店( 2011-05-06 )
コミック ( ページ )
作者サイト:「弱虫ペダル」と「まじもじるるも」の制服ブログ箱

震える…! 心が震えまくる…!
王者・箱学と挑戦者:京伏に絶対にあきらめない男たち・総北が追いつく展開は本当に熱い!
諦めずにただただ愚直にひたむきに頑張り、遂には成し遂げるという偉業は、
私の感動の琴線に触れ、目から熱い汗を迸らせてくれるんですよ!
チクショウ、やっぱり総北は最高だ…!

勿論、総北だけでなく箱学も京伏といったトップ争いをする面子も凄い!
特に箱学は見えない信頼関係で揺るがぬ王者っぷりを見せつけ、
全力を持って総北を引き離しに掛かる姿は敵ながら天晴れ!
そしてその陰で牙を研いで容赦なく勝利の二文字に食らいつかんとする京伏も、
ある意味清々しくもあります。

特に京伏の御堂筋はホントある意味凄いと思うんですよね。
勝利の為ならありとあらゆる策を巡らし、それでいて策が役に立たないと思ったら即座に破棄。
一見非道な、容赦の無い篩い落としを躊躇うことなく行いながら、
己にも限界以上に身体に鞭を打ち、常軌を逸するような軌道でゴールを目指すその姿には、
正直ちょっと感動させられましたよ。

確かに少年スポーツ漫画としては総北と箱学が最高なんですけど、
邪道を極める御堂筋と、その下で道は違えども利用されていると理解していても、
それでも勝利を目指す気持ちは一緒だと我慢の走りを見せる石垣さんもカッコイイんだよなぁ…

いやー、本当に素晴らしく熱い少年スポーツ漫画ですよ。
17巻と長くなってきましたが、是非是非未読の人にも読んで欲しい作品です。

:: 2011/3/8 火曜日::

■[漫画]戦慄の御堂筋!「弱虫ペダル」16巻

弱虫ペダル 16 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:渡辺 航
出版社:秋田書店( 2011-03-08 )
コミック ( ページ )
作者サイト:「弱虫ペダル」と「まじもじるるも」の制服ブログ箱

未だかつて無いほどに禍々しく、強烈な印象を与える表紙の16巻。
王者、箱根学園の最強スプリンター新開と圧倒的な悪役(ヒール)、御堂筋とのスプリンター勝負。
その決着が序盤から描かれるということで最初から盛り上がりが最高潮ですが、
その結果は強烈であり、無常でもあるものでした。

トラブルを抱える総北を引き離し、鎬を削る勝負をする箱根学園と京都伏見。
特にこの16巻では表紙になっているように御堂筋のオンステージで、
箱根学園に対する心理攻撃を含めて中々にストレスフルな口撃を行ってくれます。

それに対する箱根学園は意外とメンタルが弱い泉田以外は威風堂々。
泉田以外は以心伝心、目標に向かって揺るがない鋼鉄の意志を見せ、
これぞ強者、これぞ王者、と思わせる風格があり、
総北のライバル的なポジションながら格好良さに痺れるものがあります。

そしてそれに憧れを抱いてしまうのが京都伏見の元エースナンバー、石垣。
彼の脳裏に浮かび上がるのは御堂筋と出会う前、箱根学園のようなチームを作りたかった理想。
そして御堂筋と出会ったことで理想とはかけ離れてしまったチームの現状。
しかし、有り様はどうあれ、求めて止まなかった勝利の二文字が目の前にある葛藤。
必ずしも目立つ存在ではない石垣ですが、彼が見せてくれた苦悩はどこか魅力的に感じられました。

そんな鍔迫り合いの勝負の後方での光景が、これまた涙腺を緩ませてくれます。
何度も挫折を乗り越えてきた巨躯の男、田所をして絶望させた状況の中、
諦めずに必死にペダルを回してきた坂道が見せる自転車の楽しさ。
苦難を乗り越えたのに誇らず、ただやり遂げた男の意志を宿らせる坂道の瞳には、
吸い込まれそうな魅力があり、やはり坂道が主人公だと強く感じさせられたのでした。

それにしても、巻末おまけ漫画の弱虫ペダル誕生秘話ですが凄く興味深かったです。
旧サイトでの日記とか諸々からある程度は知ってましたが、
編集T氏の助言で自転車漫画が、編集長S氏の助言で坂道が生まれてきたという話は、
自分の中にあった「古き良き漫画家像」そのままでちょっと感動しちゃいました。
特に編集長が渡辺航先生の作品を読んでるからこその助言はさり気ないけど良かったなぁ。
チャンピオン編集部もカッコイイな、コンチクショウ!

:: 2010/12/9 木曜日::

■[漫画]箱学のエーススプリンター、出る!「弱虫ペダル」15巻

弱虫ペダル 15 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:渡辺 航
出版社:秋田書店( 2010-12-08 )
コミック ( ページ )
作者サイト:「弱虫ペダル」と「まじもじるるも」の制服ブログ箱

この15巻では御堂筋くんが想像以上にキモイでぇ…

金城と福富が主将を務め、熱い奴等が揃っている総北や箱学と異なり、
京都伏見は御堂筋がリーダーな為にキモさ大爆発。
特に御堂筋はこれでもかというほどの悪役っぷりをキメており、
ここまで徹底的にヒール役に徹してくれるのなら、
キモイを通り越していっそ清々しい程ですよ。
…ごめん、やっぱりキモイかも。

という訳で15巻は御堂筋くんのキモさが輝く内容となっております。
今泉くんへの言葉責めから始まり、王者箱学へのあからさまな挑発。
そして箱学エーススプリンター、新開さんへの挑戦。
2日目グリーンゼッケンを掛けたスプリント勝負に京都伏見のエース、御堂筋くんが挑む!

かつて鬼と呼ばれながらも走れなくなるほどのトラウマを生みだし、
福富を始め、仲間の助力で克服して箱学最速にまで上り詰めた新開さん。
アブアブな泉田も心酔するスプリンター、新開さんをしかし嘲笑うかのように、
トラウマを抉り、全力を出させないようにして勝利を得ようとする御堂筋くんマジエグい。
情報収集と高度な心理戦ではあるんだろうけど、えげつなさが前面に出てるんだよなぁ。
流石はこのインターハイで悪役を一身に受ける御堂筋くんですよ。

しかし、だからこそそこからトラウマという名の鎖を引きちぎり、
もう一度先頭を取る新開さんはトンデモなくカッコイイのです。
御堂筋くんという名のフラストレーションを一気に吹き払いカタルシスを感じまくりですよ。
そんな新開くんに全幅の信頼を置く箱学の面々もやたらカッコイイんだよなぁ。

この15巻ではまだスプリント勝負に決着は付いてないんですけど、
これは是非自分の目で結果を確認して欲しいですね。
必見ですよー

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