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:: 2019/7/20 土曜日::

■[漫画]スマホの時代のクラシックスーツ「王様の仕立て屋 ~下町テーラー~」3巻

東京の下町で恩のある親方の代役でテーラー店主をやる織部悠。
時代に即した内容も出てくるけれど、
日本人が陥りがちなスーツのいろはに触れながら、
今日もナポリ流のクラシックの腕が冴え渡ります。

帯には西尾維新が調べた通算55巻、837着以上という文句がありますが、
それだけ作っている織部でも初の工夫がこの3巻にはあります。

それが「お台場の大砲」の回なんですが、
今回のお客さんは落ち着いた年配であり、
自分の人生に矜持を持っていて、何よりお台場仕立てに愛着があるという、
織部が好きなお客さんなわけですが…
まさか、スマホ用の内ポケットとはなぁ…

でも、ケメ子の言う通り、今は切符もペンもスマホ一つですむ時代ですからね。
むしろ、スマホ用の内ポケットは必須だと言えましょう。
スマホカバーみたいに気軽とは言えませんが、
スマホのサイズに最適な内ポケットにするサービスとか、
フルオーダーじゃなくても対応できたりすると嬉しいかもしれません。

それにしても織部もスマホを頑張って触る時代か…
連載開始は2003年だからスマホという言葉さえなかったのになぁ…
真剣に織部の年齢を考えたらヤバイことになりそうだから、
この漫画の世界はサザエさん時空ということにしておいた方が良いかもしれない…

そして今回の描き下ろしナポリ日記ですが…
ラウラたんがドゥーチェ、もといアンチョビのコスプレしてたのには笑いました。
確かにイタリアの金髪ツインテだもんね!
そりゃ似合うよ!w

しかし日本編も3冊とこなれてきましたなぁ…
そろそろ寒鰤屋が出てくる可能性がなきにしもあらずな気がしないでもないですね!
先日のグランドジャンプ最新号では骨董屋が出てきましたからね。
次号では出てくるに違いない…!

:: 2019/6/29 土曜日::

■[漫画]Kカップちゃんの陥落「すんどめ!! ミルキーウェイ」7巻

嫉妬の逆恨みから義武を寝取ろうとしたはずが、
義武に恋しちゃったKカップちゃんこと英凛舞ことリマエージュが、
とてもエロく大活躍してくれる7巻です。
うーん、とっても雌奴隷ちゃんですわ…

前回Kカップちゃんの陰謀を(そうと知らずに)解決した時に、
知り合いに助けて貰った恩返しをするという名目で、
今まで登場してきたサブヒロインたちがもう一度見せ場を見せてくれるのは、
ちょっと嬉しかったです。

具体的に言うと堅物失禁ヒロインの高梨さんの再登場が嬉しい。
しかし高梨さん、ボルダリングが趣味だとは…
意外だなぁ…
でも、お陰で余分な脂肪もつかないしなやかな身体を保っているわけで…
結構好きなキャラなので再登場して欲しいものです。

そしてKカップちゃんですが、見事に陥落してたのには笑ったというか。
恋は盲目とは言いますが、あそこまで落ちるのは、
どう考えても根っこのところからMだろうと。
どちらかというと女王様っぽいと本人は自覚していただろうに、
実は性根の方が逆だったとは、これもギャップ萌えなのだろうか…?

それにしてもKカップちゃんとルネの二人に巫女仕事をやらせておきながら、
義武はクンニと手マンをしてイタズラするとか、
どこのAVだよって感じでしたけど…

うん… AVの定番ネタになるだけあってエロいよね…
そのうちマジックミラー号とか出てこないだろうな、この漫画…
スポポポン星人の技術を使ったのが出てきそうな気がしないでもない…

さて、ラストに出てきた女性ですが…
彼女は義武の幼少期に関わってくる困った人なのは間違いないわけで…
ちょっとシリアス風味になってくると思われます。
今までのふなつかずき作品においてシリアス要素は足枷でしかなかったわけですが、
この作品ではどうなるのか…
心配ですが、エロを楽しみに次の8巻を待ちたいと思います。

:: 2019/6/28 金曜日::

■[漫画]チームの力「ラジエーションハウス」8巻

ラジエーションハウス8巻ラジエーションハウス8巻
出版社:集英社
原作者名:横幕智裕
作者名:モリタイシ
作者サイト:モリタイシ|note
作者twitter:モリタイシ (@moritai4) | Twitter
Kindle版:ラジエーションハウス (8)
Kindle版まとめ買い:ラジエーションハウス
DMM電子書籍:ラジエーションハウス (8)

私は実写ドラマというものに全く興味を持てないので観ていないのですが、
どうやら終盤のシナリオはこの原作から乖離したっぽい?
ドラマの方の出来がどうかは観ていないのでわかりませんが、
この原作漫画はよく出来ていて面白いです。

今回の前半は一人当直になった広瀬さんを助けるために、
マッチングアプリで可愛い子とお食事中だった軒下が戻って仕事をするんですけど、
これが結構良い先輩してて驚きました。

食事に行く前は医師免許がない技師であることにコンプレックスがありそうに感じましたが、
技師として彼なりに工夫するくらいに熱意があるし、
後輩を庇う気概を見せているし、
彼は彼なりに仕事に責任を持っていますよね。

今回、広瀬さんに頼られ、褒められたこともあるんでしょうが、
唯織に語ったように技師なりの矜持を抱くようになったみたいで、
一人の男として成長したな、と思います。
まぁ… あからさまにスケベなのはどうかと思いますけど…w
あと、ビンタする時の広瀬さんは、元バレーボーラーらしい良いフォームでしたね…!

そして後半はプライドが高くめんどくさい医師の奈良の誤診を唯織が見逃さず、
杏と協力してレアケースの症例を発見するという展開ですが…
こちらは医師モノとしてシンプルに面白かったですね。

唯織が今まで積み上げてきた実績と、
小野寺技師長が唯織のコミュ力の低さに慣れたのもあるんでしょうが、
チームがまとまって解決へと至るというプロセスは爽快感があります。

医者漫画というのはどうしても難手術をやり遂げるのがメインになりますが、
この漫画だと、難手術になる前に見付けるのが本題になりますよね。
対処療法になる前、問題になる前に芽を摘み取るのが本当は一番大切なことだと、
思い出させてくれます。

問題はプライドを汚されたと感じたであろう奈良が今後どう動くか、というのと、
唯織が医師免許を持つという事実を杏がどう受け止めるかだけど…
これは次巻以降へ持ち越しでしょうね…
うーむ、どうなるのか…
イケメンかつ変態な辻村さんもいるし、ちょっと読めないかな…?

:: 2019/4/24 水曜日::

■[漫画]紅雀の川流れ「黒鉄・改 KUROGANE-KAI」2巻

黒鉄・改 KUROGANE-KAI2巻黒鉄・改 KUROGANE-KAI2巻
出版社:集英社
作者名:冬目景
Kindle版:黒鉄・改 KUROGANE-KAI (2)
DMM電子書籍:黒鉄・改 KUROGANE-KAI (2)

「イエスタデイをうたって」アニメ化ってマジすか。

20世紀末に描かれたぼくらの青春が、まさかアニメ化するとは…
冬目景作品では「羊のうた」が既にアニメ化されてますけど、
あれは… ファンの間ではあまり話題にあがらないようなモノですので、
このアニメ化には期待半分不安半分といったところでしょうか…
何しろ主要登場人物の大半が携帯電話を持たないような生活してるからなぁ…
今の若者に響くものがあるのかが若干不安…

それはともかくこの「黒鉄・改」2巻ですが、
新しい登場人物が増えるだけでなく、
鋼の迅鉄を狙う相手が少しずつ明らかになったり、
紅雀の丹が色々と巻き込まれて大変な目にあったり、
まぁ、色々です。

それにしても鎖鎌のおっさんは手練だけど損な役回りでしたね。
名前も出てこなかったけど嫌いなキャラじゃなかっただけに、
このまま野垂れ死んで欲しくないと思いました。

そして旅芸人一座の叔母と姪の二人ですが、
こちらも色々とめんどくさい事情を抱えてそうだけど、
白髪の刺客の女性の方がよりめんどくさそうではあります。
この漫画に出てくる女性は全員めんどくさい疑惑まであるな…

少し不思議系の作品ではあるんだけど、
幕末の事情が突っ込んできたりと任侠&時代モノとしての側面が強くなってきましたが、
綺麗に落着して欲しいものです…
とても無理っぽいけど…

:: 2019/3/24 日曜日::

■[漫画]ガラス越しの約束「ラジエーションハウス」7巻

ラジエーションハウス7巻ラジエーションハウス7巻
出版社:集英社
原作者名:横幕智裕
作者名:モリタイシ
作者サイト:モリタイシ|note
作者twitter:モリタイシ (@moritai4) | Twitter
Kindle版:ラジエーションハウス (7)
Kindle版まとめ買い:ラジエーションハウス
DMM電子書籍:ラジエーションハウス (7)

唯織が医師免許を持つ放射線技師であると知ってしまった杏。
事情がわからないだけに悶々としてしまい、
唯織に対して以前のように接することができなくなって…

以前5巻の感想で読影はAIに取って代わられるのでは、
と書いてましたが、この7巻ではそのネタがしっかりと描かれていて、
よく出来ているなぁ、と思わされました。
AIの成長のためにお手本となる綺麗なレポートの作成とか、なるほどなぁ…
気になるのはこのネタが唯織と杏ちゃんの仲にどう影響するか、ということが気がかりです。

この7巻は医療ネタとしてはちょっと薄めで、
唯織と杏の二人の絆を中心に描かれていた感じがありますね。
一応医療ネタとしてはMRIのことが説明されてましたけど、
確かに一般人はMRIとCTを混同してる人多そうですね…

作品タイトルはラジエーションが入ってるけど、
MRIは放射線出さないんですよね。
まぁ、理系の人なら知ってる人が多いと思うんですけどね。
私も大学の研究室ではNMRとかよく使ってましたし、
その流れでMRIもある程度知ってました。

唯織と杏ちゃんの関係は、杏ちゃんが昔の約束を思い出したら一発で解決しそうなんですが、
それが出来ないから唯織はコミュ障なので…
やっぱりこれは杏ちゃんからのアクション待ちということでもうしばらくは先かなぁ…
杏ちゃんは少しずつ思い出してるみたいだし、
二人の仲も少しずつ縮まっているように見えるので、
そう遠くないとは思うんですけどね。

今回のトラブルの被害者は杏ちゃんだけでなく鏑木部長もそうなるんですけど、
鏑木部長はわりと因果応報なところがあるのでちょっと同情が薄くなりますね…!
唯織のコミュ障によって傷跡を抉られてるのには同情しますけども。
唯織ってどう考えてもアスペルガー症候群ですからねぇ…
周りが合わせないと大変だと思います。
その緩衝材になることを杏ちゃんには期待しているんですけどね…!

さて、来月からはTVドラマ放映が始まりますね。
よく考えてみたらモリタイシ作品で初のメディアミックスですよ。
結構なベテランでファンも多い作家さんなんだけど、
巡り合わせが悪かったのか今までメディアミックスされてませんでしたけど、
これを気に花開いて欲しいな、と思う次第であります。

:: 2019/3/21 木曜日::

■[漫画]やっぱJKっしょ!「王様の仕立て屋 ~下町テーラー~」2巻

日本編の2冊目ですが、まだしばらく日本編が続きそうです。
作者コメントにもある通り連載もかなり長くなってきたので、
昔触れたネタを手直ししてやり直してますが、
登場キャラの違いもあって粋な感じに昇華されてます。

ヒロインのJK率が高くなった日本編ですが、
今回新たに登場したのはコスプレ衣装作成で成り上がりたいJKのイっちゃんこと大島依都ちゃんです。
今の日本では珍しい野望を秘めたJKですが、
デジタルネイティブ世代なだけあってハイテクには馴染みがあれど、
基礎が疎かになっていながら不安に思ってないのが、
見ててとても恐ろしく感じてしまいます。
うーん、これもジェネレーションギャップかなぁ。

社会人の仕事でたとえると、仕事の手順は知らないままに、
前任者が遺したExcelマクロの使い方だけは知っている状態で、
カスタム性が高い仕事を請け負いまくっているような感じでしょうか?
織部が言ってるように専門のオペレーターになるんじゃなければ、
汎用性が高い基礎を叩き込んだ方が発展性が高いよなぁ…
まぁ、それが骨身に染みてないからこそ若いと言えるんだろうけど…
そう言えばイっちゃんが憧れるユーリアもナポリでやらかしたこと多々だったっけ…

ナポリと言えば忘れてならないイタリア居残り組のことですが、
どうなってるのかファンとしては気になっていたんだけど、
単行本描き下ろし漫画で見事に描かれてましたね。
本編に出てきた女性による寸法取りの懸念点と、
ファンの多いラウラたんを絡めての短編で素晴らしかったです。
まるで単行本描き下ろしのお手本のような内容でしたね。
次の3巻でも楽しみにしています。

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