本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2018/3/14 水曜日::

■[ラノベ]脳筋たちと王子の恋「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の自称図書委員II」」

最速で講義を合格して図書館生活に突入したローゼマイン。
しかしエーレンフェストがシュバルツとヴァイスの主となったことで他領地から反感を買い、
主の座を巡って他領地から因縁を付けられて騒動を起こしてしまう。
また、アナスタージウス王子とエグランティーヌの恋物語にも巻き込まれて…

今後何かと関わることになる大領地ダンケルフェルガーといい、
リヒャルダの孫だからと側近にしたトラウゴットといい、
脳筋な人たちに悩まされる巻でしたね!
この時のレスティラウトは大領地としての誇りが驕りに近く感じられて、
あまり好きにはなれないんですけど、
この後のあれこれを考えると、ツンデレのツンの時期だったのかな、と思います。

トラウゴットに関しては… まぁ、中学生男子だなぁ、という。
自分のことしか考えられないのは親の教育の失敗ですよねぇ…
そういった意味でも身内のリヒャルダは激怒していたのでしょう。

そんなトラウゴットを切り捨てたローゼマインはただ甘いのではなく、
身内だけに甘いという性格がよくわかりますね。
まぁ、その身内判定が緩いのがローゼマインらしいのかもしれませんが。

教育と言えば書き下ろしの短編でヴィルフリートの教育が足りてないのが分かりましたね。
かなり更正したと思ってたんですけど、まだまだヴェローニカの教育の残滓があるんですね…
まぁ、あの血族に刻まれたDNAのせいかもしれませんけども。

もう一つの書き下ろしのアナスタージウス王子とエグランティーヌの恋物語は良かったですね。
貴族的で遠回しな言い方ではなく、率直な恋の言葉ってのは良いモノです。
王族というのは困った人が多いけれど、アナスタージウスは恋の人なので憎めないんですよね。
ローゼマインが巻き起こす騒動の被害者の一人だからなのかも知れませんが。(笑

:: 2018/2/25 日曜日::

■[漫画]家族の愛。「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部 「本がないなら作ればいい」」6巻

本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~6巻本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~6巻
出版社:TOブックス
原作者名:香月美夜
原作者サイト:香月 美夜
原作者twitter:香月美夜 (@miyakazuki01) on Twitter
作者名:鈴華
作者サイト:列挙。
作者twitter:鈴華 (@suzupaca) on Twitter
Web版:本好きの下剋上 ニコニコ静画
Kindle版:6巻
Kindle版まとめ買い:本好きの下剋上
DMM電子書籍:6巻

「身食い」の熱でまた倒れてしまったマイン。
今回の熱は命の危険があったけれど、ギルド長のお陰で九死に一生を得ることに…
しかし、このままだと余命一年であることを告げられたマインは、
貴族に飼われるか、家族と一緒に過ごして朽ちていくかの二択を迫られて…

もうね、涙なしには読めない…

「本好きの下剋上」はモノ作り、マインのキャラ、ファンタジー世界の魅力、
と面白さは色々な要素があるんだけど、中でも私の琴線に触れるのは家族愛なんですよね。
今回はその家族愛が溢れに溢れ、涙も溢れさせてきてやばかったです。

マインとして転生してから家族と仲が良かったけど諍いがなかったわけではなく、
それでもいつの間にか愛すべき家族という関係になっていたトゥーリ、ギュンターパパ、エーファママ…

失いたくない、一緒に居たい、大事にしたい…
そんな家族がいるからこそ、余命一年という短い時間を、
大切に、そして愛おしく思い、離れたくないと思うマイン…
そんなマインを受け止めてくれるトゥーリたちは、
本当に良い家族だな、と思います…

元々トゥーリだってマインのことがまるごと大好きだったわけじゃなく、
晴れ着が豪華なマインに嫉妬したりするんだけど、
それでも死んじゃうと言われたら泣いてしまうんだよね…
だって、大事な家族なんだもの。

ギュンターパパが愛し、家族を大事にしてきたからこそ、
こういった愛で溢れる家族になっているんだと思います。
だからこそ、マインの余命が一年と言われて狼狽えるわけで…

もうね、原作で読んでた時以上に涙腺を刺激されて私も狼狽ですよ。
今回もWeb原作最終回でハッピーエンドになることを再確認してからじゃないと、
この単行本読めなかったですもん!
現時点でこうなんだから、原作で一番泣いた第二部のラストはどうなるのか我ながら心配です。

もちろんそんな感動的な場面だけではなく、
今回もマインのコミカルなところは健在です。
私が6巻でMVPに選ぶのはベンノさんにパイルダーオンしたマインが、
ギュンターパパとベンノの言動に驚いたシーンです。

驚いてるマイン可愛い…(笑

:: 2017/12/10 日曜日::

■[ラノベ]誰にも止められない図書館への情熱「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の自称図書委員I」」

ゲオルギーネ派の陰謀で毒を受けユレーヴェに浸かり2年間眠っていたマイン。
起きたら浦島太郎状態な上にすぐに貴族院に入学するための詰め込み勉強が始まり、
あっという間に貴族院での生活が始まる訳だけど、
国内蔵書数2位の貴族院図書館を前にマインは止まるはずがなく…

いやはや、流石のマインでしたね。
フェルディナンド様ですらもまだ甘く見ていたマインの本への情熱を、
この2年間で多少成長したとはいえまだ子供のヴィルフリートを理解しきれるはずもなく、
迂闊な煽りで一年生全員にマインズブートキャンプで甚大な被害を受けてしまったのは、
さもありなんと言ったところでしょう。(笑

そんな周りの災禍に頓着することなく、念願の図書館に入れたマインの喜びようは最高でしたね。
表紙にも出ているシュミルのぬいぐるみ魔術具のヴァイスとシュバルツが可愛かったです。
欲を言えば、涙をボロボロ流している時の挿し絵も見たかったところですが…、
これはかなり先になると思いますが、鈴華さんのコミカライズに期待したいと思います。

それにしてもWeb版完結まで読んだ後にこうやって一から読み直していると、
色々と伏線があったことに気付かされますね。
グルトリスハイトとかこの時点でもう既に出てたんですね…
あと、王族がバカというのをこの時点でマインは看破してたんだな、と。(笑

書き下ろしのエーファ視点の短編ですが、これも素晴らしかったです。
椎名優さんが描かれる成長したカミルの可愛さもそうですが、
未だにマインと別れる原因を作ったと自分を責めるトゥーリが尊かったです…
早くみんなが笑顔で家族として過ごせる日が来ますように…

:: 2017/9/16 土曜日::

■[ラノベ]初めての妹「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第三部「領主の養女V」」

領主の養女となって印刷業を広めるために色々と動くだけでなく、
義兄となったヴィルフリートの更生&教育までやったり、
護衛騎士のブリギッテのために新しい衣装を考えたり、
健康な身体を手に入れるために薬の材料を集めたり…、
と色々と大変なマイン。
しかし、そんなマインを狙った陰謀が水面下で蠢いており…

シャルロッテはとても可愛いらしいと思いました。

金髪縦ロールとか椎名優さんはとても良い仕事をしますよねぇ…
表紙を見てるだけで陶然としちゃいます。
もちろん見た目だけじゃなくて性格も可愛いんです。
フロレンツィアが育てたからか、正に良家の子女って感じで、
これはマインがお姉ちゃんとして張り切っちゃうのもわかるというものです。

もちろんお姉ちゃんとして張り切るマインも可愛いらしいです。
精神年齢的にはお姉ちゃんどころかお母さんに近いはずなんだけど、
フェルディナンド様にツッコミを入れられた時といい、
実に子供らしいというかお茶目というか。(笑
それでいて自分のためにグリム計画を密かに始動してたりと、
悪巧み(?)をするようなところもも含めて、
マインらしくてとても面白いと思いました。(笑

可哀想だったのがダームエルですよね…
あれだけ頑張ったのに悲恋に終わるとか…
でもまぁ、短編に書かれてた通り、
恋で止まって結婚を見据えてなかったので仕方ないといえば仕方ないですね…
お互いに譲れないものがあるから、これはもう運命だったとしか…
まぁ、挿し絵で描かれていたフーゴの結婚話に耳を塞いでいる姿には笑っちゃいましたけどね。
椎名優さんは本当に良い仕事をしてくれるなぁ。(笑
巻末描き下ろし4コマでもトゥーリとルッツとマインの三人が仲睦まじく抱き合ってる所も描いてくれたし、
本当に大満足です。

さて、次巻からは貴族院が舞台になりますね。
ハンネローレ様がどのようにデザインされるのか今から楽しみです。

:: 2017/8/6 日曜日::

■[漫画]ルッツの想い。「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部 「本がないなら作ればいい」」5巻

ギルド長の孫娘フリーダと会い、髪飾り作りをする商談をまとめたマインとルッツ。
そしてそこでマインが患う持病「身食い」について知ることに。
それを治すには大金がいると知り、絶望的になるマインだったが、
本作りのために心を折らないように懸命に生きて…

もうね、ルッツの心情を思うと涙腺が刺激されまくりでヤバイですよ。
フリーダに「身食い」のことを言われた時にはまだ実感が薄かったんでしょうね。
でも、実際にマインに「身食い」の症状が襲い、急激な体温の上昇を感じたことで、
本当の意味で実感したんでしょうね、マインの命の危機を…

だからこそ、マインに対して何もできな無力感に泣いてしまったんだろうなぁ…

ルッツにとって恩人であり、初恋であり、パートナーであり…
一言で言い表せないほどに大事な人が苦しんでいるのに、
自分ができるのは背負ってあげることだけという、
自分の力不足を嘆いてしまうルッツが愛おしかったです。

もちろん原作である小説でもそれを感じることが出来ましたが、
やはり漫画という媒体になることでルッツの表情が見えることで、
ルッツの感情がダイレクトに感じることができるんですよね。
そのお陰でとてもルッツの気持ちに共感できて、愛おしさも倍増でしたよ。

それだけに描き下ろしの短編はダイレクトに私のハートを直撃しましたね。
本当にルッツは良い子ですよ。
マインは貧乏な兵士な家に生まれたけれど、
愛情深い家族に恵まれるという幸運だけでなく、
ルッツという大親友を得たことも最高の幸運だったと思います。

もちろんそんなルッツのシリアスな話ばかりでなく、
いつもの「本好きの下剋上」らしくコミカルな部分も多く、
そちらもとても楽しかったです。
特に折角大きなトロンベを狩ったのに放置されたギュンターパパとか、
脳内だけで自己完結してルッツにきちんと伝えてなかったマインとか。(笑

このマインの表情は原作読んで感じたノリそのままだと思いました。(笑

原作も傑作だけど、コミカライズもやはり名作だと思うので、
もっと色々な人に読んで欲しいですね。

:: 2017/6/20 火曜日::

■[ラノベ]ゲオルギーネの来訪「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第三部 領主の養女IV」

虚弱な身体を改善する薬のための素材集めをしながら、
印刷業を広めている領主の養女編の4冊目です。
素材集めでちょっとした冒険を繰り広げたりしてますが、
ここまでは比較的平和な日々ですね。

不穏な空気が漂ってくるのがジルヴェスターの実姉であるゲオルギーネの来訪です。
領主の座をジルヴェスターに奪われたと思っているゲオルギーネが、
大領地アーレンスバッハの第一夫人の座に就いたことと、
前神殿長が処刑されたことで大いなる陰謀が動き始めましたよ。
巻末の書き下ろしエピローグはこれからの壮大な物語の伏線になるので、
Web版を読んでいる人にこそ読んで欲しいですね。

それにしてもヴィルフリートはまだまだバカボンですね…
前よりマシになっているとはいえ、まだまだ増上慢というか。
それに振り回される両親やマインがちょっと大変ですね。
まぁ、この後更に大変になるですけども。

それと今回の見所はダームエルとブリギッテだと思うんですよね。
椎名優さんが描かれるドレス姿のブリギッテはとても美しく、
ダームエルが恋に落ちるのも納得でしたよ。
書き下ろし短編でのダームエルの男らしい姿とかとても好感が持てましたしね。
主人公であるマインに関してはラブロマンスとは縁遠いですが、
脇役にはきちんとラブロマンスがあるのはとても良いと思いました。

まぁ、Web版読んでるとこの後の展開を知ってしまっているので、
ちょっと切ない気持ちになってしまうのですけどね…
ダームエル…(´・ω・`)

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