■[漫画]偉大なる母の言葉「HaHa」
HaHa (モーニング KC)
著者/訳者:押切 蓮介
出版社:講談社( 2016-01-22 )
作者サイト:カイキドロップ
作者twitter:押切蓮介(@rereibara)さん | Twitter
試し読み:HaHa/押切蓮介 第1話
父は厳格な性格の警察署長。
母は割烹旅館の女将。
しかしその二人の娘はスケバンで…
関門海峡を望む下関で生まれ育った少女の名はのぶえ。
押切蓮介こと神崎良太の母となる女性である。
「ピコピコ少年」シリーズ等で自伝的なエピソードを漫画にしてきた押切蓮介さんですが、
今回は実母の青春を漫画にしてきましたよ!
しかもそのお母さんが前述のとおりにエキセントリックな方で、
第一話からかっ飛ばしてます。
気に入らなければヤクザとも喧嘩してしまい、
昼間から家の旅館からビールを盗んで飲みまくる。
フリーダムにもほどがある生き方だなぁ。
でも読んでいくと気付くんですが、
母・のぶえは決して自由なわけではなかったんですね。
厳格というよりも頑迷な父への反発と、
自立、望郷、出戻り、そして偉大な母の死去と、
「母」ではなく一人の人間としての苦悩を重ねた人生がそこにはありました。
それにしても親子揃って不運に見舞われてるんですね…
交通事故に遭われるのもかなり不幸な部類だと思いますが、
女将である母が倒れてからの旅館の親族乗っ取りが辛すぎる。
でも、こんな苦難を乗り越えてきたからこそ、
押切蓮介さんが例の事件で糞袋になった時も支えることができたのでしょう。
息子の窮地には駆けつけて発破をかけてくれる母。
そんな母親の半生を漫画にして残すのは良い親孝行だと思いますよ。
例の事件も昨年無事解決したことだし、
今年は親孝行しつつ「ハイスコアガール」の続きを頑張っていただきたいです。
それとあとがきがお母さまの直筆でしたが、結構な達筆でしたね。
高校時代はスケバンだったということですが、
幼い頃にきちんとした教育をされたのだなぁ、と思いました。
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