本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2015/1/11 日曜日::

■[ラノベ]十師族の綺羅星たち「魔法科高校の劣等生 15 古都内乱編 下」

魔法科高校の劣等生 (15) 古都内乱編 (下) (電撃文庫)
著者/訳者:佐島勤
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2015-01-10 )

達也が四葉から依頼された京都の「伝統派」に匿われた周公瑾の捕縛作戦。
それを察知した七草が証拠隠滅を謀って真由美さんの護衛を使って暗殺しようとしたら返り討ちにされ、
不審に思った真由美さんまで乗り出してきた上に、
論文コンペの下見に来ていたクリムゾン・プリンスこと一条将輝まで絡んできて…

一条、四葉、七草、九島と十師族に連なる若者たちが、
国に巣くう他国の魔法師を排斥するために動くとか戦時下とはいえ責任感あるなぁ。
幕末に同じく京都に居た維新志士も二十歳以下の者が多かったことを考えると、
動乱期に若手が積極的に動くというのはいつの時代も変わらない、という示唆も含んでいるのかも…?

今回の舞台は京都だったので、京都に土地勘があると判りやすいですね。
私は京都へは一時期毎週遊びに行ってたので比較的地理に明るいので、
あそこらへんかー、と思いながら読んでました。
それにしても渋滞がない交通機関が整備された未来って羨ましいな。(笑
実際の京都は車で行動しようとしたら凄く大変だからなぁ…

一条が都合良く達也に使われていたという実態はともかく、
二人がタッグを組んで戦うってのは少年漫画的な熱さがあって割りと面白かったです。
というか、むしろ一条が普通の熱血少年漫画的主人公の素質があるというか。
エリカたちのピンチに颯爽と現れて敵を倒すとか正に主人公だしなぁ。
そう考えると達也が主人公というのは異質だよなぁ、と改めて感じましたね。

そして今回一番ヒロイン度が高かったのは深雪…、ではなくて真由美さんですね。
14巻でも可愛い所を見せてくれましたけど、
この15巻ではもっと魅力的な所を見せてくれましたからね!
まさか酔っ払うと幼児退行するだけではなくて、あそこまでねだるとは…
これは薄い本が厚くなるな…!
あのシーンに挿し絵を指定した編集さんはマジ有能だと思う

そしてラストにて四葉家を構成する分家が多数登場しましたが、
次回からはついに四葉家の核心に迫っていくようです。
深雪の血筋に関しても何か予告で触れてきてましたが、
はたしてどういった真相があるのか。
次巻が夏に発売というのが微妙に遠くて待ち遠しいです。

:: 2014/9/28 日曜日::

■[漫画]たとえ星々の高みに昇られても…「魔法科高校の優等生」4巻

魔法科高校の優等生 (4) (電撃コミックスNEXT)
著者/訳者:森 夕
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2014-09-26 )

Kindle版:魔法科高校の優等生 (1)
Kindle版:魔法科高校の優等生 (2)
Kindle版:魔法科高校の優等生 (3)

2クールのアニメも終わった【魔法科高校の劣等生」ですが、
そのコミカライズは数多く出ています。
しかしその中でも一番原作への理解度とリスペクトが高いのは、
この「魔法科高校の優等生」だと思うんですよね。

原作通りに作りあげるだけでなく、その裏側で起こっていたことを描く想像力は、
原作をしっかりと読み込んでないと描けないことですし、
深雪視点で描かれるため、深雪の心理描写がどうしても多くなりがちなので、
深雪というキャラクターをしっかりと把握していないと描けないと思うんですよね。

yuutousei04_01

ゲストページで原作者の佐島勤さんも唸るのも納得な程に深雪の魅力がよく出ていると思います。
それと、壬生先輩に冷然と向き合う深雪も良いけど、
やっぱり深雪は達也相手にとろける笑顔を向けている姿が一番魅力的だと思うんだ。

yuutousei04_02

そう言えば今回ちょっと面白かったのは達也の誕生日ネタですね。
双子ではないのに同じ学年ということで達也が4月生まれでなのは周知の事実ですが、
ちゃんと1年生の時点で誕生日会をやっていたとは…
キッカケがエリカのお茶目っていうのは凄く”らしい”と思います。(笑
深雪の家庭での誕生日の祝い方も凄く深雪らしくて良かったですしね。
こういった所が原作ファンとしては嬉しいんだよねー

台詞回しも文意を変えない程度に変化させて漫画として判りやすく再構成しているし、
深雪の真意が伝わりやすいように言葉を補ったりしてたりと、
原作と読み比べると色々と気付けることがあるので、
原作を読んだことがある人でももう一度読み比べてみると面白いと思います。(笑

それと次回からはついに九校戦が始まりますね。
原作には登場しなかった三校の師補十八家が出てくるのでお楽しみに!

:: 2014/9/19 金曜日::

■[漫画]魔法競技開始!「魔法科高校の劣等生 九校戦編」2巻

魔法科高校の劣等生 九校戦編(2) (Gファンタジーコミックススーパー)
著者/訳者:佐島勤 石田可奈
出版社:スクウェア・エニックス( 2014-09-10 )

Kindle版:魔法科高校の劣等生 九校戦編 (1)
Kindle版:魔法科高校の劣等生 九校戦編 (2)

アニメでは放映済みの九校戦編のコミカライズの2冊目です。
基本的にアニメと同じように原作に忠実にコミカライズされているので、
原作ファンにとっては安心して読むことが出来ますし、
アニメから入った人にも判りやすい内容かと思います。

アニメと違って時間という制約がある程度緩いせいか、
アニメではすっ飛ばした原作のシーンもちゃんと描いているのが良いですね。
具体的にはクラウドボールでの七草先輩のエンジニア代打を務めた達也が、
ちょっとした調整で効率を向上させちゃう所とかですね。
流石はお兄様です。

ただ、アニメと同じく原作に可能な限り忠実だからこそ、
原作→アニメと続けて読むと新鮮な驚きが殆どないという問題もあるかもしれません。
まぁ、原作よりも魔法や競技の説明が図解入りで判りやすくされていたりと、
より初心者向けに描かれているというハードルの低さが持ち味になっていると思います。

それにしても七草先輩のテニスウェア(?)姿は中々良いですね。
丁度原作でも七草先輩の萌えシーンがあっただけに、
良い感じに相乗効果が出ていると思いますよ。
とはいえ、次巻からは深雪無双&達也無双になって出番は多少減ると思いますが。
そう言えば、きたうみつな版コミカライズの第一話冒頭は深雪のピラーズブレイクでしたね。
ある意味やっと追いつくということなのかな?

:: 2014/9/12 金曜日::

■[ラノベ]作られた天才魔法師との邂逅「魔法科高校の劣等生 14 古都内乱編 上」

魔法科高校の劣等生 (14) 古都内乱編 (上) (電撃文庫)
著者/訳者:佐島勤
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2014-09-10 )

アニメが絶賛放映中の中、今回は久しぶりの上下編です。
二年生編になってちょっと勢いが落ちてきたかと心配していたんですが、
ここにきて面白さも復調してきたように思えます。
これはやはり、上下編のボリュームこそが相応しいということなのかもしれない。

九校戦の裏で行われた四葉の暗部である黒羽の部隊による周公瑾捕縛作戦。
しかし予想以上の手練れだった周公瑾は黒羽貢に手傷を負わせた上で撤退。
その身は京都に拠点を置き、九島と敵対する「伝統派」に囲われることに。
そして達也は四葉真夜から依頼という形で周公瑾捕獲作戦に協力するが、
丁度今年の論文コンペの開催場所は京都で行われて…

「伝統派」を相手取るということで貸しがある九島烈に協力を求めるとか、
かつての世界最巧相手でも容赦ないお兄様、流石です。
そして13巻で登場した九島の秘蔵っ子の光宣ですが、予想以上に強かったですね。
後天的に作られたが故に精神的に欠けた所がある達也と、
先天的に作られたが故に身体的に欠けた所がある光宣は対照的に思えます。
それにしてもイケメンであることも先天的に設計されたことなのでしょうか。
まさか水波が一目惚れするとは…(笑

そう言えば久しぶりに深雪さんの嫉妬によるお兄様への追求が行われてましたが、
仕事関係の女性のプライベートナンバーを知っているだけでこれとか、
判ってはいましたが、深雪さんの愛は重いな…!
まぁ、今回は古都の奈良をラブラブデートが出来たから良かったと思いたい。
デートの内容が「伝統派」の拠点探しという殺伐としたものだったのは、
ある意味二人らしいとは思いますが。

しかし今回一番の見所はラストの七草真由美先輩だと思う訳ですよ!
前々から怪しいと思っていたし、どう考えてもそうだと思っていたけれど、
ここにきて本人も自覚した上で、違うと思い込むようになってきましたね!
いやはや、これは違う意味でも次の15巻が楽しみですね!
まぁ、次はドウルマスターズの方が発売らしいですが。
うーん、次は2、3月あたりかな…?
長い…

:: 2014/7/13 日曜日::

■[ラノベ]磐都高校の新入生「ドウルマスターズ」1巻

ドウルマスターズ (1) (電撃文庫)
著者/訳者:佐島勤
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2014-07-10 )
絵師サイト:尾籠の沙汰
絵師twitter:tarou2 (tarou2)さんはTwitterを使っています

「魔法科高校の劣等生」作者が送る、西暦2400年代が舞台のロボットSF!

かつて「魔法科高校の劣等生」が書籍化される際にちょっと話題になった、
電撃文庫大賞に応募して落選した佐島勤さんの未発表作品。
それを原形にしたのがこの「ドウルマスターズ」です。

確かに、これは「魔法科高校の劣等生」と同じ作風だと判りますし、
超能力はともかくロボットSFでは落選するわなぁ、と。
しかも宇宙でロボットでバトルするのは兎も角、ガンダムみたいにビームでデブリ量産ではなく、
デブリを出さないような地味めなバトルで、衛星軌道のアレコレとか真面目に考証してますからね!
「魔法科高校の劣等生」で知名度を上げて、アニメ放映中に、「キルラキル」のtarou2が手掛け、
そうすることで勝負を賭けてきたんだよなぁ、と思います。

人類が国家解体戦争を経て、完全自給型のポリスに引きこもった未来。
ポリスを束ねる太陽系連盟によって管理される世界で、ポリスに住めない人類が築いたオートン。
不安定なエネルギー源に依存するオートンが多い中、小田原オートンは地熱発電で比較的マシだったが、
横浜ポリスは自らの安定化のために小田原オートンに侵攻。
小田原に雇われた朱理と蒼生の早乙女姉弟はドウルを駆り、横浜ポリスのエースと戦うが、
そこで蒼生は特異的な才能を見せて…

冒頭のシーンと冒頭の膨大な設定から学園モノかと思いきや、
まずは入学するまでの騒動だけで1巻が終わってしまったでござる。
いや、面白かったけどこのペースで大丈夫なんでしょうか…(笑
ヒロインは姉の朱理は割りと可愛いし、人類最強に近いエースの玲音も天然さんで魅力的ですが、
それにしたって割りとバトルばかりで凄かったなぁ、と。(笑

主人公に秘められた才能の発露やライバルとのバトルとか面白い要素はあるので、
次回以降の展開には期待したい所なんですが…
ロボットSFって鬼門らしいからちょっと心配です。(笑

:: 2014/6/13 金曜日::

■[漫画]深雪さんのブラコン覚醒前夜「魔法科高校の劣等生 追憶編」1巻

魔法科高校の劣等生 追憶編 (1) (電撃コミックスNEXT)
著者/訳者:依河和希
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2014-06-07 )
作者サイト:あぅ詰め
作者twitter:依河和希 (wakipedia)さんはTwitterを使っています

現在アニメ放映中の大人気ライトノベル「魔法科高校の劣等生」
その原作の8巻にして3年前の過去を綴った追憶編のコミカライズ1巻が発売!
このエピソードは人気も高く、何より物語の核心に迫るものなので超重要です。
アニメでも第1話のアバンに追憶編のクライマックスが使われてましたしね。

物語の舞台は西暦2092年夏の沖縄。
バカンスに来ていた深雪とそのガーディアンである達也、
そして二人の母である深夜とそのガーディアンの穂波の4人。
名家の親子の小旅行なんだけど達也は家族としてではなく、
ガーディアンとして扱われていて…

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この頃の深雪さんはまだ何も知らない中学生の女の子にすぎません。
四葉家の闇とも言える事情を何も知らず、魔法の実力はあるけどただの名家のご令嬢。
そんな深雪さんが実の兄なのに使用人のように接する兄を扱いかねながら、
沖縄の地でその実力の片鱗を少しずつ知っていき、
ブラコンに目覚めていくのがこの追憶編の見所です!

基本的に原作と同じ流れになっていますが、
深雪さん視点で描かれていることもあり、穂波さんとの絡みとか、
少しずつエピソードを盛ってきていますね。
深雪さんがより可愛らしくなっているのでこれは問題ないと思います!

アニメでここまで描かれるか判らないので、
一先ずこの漫画版で体験してみるのも良いかと思います。

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