よつばと! 16巻は2月26日発売!
今回のよつばは高尾山に登山!
:: 2012/11/2 金曜日::

■[ラノベ]乙種呪術が解かれる時「東京レイヴンズ 8 over-cry」

東京レイヴンズ8 over-cry (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:あざの 耕平
出版社:富士見書房( 2012-10-20 )
文庫 ( 398 ページ )
作者サイト:あざログ
作者twitter:あざの耕平 (k_aza) on Twitter
絵師サイト:—マッチョリ—
絵師twitter:すみ兵 (suminiku) on Twitter

あざの耕平さんの乙種呪術に見事に掛かっていたボクです。
もうね、言われてみればその通りですし、コアなファンならもっと早く解ってたんでしょうけど、
私なんて大友先生が夏目の変装を見抜けなかった、という時点でやっと気付く体たらく。
乙種呪術についてはごく初期から繰り返しその内容と効果が指摘されたのになぁ…
それにしても土御門泰純も本当にえげつないことをするもんですねぇ…
まさか夏目じゃなくて春虎が夜光の生まれ変わりだったとは…

シェイバの暴走の中で自力で封印を半端に解き、霊力が暴走するようになった春虎。
そしてその場にいた生徒たち全員に女であったことが露呈してしまった夏目。
それを知ってしまったことで、初恋の相手が春虎だと気付いてしまった京子。
そんな若者たちの苦悩の裏では大人たちが暗躍しており、
ただでさえ大変な土御門の二人は実家が火事で全焼したことを知り、更に混乱することに…

しかし鈴鹿ってば良い子だよなぁ、本当に。
天馬もすっかり成長してるし、京子もちゃんと決着つけて前に進んでるし。
自分の想いを全力でぶつけるとか、いやはや青春してますよ、みんな。
それに引き替え相馬さんトコのお姫様は悪い子ではないんだけど、
自分が信じる正義に盲目過ぎて悲劇を巻き起こしちゃうとか…
というかどうなるんだろう、この展開。
夏目の境遇とか悲劇にすぎるし、このままとかあり得ないよね!?
まさかこの輝かしい表紙ですらも乙種呪術だったとはね…!

それにしてもあざの耕平作品は大人が格好いいよなぁ。
大友先生の登場シーンとかめっちゃ頼もしく感じられたし、
春虎の両親もいい歳して現役バリバリの強さとか見せてくれて痺れましたしね!
まぁ、大友先生は夏目の変装を見破れなくて間抜けな顔を見せてくれたり、
何か夏目には経験が籠もってるかのような助言をしてたりと、
どこまでも完璧、という訳では無いんですけどね。
でも、だからこそ魅力的に映って見えるんですよね。

恐らくここがこの物語のターニングポイントになると思いますが、
果たして「東京レイヴンズ」がどういった方向に向かうのか。
戦々恐々としながらも楽しみです。

:: 2012/8/21 火曜日::

■[ラノベ]懐かしのあの人も登場!「フルメタル・パニック! アナザー」4巻

フルメタル・パニック! アナザー4 (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:大黒 尚人
出版社:富士見書房( 2012-08-18 )
文庫 ( 294 ページ )
原作者サイト:GATOH.COM blog style
原作者twitter:賀東招二 (gatosyoji) on Twitter
絵師サイト:風の色
絵師twitter:四季童子 (shikidoji) は Twitter を利用しています

年4冊という、賀東招二さん本人が全部書いてたらまず無理なハイペースで(ぉ、
順調にその地位を固めつつあるフルメタアナザーですが、
4巻にして遂にティーンエイジャーな達哉にはキツイ戦闘が繰り広げられます。
人が死ぬってのはやっぱり嫌なものだなぁ…

内戦が続くアフリカの独裁国家、マランパ共和国の政府軍への教導に来たD.O.M.S.
ベルトランと軍人のサラの間には浅からぬ因縁がある中、
ミハイロフたち傭兵が暗躍し始めて…
という話と、酔っぱらい親父と成り果てながらも射撃の腕は衰えないクルツが活躍する、
テキサスでのガンマン的な話の2本が収録されています。

達哉は今までも命懸けの戦闘を掻い潜ってきましたが、
今回は大人同士、国同士の汚らしい諍いに巻き込まれたガチの殺し合い。
目の前で人が死ぬし、達哉を守るためにユースフも手を汚したりするし、
何よりめでたしめでたしで終われない救われない、後味の悪さが印象的です。

王子として、軍人として教育を受けていたユースフですらも、
初めて人を殺した葛藤を抱え込むとかクルものがありましたが、
電話越しでサミーラと通じ合っているのは少々羨ましさと安心感があります。

達哉も達哉でリーナとの関係が進む余地は充分ありそうなんですが、
アクセサリーを買って欲しそうなリーナに気付かなかったり、
マオに唆されてリーナのおっぱいを触りたい事を真っ正直に告白するのと同義な返事したりと、
主に達哉側の問題が色々ありそうですね。(笑

それと久しぶりに登場したクルツですが、ダメな部分が拡大されながらも、
キメる所はキメてくれて残念ながらもカッコよさが光ってましたね。
コールサインといい、こういった前作からのファンへのサービスは、
やはりニヤリとしてしまいます。(笑

それはそうと今回のオチはかなり衝撃的だったんですが…
うーん、どうなるんだろう、これは…
アナザーにも遂にこういった殺伐とした展開が!?
とはいえ、刊行ペースは比較的早いのである程度安心しながら続きを待ちたいと思います。

:: 2012/5/29 火曜日::

■[ラノベ]持続する緊迫感「東京レイヴンズ 7 _DARKNESS_EMERGE_」

東京レイヴンズ7_DARKNESS_EMERGE_ (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:あざの 耕平
出版社:富士見書房( 2012-05-19 )
文庫 ( 461 ページ )
作者サイト:あざログ
作者twitter:あざの耕平 (k_aza) on Twitter
絵師サイト:—マッチョリ—
絵師twitter:すみ兵 (suminiku) on Twitter

読み始めてから読み終わるまで、ずっと続くこの緊迫感は凄い!
まるでアメリカのドラマを見ているような気分を味わわせてくれますよね!
24とかをイメージして貰えると分かると思いますけど、
登場人物たちに「逃げてー!」と言いたくなる手に汗握るあの感覚ですよ!
ラノベでこの雰囲気を醸し出せるあざの耕平さんマジ凄い。

前回、蘆屋道満と大友の二人による呪術戦の最高峰を目の前で繰り広げられ、
陰陽術に対して今までとは別次元で魅せられた春虎がもがき苦しみながら、
一皮剥けて成長していく今回の7巻は成長モノとしては見応えがありましたねー
それに夏目もある意味一皮剥けてしまって別の意味でも見応えも…(ぉ

鏡の式神シェイバが元凶の祓魔局での霊災とシェイバの暴走は、
ギリギリの死戦を何度も潜り抜ける春虎と夏目の二人の活躍に魅せられたけど、
葛藤を抱えながら更なる恐怖と混乱を受けた京子の人間らしい臆病な面と、
ラストで見せられた彼女の心に感じ入るところもありましたね。

物語全体は色々と謎が暴かれていったけど、
明らかになった事実がまだ氷山の一角な為にまだまだ全体像が見えてこず、
読者的には今まで以上に混乱してしまうのもまた事実だったり…

一応今回分かった事実としては、あの赤毛で黒ストが綺麗な相馬さんのことかな。
相馬氏と言えば桓武平氏であり「新皇」を自称した平将門の子孫と伝えられているから、
八瀬童子の「来歴が違う」というのも納得できますね。
しかし、その相馬氏の子孫である彼女が双角会の根っこであり、
陰陽師の世界の深い闇とどう関わっているのかが気になりますね。

本当にあざの耕平作品には魅了されるなぁ。
まだ7巻で物語の序盤な感じだし、果たして今回はどこまで行くんだろうか。
何か20巻くらいは行きそうな気がする…

:: 2012/3/18 日曜日::

■[ラノベ]アラブの王子様の来襲「フルメタル・パニック! アナザー」3巻

フルメタル・パニック! アナザー3 (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:大黒 尚人
出版社:富士見書房( 2012-03-17 )
文庫 ( 279 ページ )
原作者サイト:GATOH.COM blog style
原作者twitter:賀東招二 (gatosyoji) on Twitter
絵師サイト:風の色
絵師twitter:四季童子 (shikidoji) は Twitter を利用しています

イケメン王子様に騎士っぽいASとラノベにしては異色な表紙のフルメタアナザー3巻。
正直2巻で出てきた時はチョイ役だと思ってましたよ、アラブのイケメン王子こと、ユースフ。
それがお供に固太りの中年執事にその娘の無表情メイドを引き連れてのDOMSへの出向、
そして達哉のよき友人にしてライバルポジションにつくとは驚きです。
でも結構合ってるし、話も面白く転がってるしこれはこれで良いものです。

というわけでユースフの再登場でDOMS関連の方も色々と話題に事欠かないですけど、
達哉の属するもう一つの世界、陣代高校の日常は丁度文化祭シーズン。
そこにリーナにユースフが混じって色々と賑やかで楽しい事態になるんだけど、
更にテロリストの三条姉弟まで絡んでくるという混迷したことになると思いきや、
案外楽しい感じに話が転ぶんだけれど…?

リーナも腹に持ってた色々な想いも直接達哉にぶつけたことで、
ある程度スッキリしたことだし、達哉もリーナのことをきちんと一人の人間、
一人の女の子として見ることができるようになったみたいなので今後の二人の行く末が楽しみですね。
あ、あとリーナのコスプレも!
今回はウェイトレスにミニスカに虎柄ビキニな鬼娘と見せてくれましたが、
次回は一体どんなコスプレを見せてくれるのか期待です!

とはいえ今回は平和だったけどテロリストさんの方も色々動いているみたいで…
まぁ、アナザーはそれほど血生臭い雰囲気にならないっぽいから過剰に心配することは必要ないかもですね。
むしろ報われない属性がビンビンに出ている楓さんの方が心配です。
達哉の職業を知ったら絶対に一波乱あると思うんだよなぁ…
はてさて、どうなることやら…

:: 2011/12/22 木曜日::

■[ラノベ]2巻も文句なしに面白い!「フルメタル・パニック!・アナザー」2巻

フルメタル・パニック! アナザー2 (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:大黒 尚人
出版社:富士見書房( 2011-12-20 )
文庫 ( 281 ページ )
原作者サイト:GATOH.COM blog style
原作者twitter:賀東招二 (gatosyoji) on Twitter
絵師サイト:風の色
絵師twitter:四季童子 (shikidoji) は Twitter を利用しています

作者は違えども間違いなく「フルメタ」だと2巻を読んでより実感した次第です。
いやー、やはりフルメタはASが戦うのは勿論、学園生活もあってこそだよなぁ。
しかも主人公が乗るASはスペシャルな奴じゃないと!
武器も装備も厨二病を刺激するもので最高っすよ。

民間軍事会社「D.O.M.S.」に無事入社を果たした達哉だけど、
裏方な初任務のはずがピンチヒッターで現場に入ってポカをかまして更にクライアントと揉めるという、
何とも残念なことになっちゃったわけなんですが、そこもまた達哉らしいかな、と。
ここらへんは宗介にはなかった青さだよなぁ。

そして謹慎処分として日本に帰国して陣代高校に戻ってみたら、
幼馴染みの女の子と親友の距離が縮まっているように感じてちょっと心が揺れたりという、
いかにも青春! って雰囲気が出てたと思ったらクララとリーナの強襲ですよ。
クララを見たオノDの反応や、リーナが着ている制服の来歴とか、
前シリーズを知っている身としてはニヤリとできるトコが随所にあるのは良かったですね。

そして日本製ASのAS-1<ブレイブ・レイヴン>の受領と、
それにまつわる企業の陰謀で狙われる達哉たちの戦闘は緊迫感が出てて良いですね。
ASの機体性能による仲間たちの劣勢と、それを巻き返す新型機の特異性。
何よりそれを初見で扱ってしまえる達哉の才能とセンスにはワクワクせざるをえません。

流石に前シリーズほどではないですが、裏の策謀が見えてきたり、
リーナが葛藤を抱き始めたりと雰囲気が出てきましたが、それもまた楽しみです。
大変かと思いますが是非ともこのクオリティのまま頑張って欲しいです。

:: 2011/10/30 日曜日::

■[ラノベ]おっさんの格好良さを見よ!「東京レイヴンズ6 Black Shaman ASSAULT」

東京レイヴンズ6 Black Shaman ASSAULT (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:あざの 耕平
出版社:富士見書房( 2011-10-20 )
文庫 ( 346 ページ )
作者サイト:あざログ
作者twitter:あざの耕平 (k_aza) on Twitter
絵師サイト:—マッチョリ—
絵師twitter:すみ兵 (suminiku) on Twitter

あざの耕平さんが書くおっさんたちの格好良さは異常。

BBBの時もそうでしたけど、あざの耕平作品のおっさん連中は本当に格好いいんですよね。
こういう大人が傍に居たら間違いなく憧れるし尊敬してしまうおっさんばかり。
美少女わんさかが当然のラノベ業界では珍しい部類に入るとは思うのですが、
読んでてワクワクしてしまうこの興奮は何物にも代えがたいモノだと思うのです。

北斗の正体は夏目かもしれない…
という読者からすると「今更かよ!」とツッコミを入れたくなる疑念を持ち始めた春虎と、
天馬のスランプもありギクシャクしだした鈴鹿を加えたいつもの面子。
しかしそこへ舞い込むDこと伝説の陰陽師、芦屋道満からの大胆不敵な挑戦状。
力業で攻め込むDに対して、その圧倒的な戦力差で押し潰されそうになり、
夏目の顔にも絶望の影が差す所に登場するのは隻脚の教師で…

と、もうね、大友先生ってばマジヒーローすぎ。
霊力には圧倒的なまでの差があるのにそれに抗うだけの術を持ち、
大胆不敵にも次々と手を打っていく姿は本当に痺れますよね!
超一流の戦いを間近で見ることで春虎たちも色々感動してたみたいですが、
それも当然と言える美しい戦い方でした。

しばらく短編が続いていたこともあり、1冊丸々使っての長編は読み応えがあり、
久しぶりのあざの耕平作品におけるおっさんの格好良さを堪能できて大満足でした。
また、ヒロインたちの萌えもちゃんと忘れずに補充してたのが良かったと思います。
春虎に「惚れちまいそうだ」と言われた鈴鹿の動転っぷりは良いツンデレだと思いますよ!
まぁ、正ヒロインの夏目は今回萌えポイントは少なかったですが…
次回以降がんばれ…、夏目…!

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