■[ラノベ]吸血鬼たちの夜「ダーティキャッツ・イン・ザ・シティ」
ダーティキャッツ・イン・ザ・シティ
出版社:中央公論新社
作者名:あざの耕平
作者サイト:あざログ
作者twitter:あざの耕平 (@k_aza) | Twitter
絵師名:仙田聡
絵師サイト:xianren
絵師twitter:仙田聡 / SendaSatoru (@s_senda) | Twitter
東京の闇の中で蠢く吸血鬼たちの社会を取り仕切る長老格の「白猫」
かつてその番犬であり、現在は隠居状態の番犬「十二」のもとに、
「魔術師マダナイ」を訪ねて遠夜という人間の少女がやってきたことで、
吸血鬼たちの宴が開かれることになり…
「BBB]「東京レイヴンズ」のあざの耕平さんの新作は、
まさかの中公文庫からの文芸ノベルですが、題材は吸血鬼です。
「BBB」とはまた違ったハードボイルド系の吸血鬼な上に、
基本的に一巻完結モノでもあり、珍しいですね。
一巻完結なのに登場人物がかなり多いにもかかわらず、
それぞれのキャラクターがしっかり立っている上に、
ちゃんと見せ場があるというのは凄いですね。
更にストーリーも色々と捻っているので、
登場キャラだけじゃなくて読者も騙される「術」が施されてて面白かったです。
それにしても今回の騒動で一番ワリを食っているのは、
十二なのかシズさんなのか、はたまた夜廻りなのか…
どちらにしろ白猫にみんな振り回されてる感がありましたね。
白猫と遠夜、そして十二の今後はどうなるんだろう…
余談ですが「魔術師マダナイ」の名前ですが、
しばらくその意味に気付きませんでした。
しかしマダナイの正体がわかったら自ずと判明したというか…
そうか、漱石か…w
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